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仕上げ磨きは何歳まで続ける?仕上げ磨きのコツも解説!


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの歯の健康を守るためには、毎日の歯磨きが欠かせません。特に、保護者の方が行う「仕上げ磨き」は、子どものむし歯予防において非常に重要な役割を果たします。しかし、「仕上げ磨きは何歳まで続けるべきなのか?」と疑問に感じる保護者の方も多いでしょう。また、仕上げ磨きを効果的に行うためのコツについても知っておくと、子どもの歯磨き習慣の確立に役立ちます。本記事では、仕上げ磨きを行うべき期間やその重要性、そして仕上げ磨きを上手に行うためのコツについて詳しく解説します。

仕上げ磨きの重要性

子どもは自分で歯を磨く能力が未熟であり、特に小さな子どもでは手先の器用さが発達していないため、十分に歯を磨くことができません。そのため磨き残しが生じやすく、むし歯や歯肉炎の原因になります。

そもそも乳歯はエナメル質が薄く、むし歯になりやすいという特徴があります。仕上げ磨きを行うことで、子どもが磨ききれない部分を保護者の方が補い、細部までしっかりと汚れを取り除くことができます。特に、奥歯や歯と歯の間など歯ブラシの毛先が届きにくい部分は、仕上げ磨きでしっかりとケアする必要があります。

さらに、仕上げ磨きを通じて親子で歯磨きの時間を共有することは、子どもにとっても歯磨きの大切さを学ぶ良い機会となります。保護者の方がしっかりとケアしてくれることで子どもは安心して歯磨きに取り組むことができ、自然と歯磨き習慣が身につきやすくなります。

仕上げ磨きは何歳まで続けるべきか?

では、仕上げ磨きは具体的に何歳まで続けるべきなのでしょうか?一般的には、小学校低学年頃(7〜8歳)まで仕上げ磨きを続けることが推奨されているかもしれませんが、当院では10歳頃までは仕上げ磨きを継続するようおすすめしています。この時期になると子どもの手先の器用さも十分に発達し、自分で歯を磨く能力が向上します。とはいえ年齢だけでなく、子どもの成長や個々の発達状況に応じて判断することが重要です。奥歯や歯と歯の間などのプラークが残りやすい部分は、子どもが自分でしっかり磨けるようになるまでは保護者の方がサポートしたほうがよいケースもあります。子どもが正しいブラッシング技術を習得しているか、磨き残しがないかを確認しながら、仕上げ磨きを行う期間を見極めていきましょう。

仕上げ磨きを上手に行うためのコツ

仕上げ磨きはただ歯ブラシを動かすだけでなく、いくつかのポイントに注意することでより効果的に行うことができます。以下に、仕上げ磨きを上手に行うためのコツを紹介します。

適切な体勢で行う

子どもがリラックスできる体勢で行うことが重要です。子どもを膝の上に寝かせるか椅子に座らせた状態で、保護者の方が後ろから口の中を確認しやすい体勢にすると良いでしょう。特に小さな子どもの場合、安定した体勢で行うことで子どもも安心して仕上げ磨きを受けることができます。

適切な歯ブラシを使用する

子ども用の小さなヘッドの歯ブラシを使用すると、細かい部分までしっかり磨くことができます。また、毛が硬すぎないものを選び、歯ぐきを傷つけないように磨きましょう。歯ブラシは定期的に交換し、毛先が開いてきたら新しいものに変えることを忘れないようにします。

磨く順番を決めておく

歯磨きの際には磨く順番を決めておくと、磨き残しを防ぐことができます。例えば、上の奥歯から始めて反対側に進み次に下の歯を磨く、というように 一定のルーティンを作ることで効率的に全ての歯を磨くことができます。歯と歯の間や歯の裏側など、見えにくい部分も丁寧に磨くことが大切です。

軽い力で磨く

力を入れすぎると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。優しく細かいストロークでブラッシングし、特に歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨きましょう。強すぎる力で磨くと歯ぐきが下がってしまったり、知覚過敏の原因になることがありますので注意が必要です。

歯間ブラシやフロスを活用する

歯と歯の間の汚れは、普通の歯ブラシだけでは取り切れません。歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、よりしっかりとプラークを取り除くことができます。特に奥歯の間は磨き残しが多い箇所なので、仕上げ磨きの際にはフロスを活用する習慣をつけると良いでしょう。

フッ素入り歯磨き粉を使う

フッ素入りの歯磨き粉を使うことで歯の再石灰化を促進し、むし歯の予防効果を高めることができます。フッ素はエナメル質を強化し、酸に対する抵抗力を高める効果があります。仕上げ磨きの際には適量のフッ素入り歯磨き粉を使用し、歯全体に行き渡るように磨きましょう。

子どもとコミュニケーションを取りながら行う

仕上げ磨きを嫌がる子どもも少なくありません。その場合は無理に行うのではなく、楽しい雰囲気を作りながら磨くことが大切です。好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、歯磨きの時間を歌やお話で楽しいものにするなど、子どもが積極的に歯磨きに取り組めるよう工夫しましょう。また、磨いた後に「ピカピカになったね!」と褒めてあげることで、子どものやる気を引き出すことも大切です。

仕上げ磨きの習慣を続けるための工夫

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仕上げ磨きは毎日行うべきケアであるため、習慣として定着させることが重要です。ここでは、仕上げ磨きの習慣を続けるための工夫をご紹介します。

歯磨きの時間を固定する

毎日同じ時間に歯磨きを行うことで、子どもにとって歯磨きが日常のルーティンになります。朝食後や夕食後、就寝前など、生活リズムに合わせた時間を決め、その時間に仕上げ磨きを行う習慣をつけましょう。

歯磨きカレンダーを活用する

歯磨きができた日はカレンダーにシールを貼るなど、視覚的に成果を確認できる仕組みを作ると、子どもも楽しみながら歯磨きを続けられます。一定のシールが貯まったらご褒美を用意するなど、モチベーションを維持する工夫も効果的です。

家族全員で歯磨きタイムを共有する

家族全員で一緒に歯磨きをする時間を作ることで、子どもも自然と歯磨きに参加するようになります。保護者の方が率先して歯磨きを行う姿を見せることで、子どもも歯磨きの大切さを学べるでしょう。また、兄弟姉妹がいる場合は一緒に歯磨きをすることで、楽しい歯磨き時間を過ごすことができます。

歯磨きに関する絵本や動画を活用する

歯磨きに関する絵本や動画を活用することで、子どもに歯磨きの重要性を楽しく学ばせることができます。物語の中で歯磨きの大切さを理解できれば、子どもも積極的に歯磨きに取り組めるようになるでしょう。

まとめ

仕上げ磨きは、子どもの歯を健康に保つために欠かせない習慣です。乳歯から永久歯への生え変わりが終わる頃までは保護者の方がしっかりと仕上げ磨きを行い、その後も必要に応じてサポートを続けることで子どもの歯の健康を守ることができます。仕上げ磨きを上手に行うためのコツを取り入れながら、子どもが楽しく、そして習慣として続けられるような歯磨きの時間を作っていきましょう。