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虫歯治療はいくらかかる?費用の目安と負担を抑えるコツ


虫歯治療はいくらかかるのか説明するイメージ

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

虫歯は誰にとっても身近な歯のトラブルですが、いざ治療が必要になったとき「どれくらい費用がかかるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。治療内容や進行の程度によって金額に幅があるため、費用の目安を知っておくことで、予期せぬ出費を避けられます。

今回は、虫歯治療に関する基礎知識から、治療法別の費用相場や費用を抑えるコツなどをわかりやすく解説します。これから虫歯治療を受ける方はもちろん、将来的に備えて情報を整理しておきたい方もぜひ参考にしてみてください。

虫歯の進行段階と治療方法

虫歯の進行段階と治療方法を説明する歯科医師

虫歯は進行度に応じて症状や治療法が異なり、放置すればするほど治療内容が複雑になり、費用も高くなる傾向があります。ここでは、虫歯の進行段階と、それぞれに対応する治療方法について解説します。

C0:初期の虫歯

歯の表面にあるエナメル質がわずかに白く濁っている状態で、虫歯菌が出す酸によってカルシウムが溶け始めた段階です。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。この段階では、フッ素塗布やブラッシングの改善により再石灰化が期待でき、削る治療は不要です。

C1:エナメル質の虫歯

虫歯がエナメル質にまで進行した段階です。まだ痛みはほとんどなく、表面が茶色や黒色に色が付いて発見されることが多く治療も簡単です。

虫歯部分を削り、歯科用レジンなどを詰める処置が一般的です。通院回数が少なく、費用負担も軽く抑えられるでしょう。

C2:象牙質に達した虫歯

虫歯がエナメル質の内側にある象牙質にまで進行すると、ほとんどの方が冷たいものや甘いものがしみるなどの症状が出てきます。虫歯部分を削りますが、C1の状態よりも多く削ることも多いため、歯科用レジンでは対応できない可能性もあります。

その場合は、詰め物を入れる治療が必要になるでしょう。詰め物の型を取るために、治療に何回か通う必要があります。

C3:神経に達した虫歯

強い痛みを伴い、神経にまで達した虫歯は根管治療が必要になります。根管治療とは、歯の神経を取り除き内部を消毒、充填する処置のことです。汚染された神経を取り除くことで、歯をせる可能性が高まります。

薬剤を詰めた後に被せ物をする必要があるため、被せ物の作成にかかる時間を含め、治療には複数回の通院が必要です。

C4:歯根だけが残った虫歯

歯冠部分がほぼ崩壊し、根だけが残っている状態です。汚染が進んで痛みを感じる神経が死んでいることも少なくないため、痛みを感じない方もいます。この状態でさらに放置すると歯の根元に膿が溜まり、痛みを感じるようになります。

多くの場合抜歯が必要になり、その後は入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補う治療を行うでしょう。治療の選択肢に応じて費用が大きく異なり、長期的な視点でのケアが求められます。

虫歯治療の費用相場

虫歯治療の費用相場イメージ

虫歯治療にかかる費用は、虫歯の進行度や治療方法、選択する材料によって大きく変わります。ここでは、保険診療と自費診療それぞれの費用相場について、一般的な目安を紹介します。

保険診療の場合の費用相場

日本の健康保険制度では、虫歯治療の多くが保険適用となります。自己負担は1〜3割で、C1~C2レベルの小さな虫歯であれば1,000〜2,000円程度で治療できるでしょう。詰め物が必要であれば2,000〜3,000円程度、被せ物だと5,000〜1万円程度が目安になります。

また、根管治療を行う場合には5,000~8,000円程度、抜歯を行う場合は3,000円~8,000円程度が目安です。

保険診療で歯を補う方法

保険診療では材料や方法に制限があるものの、最低限の機能回復は可能です。隣の歯を利用して連結した被せ物を、歯を失ったスペースに充てるブリッジという方法では1万円~2万円程度の費用が目安になります。

入れ歯であれば本数によって変わりますが3,000円から1万円程度です。

自費診療の場合の費用相場

自費診療で虫歯治療を受ける場合は、最新の技術や見た目が美しい材料を使用して治療できるなどのメリットがあります。自費診療は地域や歯科医院により費用が異なります。保険診療と違い全額自己負担になるため、くわしい費用は歯科医院に直接問い合わせると良いでしょう。

自費診療で歯を補う方法

審美性や耐久性を重視したい場合は、自費診療を選ぶこともあります。審美性と耐久性に優れたセラミックは詰め物の場合は3万円〜6万円、被せ物の場合は8万円~15万円程度が目安になります。

このほか、自費診療で作成できる入れ歯は部分用だと10万円~40万円、総入れ歯だと20万円~50万円程度が目安です。インプラントを選択する場合は1本あたり30万円から50万円が相場になります。

診察料や再診料などの注意点

虫歯治療では、治療費の他に初診料や再診料、レントゲン撮影料なども発生します。保険診療でも初診時には3,000円前後、再診でも1,000円~2,000円程度かかることが一般的です。複数回にわたる治療になると、これらの積み重ねで思ったより出費がかさむこともあるでしょう。

自費診療のメリット・デメリット

自費診療のメリット・デメリットイメージ

虫歯治療において、見た目や素材の品質にこだわりたい場合には自費診療が選ばれることがあります。保険診療と比べて自由度が高い反面、費用の負担が大きくなるため、メリットとデメリットをしっかり把握して判断することが大切です。

自費診療の主なメリット

自由診療には、保険診療とは異なる特徴があります。以下でくわしく解説していきます。

審美性や耐久性が高い素材を使用できる

セラミックやジルコニアなどの素材を選ぶことで、天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目が実現できます。保険適用の金属に比べ、セラミックやジルコニアは摩耗や変色が少なく、長期間美しさと機能性を保つことができます。

適切にケアをすれば、10年以上使えることもあります。

金属アレルギーの心配がない

保険診療では金属を使用した素材が多く使われます。自由診療では金属を使わない治療を選べるため、金属アレルギーを持つ方でも安心して治療を受けられます。身体への影響を配慮したい人にとって大きなメリットです。

自費診療の主なデメリット

自由診療にはさまざまなメリットがありますが、デメリットも存在します。以下で解説していきます。

治療費が高額になる

自費診療には保険が適用されないため、1本あたり数万円〜十数万円の費用が発生します。複数の歯を治療する場合、費用の負担は増加していきます。

また、使用する素材によっては割れやすいなどの特徴があり、修理や再度治療を行う際の費用も高額になるでしょう。その点も考慮して、自分に合った素材を選ぶことが重要です。

歯科医院ごとの価格差が大きい

同じ素材や治療法でも、医院によって費用に差が出ることがあります。自由診療は保険診療のように金額が決まっていません。そのため、歯科医院が自由に料金を設定できます。

使用する素材そのものの費用や技術料も高額になるため、事前に見積もりを取って複数の医院を比較することが重要です。

虫歯治療の費用負担を抑えるコツ

虫歯治療の費用負担を抑えるために医療費控除を申請するイメージ

虫歯治療は進行度や選択する治療法によって費用が大きく変わるため、できるだけ早期に対処し、対応することで負担を軽減できます。ここでは、虫歯治療の費用を抑えるために実践できる具体的なコツを紹介します。

早期発見・早期治療を心がける

虫歯は進行すればするほど治療が複雑になり、費用も高くなります。C1程度であればレジン充填で済みますが、C3以上になると根管治療やクラウンなどが必要になり費用が上がります。

定期的に歯科検診を受けることで、虫歯を早期に発見し、簡単かつ安価に治療できる可能性が高まります。

保険診療を活用する

見た目に強いこだわりがない場合は、保険診療を選択すれば大幅に費用を抑えることができます。保険適用のレジンや銀歯でも機能的には十分な効果が得られる場合が多く、基本的には安定して使用できます。治療を始める前に、歯科医師と相談すると良いでしょう。

デンタルローンや医療費控除を活用する

高額な治療が必要になった場合、費用を一括で支払うのが難しいこともあります。そんなときは、デンタルローンを利用したり、確定申告で医療費控除を受けたりすることで、経済的な負担を軽減できます。

所得に合わせて設定されている金額を超える医療費を支払った場合、一定額の所得税が還付される可能性もあるので調べてみても良いでしょう。

予防を習慣化する

もっとも費用を抑える方法は、虫歯をつくらないことです。正しいブラッシングに加えてフロスや歯間ブラシの活用、フッ素入り歯みがき剤の使用などを日常的に取り入れましょう。

また、3〜6ヶ月ごとに定期検診を受けることで、虫歯の予防と早期発見が可能になります。

まとめ

虫歯を予防するため毎日丁寧に歯磨きをする女性

虫歯治療にかかる費用は、進行度や治療法、選ぶ素材などによって大きく異なります。初期の段階であれば保険診療で安価に治療できることが多い一方で、進行すると根管治療や被せ物の装着など費用も時間もかかる治療が必要になります。

また、見た目や機能性を重視して自費診療を選択する場合は、さらに高額な費用が発生することもあります。

日頃から予防を意識し、定期的な歯科検診を受けることが経済的にも身体的にも最も負担の少ない方法といえます。そして、治療が必要になった場合は、複数の選択肢を比較し、自分にあった治療法を選ぶことが大切です。

虫歯治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。