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インビザラインは保険が適用される?費用を安くする方法も解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
「インビザラインは高額すぎる」「インビザラインを受けたいけれど費用が気になる」といったお悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
今回は、歯科治療の中では高額な部類とされる、インビザライン矯正の費用相場や内訳などについて詳しく解説します。また、審美的な目的で行われることが多い歯列矯正について、保険が適用される症例や費用を安くする具体的な方法などについても、あわせてご紹介します。
インビザラインは保険が適用される?
まず、インビザラインは保険が適用されるかという点については「適用される場合もある」というのが答えです。
ただし、保険が適用されるには、非常に厳しい条件を満たしている必要があります。保険が適用される場合は、医療保険の種別に従い、1~3割の自己負担となります。
インビザラインで保険が適用されるケース
日本矯正歯科学会によると、インビザライン治療で保険が適用されるには、以下の条件を満たしていることが必要です。
①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療
①に該当する疾患は59個ありますが、有名なものでは唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群、鎖骨頭蓋骨異形成などの先天的な疾患が該当します。
また、これらに該当する場合でもただ保険証を提出すればよいのではなく、厚生労働省の許可を得た専門医師の診断を受け、書類を作成する必要があります。治療を検討している歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
インビザラインで保険が適用されないケース
インビザラインを行う目的の多くは、審美的な問題の解消かと思います。上記であげた症例以外は、全て保険適用外(自由診療)となることを理解しておきましょう。
インビザラインの費用相場
高額なイメージのあるインビザライン矯正ですが、歯科医院を選択する際に費用相場を知っておかないと費用面で比較することができません。以下、費用相場と費用の内訳について解説します。
インビザラインの費用相場
インビザラインの費用相場はインビザラインの種類によって異なります。それぞれの費用相場は、以下のとおりです。
<インビザラインの種類と費用相場について>
インビザラインの種類 | 費用相場 |
---|---|
インビザライン・ファースト | 35~40万円程度 |
インビザライン Go | 50万円程度 |
インビザライン・フル | 80万円程度 |
インビザライン・エクスプレスパッケージ | 30万円程度 |
上記は平均的な金額であり、実際の費用は治療を受ける歯科医院にお問い合わせください。
インビザラインのステップごとの費用
インビザラインの費用が高額な理由について、気になる方も多いのではないでしょうか。
インビザラインのマウスピースが高額ということもありますが、マウスピースの費用以外に20万円ほどの費用がかかる場合も少なくありません。以下、内訳を詳しく解説します。
①カウンセリング・相談料
まずはインビザライン導入にいたった経緯や生活様式、治療に関する希望、理想の歯列などについてカウンセリングを行います。カウンセリングにかかる費用は5千円程度のことが多く、無料キャンペーンの対象となりやすいステップです。
②精密検査・診断
インビザライン治療を行ううえで、通常の歯科診察のほかにも、歯科用レントゲンやCT、3Dシミュレーションなどを実施します。細部まで撮影することもあり、費用は5万円程度です。
③矯正料(装置代)
装置代としてインビザラインそのものの代金がかかります。装置そのものは、部分矯正で20万円程度、全顎矯正で60万円程度です。
④調整料
インビザライン装着後は1~3か月おきに通院します。都度、5千~1万円程度の費用がかかります。また、アタッチメントを装着する場合や、抜歯やIPRとよばれる歯を削る処置をした場合、追加費用が必要です。
インビザライン装着までは3~4回の通院、装着後は年6~8回の通院が必要です。治療する部分や期間によって異なりますが、合計すると15~30回以上の通院が必要となるでしょう。
歯科医院によって費用が大きく異なる?
インビザライン治療を検討している方は、さまざまな歯科医院のホームページにアクセスするのではないでしょうか。
ホームページには参考費用がかかれていることが多いですが、参考費用が歯科医院によって大きく異なり戸惑っている方がいらっしゃるかもしれません。なかには、最低料金で掲示している場合やパッケージ料金で掲示している場合など、宣伝方法はさまざまです。見かけの金額に惑わされず、よく検討してから治療の申し込みをしましょう。
また、インビザラインの種類によって、目的と価格は異なります。例えば、6歳からはじめられるインビザライン・ファースト、部分矯正のインビザライン Go、全顎矯正のインビザライン・フルがあります。
部分矯正のほうが安いことが一般的であり、インビザライン Goとインビザライン・フルで比較しても参考になりません。歯科医院同士で価格を比較する場合は、同じ種類のインビザラインで比較・検討しましょう。
インビザラインの費用を安くする方法はある?
インビザラインの費用は数十万円となることが多く、一括で費用を捻出するのが困難な場合や、捻出できたとしても痛手となる場合があるかもしれません。
しかし、インビザライン治療は多くが自由診療であるため、大幅な価格低下は難しいでしょう。それでも費用をおさえる方法や、1回ずつの支払い金額を減らす方法があります。支払い方法のポイントを理解し、有効に活用しましょう。
医療費控除を申請する
医療費控除は、年間医療費が一定額(10万円)を超えた場合に受けられる所得控除のことです。
ご自身で申請すると、月々の所得税から還付される仕組みです。年間とは、1月1日~12月31日までを指すため、申請のタイミングにはご注意ください。
都心部で治療を受けない
インビザライン治療は自由診療となるため、治療費は施設ごとに設定しています。そのため、コンテナ料や物価の高い都市部では治療費が高くなる傾向にあります。都心部を少し離れるだけで価格が変わることもよくあるのです。
歯科医院独自のキャンペーンや割引を選択する
インターネットで治療施設を検索していると、低価格をうたっている歯科医院が目に入ることはありませんか。
集客目的で実施している場合が多く、家族割引、夏休みキャンペーン、シミュレーションまで無料などを実施していることがあります。独自割引やキャンペーンを実施している歯科医院で治療することを検討してみましょう。
ただし、いくら安いからといって遠方の歯科医院で治療を始めてしまうと、通い終わる頃には交通費で差額がなくなってしまうこともあるためご注意ください。
歯科医院の保証制度を活用する
歯科医院では保証制度を設けているところがあります。保証制度では、治療期間に発生したトラブルを治療するのにかかる費用を保証してくれます。
例えば、矯正後の後戻りなどでマウスピースを増やさなければいけないとき、保証に入っていれば追加費用が必要ないことがあるため安心です。
デンタルローンを選択する
支払総額を減らす目的ではなく、1回の通院費用をフラットにする目的でデンタルローンを選択する方も多くいらっしゃいます。クリニック独自のデンタルローンや銀行窓口・オンラインで申し込むものなど、複数の選択肢があります。
まとめ
今回は、インビザライン治療にかかる費用相場や費用を安くするポイントについて解説しました。
インビザライン治療は歯科治療の中では高額な部類に入ります。そのため、少しでも費用をおさえたいと考えるのは自然なことです。費用をおさえる最大の近道は「治療を長引かせないこと」だと理解しておきましょう。歯科医師の助言や指示をしっかり守り、計画どおりに治療を進めることが重要です。ほかにも、今回ご紹介したような治療費をおさえる方法を実践されてはいかがでしょうか。
インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。