一般歯科
(虫歯治療)
一般歯科とは、虫歯や歯周病の治療、またそれらに侵された歯の修復(補綴治療)を主として扱う歯科診療です。
近年では矯正治療や審美歯科といった新しい診療分野も増えてきているため、これらとは区別して『一般歯科』と呼びます。
こちらでは歯科医院で一般的に行われる「虫歯治療」についてご説明いたします。
当院で行う虫歯治療について
以下の様なことでお困りではないでしょうか?
- 痛いイメージが先行してしまい、歯医者に行くことに躊躇してしまう
- 過去に歯医者で辛い体験をしたことがトラウマとなっている
- 痛みに対して敏感であり、歯科治療に対して恐怖心や緊張感を抱いてしまう
- 麻酔注射がそもそも怖い
当院では、患者様が「できるだけ痛みを感じない治療」を受けられるよう、全力でサポートしています。
痛みに対して抵抗感がある方も、どうかお気軽にお越しください。
当院で実施している痛み軽減の取り組みは以下の通りです。
痛みを少なくするための麻酔に関する取り組み
表面麻酔の活用
当院ではまず最初に針を使わずに表面麻酔を使うことで、麻酔注射の痛みを軽減します。
当院では、テープタイプの表面麻酔を用意しており、治療部位に応じて最適なものを使用します。
先進技術を採用した電動注射器
麻酔液の注入速度や圧力をコンピューターが自動で制御することにより、歯茎への刺激を最小限に抑えます。
これにより、麻酔注射が苦手な方でも痛みを感じにくい麻酔が実現できます。
最も細い麻酔針を使用
注射針が太いほど痛みを感じやすくなりますが、逆に細い針を使用すれば痛みが起こりにくくなります。
当院では、歯科用の麻酔針の中でも最も細いもの(35G)を採用しています。(※2023年時点)
体温に近い温度の麻酔液を準備
麻酔液を体温に近い温度まで温めることで、麻酔時の痛みを軽減することができます。
当院では、痛みを感じにくいとされる最適な温度である「37℃」まで麻酔液を丁寧に温めています。
これらの取り組みにより、当院では患者様が痛みを感じにくい治療を目指しております。
痛みに敏感な方や過去に歯医者で不快な経験をされた方でも、安心して治療を受けられるよう努力しています。
粉塵を飛散させない口腔外バキューム
歯や入れ歯を削る際には、細かい削りカスが発生します。
これらの削りカスが空中に舞い、患者様が吸い込んでしまうことを防ぐため、当医院では治療椅子のすぐ横に口腔外バキューム(大型掃除機のような装置)を設置しています。
これにより、快適で清潔な診療空間を提供できるよう努めています。
口腔内カメラの活用
歯科治療において、口腔内を正確に診断し、治療計画を立てることは非常に重要です。
しかし、精密な被せ物を作成する際など、レントゲン撮影や目視だけでは十分ではないケースがあります。
また、患者様の視点から考えると、レントゲン画像だけでは理解しにくく、自分の口腔内を直接見て判断したいと感じることがあるでしょうし、治療前後の変化も確認したいと思われることもあると思います。
当院では、診療台に取り付けられたペン型の口腔内カメラを使用して、患者様に分かりやすく説明する体制を整えています。
子ども向けの痛みの
少ない虫歯治療
エアアブレーション
子どもたちにとって、虫歯の治療は非常に苦痛なものです。
歯を削る際の高い音や、痛みに対する恐怖は、子どもたちにとって容易に克服できるものではありません。
当院では、そのような悩みを解消する「エアアブレーション」という虫歯治療法を採用しています。
まだ一般的には広まっていませんが、痛みが少なく、健康な歯を無駄に削ることがないという点で、非常に魅力的な治療法です。
ドリルを使わず、微粒子を飛ばして虫歯だけを除去
エアアブレーションを用いた虫歯治療法では、一般的なタービン(歯を削るドリルのような機械)を使用せず、エアアブレーションという機械で虫歯を削ります。
この方法では、高圧で微粒子を飛ばして、虫歯の部分だけを除去することが可能です。
健康な歯の部分を極力削らずに済むため、歯が傷つかず、比較的痛みも少ないというメリットがあります。
エアアブレーションは歯を削るキーンというタービンの音がなく、振動も少ないため、不快感を感じにくいです。
そのため、親御さんも安心して子どもに治療を受けさせることができます。
エアアブレーションを適用できる虫歯の段階
エアアブレーションが適用できる虫歯の段階は、初期の虫歯に限ります。
また、微粒子を表面に当てて除去するため、歯の奥側や隙間など、入り組んだ場所にできた虫歯には使用することができません。
エアアブレーションのノズルを入れて粒子を当てられる部分だけが、この治療法を適用できる範囲となります。
エアアブレーションは子どもたちにとって優れた虫歯治療法です
痛みが少なく、歯の削る音もなく、健康な歯を削ることなく虫歯を除去することができるため、子どもたちが治療を受ける際の恐怖や不安を軽減することができます。
ただし、エアアブレーションは初期の虫歯や表面にアクセスしやすい部分に限られるため、子どもたちの虫歯の状況によっては適用できないことがあります。
削らない虫歯治療
〜ドックベストセメント治療〜
ドックベストセメント治療は、虫歯を完全除去しないで無菌化する治療方法です。
むし歯の深い所を触らないので、痛みがなく麻酔を使わないで治療ができる場合があります。
神経を抜かない、歯を削らないなど、従来の虫歯治療とはかなり異なった 治療法が注目されています。
従来、虫歯で痛みが出たときは、虫歯が歯髄に達しているため歯髄を取るという治療がほとんどでした。
ドックベストセメント治療は、歯を削ることなく、虫歯を残したまま治療ができます。
虫歯部分はドックスベストセメントで無菌化され石灰化し治癒します。
歯を削る必要がないため、歯を守り、歯の寿命を伸ばす治療方法として注目されています。
健康保険適応外になります。
一般的な虫歯治療と違い、ドックベストセメント治療は必要以上に歯を削らないので、痛みを感じ ないことがほとんどです。
また麻酔も必要ない場合があります。
奥歯の深い虫歯で、他院では神経を取る可能性があると言われたものの、神経を抜くのがどうしても嫌な方はぜひご相談ください。
そもそも虫歯とは?
虫歯とは、お口の中の細菌が作る歯垢(プラーク)によって歯が溶かされる感染症です。
虫歯は放っておくと症状はどんどん悪化し、自然に治癒することはありません。
症状がひどくなると、虫歯の進行を止めるために歯を削らなければいけない場合もあります。
しかし、なるべくなら歯は削りたくないですよね?
そのためにも、まずはしっかりとお口の予防管理を行い、虫歯や歯周病がこれ以上悪くならないように心がけましょう。
悪くなってしまった部分は、最小限の治療を行います。
虫歯の進行段階と治療法
虫歯は通常、程度によってC0~C4の段階に分類されます。
C0 脱灰
この段階の虫歯に痛みはなく、自覚症状もありません。
治療法
適切なブラッシングと予防処置により、再石灰化して治すことができます。
C1 エナメル質の虫歯
歯の表面(エナメル質)の虫歯です。
痛みは少ないですが、放っておけば虫歯が悪化してしまう状態です。
治療法
エナメル質を一層削り、CR(コンポジットレジン)というプラスチック系の材料を詰めて治療を行います。
C2 象牙質の虫歯
歯の中(象牙質)の虫歯です。
冷たいものや甘いものを飲食する時にしみる・痛むなどの症状が現れます。
治療法
治療は虫歯部分を削り、主に部分的な詰め物(インレー)で保護します。
C4 歯の根まで進行した虫歯
歯の根まで虫歯が進行すると、化膿して膿が溜まります。
治療法
抜歯が必要となる場合があります。その後、入れ歯やインプラントなどによって歯の機能を回復します。
入れ歯治療についてはこちら
インプラント治療についてはこちら
徹底的な根の治療
~根管治療~
コスモi-cureを使って正確に根の長さを計測し、高周波による根管内の殺菌をします。
Ni-Tiファイル、X-スマートプラスを使って正確に短時間できれいに根の中の細菌を除去していきます。
根幹治療についてはこちら
虫歯は再発します!
健康な歯を維持するため、
しっかり予防管理を
行いましょう
虫歯治療をした後も、継続的なケアを怠れば、虫歯は再発する可能性があります。
虫歯の再発を防ぐためにも、治療後は特に注意してお口のケアに気を配らなければいけません。
当院では、患者様のお口の健康状態を維持するため、治療後は歯の効果的なメンテナンス方法について分かりやすくご説明いたします。
また、定期健診でも定期的にお口のクリーニングを行うことにより、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を整えるお手伝いをしています。
歯科医院での定期検診とご自宅での毎日のケアを通して、お口の中を常に清潔に保つ意識を身につけていきましょう。