ブログ
マイオブレースは痛い?歯茎が痛いと感じたときの対処を解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
お子さんの歯並びが気になっている保護者の方のなかには、マイオブレースで矯正治療を検討している方もいるでしょう。「マイオブレースは痛いの?」「マイオブレースで痛みが出たらどうしたらいいの?」など、治療の痛みが気になる方は多いです。
マイオブレースは軽い力をかけて歯を動かす治療なので、治療中に痛いと感じることは少ないですが、万が一痛いと感じたときの対処法を知っておくと安心です。
今回は、マイオブレースは痛いのか、また痛いと感じたときにはどのように対処すればよいのか解説します。お子さんがマイオブレースで治療されている保護者の方や、マイオブレースの痛みが気になって治療に踏み切れない保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
マイオブレースとは?
マイオブレースとは歯並びに悪い影響を与える癖を改善し、顎を発達させて自然な歯並びへと導く予防矯正治療です。日中の1時間と就寝中にマウスピース型の矯正装置を装着し、並行してお口周りの筋力トレーニングを行います。
治療の目的
マイオブレースは、歯並びに悪い影響を与える原因に働きかけ、顎と歯の自然な成長・発達を促すことを目的としています。
歯並びが悪くなる原因は遺伝だけではありません。口呼吸や舌の癖、指しゃぶりなどの「口腔習癖(こうくうしゅうへき)」と呼ばれるお口周りの癖や習慣が原因となっていることがあります。
マイオブレースは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に、歯並びに悪い影響を与える口腔習癖を改善し、永久歯がきれいに並ぶ土台づくりを行う予防矯正治療です。矯正装置の装着とトレーニングにより、鼻呼吸や正しい舌の位置、飲み込み方をこどもに教え、顎が本来の大きさに発達するよう導きます。
マイオブレースは、顎と歯の自然な成長・発達を促せるため、抜歯やワイヤー矯正を行わずに歯並びを治療できることがほとんどです。
マイオブレースのメリット
マイオブレースには、従来の矯正方法にはない多くのメリットがあります。
マイオブレースのメリットは、以下の5つです。
装置を常に装着する必要がない
従来のワイヤー矯正では常に矯正装置を装着する必要がありましたが、マイオブレースでは装置を常に装着する必要がありません。装置を装着するのは、日中の1時間とトレーニングをするとき、就寝中のみです。
装着する時間が限られているため、従来の矯正のように見た目を気にする必要がありません。幼稚園や学校に行っている間など、外出中は装着する必要がないため、日中の活動に支障をきたすことなく矯正治療ができます。
矯正治療による見た目のストレスがないのは大きなメリットでしょう。
後戻りが少ない
従来の矯正治療では、治療終了後に歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こることがありますが、マイオブレースでは後戻りがほとんどありません。マイオブレースは歯並びに悪い影響を与える癖や習慣を改善し、お口周りの筋肉を鍛えて根本的に歯並びを整えるためです。
通常の矯正治療では後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着する必要がありますが、マイオブレース治療後は保定装置を装着しないケースが多いです。長期にわたるメンテナンスが必要ない点は大きなメリットといえるでしょう。
抜歯を避けられる
矯正治療では歯をきれいに並べるスペースを確保するために、抜歯が必要になる場合があります。
一方、マイオブレースでは顎の成長を促すことによって、これから生えてくる永久歯が並ぶスペースを確保できるため、抜歯が必要になるケースはほとんどないのです。
マイオブレースで顎の成長を促すことで、将来的に矯正治療が必要になった場合でも抜歯を避けられる可能性が高まるでしょう。健康な歯を抜かずに矯正治療ができる点は大きなメリットといえます。
痛みが少ない
従来のワイヤー矯正は多くの症例に対応できる治療法ですが、矯正力が強い分、痛いと感じる方が多いです。装着時の違和感もあり、装置が口唇や粘膜に当たって傷付くことや口内炎ができることもあります。
一方、マイオブレースは軽い力をかけて歯を動かしていくため、痛いと感じることが少ないです。また、マイオブレースの装置は柔らかい素材で作られているため、装着時の違和感が少なく、お口の中を傷付ける心配もほとんどありません。
全身の健康によい影響を与える
マイオブレース治療はお口の健康だけでなく、全身の健康にもよい影響を与えます。矯正装置の装着と並行してお口周りの筋力トレーニングを行うことで、正しい舌の位置や呼吸法、飲み込み方が身に付くためです。
例えば、口呼吸の癖を改善して鼻で呼吸ができるようになると、風邪などの感染症にかかるリスクを低減できます。酸素を体内に効率的に取り込めるため集中力も高まるでしょう。
正しい舌の位置や飲み込み方の習慣が身に付けば、食べ物をしっかり噛み、消化・吸収がよくなって全身の健康によい影響を与えるのです。
マイオブレースのデメリット
マイオブレースには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。納得して治療を開始するために、デメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
マイオブレースのデメリットは、以下の3つです。
適応できない場合がある
マイオブレースは歯並びに悪い影響を与える癖や習慣を改善することを目的とした治療のため、すべての症例に適応できるわけではありません。予防矯正治療として考案されたものなので、重度の歯列不正や噛み合わせの調整が必要な症例には適応できない可能性があります。
費用が高い
マイオブレースは保険が適用されません。自費診療のため歯科医院によって費用は異なりますが、費用の相場は400,000~600,000円と高額です。
しかし、マイオブレースでお口の環境を整えておくと、永久歯に生え変わってから矯正治療が必要になったときに治療期間が短くなる可能性があります。長い目で見ると、矯正治療にかかる費用を抑えられるでしょう。
こどものやる気が治療効果を左右する
マイオブレースは毎日装置を装着し、トレーニングを行うことで治療効果を発揮します。装着・トレーニングを怠ると十分な治療効果が得られません。
こどものやる気が治療効果を大きく左右するため、前向きに治療に取り組めるような工夫が必要です。治療期間も2~3年と長いため、保護者の方によるサポートも欠かせません。
マイオブレースは痛い?
従来のワイヤー矯正では強い力をかけて歯を動かすため、装着時や調整時に痛いと感じることや違和感を覚えることがあります。
一方、マイオブレースでは痛いと感じることがほとんどありません。就寝時に装置を装着するため、起床時に歯が押されるような軽い痛みを感じることはありますが、歯が動くことで生じる一時的な痛みです。ほとんどの場合、2~3時間ほどで治まります。
また、マイオブレースの装置は柔軟性があるため、正しく使用できていればお口の中を傷付ける心配もほとんどありません。
マイオブレースで歯茎が痛いと感じたときは
お口の中で装置を動かすと、装置が歯茎に当たって痛いと感じることがあります。粘膜が傷付いて出血することや、口内炎ができることがあるため注意しましょう。
装置を正しく使用しているにもかかわらず歯茎に当たって痛い場合は、歯科医院で調整してもらう必要があります。痛みの原因に応じた対応が必要になるため、マイオブレースで痛いと感じたときは歯科医師に相談しましょう。
まとめ
今回は、マイオブレースは痛いのか、また痛いと感じたときにはどのように対処すればよいのか解説しました。
マイオブレースは歯並びに悪影響を与える口腔習癖の改善や、顎の成長を促すことを目的とした予防矯正治療です。歯並びと口腔習癖を改善することで、全身の健康にもよい影響を与えます。
マイオブレースでは、歯を動かすことで一時的に痛いと感じることがありますが、2~3時間ほどで治まるでしょう。
ただし、装置が歯茎に当たって痛いと感じることがあります。装置が歯茎に当たって痛いと感じた場合は、歯科医院での調整が必要です。歯茎が傷付くことや口内炎ができることもあるため、マイオブレースで痛いと感じたときは、早めに歯科医師に相談しましょう。
マイオブレースを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。