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子供の治療に付き添う時はどうすればいい?


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

小児歯科では、主に15歳までのお子さんを治療しています。そして、その中には、どうしても歯科医院が苦手な子もいます。「何歳まで診療室の中で見守ればいい?」「泣いている子供にどんなふうに声をかけてあげたらいい?」色々と迷っている親御さんも多いのではないでしょうか。今回は、歯医者さんが苦手な子供を歯医者さんに連れていくときにどうしたらいいのかを、具体的にご紹介していきます。

「こわい」という気持ちに共感してあげる

何歳になっても歯科医院での治療は怖いものです。時には、小学校の高学年の子が泣いてしまうこともあります。そんな時に、「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なのにおかしい」「あなたよりも小さい子が泣かないで頑張っているのに」と、つい言いたくなってしまうかもしれません。大人でも歯科医院での治療を怖がっている人はたくさんいます。「こわい」という気持ちや涙を親御さんが否定しないで受け入れてあげるだけでも、お子さんの気持ちはとても楽になります。

歯科医院の何が怖いかは、お子さんそれぞれ

歯を削ったり麻酔の注射をしたりする時にお子さんが怖がると思われがちですが、実はそうでもありません。機械がたくさんあるのが怖い子、お口の中をバキュームで吸われるのが怖い子、慣れない治療用の椅子が怖い子もいます。お子さんが怖くて泣いてしまった時に、「そんなもの怖くないでしょ」と怒らないであげてください。例えば「虫」「爬虫類」など大人になってもどうしても苦手なものが、誰でも一つはあるかと思います。怒りそうになった時は、自分が嫌なものにどうしても触らなくてはいけないことを想像してみてください。そして、とても嫌なことを、泣きながらでも一生懸命でも頑張っているお子さんの気持ちを理解するようにしてみましょう。

親御さんがリラックスして接する

診療室の中まで付き添う場合も、待合室で待つ場合も、親御さんが緊張していたり不安そうな表情をしていると、お子さんにもそれが伝わって不安な気持ちがどんどん大きくなっていってしまいます。親御さんは、なるべく冷静にリラックスした状態で、お子さんに接してあげてください。待合室では、置いてある絵本を一緒に読んだり、おもちゃで遊んだりして、ぜひ楽しい気持ちにしてあげてください。そうすれば、お子さんも「歯医者さんの治療ってそんなに嫌なところじゃないのかも」と、肩の力が抜けることも多いです。

お子さんとスタッフのコミュニケーションは遮らない

診療室の中まで付き添う場合は、お子さんと歯科医師やスタッフとのコミュニケーションを遮らないようにしましょう。
付き添いの方が、お子さんがリラックスするために声をかけたいのは理解できます。しかし、お子さんが付き添いの方の声にのみ反応してしまうと、治療のタイミングを逃してしまい、治療がスムーズに進まなくなってしまいます。
小児歯科は医師もスタッフもお子さんと日々接しているプロフェッショナルです。歯科医師がお子さんに質問したら、親御さんが代わりに答えずにお子さんに任せましょう。また、お子さんが泣いたり暴れたりした場合も、歯科医師とスタッフに任せる方が安全で速やかに治療が行えます。

「何歳まで診療室に付き添えばいいですか」という質問を親御さんから受けることがあります。お子さんの性格にもよるので、心配であれば直接スタッフに確認してみてください。「お子さんだけで大丈夫です」と言われたら、思い切って歯科医師とスタッフに任せてみてください。親御さんが一緒だと泣いてしまったり口をきいてくれないお子さんが、一人だと泣かずにお話ししてくれることはよくあります。親御さんがいない方が、意外としっかりと歯科医師やスタッフとコミュニケーションが取れて、治療が早く終わることも少なくありません。

治療のあとはたくさん褒める

治療後に「痛かった?」と聞く親御さんが多いですが、聞かれることによって我慢したり痛かったりした記憶がよみがえってしまいます。「がんばったね!」「えらかったね!」「きれいな歯になってよかったね!」などポジティブな声がけをしてあげましょう。自分が子供を虫歯にさせてしまったという罪悪感から「ごめんね」「いやだったね」と言ってしまう親御さんがいらっしゃいますが、これもかえって逆効果です。お子さんが歯科治療のことを「悪いこと」「嫌なこと」だと思ってしまいます。

歯科医院での治療は、悪いことや嫌なことではなく、虫歯を治して健康な歯になるために大切なことだと理解してもらうことが、お子さんが歯科医院を嫌がらなくなるための第一歩です。治療が終わった後は、ぜひたくさん褒めてあげてください。ただし、毎回治療後におもちゃなど高価なご褒美を買ってあげるのは、ご褒美がないと頑張れない子になってしまうので要注意です。

まとめ

歯科医院での親御さんの様子や声かけは、お子さんが前向きに治療を頑張れるかどうかを決めるとても大きな要因です。お子さんが泣いてしまうこともありますが、治療の後はたくさん褒めてあげて、誇らしい気持ちにさせてあげてください。

親御さんの不安については、歯科医師やスタッフにぜひ相談してください。お子さんのお口の中のお困りごとがある方は、ぜひ小児歯科がある当院までご相談ください。お子さまが大好きなスタッフがお待ちしています。