ブログ

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなることはある?原因を解説


歯並びを気にする女性

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「インビザラインでは噛み合わせも治せるの?」「インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなることはあるの?」など疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。また、インビザライン矯正中に噛み合わせに違和感が生じている方もいるかもしれません。

今回は、インビザラインでは噛み合わせを治せるのか、またインビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因・対処法について解説します。インビザライン矯正を検討されている方やインビザライン矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

正しい噛み合わせとは?

歯並びがいい女性

噛み合わせは口腔機能だけではなく、歯の健康・身体の健康にも重要です。噛み合わせが悪いと飲食に支障が出ることや、発音しにくくなることがあります。加えて、顎関節症や肩こりの原因にもなるのです。

正しい噛み合わせとは、どのようなものなのでしょうか。その条件について、まずは取り上げます。

上下の歯が正しい位置で噛み合っている

上下の歯が正しい位置で噛み合っていることが正しい噛み合わせの条件の一つです。上下の歯が正しい位置で噛み合っていれば、食べ物を噛みやすいです。硬い物が噛みにくいといった場合は、噛み合わせに問題があるかもしれません。

それぞれの歯が正しい位置にある

それぞれの歯が正しい位置にあることも重要です。上と下の前歯の中心が顔の中心にあり、上の前歯が下の前歯を適度に覆っていると歯は正しい位置にあるといえます。歯が正しい位置にあることで、前歯だけではなく、犬歯や臼歯などでもしっかりと噛めるようになるのです。

顎のバランスがよい

正しい噛み合わせには顎のバランスも重要です。上下の顎がずれていてバランスが悪いと、噛み合わせも崩れ、顎関節症になってしまうこともあります。

口が閉じやすい

噛み合わせたときに口が閉じやすいことも正しい噛み合わせの条件といえます。噛み合わせたときに口を閉じられない場合は、噛み合わせが悪い可能性があるのです。口を閉じる時に違和感がある方は噛み合わせに問題ないか、歯科医師に診てもらうとよいでしょう。

インビザラインでは噛み合わせも治せる?

インビザラインでは噛み合わせも治せるか考える女性

インビザラインでは歯並びだけでなく、噛み合わせを治すことも可能です。インビザラインでは、マウスピースを1〜2週間ごとに交換することで、徐々に歯並びを整えます。

治療の前に、レントゲンや歯科用CTなどで、患者さまのデータをとり、コンピューター上でどのように歯が動いていくか3Dシミュレーションを行ってマウスピースを作製します。その際に、上下の歯がきれいに噛み合っていることも考慮されます。

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなることはある?

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなった女性

上述のとおり、インビザラインでは歯並びだけでなく噛み合わせを治すこともできます。

しかし、なかにはインビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなることもあるのです。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因は、以下のとおりです。

マウスピースが変形・破損している

マウスピースは治療計画に合わせて精密に作製されています。そのため、わずかでも変形したり、破損したりしていると、歯が正しい方向に動かず、噛み合わせにも影響を与える可能性があるのです。

マウスピースは熱に弱いため、うっかりマウスピースをつけたまま熱い飲み物を口にすると変形する可能性があります。また、マウスピースを装着したまま食事をするなど雑に扱うと破損する恐れもあるため取り扱いには注意しなければなりません。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、マウスピースが変形したり、破損したりする可能性があります。上述のとおり、マウスピースが変形・破損すると、治療計画どおりに歯が動かなくなり、噛み合わせも悪くなることがあるのです。

また、歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力が加わると、奥歯が歯槽骨のほうに沈みやすくなることもあります。

マウスピースの装着時間が短い

インビザライン矯正では、マウスピースを毎日20~22時間装着することを前提として治療計画が立てられています。

例えば、食事の際に外したまま長時間装着しない状態が続くと、治療計画どおりに治療が進みません。数日間装着しなかったというケースでは、歯が後戻りしてしまうこともあるでしょう。

マウスピースを正しく装着できていない

マウスピースを正しく装着できていないことで噛み合わせが悪くなることもあります。マウスピースが浮いている・ずれているといった場合は、インビザラインによる矯正力が働かなくなってしまうためです。

治療過程であるため

インビザラインでは歯並びだけではなく、噛み合わせも整うように治療計画が立案されています。

しかし、計画している位置に歯を動かす過程で一時的に噛み合わせが合わないと感じることもあるのです。さらに、装着するマウスピースの厚さによって、噛み合わせに違和感が生じることも考えられます。

歯科医師の知識と経験が不足している

インビザライン矯正は、歯科医師であれば講習を受けることで治療ができるようになります。そのため、インビザライン矯正を行っているすべての歯科医師が治療経験豊富で知識があるというわけではありません。

結果的に、歯科医師によっては噛み合わせの問題も起こりやすくなると考えられます。

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪いと感じたときの対処法

インビザライン治療

では、インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときは、どのように対処すべきなのでしょうか。

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときの対処法は、以下のとおりです。

歯ぎしりや食いしばりを改善する

歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行なっていることが多いです。上述のとおり、歯ぎしりや食いしばりをするとマウスピースが変形・破損することがあります。

歯ぎしりや食いしばりをしていると気づいたら意識してやめるようにしましょう。歯ぎしりや食いしばりの改善が難しい場合には歯科医師に相談してください。

マウスピースが変形・破損していないか確認する

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときはマウスピースが変形・破損していないか確認しましょう。

上述のとおり、マウスピースが変形・破損していると、計画どおりに歯を動かせません。マウスピースが変形・破損している場合には歯科医師に相談してください。

マウスピースの装着時間を確認する

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたらマウスピースの装着時間を確認しましょう。1日20~22時間装着できているか確認してください。

インビザラインのマウスピースは取り外しが可能ですが、食事・歯磨きのとき以外は装着するようにしましょう。

マウスピースを正しく装着する

上述のとおり、マウスピースを正しく装着できていないと計画どおりに歯が動かず、噛み合わせにも影響が出ることがあります。インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたら、マウスピースが正しく装着できているか確認しましょう。

マウスピースが浮いてしまう場合は、装着する際にチューイーを使用するとよいでしょう。チューイーとはシリコン製のロールチューブのことです。マウスピース装着時にチューイーを噛むことで歯とマウスピースをしっかりと密着させることができます。

歯科医師に相談する

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたら、歯科医師に相談しましょう。治療計画どおりに歯が動いているか確認してもらい、噛み合わせに影響が出ている場合には適切に対処してもらえます。

まとめ

インビザラインのマウスピース

今回は、インビザラインでは噛み合わせを治せるのか、またインビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因・対処法について解説しました。

インビザラインでは歯並びだけでなく、噛み合わせも合うようになります。

しかし、マウスピースの装着時間が短い場合や正しく装着できていない場合には、計画どおりに歯を動かすことができず、噛み合わせにも影響が出ることがあるのです。

インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときは、マウスピースの装着時間は守れているか・正しい方法で装着できているかを確認しましょう。

噛み合わせが合わない状態が続く時は、歯科医師に相談してください。噛み合わせに限らず、インビザライン矯正中に不安なことや違和感がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。