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就寝時の子どもの歯ぎしり 原因と対処法


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまが寝ているときにギリギリと歯ぎしりをしている音を聞いて、不安に感じたことはありませんか?大人の歯ぎしりはストレスや歯の噛み合わせの問題が原因となることが多いですが、子どもの歯ぎしりは一時的なものであることが多く、必ずしも深刻な問題ではないことがほとんどです。しかし、場合によっては歯や顎の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意深く観察する必要があります。今回は、子どもの歯ぎしりの原因や対策について詳しく解説します。

子どもの歯ぎしりの原因

子どもの歯ぎしりは、歯が生え始める頃から永久歯への生え変わりが完了する時期までによくみられる現象です。大人の場合は早めに対処する必要がありますが、子どもの歯ぎしりは成長過程の中でみられるものであるため、さほど大きな心配事にはならないでしょう。子どもの歯ぎしりの原因としては、以下のようなものが考えられています。

歯の生え変わり

子どもの歯ぎしりは、乳歯が抜けて永久歯が生え始める時期に特によく見られます。歯の生え変わりに伴って、歯ぐきや歯にむずがゆさや違和感を生じることがあり、それが歯ぎしりを引き起こすのです。これは自然な現象であり、多くの場合、永久歯がすべて揃う頃には自然に治まります。

顎の成長と発達

子どもの顎は成長とともに変化していきます。その過程で顎の位置や形が変わり、噛み合わせが一時的にずれることがあります。このような変化が歯ぎしりを引き起こすことがあります。顎の成長が安定するとともに、歯ぎしりも減少していきます。

噛み合わせのコントロール

乳歯が生えそろったあと、5~6歳頃からは永久歯への生え変わりが始まります。この時期は顎の成長を促して永久歯が生えるスペースを確保するとともに、噛み合わせのバランスを確立していくことも大切です。乳歯と永久歯が混在している生え変わり期には、歯ぎしりによって噛み合わせのバランスをコントロールしていることがあります。

ストレスや緊張

大人と同様に、子どももストレスや緊張を感じることがあります。学校や家庭での環境の変化、友人関係のトラブル、勉強のプレッシャーなどが原因でストレスを感じ、その結果として歯ぎしりが発生することがあります。ストレスを軽減するための環境作りやリラックス方法を見つけることが大切です。

睡眠の質の低下

子どもの睡眠の質が低下すると、歯ぎしりが発生しやすくなります。睡眠の質が下がる原因として挙げられるのは、夜更かしや不規則な睡眠習慣、睡眠時の騒音や光などです。睡眠環境を整え、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。

子どもの歯ぎしりの影響

歯の摩耗

過剰な歯ぎしりは歯のエナメル質を摩耗させ、むし歯や知覚過敏のリスクを高める可能性があります。特に、乳歯が抜けて永久歯が生え揃う前に歯ぎしりが続くと、永久歯にも影響を及ぼすことがあります。

顎の痛みや疲労

長期間の歯ぎしりは、顎の筋肉に負担をかけ、顎の痛みや疲労を引き起こすことがあります。これが続くと顎関節症のリスクも高まるため、注意が必要です。

睡眠の質の低下

歯ぎしりは睡眠の質を低下させ、昼間の疲労感や集中力の低下を招くことがあります。子どもにとって十分な睡眠は成長と発達に非常に重要であるため、歯ぎしりが原因で睡眠不足にならないよう対策が必要です。

子どもの歯ぎしりへの対策

正しい姿勢

猫背などのように姿勢が悪くなっている状態は、首の前方の筋肉に負担がかかって歯ぎしりの原因となることがあります。また、頬杖や噛み癖、どちらかの方向だけを向いて寝ることなども左右の顎が歪む原因となります。寝る姿勢が悪いことは睡眠の質の低下や歯ぎしりに繋がるため、注意が必要です。枕の高さが合っているかということにも気を配り、正しい姿勢で寝られるように環境を整えましょう。

定期的な歯科検診

子どもの歯ぎしりを予防・改善するためには、定期的な歯科検診が重要です。歯科医師に相談することで、歯の状態や顎の成長を確認し、適切なアドバイスを受けることができます。

ストレスの軽減

子どもが感じるストレスを軽減するために、家庭や学校での環境を見直すことも大切です。子どもと話をしてストレスの原因を特定し、一緒に解決策を見つけることが効果的です。また、1日の中でリラックスできる時間を作るようにしましょう。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣を心掛けることで、睡眠の質を向上させることができます。毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保することが大切です。

まとめ

子どもの歯ぎしりは一時的なものであることがほとんどで、必ずしも深刻な問題ではありません。しかし、永久歯が生えそろってからも歯ぎしりが続いている、歯が欠けてしまう、歯に痛みが生じる、顎に痛みや違和感が生じているなどのケースは、早急に歯科医院を受診する必要があります。

子どもの健康な成長と発達をサポートするために、歯ぎしりの原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。お子さんの歯ぎしりに気づいた場合はまず歯科医師に相談し、必要な対策を講じるようにしましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。