お母さんから虫歯がうつるって本当?母子感染について

虫歯の多くはお母さんから感染します!

ご存知でしょうか?乳歯に虫歯がなければ、将来虫歯になる確率は10分の1にまで抑えられるといわれています。そのためにも、2歳までに子供を虫歯菌に感染させないことが大切なのです。では、子供を虫歯菌に感染させないためには、どうすればいいのか。

実は、生まれたての赤ちゃんのお口の中に、虫歯菌は存在しません。しかし、多くの子は、歯が生え始める生後半年ほどになると虫歯菌がお口の中に棲みつくようになります。これは、生活の中でご家族(主にお母さん)から感染していることが多くあるためです。

赤ちゃんのための行為が虫歯菌の感染につながることも……!
  • ・ミルクの温度を確かめるために、哺乳瓶に口をつける
  • ・食べ物の温度を確かめるために、お箸やスプーンに口をつける、共有する
  • ・赤ちゃんにキスをする
  • ・赤ちゃんの口に触れやすい手や指に口をつける
  • ・硬い物を親御さんの口で咬み砕いてから食べさせる

口移しについて気をつけていらっしゃる親御さんは増えてきています。しかし、どんなに気を付けていても、生活の中で完全に接触を避けることはできません。虫歯になりにくい口腔内環境に作るためには、ご家族の方のお口の中の虫歯菌を減らしてくためのケアに努めることが大切です。
詳しくは『予防歯科』をご覧ください。

子供はいつから歯医者に通わせれば良い?

実は、お母さんが妊娠中のときから子供のお口のケアは始まっています。妊娠をしているときから、ご自身のお口のケアや食べ物に気を付けるようにしましょう。
また、子供はある程度大きくなるまで自分で適切な口腔ケアをすることはできません。次に説明する予防のポイントに沿って、ご家族の方がお口のケアをしっかりしてあげましょう。

★ 妊娠期

妊娠初期には、つわりなどでお口の十分なケアができないことも。さらに、出産後は赤ちゃんのお世話に忙しくなり、ご自分のお口のケアは後回しになってしまうお母さんも少なくありません。

予防のポイント

赤ちゃんの丈夫な歯の土台を作るためには、妊娠期に十分に栄養を摂っておくことが大切です。肉・魚・卵などの動物性たんぱく質、大豆製品などの植物性たんぱく質をバランスよく食事に取り入れると良いでしょう。

また、十分なケアができず、歯周病になってしまうと、お腹の赤ちゃんの健康に悪影響を与える場合があります。歯周病になると、陣痛にも似た子宮の収縮を招くこともあり、早産や未熟児出産を招いてしまう危険さえあるのです。口腔ケアにはこれまで以上に注意して、しっかりと予防管理を行っていきましょう。

★ 乳児期(生後6ヶ月くらいから)

乳歯は生後6ヶ月くらいから生え始めます。やわらかく虫歯になりやすい傾向にある乳歯が生え始めると、歯みがきなどのお口のケアが必要になります。授乳したまま寝かせないことも注意点の1つです。

予防のポイント

親御さんが優しく、しっかりと仕上げ磨きをしてあげることが虫歯予防の最大のポイントです。また、必要に応じてお口を開ける習慣が身につくと、その後、歯医者での診察も楽にできるようになります。大人の真似をすることが大好きな赤ちゃんには、自分で歯ブラシを持たせてあげても、良い習慣づけになるでしょう。なお、まだ歯が生えていない時期は、ガーゼなどでお口の中をきれいに拭いてあげると予防に繋がります。

★ 幼児期(1歳6ヶ月から3歳くらい)

1歳6ヶ月くらいから3歳にかけて、上下の前歯12本、奥歯4本の乳歯が生えはじめます。実は、この時期が一番虫歯になりやすいときと言われています。保健所では1歳半健診・3歳児健診があります。積極的に乳歯の生えそろい具合や咬み合わせについてチェックしておいてもらうと良いでしょう。また、定期的な歯科医院での検診も受けておくとなお良いですね。

予防のポイント

しっかりと歯磨きをすることが虫歯予防に繋がります。とはいえ、まだまだ自分できれいに磨くことは難しい時期なので、親御さんの仕上げ磨きでしっかりと汚れを落としてあげるように注意します。

★ 学童期(小学生くらい)

乳歯が永久歯に生え変わる時期を『学童期』と呼びます。6~12歳頃に28本の永久歯へと生え変わります。この時期は、抜けた歯や生え始めの永久歯などによって歯並びがデコボコになるため、歯磨きが難しく、虫歯になる可能性が高まります。また、6歳頃に生えてくる「第一大臼歯(6歳臼歯)」という奥歯は、歯ブラシが届きにくいことに加えて、深く細かい溝を持っているため、特に虫歯になりやすい傾向にあります。

予防のポイント

虫歯予防には、生え始めの永久歯の歯質を強化する『フッ素塗布』が効果的です。また、虫歯になりやすい第一大臼歯の溝を歯科用プラスチック(シーラント)で塞いでおく予防処置もおすすめです。なお、一人で歯磨きできるようになっていても、小学校低学年まではご家族の方が仕上げ磨きをしてあげるようにご注意ください。

子供を歯医者嫌いにさせないために

歯は一生つきあっていく、大切な体の一部です。万が一歯を失ってしまっても、現在では代用となる入れ歯やインプラント治療などといった選択肢がたくさんありますが、やはり天然歯に勝るものはありません。末永く自分の歯を使っていくためにも、歯科医院で定期管理を行う習慣を身につけましょう。

お子様を歯医者嫌いにさせないためにできること ~親御さんへのお願い~

大人でも歯科治療に対して恐怖心を持っている方は多くいらっしゃいます。ご自身が受けた治療経験から恐怖心が生まれる場合もありますが、「歯医者さんは怖い」といった先入観が歯医者を避けてしまっている原因となる場合もあります。お子様に誤った先入観を植え付けないためにも、以下の点に配慮していただき、子供のお口の健康を協力して守っていきましょう。

こんな点に気をつけましょう

  • お子様をたしなめるときに、歯医者を引き合いに出さないでください。
  • 「何もしない」「見てもらうだけ」といったように、うそをついてまで連れて来ないでください。
  • 歯科治療で痛かった経験があっても、小さなお子様には話さないでください。
  • 治療で泣いたり嫌がったりしても、叱らないでください。
  • 治療後は、大げさなくらい家族中で褒めてあげてください。
  • 次の治療につながるよう、自信をつけてあげられる声掛けをしてあげてください。

子供の歯科診療の流れ

当院では、お子様にご来院いただいてからすぐに治療をはじめることはありません。自然と診療台に座れるよう、自然とお口を開けられるよう、優しくコミュニケーションを取りながらゆっくり促していきます。

初めてご来院の際には、保険証の提示、問診票の記入をお願いします。キッズスペースもありますので、お名前をお呼びするまでお子様と遊びながらお待ちいただけます。

当院の子どもに対する歯科診療の基本的な流れは以下のとおりです。

診療の流れ
1.受付・問診票

お名前をお呼びして、診療室にご案内いたします。お子様が自分からお口を開いてくれるよう、コミュニケーションを重視して診療を行います。また、事前にご記入いただいた問診票をもとに、親御さんからもしっかりお話をお伺いいたします。

2.診査

お子様の年齢や性格、お口の状態を考慮し、治療計画を立案します。治療内容については、お子様や親御さんに分かりやすく丁寧にご説明いたします。

3.治療(必要な場合のみ)

治療が必要な場合には、なるべく痛みを感じさせないように麻酔を工夫して無痛治療を行います。お子様にもきちんと説明して、怖がらせないような工夫をします。
次の予防や治療の励みになるよう、親御さんからもぜひ褒めてあげてください。

4.検診・予防処置

お子様のお口の状況に合った歯みがき指導・フッ素塗布・シーラントなどの虫歯予防処置を行います。痛みは伴わないため、安心して受診してください。なお予防処置は3~4ヶ月に一度、定期的に行うとより効果的です。

歯医者で受ける子供の予防歯科

虫歯を予防していくためには、毎日のご自宅でのケアに加えて、歯科医院で行う予防処置を活用することが大切です。当院で行っている、お子様向けの予防歯科メニューをご紹介します。

お子様向け虫歯予防メニュー

フッ素塗布

お子様への効果的な予防処置の代表が「フッ素」です。フッ素にはエナメル質(歯の表面層)を強化し、 虫歯の原因である酸によって歯が溶かされるのを防ぐ効果があります。フッ素を歯の表面に塗布することで「再石灰化」作用が働き、酸で柔らかくなりかけているエナメル質を再び硬くしてくれるため、虫歯の予防にとても効果的です。

シーラント

シーラントとは、奥歯の溝へプラスチック樹脂を流し込み、くぼみを埋めることで、歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちな奥歯の虫歯を防ぐ予防法です。シーラントは生えて間もない6歳臼歯や乳歯の奥歯に適用するのが一般的であり、フッ素と並んでお子様の虫歯予防にとても効果的です。

サホライド(虫歯進行止め)

サホライドとは、虫歯の進行を抑えるための薬です。初期のお子様の虫歯に直接塗りつけることで、サホライドに含まれる銀イオンが虫歯になった部分へ吸着し、虫歯の進行を防いでくれます。ただし、ある程度進行した虫歯に対しては、悪くなった部分を最小限に削り、サホライドを塗布します。

自宅でできる子供の予防歯科

歯医者で予防処置はご自宅でのケアより効果的ですが、歯医者での予防管理はご自宅でしっかりケアを行っていることが前提です。ご自宅でのケアには歯磨き以外にも様々な方法があります。以下は、歯磨き以外にできる、食生活による予防方法です。ぜひ参考にしてください。

虫歯になりにくい食事法

食事の摂り方や生活習慣によって、虫歯への予防効果が期待できます。虫歯菌は、お口の中に残った食べかすに含まれる「糖分」を分解して、歯を溶かす「酸」を生み出します。この仕組みをしっかり理解して、虫歯になりにくい食生活を心がけましょう。

栄養バランスのよい食事

栄養バランスのとれた食事は体の成長を促すだけでなく、歯質の強化に貢献し、虫歯菌への抵抗力を高めます。

時間を決めた食事・おやつ

一度にたくさん食べられないお子様の場合、こまめな栄養補給が大切です。しかし、だらだらと食べていると、長時間お口の中に糖分が残ります。食事もおやつも、時間を決めて上手に栄養を摂るようにご注意ください。

糖分の少ないものを

虫歯菌が栄養源とする糖分は、甘い物に含まれています。そのため、お子様の食事やおやつは、あまり砂糖が入っていないものが望ましいと言えます。また、虫歯予防に役立つキシリトール配合のおやつなどは、甘さが感じられるためお子様も好んで食べるでしょう。
3歳までの食生活が、その後の食べ物の好みに影響するといわれています。虫歯の原因となりやすい、甘いおやつなどは控えめにするように気を付けましょう。

しっかり噛んで食べる食事を

よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促されます。唾液には殺菌作用があり、お口の中の乾燥を防ぐことで虫歯菌の増殖を抑える働きがあります。

食後や就寝前に歯みがきをする習慣を身につける

食事をしてから30分ほど経つと、お口の中の虫歯菌が活発になると言われています。食後はできるだけお口に糖分が残らないよう、歯みがきをする習慣を身につけましょう。また、歯みがきができない状況なら、口の中をゆすぐだけでも予防効果があります。
就寝中は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が繁殖しやすい口内環境になります。就寝前の歯みがき習慣も大事にしましょう。

飲み物にも注意

糖分の多いジュースやスポーツドリンクは虫歯の原因になりやすいため、普段の水分補給はお茶や水を摂ることをオススメします。また、炭酸飲料や柑橘系のジュースなどは酸性度が高い場合があります。歯を溶かす原因になることもありますので、飲み過ぎにご注意ください。

当院では、治療の恐怖を和らげる笑気麻酔を提供しています

治療中は浸潤麻酔と呼ばれる部分麻酔をしますから、痛みを感じることはありません。

しかし、歯を削る時のキーンという音や振動、子供 の頃の治療の記憶などが原因で、歯の治療に対して「怖い」「痛い」「つらい」というイメージを持っている人も多くいます。

治療が必要だとわかっているにも関わらず、歯医者に足を運べないでいる人も沢山います。
しかし、笑気麻酔を用いることで、歯を削る音や振動、治療に対する不安・恐怖が気にならなくなり、ゆったりとリラックスした気分で治療を受けられます。治療後に酸素を吸うことにより、笑気は速やかに分解されますので、ご自分で車の運転をして帰れます。

笑気吸入鎮静法の特徴

  • ① 注射や治療の痛みが大幅に軽減される(無痛にはなりません)
  • ② 歯を削る振動が気にならなくなる
  • ③ リラックスしているので治療時間が短く感じられる
  • ④ 笑気は低濃度、酸素は高濃度で安心・安全
  • ⑤ 治療が怖い・苦手という人もリラックスして治療を受けられる
  • ⑥ こどもでも使用できます

笑気ガスは、全身麻酔でも使用されているのですが、笑気吸入鎮静法では30%以下と低濃度で使用するため、安全性が高いことが特徴の一つでもあります。

全身麻酔は意識がなくなりますが、笑気吸入鎮静法は、患者様をリラックスさせる方法であり、意識がなくなったり、眠ってしまったりすることはありません(※笑気中の記憶は保たれます)。笑気吸入鎮静法の場合、患者様は呼びかけに反応できるため、反応をみながら治療が進める

笑気麻酔による治療の手順
  • ① 鼻にマスクをのせる
  • ② 笑気麻酔の吸入(鼻呼吸)。(少しずつ笑気ガスの濃度を高くしていきます)
  • ③ 5分程度経過して、鎮静状態が認められたら治療を開始します。治療中も吸入を継続します。
  • ④ 治療が完了したら、吸入を止め、覚醒する(意識がハッキリする)まで安静にします。
  • ⑤ ふらつきがなく、気分が悪いなどの不調がなければ、帰宅できます。

恐怖心が強い方の治療において、笑気吸入鎮静法の使用は、偶発症の予防、治療を楽にするという大きなメリットがあります。

高血圧、狭心症、不整脈のリスクを軽減します。

「ミラーを口に入れただけで吐き気がする」という人でも、不快感なく、落ち着いて治療を受けられます。

マスクを鼻の上に乗せるだけ!たくさんのお子様が利用しています。