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インビザライン・ファーストとは?適応条件・期間・費用を紹介!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
「インビザライン・ファーストってどんな治療?」「何歳からできるの?」「治療期間や費用はどれくらい?」といった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。インビザライン・ファーストは歯の矯正治療の一種で、小学生くらいの子供が対象となります。
今回は、インビザラインファーストの適応条件やメリット、治療期間、費用などについて解説していきます。お子様の歯科矯正を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザライン・ファーストとは?
インビザラインファーストとは、成長途中にある子供を対象とした歯の矯正治療です。矯正といえば歯にワイヤーを装着して治療する方法をイメージする方が多いかもしれませんが、インビザライン・ファーストでは透明のマウスピースを装着して歯並びを整えます。
はじめに専用の機械で型取りを行ってマウスピースを作成し、歯の動き具合に合わせて1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して、少しずつ歯を動かす仕組みです。
十分な矯正効果を発揮するにはマウスピースを1日20時間以上つける必要があるため、保護者の方のサポートが必要となるでしょう。
インビザライン・ファーストの適応条件
インビザライン・ファーストは、永久歯が生え始める6歳ごろから10歳ごろの子供が対象とされています。年齢はあくまで目安であり、乳歯と永久歯の生え具合を見て歯科医師が判断します。
なお、インビザライン・ファーストには、以下のような適応条件があります。
- 第一大臼歯が萌出している
- 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
- 3/4顎に乳歯または生えていない永久歯が2本以上ある
ただし、この条件に当てはまっていれば必ずインビザライン・ファーストを受けられるとは限りません。専門的な知識と経験をもつ歯科医師が歯や顎の状態を見て総合的に判断して、お子様にとってベストな治療を選択します。
条件に当てはまる方も、当てはまらない方も、インビザライン・ファーストが気になっているのであれば、まずは一度歯科医院で相談してみましょう。
インビザライン・ファーストの強み
インビザライン・ファーストの強みは、以下の7つです。
- 歯列の拡大と歯の配置を同時にできる
- マウスピースが目立ちにくい
- 痛みや違和感が少ない
- 食事や歯磨きの邪魔にならない
- 遊びやスポーツで怪我をしにくい
- 口内炎になりにくい
- 金属アレルギーのお子様でも矯正できる
このように、インビザライン・ファーストにはほかの小児矯正にはない強みが多くあります。それぞれ一つずつ解説していきます。
歯列の拡大と歯の配置を同時にできる
インビザライン・ファースト最大のメリットは、歯列の拡大と歯の配置を同時にできることです。つまり、半円状の歯列を拡大して歯が生えるスペースを確保する処置と、歯の細かな位置調整を同時に進められるのです。
一般的に小児の歯科矯正は、歯列を拡大する1期治療と、永久歯が生えそろってから歯並びを調整する2期治療に分けられています。歯の生えかわりや顎の発達を見越して治療する必要があるからです。よって、治療が完了するには5年前後かかるケースが多くあります。
しかし、インビザライン・ファーストでは、顎の成長を促して永久歯が生えてくるスペースを確保しながら歯並びを整えられるため、うまくいけば1期治療と2期治療を同時に終了させられるのです。ほかの小児矯正と比べて通院期間が短い点も魅力でしょう。
マウスピースが目立ちにくい
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは透明であるため目立ちにくいです。矯正治療中でも周りの人に気づかれにくいでしょう。近くでじっくり見られるとマウスピースをしているのがわかりますが、ただ日常生活を過ごしている分には支障ありません。
ワイヤーなどの矯正装置を見られて恥ずかしい思いをしたり、学校でいじめられたりするのではないかと心配になる保護者の方もいるでしょう。
その点、インビザライン・ファーストであればマウスピースが目立ちにくいため安心して過ごせます。
痛みや違和感が少ない
痛みや違和感などの不快感が非常に少ないのもインビザライン・ファーストのメリットです。
小児の矯正装置には様々な種類がありますが、金属製のブラケットやワイヤーが使用されているものだと、口の中に当たって痛みを感じるケースがあります。
一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは非常に薄く滑らかで、装着したときにしっかりとお口にフィットするため、違和感が少ないです。
また、インビザライン・ファーストでは、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かします。そのため、歯が動くときの痛みも感じにくいといわれています。
このように、痛みや違和感が起こりにくいため、矯正治療に対する子供のモチベーションも保ちやすいでしょう。
食事や歯磨きの邪魔にならない
食事や歯磨きをする際に邪魔にならないところも、インビザライン・ファーストの強みのひとつです。取り外しができない矯正装置の場合は、うまく噛めなかったり、歯磨きしにくかったりします。子供の場合はとくに大変でしょう。
一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは自分で簡単に取り外せるため、矯正前と同じように食事や歯磨きができます。食事や歯磨きの際にかかる負担が少ない点は大きなメリットといえるでしょう。
遊びやスポーツで怪我をしにくい
ブラケットやワイヤーなど金属素材の矯正装置を使用する場合、顔をぶつけたり転んだりした際に口の中で矯正装置が当たって怪我をする可能性があります。
インビザライン・ファーストでは柔らかい素材のマウスピースを使っているため、遊びやスポーツで怪我をしにくいです。矯正装置の存在を気にせずにスポーツや友達との遊びを楽しめます。
口内炎になりにくい
ワイヤーなどの矯正装置が口の中で擦れたり粘膜を傷つけたりすると炎症を起こし、口内炎ができることがあります。
一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは柔らかいため口の中を傷つける可能性が低く、口内炎になりにくいのです。
口内炎ができると十分に食事をとれなくなることもあるでしょう。しっかり食事をとることは成長期の子供にとって非常に重要です。必要な栄養をきちんと体に届けられる点においても強みであるといえます。
金属アレルギーのお子様でも矯正できる
インビザライン・ファーストなら、金属アレルギーがあるお子様でも受けられます。ワイヤーなどの金属を使用した矯正では、アレルギー症状が現れる可能性があります。
一方、インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはプラスチックでできています。金属を使用していないため、金属アレルギーを理由に矯正を諦める必要はありません。
インビザライン・ファーストの期間
インビザライン・ファーストの治療期間は最大18ヶ月です。治療中は2〜3ヶ月に1回の頻度で通院する必要がありますが、ほかの矯正方法に比べて通院回数は少ないです。
最大18ヶ月間の治療が終わったら、永久歯が生えそろうまで経過を観察します。もし永久歯が生えそろった時点でさらに矯正が必要と判断されたら追加で治療を行います。
インビザライン・ファーストの費用
インビザライン・ファーストの費用相場は45万〜80万円程度で、基本的に保険は適用されません。自由診療のため、料金は歯科医院によって異なります。
そのため、事前に複数の歯科医院でカウンセリングを受け、料金を比較したうえで、治療を受ける歯科医院を選ぶとよいでしょう。
まとめ
本記事では、インビザライン・ファーストの適応条件や強み、治療期間、費用について解説しました。
インビザライン・ファーストは、お子様の顎の成長を促しながら歯並びを整えていく治療法です。装置は透明であるため目立ちにくく、取り外しができるなど多くのメリットがあります。
一方で、自由診療であるため費用は高額です。また、適応条件もあります。インビザライン・ファーストを検討している方は、一度歯科医院でカウンセリングを受け、お子様の歯の状態がインビザライン・ファーストの適応となるか相談しましょう。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。