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マイオブレースで失敗するケースはある?対策と治療が向かないケース


マイオブレースをする子供

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マイオブレースとは、お子さまに向けたマウスピース矯正です。マイオブレースの大きな特徴は、歯並びを改善することを目指すのではなく、歯並びを乱れさせる原因そのものを治療することです。

歯並びを乱れさせる原因を解消するので、歯並びが整う、将来矯正治療を受ける際の治療期間を短縮できるなどのメリットがあります。

しかし、失敗することはないのか疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、マイオブレースで失敗するケースや、失敗しないための対策をご紹介します。マイオブレースが向かないケースや、治療のデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースで失敗するケースはある?

マイオブレース失敗のイメージ

マイオブレースで失敗するケースは、以下のとおりです。

スタートする時期が遅い

お子さまの顎の骨は、4〜8歳頃に最も成長します。そのため、マイオブレース矯正を始めるのは4〜8歳が最適でしょう。

上顎の成長は10歳頃に80〜90%完成します。下顎は、女子の場合15歳、男子の場合18歳に完成するとされています。

9歳以降のスタートも可能ですが、歯が生え揃う前に始めたほうがよいでしょう。マイオブレース治療をスタートする時期が遅いと、顎の成長を適切にコントロールできず、歯並びが整わない可能性があります。

お子さまの協力を得られない

マイオブレースの成功には、お子さまと保護者の方、医療機関の協力が必須です。お子さまが嫌がって適切にトレーニングできなかった場合や、器具の装着時間が不十分だった場合、思ったように治療が進まないかもしれません。

お子さまの協力を得られるように、マイオブレースを開始する前に治療の必要性を理解してもらう必要があります。

器具の管理ができない

ご家庭での使用を前提にしているマイオブレース矯正は、マウスピースの管理が非常に重要です。衛生管理のほか、紛失や破損にも注意しなくてはなりません。

1回目の紛失・破損の場合は無料で新しい器具を提供してくれる歯科医院もありますが、再度器具を購入すると10,000円以上の費用がかかります。何度も紛失・破損を繰り返すと、予想以上に治療費がかかるでしょう。

お子さまの矯正治療には、保護者の方の協力が必要不可欠です。

治療を受ける歯科医院を選定しない

価格だけで治療を受ける歯科医院を決めると、失敗するかもしれません。低価格を謳っている歯科医院では、器具を渡すだけで治療終了とすることがあるからです。

マイオブレースは、月1回の通院とプロによる筋機能訓練、ご家庭での管理が欠かせません。そのため、少々金額が高いと感じても、しっかりと関わってくれる歯科医院を選ぶ必要があります。

価格を抑えるために筋機能訓練などを控える歯科医院を選ぶと、マイオブレース治療が失敗に終わるでしょう。お子さまの将来のために、治療を受ける歯科医院はしっかりと選んでください。

マイオブレースで失敗しないための対策

子供と話す歯科医師

マイオブレースで失敗しないための対策は、以下のとおりです。

お子さまと話し合う

マイオブレースは、お子さま自身が積極的に治療に取り組むことが重要です。治療を始める前に将来のビジョンをしっかりと伝え、治療の必要性を理解してもらいましょう。

歯科医師とスタート時期を相談する

マイオブレースで失敗しないためには、治療を開始する時期を見極めることが重要です。

4〜8歳頃にスタートするのがよいとされていますが、適切なスタート時期はお子さまによって異なります。口内や歯並びの状態、生え変わりの状況などを確認して、適切なスタート時期に開始しましょう。

そのため、早期に歯科医院を受診して相談することが重要です。

歯科医師や歯科衛生士とコミュニケーションを取る

マイオブレースで失敗しないためには、ご家庭と医療機関が連携することも重要です。歯並びが乱れた根本原因の改善に向き合ってくれるか、器具を渡すだけでお子さまを放置しないかなど、治療を始める前によく確認しましょう。

お子さまが不安を抱くことのないようサポートすることも、医療者と保護者の方の大切な役割です。治療開始後も、歯科医師や歯科衛生士と積極的にコミュニケーションを取り、お子さまが前向きに治療に取り組める環境を作りましょう。

費用や通院の負担が大きくないか確認する

費用や通院の負担があまりにも大きい場合、治療を受けたことを失敗したと感じるかもしれません。毎月問題なく通院できる距離に歯科医院があるか、費用の負担は大きくないかなど、しっかり確認しましょう。

矯正治療は、治療期間が延びる場合や、追加で費用がかかる場合も多いです。治療費は余裕を持って準備する必要があるでしょう。

一括で支払うことが難しい場合は、デンタルローンの活用も検討してください。

また、マイオブレースは、医療費控除の対象になることがあります。お子さまの美しい歯並びを実現するために、制度を上手に活用しましょう。

マイオブレースが向かないケース

悩む子供

マイオブレースが向かないケースは、以下のとおりです。

お子さまが協力を拒む

マイオブレース矯正は、直接歯並びを整える治療ではありません。

日中1時間程度マウスピースを装着しながらトレーニングを行うことと、就寝中にマウスピースを装着することで、顎の成長をコントロールしながら口周りの悪い癖を改善する治療です。そのため、自宅でのトレーニングが必須となります。

お子さまの理解が得られず、トレーニングや器具の装着時間が不十分な場合、十分な効果を得られません。お子さまが協力を拒む場合は、マイオブレース矯正は向かないでしょう。

口腔内管理ができない

マイオブレース矯正では、就寝時にマウスピースを装着します。歯磨きをしっかりできていない場合、虫歯が発生しやすいでしょう。

口腔ケアをしっかりと行えないお子さまや、嫌がって仕上げ磨きをしっかりできないお子さまは、マイオブレースが向かないかもしれません。

月1回の通院が難しい

保護者の方の仕事の都合などで月1回の通院が難しい場合は、マイオブレースは向かないでしょう。マイオブレース矯正に限らず、歯列矯正では定期的に通院する必要があります。

定期的に通院しなければ、予定どおりに治療が進まないだけでなく、矯正そのものが失敗する可能性があります。月1回通院できるかどうかを考慮して治療を始めることが重要です。

ご自宅の近くにマイオブレースを行っている歯科医院がないなど通院できない場合、マイオブレース治療は向きません。

マイオブレースのデメリットを理解しよう!

デメリットと書かれた黒板

マイオブレースのデメリットは、以下のとおりです。

自己管理する必要がある

マイオブレース矯正は、自己管理できなければ失敗します。

装置を装着するだけでは、マイオブレースの2割程度の矯正力しか発揮できません。筋機能トレーニングをしっかりと実行することで、8割の矯正力を発揮できるといわれています。

また、マイオブレース矯正で使用する装置は、自由に取り外しが可能です。そのため、装着時間を管理しなくてはなりません。装着時間が不十分な場合、治療期間が延びる、治療費が余分にかかるなど、失敗したと感じる可能性があります。

開始時期が限定される

マイオブレース矯正の開始時期は、4〜8歳がベストとされています。スタート時期を逃すと、マイオブレース治療を受けられない可能性もあるでしょう。

月1回特別な訓練を受ける必要がある

マイオブレース矯正は、プロによる月1回の筋機能矯正訓練が欠かせません。筋機能矯正訓練を受けなければ、十分な治療効果を得られないでしょう。

マイオブレースのメリット

メリットと書かれたパズル

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

悪習癖を改善できる

マイオブレースは、顎の骨の正常な発達を促進します。全身の健康にも大きな影響を与えるでしょう。

マイオブレースでは、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖を改善できます。口呼吸を日常的に行うと、歯並びに悪影響を与えます。口内が乾燥するため、風邪をひきやすくなるなどの悪影響もあるでしょう。

マイオブレースで口周りの筋肉が正しく発達すると、歯並びが整うだけでなく、姿勢がよくなることもあります。

抜歯を回避できる

お子さまの歯(乳歯)は通常20本です。大人の歯(永久歯)は全部で28本ありますが、永久歯は乳歯に比べて大きいため、顎の骨が適切に成長しなければ歯並びが乱れます。

マイオブレースは顎の骨の成長を促すため、永久歯が並ぶためのスペースを確保できます。将来的に矯正治療を受ける場合も、抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性が高いです。

見た目が気にならない

マイオブレースでは、就寝中と日中1時間しか装置を装着しません。学校に行っている間などは矯正装置をつけないので、見た目を気にせず治療を受けられます。

痛みが少ない

マイオブレースは、歯を移動させて歯並びを整える治療ではありません。そのため、歯の移動に伴う痛みはないでしょう。

顎の成長を利用して歯列を広げるため、痛みが少ないとされています。

後戻りが少ない

マイオブレースは、歯並びを乱れさせる原因を根本から改善します。歯並びだけを改善する治療ではないため、矯正終了後の後戻りが少ないです。

まとめ

笑顔の親子

マイオブレースは、顎の正常な発育や発達を促し、歯並びに悪影響を与える癖を改善する治療です。全身の健康を手に入れながら、美しい歯並びを実現できるでしょう。

マイオブレースはお子さまや保護者の方の協力が必要不可欠な治療なので、お子さまの理解が得られない場合は失敗するかもしれません。メリットやデメリットをしっかりと理解したうえで、マイオブレースを検討しましょう。

マイオブレースを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。