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インビザラインのお手入れの重要性と方法、注意点を解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
インビザラインは、お手入れをしながら使うことで、本来の機能を発揮して歯並びを整えてくれます。
しかし、お手入れの重要性を理解できていない方もいるでしょう。適切なメンテナンスを怠るとインビザラインが劣化し、治療効果に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、インビザラインのお手入れについて解説します。インビザラインのお手入れ方法やお手入れの際の注意点なども解説するので、インビザラインの治療を検討している方や、治療を始めた方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインのお手入れの重要性
インビザラインのお手入れが必要な理由は、長時間の装着によって食べかすや細菌がマウスピースに付着するからです。付着した汚れを放置すると、虫歯や歯周病、悪臭の原因になるだけでなく、マウスピースの変色・劣化を招く可能性もあります。
インビザラインの適切なお手入れは、治療の成功を確実にし、健康的な口腔環境を維持するために必須です。
インビザラインのお手入れの重要性は、以下のとおりです。
インビザラインの変色や劣化を防ぐ
インビザラインで使用するマウスピースは薄く透明なので、日常生活において目立たないことが大きなメリットです。適切なお手入れがなされない場合、変色して透明性が失われることがあります。
インビザラインが変色する最も一般的な原因は、コーヒーや紅茶、ワインなどの色素を含む飲料の摂取です。飲食の際はマウスピースを外す必要がありますが、装着したままの状態でも飲み物を飲むことはできるのです。
マウスピースを装着したままコーヒーや紅茶を飲むと、変色のリスクが高まります。また、喫煙するとタバコのヤニによってマウスピースが黄ばむことがあります。
お手入れをせず食後すぐにマウスピースを装着すると、食べかすがマウスピースに挟まって変形する可能性があるでしょう。最悪の場合、カビが生える原因となりえます。
本来の治療効果を発揮できない
お手入れをしないままインビザラインを使用し続けると、本来の治療効果を発揮できない可能性があるでしょう。インビザラインは、1枚1枚患者様の歯列に合わせて製作されています。
お手入れを行わずに食べかすが挟まったまま装着すると、マウスピースと歯が適切にフィットせず、歯を動かすための圧力が正確にかからない可能性があります。治療期間が延びる、理想の歯並びにならないなど、トラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。
虫歯や歯周病になるリスクが高い
お手入れをせず不衛生な状態でインビザラインを使用し続けると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。マウスピースは口腔内の湿度を高め、細菌の増殖に適した環境を作り出すため、清潔に保つことが非常に重要です。
虫歯や歯周病になった場合、虫歯や歯周病の治療を優先し、矯正治療を一時的に中断するのが一般的です。虫歯や歯周病の治療をしてから矯正治療を再開するので、矯正期間が延びるでしょう。
虫歯治療で歯の形状が変わった場合は新たにインビザラインを製作しなければならず、追加の費用がかかります。
口臭の原因になる
インビザラインのお手入れをせず、細菌が繁殖すると口臭の原因になります。口臭がストレスになり、インビザラインの装着が苦痛になる可能性があるでしょう。
細菌の繁殖によって嫌な味がすることもあり、さらにインビザラインの装着が苦痛になる場合があります。
インビザラインのお手入れ方法
インビザラインは正しくお手入れすれば、前述したリスクを回避できます。インビザラインの正しいお手入れの方法は、以下のとおりです。
食後にお手入れする
インビザラインを使用する際は、食事前に取り外すことが必須です。そのため、食後がマウスピースの清掃に最適なタイミングといえます。
毎食後にマウスピースの清掃を行うことが理想ですが、外出先など難しい場合もあるでしょう。少なくとも1日1回、特に夕食後には入念にお手入れしてください。
傷つけないように外す
インビザラインは、傷つけないように丁寧に着脱しましょう。特に、マウスピースを外すときは、前歯から引っ張るのではなく奥歯の内側からゆっくりと人差し指で引き上げるのが正しい方法です。
マウスピースやアタッチメントの破損リスクを減らし、歯に不要な力を加えることを避けられます。
ブラシでこすり洗いする
水を流しながら指で優しくこすり洗いをして、おおまかな汚れを落とします。続いて、柔らかい歯ブラシを使ってマウスピースの表面を軽くこすりましょう。
歯ブラシでのこすり洗いは、優しく行ってください。マウスピースを傷つけないよう注意が必要です。
毛束が1本のワンタフトブラシを使用すると、細かい部分の汚れをより効果的に取り除くことができます。インビザラインは7~10日で新しいものに交換するので、基本的に歯磨き粉などを使用する必要はありません。
専用の洗浄剤を使う
専用の洗浄剤を使用すると、よりマウスピースを清潔に保てます。使用頻度や選択する洗浄剤については、必ず歯科医院の指示に従ってください。
しっかりと乾燥する
インビザラインを洗浄したら、十分に乾燥させましょう。水分が残っていると、細菌が繁殖する可能性があります。
清潔なタオルやペーパータオルで水分をふき取り、しっかりと自然乾燥させてください。
インビザラインをお手入れするときの注意点
インビザラインのお手入れをするときは、いくつか注意しておきたい点があります。注意点を守らないと、インビザラインの破損や変形につながるでしょう。
インビザラインをお手入れするときの注意点は、以下のとおりです。
熱を加えない
インビザラインは、60度を超える温度にさらされると変形のリスクが高まります。そのため、お手入れをするときには熱を加えないようにしましょう。
熱湯消毒は避け、水かぬるま湯を使って洗浄してください。乾燥時にドライヤーの熱風を使うと変形や破損の原因となるため、自然乾燥が最も安全です。
歯磨き粉を使わない
通常の歯磨き粉を使用すると、インビザラインを傷つける可能性があります。研磨成分がインビザラインに細かい傷をつけ、細菌の繁殖を助けることになりかねません。
専用の洗浄剤を使用する場合は、歯科医師の指示に従ってください。
強くこすらない
インビザラインを清潔に保つためには、優しくブラッシングする必要があります。強い力でこすると傷がつき、傷の中で細菌が繁殖することがあります。
柔らかいブラシを使用して、優しく洗浄しましょう。
放置しない
インビザラインは柔らかく、破損しやすい素材でできています。乾燥中にティッシュに包むなどして放置すると、間違って捨てられる可能性があるでしょう。マウスピースに気づかず上に物を置き、破損する可能性もあります。
お手入れ後は、専用のケースに入れて保管することが重要です。
インビザラインのお手入れの頻度
インビザラインのケアは、毎食後に行うのが理想的です。
しかし、生活リズムや外出の状況によっては難しいこともあるでしょう。毎食後にお手入れするのが難しい場合は、夕食後のブラッシングを丁寧に行ってください。ほかの時間帯では水で洗うことが、実用的な代替手段です。
食後に何もせず装着することは避けてください。インビザラインをすすいでから装着することが望ましいです。
マウスピース内の食べかすや細菌の蓄積を最小限に抑え、口腔衛生を維持することができます。すすぎの際は、冷水またはぬるま湯を使用し、熱湯によるマウスピースの変形を避けることが重要です。
お口のケアも忘れずに!
インビザライン治療中の口腔衛生は、マウスピースのケアと同様に重要です。インビザラインで歯科矯正をしているときは、必ず毎食後に歯磨きをして汚れを落としましょう。
特に、マウスピースが歯に密着している状態では、唾液の流れが制限されます。食べかすや細菌が歯の表面に留まりやすくなるので、口腔ケアも忘れずに行いましょう。
まとめ
インビザライン矯正の成功は、マウスピースの適切なお手入れに大きく依存しています。マウスピースを清潔に保つことで破損や変形を防ぎ、治療計画を予定どおりに進めることが可能です。
お手入れの基本は、水洗いと歯ブラシを使ったブラッシングです。毎食後適切にお手入れすることで、インビザラインは常に清潔に保たれます。
洗浄剤の使用を考えている場合は、問題ないかどうかを歯科医師に確認してください。
また、インビザラインを清潔に保つことと同様に、ご自身の歯を磨くことが口腔衛生を保つためには重要です。マウスピースの正しいお手入れ方法を学び、日常的な習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、最適な治療結果を得られるでしょう。
インビザラインのお手入れ方法を本記事で確認し、正しいお手入れを実践してください。
インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。