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子どもが虫歯になる理由は? 子供の虫歯を放置したときの影響も解説


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さんがひとりで完璧に歯磨きをすることは難しいので、磨き残しがないか親御さんが確認したり仕上げ磨きをしたりする必要があります。そのため、「子供の虫歯は親の責任」とされることが多いです。しかし、お子さんが虫歯になったからといって、ご自身を非難することはありません。「親の責任」という言葉は重いですが、日々子育てをしていく中では不可抗力もあります。お子さんの虫歯を見つけたら、出来るだけ早く歯医者に行きましょう。早ければ早いほど、簡単で痛みが少ない治療をすることができます。

では、具体的に何歳まで、お子さんの虫歯を親御さんが気にすればいいのでしょうか。これは、お子さんの成長のスピードや気質によって異なります。お子さん自身の虫歯予防への意識が高まったり、正しい歯磨きが習慣になったりなど、自己管理ができるようになったら本人に任せましょう。今回は、子どもが虫歯になる理由や、子供の虫歯を放置したときの影響について、詳しく解説していきます。

子供が虫歯になる原因は?

その1 親のミュータンス菌に子供が感染する

虫歯とは、歯の表面についている歯垢にミュータンス菌が溜まって、歯の表面を溶かして穴を空けることを指します。

生まれてすぐの赤ちゃんのお口にはミュータンス菌は存在していません。しかし、親や周囲の大人がキスをしたり、自分が噛み砕いたものを与えたり、スプーンを共有したりすることで、大人の唾液に含まれているミュータンス菌に感染してしまいます。虫歯に感染させないためにも、唾液を共有してしまう行動は控えましょう。

その2 歯磨きが上手にできない

子供は歯ブラシを持つ力加減がわからず極端に強くゴシゴシ磨いてしまったり、同じところばかり何度も磨いてしまったりします。全体を程よい力加減でブラッシングするというのは繊細な動作なので、子供には難しいのです。親が仕上げ磨きで、特に奥歯など磨き残しが多いところを磨いてあげましょう。
当院では、お子さんと親御さんへ正しいブラッシング方法の指導を行っています。気になる方は、ぜひお問い合わせください。

その3 ダラダラと長時間かけて食事をする

同じ糖分を摂取していても、時間を決めて食べるよりだらだら長時間食べる方が虫歯になりやすいです。なんとなくいつでも飴やガムを口に入れていたり、テレビをみながらだらだら食事をしたりすると、虫歯のリスクを高めてしまいます。なるべく食事は30分以内に済ませて、おやつは決まった時間に与えましょう。そして、食べた後は必ず歯磨きを行いましょう。だらだら食べるのが習慣になってしまっている場合は、スマホのタイマーなどを30分経ったら鳴らすなど、わかりやすい方法で子供に時間を意識させましょう。

子供の虫歯を放置したときの影響は?

「乳歯の虫歯はいずれ抜けるし大丈夫」なんて虫歯を放置していませんか?乳歯の虫歯を放置していると、子供に複数の悪影響を及ぼしてしまいます。

永久歯も虫歯になるリスクがある

乳歯の虫歯を放置していると、その下から生える永久歯も虫歯菌に侵されてしまいます。「乳歯の虫歯はいずれ抜けるし大丈夫」と思ってしまいがちですが、生えてくる永久歯のために乳歯の虫歯も治療しましょう。

歯並びが悪くなってしまう

乳歯の虫歯が悪化してしまった場合、抜歯をする必要があります。抜歯をした場所にスペースが空いて、そのスペースを埋めるために隣接する歯が斜めに生えてきます。そして、歯並びが悪くなってしまいます。乳歯のむし歯一本の治療費と矯正の費用を比較すると、むし歯を早めに治療する方がずっとコスパが良いと言えるでしょう。

顎の成長バランスが崩れる

虫歯がある側の歯で食事をすることを避けるため、顎の成長が左右均等ではなくなってしまいます。一度ついてしまった噛み癖は治りづらいので、成長したときに顎の筋肉が非対称につき、顔が歪んでしまう可能性があります。

偏食になってしまう

虫歯があると、硬かったり、歯に沁みたりする食べ物を嫌い、特定の食べ物しか口にしないようになります。好き嫌いなく健康に育つためにも、むし歯は早めに治しましょう。

親御さんからのよくある質問

子供の虫歯の予防って、何をすればいいですか?

食べ物を噛み砕いてから与えたり箸やスプーンを共有したりしないことで、親の唾液からミュータンス菌に感染することを防いだり、仕上げ磨きをして磨き残しを無くしましょう。また、歯科医院で定期検診を受けることをおすすめします。定期検診で歯医者に慣れた子供は、虫歯になった時も怖がらずに歯科医師にお口の中を見せてくれます。当院でも定期検診を行っています。子どもが大好きなスタッフがお迎えしますので、ぜひご来院ください。

いつ頃から子供の虫歯予防を始めればいいですか?

乳歯が生え始める生後6ヵ月前後からです。歯が一本でも生えたら、フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨いたり歯科医院で定期検診を受けたりして、しっかりと虫歯予防を行いましょう。

まとめ

お子さんの虫歯を防ぐためには、親御さんの予防意識を高めることが重要です。大人になっても虫歯がほとんどない人は、子供の頃に親から歯の大切さを教えられた方が多いです。そして、それが次の世代へ引き継がれていきます。

お子様の歯のことでお悩みがあったら、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。