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インビザラインのマウスピースが割れたときはどうする?注意点も解説
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
インビザラインが割れた場合、どう対処すればいいのでしょうか。矯正治療に影響があるのか不安に感じている方もいるでしょう。
本記事では、インビザラインが割れる原因や対処法、割れた際にかかる費用などについて解説していきます。
インビザラインのマウスピースが割れる原因
インビザラインで使用するマウスピースは、厚みが0.5mmしかありません。違和感を覚えにくい点がメリットですが、衝撃が加わると割れてしまうリスクがあります。
インビザラインが割れる原因として挙げられるのが、以下の4点です。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある
歯ぎしり・食いしばりの際にかかる力は100キロ以上といわれています。歯ぎしり・食いしばりをしていると、過度な力がマウスピースにかかるため割れるリスクが高くなるでしょう。
とくに、就寝時の歯ぎしりや食いしばりは無意識におこなわれるため、予防することが難しいです。歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、インビザラインの治療開始前に歯科医師に相談しましょう。
マウスピースをつけたまま食事をする
インビザラインは、食事の際に取り外す必要があります。マウスピースの取り外しを面倒に感じ、装着したまま食事をとった経験のある方もいるでしょう。
しかし、マウスピースをつけたまま食事するとマウスピースに過度な力が加わります。噛んだ衝撃でマウスピースが割れてしまうリスクがあるため、食事の際はかならず外しましょう。
マウスピースを装着したまま飲食すると、マウスピースと歯の間に食べカスが残りやすいため虫歯や歯周病の原因にもなります。
保管場所が適切でない
飲食時やブラッシングの際は、インビザラインを外して保管する必要があります。机や洗面台に置いたままにしていたり、ティッシュやペーパーナプキンに包んで置いていたりする方もいるのではないでしょうか。
しかし、インビザラインをそのまま置いていると誤って落としてしまったり上から物を置いてしまったり、割れる可能性があります。ティッシュに包んでポケットやカバンに入れて保管することも、マウスピースが割れる原因になりかねません。
インビザラインは薄いため、保管する際には専用のケースに入れる習慣をつけましょう。
誤った方法で着脱している
無理に着脱していると、マウスピースに過度な力がかかり割れる可能性があります。
マウスピースを噛んで装着する方もいますが、割れる原因になりかねません。装着の際は、指の腹で押したりチューイーを使用したりして歯とマウスピースを密着させましょう。
また、マウスピースを外す際も片側から一気に外すと割れる可能性があります。両側の奥歯から前歯に向かってゆっくりと外すようにしましょう。
着脱に不安がある方は、事前に歯科医院で確認してもらうとよいでしょう。
インビザラインのマウスピースが割れたときの注意点
マウスピースが割れたときに誤った行動をとってしまうと、矯正治療に悪影響を与える可能性があります。以下に、インビザラインのマウスピースが割れたときの注意点をご紹介します。
何も装着しない期間を作らない
1日20時間以上マウスピースを装着することで歯に十分な矯正力が加わります。十分な装着時間が確保できてないないと歯が計画どおり動きません。
インビザラインが割れたからと装着しないで過ごしていると、治療期間が伸びてしまう可能性が高くなります。
また、矯正期間中は歯とあごの骨が定着していないので歯が動きやすい状態です。マウスピースを装着せずに過ごしていると後戻りするリスクも高いでしょう。
装着していない期間をつくらないために、マウスピースが割れたら早めに歯科医院に連絡することが大切です。
割れたマウスピースを装着しない
マウスピースが割れた場合、装着できるからと割れた状態で使用しないようにしましょう。割れた状態でマウスピースを使用し続けると、歯に適切な力がかからない可能性があります。
治療計画から歯の動きがズレてしまったり、治療期間が長引いたりする原因になりかねません。
ご自身で修理しない
インビザラインが割れてしまったからと、ご自身で修理して使用することはやめましょう。マウスピース矯正は、マウスピースを使用して歯に小さな力を加えて移動させます。
ご自身で修理すると誤った矯正力が歯にかかり、治療に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。マウスピースは繊細なので、かならず歯科医師に修理してもらってください。
インビザラインのマウスピースが割れたときはどうする?
インビザラインが割れた場合の対処法は、以下のとおりです。
歯科医師の指示を仰ぐ
インビザラインが割れた場合、速やかに歯科医院に連絡して指示を仰ぎましょう。たとえ装着できたとしても、治療に悪影響が出る恐れがあります。
損傷の状態によっては、誤った方向に矯正力が働いて治療計画が乱れるリスクがあります。自己判断でマウスピースを使用した結果、治療期間が長引くケースも少なくありません。
マウスピースが割れたら、かならず歯科医院に連絡しましょう。
1つ前のマウスピースを使用する
「マウスピースが2つに割れてしまった」など大きく損傷した場合、マウスピースの作り直しが必要です。マウスピースを再作成する場合、手元に届くまでに数週間はかかります。その期間、マウスピースを装着せずに過ごしていると歯が後戻りするリスクが高いでしょう。
治療計画から外れないように、後戻りを防ぐことがポイントです。マウスピースが届くまでの期間は1つ前のマウスピースを装着して、後戻りを防ぐよう指示されるケースが多いです。そのため、1つ前のマウスピースは必ず保管しておきましょう。
次のマウスピースを使用する
マウスピースの交換時期が近い場合は、次のマウスピースを装着することもあります。
再作成には時間がかかり、矯正期間が長引いたり追加で費用がかかったりします。そのため、交換する直前で割れてしまった場合は次のマウスピースを使用するように指示されるケースが多いでしょう。
ただし、自己判断でマウスピースを交換するとトラブルの原因になりかねないので、かならず歯科医院を受診して確認してもらいましょう。
インビザラインのマウスピースを作り直す場合の費用
マウスピースが割れた場合の修理費用は、数千円〜1万円ほどが相場です。再作成する場合は1万円以上必要になるでしょう。
歯列矯正は自由診療になるため、歯科医院によって費用に差があります。カウンセリングの際に、割れたときの対応なども確認しておきましょう。
インビザラインのマウスピースを割らないためには
インビザラインを割らないためには、どのような点に気をつければいいのか解説します。
外した際はケースに入れて保管する
インビザラインのマウスピースは薄く、衝撃に弱いため取り扱いには注意が必要です。テーブルや洗面台に置いたままにしたり、ティッシュに包んでポケットやカバンに入れたままにしたりすると割れるリスクがあります。
食事やブラッシングなど、マウスピースを外すときは必ずケースに入れて保管しましょう。ケースに入れることを面倒に感じる方もいるかと思いまが、割れるリスクを回避するためには重要です。
丁寧に着脱をおこなう
マウスピースを着脱する際には、丁寧に取り扱うようにしましょう。インビザラインのマウスピースは薄いため、無理に着脱しようとすると変形・破損の原因になります。
歯で噛んで装着したり力任せに引っ張って外したりすることは避けましょう。装着の際は、前歯から奥歯に向かって合わせていきます。外す際は、両奥歯のマウスピースを浮かせてからゆっくり外しましょう。
慣れない間は時間がかかりますが、マウスピースに負担をかけないためには適切な方法で着脱する必要があります。
食事のときは必ず外す
インビザラインを装着したまま食事を摂ると、噛む力でマウスピースが割れてしまう可能性があります。食事の際にかかる力は、奥歯で50〜60キロほどです。マウスピースは薄く繊細なため、大きな力や衝撃が加わると割れてしまいます。
歯ぎしり・食いしばりに対策を講じる
歯ぎしり・食いしばりがある方はマウスピースが割れるリスクが高いです。歯ぎしりや食いしばりは、就寝時など無意識でおこなっている場合もあります。
何度も破損を繰り返している場合は、夜間の歯ぎしりを防止するマウスピースの作成も視野に入れる必要があるでしょう。
日中の歯ぎしり・食いしばりは、本人の意識次第で改善できるかもしれません。日頃から食いしばりをしていないか意識して過ごすようにしましょう。
歯ぎしりや食いしばりの自覚症状がある方は、治療開始前に歯科医師に相談してください。
まとめ
インビザラインで使用するマウスピースは、違和感がないように薄く作られています。そのため、衝撃を受けると割れる可能性があります。
マウスピースが割れてしまったら、速やかに歯科医院に連絡して指示を仰ぎましょう。使用するのを中断したり、割れたマウスピースを無理に装着したりすると治療計画が乱れることがあるので注意してください。
インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。