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歯磨き中の子どもの事故に要注意
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
子どもの歯磨きは、健康な歯を保つために欠かせない習慣です。しかし、歯磨き中に起きる事故も少なくありません。特に小さな子どもは自分で安全に歯磨きを行うのが難しく、保護者の目が届かないところで事故が発生することがあります。例えば、歯ブラシをくわえたまま歩き回り、転倒して歯ブラシが喉や口腔内に突き刺さるというケースが報告されています。こうした事故は一瞬の不注意で起こるため、日頃からの注意が必要です。今回は、歯磨き中に起きる事故の事例、そして事故を防ぐための対策について詳しく説明します。
歯磨き中に起きた事故の報告件数
近年歯磨き中に起きる子どもの事故が増加しており、消費者庁の報告によると平成28年4月から令和3年3月末までの間に、6歳以下の事故情報が120件報告されています。このうち、3歳以下の子どもに関連する事故が104件と圧倒的に多くなっています。その中でも特に1歳から3歳の年齢層に集中しており、事故の内容も深刻なものが多い傾向にあります。
事故原因のトップは「転倒」
事故の原因で最も多いのは、歯ブラシをくわえたまま歩き回ることによる転倒です。歯磨きをしている最中に転んで、歯ブラシが口の中や喉に突き刺さる事故が報告されています。また、ソファーなどに座っている際に転倒したり、人や物にぶつかることが原因となることもあります。これらの事故には集中治療室への入院が必要なほどの重大なケースも含まれています。
事故の具体例
具体的な事故の例としては、歯ブラシをくわえたまま遊んでいるときに兄弟や親とぶつかり転倒し、喉に歯ブラシが刺さったというケースがあります。また、歯磨きをしている最中に家具にぶつかって転倒し、歯ブラシが歯茎に刺さった事例も報告されています。これらの事故は、短時間で起こるため、保護者の注意が欠かせません。
歯磨き中の事故を防ぐには
歯磨き中の事故を防ぐためには、以下のような対策を講じてみましょう。
保護者が責任をもって見守る
子どもが歯磨きをしている間、保護者がそばで見守ることが重要です。特に1歳から3歳の子どもは歯ブラシを持ったまま歩き回ることが多いため、注意が必要です。見守るだけでなく正しい歯磨き方法を指導し、安全な環境を整えることも大切です。
歯磨き中に歩き回らない
子どもが歯磨きをしている間は、必ず座らせるようにしましょう。床に座らせて歯磨きをさせることで、転倒のリスクを大幅に減らすことができます。椅子に座らせる場合は、安定した場所を選び、椅子ごとひっくり返るなどのことが起こらないようにしましょう。
安全対策が施されている歯ブラシを使う
子ども用の歯ブラシには、喉突き防止の工夫が施されているものがあります。これらの歯ブラシを使用することで、事故のリスクを減らすことができます。先端が丸くなっている歯ブラシや、柔らかい素材でできた歯ブラシを選ぶと良いでしょう。
歯ブラシを子どもの手が届く場所に置かない
歯ブラシを子どもが自由に取れる場所に置かないようにすることも重要です。特に子どもが一人で歯磨きをする場合は、歯ブラシを大人の監視下に置くようにしましょう。高い場所や引き出しの中に保管し、必要なときに取り出すようにすると安全です。
口の中をチェックする習慣をつける
子どもが歯磨きを終えた後は必ず口の中をチェックし、異常がないか確認する習慣をつけましょう。これにより歯磨き中に発生した小さなトラブルも早期に発見し、対処することができます。
歯磨き教育の重要性
歯磨き中の事故を防ぐためには、正しい歯磨き方法を教えることも重要です。子どもが自分で安全に歯磨きできるようになるためには、保護者が手本を示し、適切な指導を行う必要があります。歯ブラシの持ち方や動かし方、適切な力加減を教え、子どもが正しく歯を磨けるように導きましょう。また、歯磨きの際には鏡を使って、自分の歯を確認しながら磨く習慣をつけると良いでしょう。
定期検診のすすめ
歯磨き中の事故を防ぐと同時に、定期的な歯科検診も重要です。歯科医師によるチェックと指導を受けることで子どもの歯の健康状態を常に把握し、適切な対策を講じることができます。定期検診のときには歯磨き指導が行われることも多いため、歯磨きの技術を向上させるとともに、歯の健康を維持するためのアドバイスを受けることができます。
まとめ
子どもの歯磨き中に起きる事故は、保護者の注意で防ぐことができます。歯磨きは毎日の習慣であり子どもの健康にとって重要なものですが、その安全性を確保するためには適切な対策が必要です。特に転倒による事故が多いことから、歯磨きをしている間は子どもを座らせ、保護者がしっかり見守るようにしましょう。また、安全対策が施された歯ブラシを選び、事故のリスクを減らすことも重要です。歯磨き中の事故を防ぎ、安心して歯磨きを続けられるようにしましょう。お子さまの歯やお口の中のことで気になることがございましたら、いつでも当院までご相談ください。