審美治療とは、何らかの原因で失ってしまった(あるいは欠けてしまった)歯を専用の素材を用いて修復し、天然歯に近い機能や見た目(色・形・質感)へと回復する治療法です。
当院の審美治療では、単に外見の美しさを再現するだけでなく、歯並びや噛み合わせの不具合を解消し、審美性と機能性の両方を視野に入れた治療をご提供します。
当院の審美治療では次の目的のもと治療を行います
- 自然な白い歯をつくります
- 歯並びや噛み合わせを良好にします
- 虫歯・歯周病や口臭の予防処置を行います
- 将来的に歯を残せる可能性を高め、入れ歯やインプラントの可能性を減少させます
美しさと健康を
両立させるために
当院では、審美治療において
マイクロスコープや
拡大鏡を活用しております
マイクロスコープや拡大鏡を使うことで歯を削る量を最小限に抑え、セラミックなどの義歯師をジャストフィットさせることができます。
天然の歯と義歯の小さな段差などをより明確に確認し、その部分にピンポイントでアプローチすることが可能となります。
審美治療で重要なのは、被せ物の色や形だけではなく、被せ物と周囲の歯との「自然な調和」を実現することです。
例えば、セラミックの被せ物を用いて美しい仕上がりを追求する際には、高い精度が求められます。
被せ物と歯を接着する作業を行う際には、異なる物質であるためどうしても「隙間」が生じてしまいます。
この隙間が大きくなると、将来的に虫歯菌や細菌が侵入し、被せ物内で虫歯やトラブルが進行する可能性があります。
そのため、隙間を最小限に抑えることが重要です。
審美治療では、時に数十ミクロン単位での高いレベルの治療技術が必要とされます。
このような精密な治療において、肉眼での確認が困難な部分もマイクロスコープや拡大鏡を使用することで、より詳細に観察できるため、マイクロスコープや拡大鏡は非常に有益なツールとなります。
マイクロスコープを活用した精密審美治療
歯科治療では、暗くて狭い口腔内での作業が必要になるため、肉眼では確認が難しい場合が多いです。
そこで、歯科用マイクロスコープが歯科医師にとって強力な武器となります。
この機器を使うことで、歯を4~20倍の高倍率で拡大して観察することができます。
歯科用マイクロスコープを活用した精密診療のメリットは、「今まで見えなかったものをしっかりと確認して診療する」という点にあります。
肉眼では見えなかった細部までチェックし、診療することで様々なメリットが生まれます。
メリット1:診断および治療の正確性の向上
患部が拡大されて表示されることで、より迅速かつ正確な診査や診断が可能となります。
これにより、治療の際の不確かさや誤りを防ぐことができ、患者さまに最適な治療を提供することが可能です。
メリット2:治療の精度と経過の改善
これまで目視で確認できなかった虫歯なども識別できるため、治療の精度が向上し、良好な経過が期待できます。
審美治療においても、天然の歯と調和したより自然でよりきれいな見た目を作り出しやすくなります。
メリット3:患部の状態をリアルタイムで目視可能
マイクロスコープに内蔵されたCCDカメラによって映像が撮影され、リアルタイムでモニターに表示されます。
これにより、医師やスタッフはもちろん、治療を受けている患者さまも患部の状態をしっかりと確認できます。
3歳までの食生活が、その後の食べ物の好みに影響するといわれています。
虫歯の原因となりやすい、甘いおやつなどは控えめにするように気を付けましょう。
拡大鏡を用いた精密審美治療
拡大鏡は、歯を拡大して観察できる特殊なメガネのような機器で、形状や倍率が異なる複数のタイプがあり、一般的には2倍から7倍程度の拡大が可能です。
被せ物や詰め物の治療において、歯との間に目に見えない微細な段差や隙間が生じることがあります。
しかし、拡大鏡を使用することで、裸眼では確認できない歯の細かな凹凸や隠れた汚れ、被せ物の適合状態などが視認できるため、このような問題やミスを回避し、高い精度の治療が実現できます。当院では、ドクターはもちろんのこと、歯科衛生士も拡大鏡を使用し、高精度の治療を提供しています。
これにより、患者さまに安心して治療を受けていただくとともに、最善の治療結果を目指しております。
拡大鏡による精密診療の利点
マイクロスコープの拡大率は確かに高いものの、使用する際には拡大下での手指の動きや技術に関するトレーニングが必要です。
また、倍率が大きくなることで視野が狭くなり、作業範囲が制限され、焦点深度が浅くなるため、高い技術力が求められます。
歯科診療では、視認性と作業性の両方が必要であるため、一般的・日常的な臨床状況では、拡大鏡が多くの場合で有効です。
- マイクロスコープを超える利便性
- 拡大鏡は、スタッフ全員が使えるようにトレーニングしており、チームとして高精度な治療を実現する体制を整えています。
十分な焦点深度によって対象物に素早くピントが合い、拡大鏡を装着したままで診療ユニット間を移動できるなど、拡大鏡の利便性が高いため、特別な治療だけでなく、日常的な治療全体を向上させることができます。
- 必要かつ十分な高精度治療が実現
- 肉眼よりも患部を詳細に確認できるため、高精度な治療が可能です。
虫歯と健康な部分の境界を正確に特定でき、虫歯部分が残ることや、不要な部分が削除されることがなく、治療が正確かつ美しく仕上がります。
これにより、虫歯や歯周病の再発を抑えることができます。
- 虫歯や歯周病の早期発見も可能
- 拡大鏡の場合、拡大範囲が広いため、患部以外の部位も自然と視界に入ります。
その結果、患者がまだ気づいていない微かな異常にも気づくことができるのです。
当院で取り扱う
審美補綴材の種類
歯を修復する補綴物(ほてつぶつ)には、被せ物(クラウン)と詰め物(インレー)があります。
当院では、患者様のご予算やご要望に応じて、様々な症例に適した審美修復治療をご提供いたします。
なお、通常の歯科治療よりも見た目の改善を重視される患者様については、セラミック治療やホワイトニング、矯正治療(専門医が診療)といった様々な治療方法の中から患者様へご提案し、最善の治療方針を探っていきます。
ハイブリッドレジン
ハイブリッドレジンとは、保険適用のレジンと保険適用外のセラミック材料を混ぜ合わせた、セラミックとレジンの中間のような素材です。レジンの変色しやすい欠点を補い、硬すぎることもないため、周囲の歯を傷つけることなく装着できるメリットがあります。金属アレルギーの心配もありません。ただし、セラミック材料よりも透明感は減少するため、前歯の修復には不向きと言えます。
オールセラミック
オールセラミックとは、高い生体親和性を持ったセラミック材料(陶材)のみを使った補綴物です。自然の歯の色に近く、変色やアレルギーがありません。光の透過性が歯に似ており、抜けるような美しい白さを再現することができます。
オールジルコニア
ジルコニアは『人工ダイヤモンド』と呼ばれるほど耐久性が高く、アレルギーなどの心配もない、生体親和性に優れた素材です。歯ぎしりの強い患者様でも破折する心配が少なく、咬合面の摩耗も少ないため、対合歯を傷つけることがほとんどありません。変色がなく、セラミックに比べて安価なところもメリットと言えます。
メタルボンドポーセレン
メタルボンドポーセレンとは、ポーセレンという陶器素材の内側に金属を使用し、耐久性を高めた被せ物です。金属で裏打ちされているため、表面のポーセレンが欠けない限り半永久的に使用いただけます。古くから使用されてきた安定感のある治療法ですが、金属アレルギーのある方には不向きです。適用後は、歯の手入れに十分気を付ける必要があります。