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子どもの歯科検診の適切な頻度は?いつから行くべき?費用や流れを解説
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
子どもの歯科検診は行く必要があるのか、行くとしたらいつなのかという疑問を持たれる方も少なくありません。「子どもの歯はいずれ大人の歯に生え変わるから過度に気にしなくても良いのでは?」と考える方もいます。
しかし、子どものうちから歯科検診を受けて、歯の健康をキープすることが非常に重要です。
本記事では、子どもの歯科検診の重要性や行う内容、費用について詳しく解説します。
子どもの歯科検診の重要性
子どものうちから歯科検診を受けることが非常に重要です。現在日本では、1歳半と3歳の幼児、そして高校3年生までの全学年の子どもにおいて歯科検診を義務としています。
そのため、地域の市区町村でも1歳半と3歳においては、ほかの検診とともに無料で実施しているケースがほとんどです。
乳歯は抜けるから良いと思われている方もいるかもしれませんが、乳歯だからこそ歯科検診を受けることが重要であると言われています。その理由は次の通りです。
虫歯を早期発見できる
乳歯はやわらかいため、大人の歯よりも虫歯になりやすいといわれています。また、乳歯の初期虫歯は白っぽいことが多く、痛みも起こりにくいことから、進行していても気づきにくいです。5~6か月程度で神経まで達するケースもあるでしょう。
特に乳児が生えそろう3歳くらいになると生活スタイルが多様化し、食事の回数や量が増えるため虫歯になるリスクが高まります。
低年齢のうちに虫歯になると、食べ物が噛みにくくなり、消化不良を引き起こす可能性があります。また、歯並びにも影響を及ぼす可能性があるため、子どものうちから歯科検診を受けて虫歯を早期発見・早期治療することが重要なのです。
歯並びや噛み合わせの状態を確認できる
歯科検診は虫歯の有無だけでなく歯並びや噛み合わせの状態を知るためにも重要です。
低年齢のうちは指しゃぶりや舌の癖によって歯並びが乱れやすいですが、歯科検診で歯並びや噛み合わせの状態を確認できれば、早期に改善できる可能性があります。また、適切なタイミングで歯科矯正を開始できるでしょう。
歯医者への恐怖心を減らすことができる
歯医者を嫌うこどもは多いでしょう。特に初めての歯科診療が虫歯の治療で、痛かったり恐かったりすると歯医者が嫌いになる可能性があります。
歯科検診では痛い処置はしないため、歯医者に対しての恐怖心や苦手意識を払拭できます。虫歯になった場合でも、小さいうちに歯医者に慣れていれば、躊躇なく歯科医師に口の中を見せられるようになり、歯科診療がスムーズに行えるでしょう。
歯医者に慣れるという観点からも、子どものうちから定期的に歯科検診を受けておくことが重要なのです。
子どもの歯科検診ではなにをする?
子どもの歯科検診では基本的に、歯や歯茎の状態、歯並び、噛み合わせ、口腔粘膜の異常をチェックします。すべて異常がなければ終了です。また、乳歯が抜けない、歯磨きを嫌うなどの相談にも応じてくれます。
歯科医院によっては以下の処置を行う場合もあります。
フッ素塗布
虫歯予防のためにフッ素を塗布します。フッ素には、歯質を強化し、虫歯の原因菌の活動を抑制する効果があります。歯科検診で行うフッ素塗布は歯面塗布といって歯ブラシや綿棒にのせて歯に直接塗布します。フッ素の効果は3か月程度なので定期的な塗布が必要です。
痛みがないため、子どもでも受けやすい処置といえます。うがいも必要ありません。
シーラント
シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の溝をプラスチックレジンで埋める方法です。虫歯になりやすい歯の溝に行うことで食べかすなどが溜まりにくくなり、虫歯の予防につながります。
シーラントはプラスチックレジンなので強い力が加わると欠けたり取れたりする可能性があります。そのため、定期的に歯科医院を受診して確認してもらう必要があるでしょう。
歯のクリーニング
歯科検診では歯のクリーニングも行います。歯科医院でクリーニングを受けることで、ふだんの歯磨きでは落とせない汚れも除去できます。また、磨き残しの有無についてもわかるため、今後の子どもの仕上げ磨きの参考になるでしょう。
子どもの歯科検診はいつから行くべき?
子どもの歯科検診に通い始める年齢には決まりはありませんが、歯が生え始めたら歯科検診を受けて良いとされています。そのため、歯が生え始めていれば0歳児でも歯科検診を受けられます。
多くの方が1歳半頃に市区町村で行われる歯科検診をきっかけに歯科通いをスタートする傾向にあるようです。特に、1歳半~2歳半の1年間は虫歯菌への初感染が認められる時期です。
また、人によってはある程度歯が生えてきており歯並びもチェックできるようになる年齢と言われています。このことから、1歳半くらいから子どもの歯科検診をスタートするのが望ましいでしょう。
しかし、子育てが忙しく1歳半で子どもを歯科検診に連れていくことが難しいという方もいるかもしれません。3歳までに歯科検診に通い始めれば、虫歯がない状態で育つ可能性が高いとされているため、遅くとも3歳までに子どもの歯科検診をスタートすることが理想です。
子どもの歯科検診の適切な頻度は?
子どもの歯科検診を受ける適切な頻度は、3~4カ月に1回程度です。子どもの歯は変化が著しく、虫歯になると進行しやすいです。また、3〜4ヶ月程度経過すると、バイオフィルムや歯石が形成されはじめます。フッ素塗布の効果も3~4か月程度といわれています。
そのため、3~4か月に1回の頻度で歯科検診を受けることでお口の健康状態をキープできるのです。
ただし、その子のお口の状態や歯科医院の考え方によって適切な頻度は異なります。検診を受ける頻度については、かかりつけの歯科医院で確認しましょう。
子どもの歯科検診の費用
子どもの歯科検診の費用は自治体によって異なるため一概には言えません。地域の医療費助成制度を利用することで、自己負担なしで受けられるところもあります。また、乳児医療証を活用すれば、歯科検診の自己負担はありません。
ただし、歯科検診の自己負担がないところでもシーラントやフッ素塗布をすることで追加の費用がかかるケースもあります。詳しい費用については、歯科医院で確認してください。
子どもの歯科検診の流れ
子どもの歯科検診ではまず口の中を見て、虫歯の有無や噛み合わせなどをチェックします。このときに付き添いの保護者の方に普段の食生活や歯磨きの仕方、歯について気になることなどを確認します。
虫歯が見つかった場合、その場で治療は行わず、後日改めて治療するケースが多いです。口の中をチェックしたら、クリーニングを行い、歯に付着している汚れを綺麗にします。さらに必要に応じてフッ素塗布やシーラントの処置をして終了です。
子どもを歯科検診に連れていくときの注意点
子どもを歯科検診に連れていく際にはいくつか注意すべきことがあります。子どもを歯科医院に連れて行く際の参考にしてみてください。
歯医者に行く前には飲食をしない
歯医者に行く前、歯を磨けばよいと飲食をしてから行く方もいますが、子どもの場合は歯医者に行く前の飲食は控えましょう。
子どもは口の中に器具を入れられることに慣れていません。歯科検診で器具を口の中に入れることで嘔吐をするリスクがあります。歯科検診は上を向いたまま行うので、嘔吐物がのどに詰まって窒息するリスクもあります。歯科検診が終わってから飲食をしましょう。
機嫌が良いときに検診を受ける
特に低年齢の子どもは慣れていない環境や慣れていない器具を使った検査で泣いてしまうことがあるでしょう。機嫌が良い時間帯を選ぶことで、リラックスして歯科検診を受けられる場合があります。
そのため、低年齢の子どもの場合は、午前中や午睡のあとなど、機嫌の良いタイミングを選んで検診を受けましょう。
歯医者は怖いところと教えない
歯医者に対する予備知識がない子どもに、歯医者は怖いところであるという認識をもたせないようにしましょう。歯医者は歯の健康を守るところであるということを子どもが理解できれば、歯医者に通うのを嫌がらなくなるかもしれません。
まとめ
歯科検診は大人になるまで行かなくても良いと思っている方もいるかもしれません。
しかし、子どものうちから歯科検診を定期的に受けておくことで虫歯のリスクを低減したり、歯並びを早期に整えられたりします。そのため、1歳半には歯科検診を受けておくことが望ましいです。遅くても3歳から定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。
歯科検診で行う内容や費用は歯科医院や自治体によって異なります。必ず自身の受診する歯科医院で確認してください。
子どもが小さいから泣いて迷惑をかけてしまうのではないかと心配な方は小児歯科を受診すると安心です。幼少期から歯科検診を受けて歯の健康を守りましょう。
子どもの歯科検診を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。