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子どもの歯の外傷について知っておこう


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもが遊びやスポーツをしている最中に歯をぶつけたり、転倒したりして歯の外傷を負うことは、決して珍しいことではありません。乳歯や永久歯が生えている時期の子どもにとって、歯の外傷は成長発育に直接影響を与える重要な問題です。このような場合には、適切な対応をすることで、歯や口腔の健康を守ることができます。

今回は子どもの歯の外傷の主な原因や種類、家庭での応急処置、さらに歯科医院での治療方法や予防策について詳しく解説しますので、参考にしてください。

子どもの歯の外傷の主な原因

日常生活の中で、思いもしない場面で子どもが歯を怪我してしまうことはあります。どのようなことが外傷の原因となるのでしょうか。

転倒やぶつかりによる外傷

幼児から小学生までの子どもは、活動的で好奇心旺盛です。特に歩き始めたばかりの1歳から3歳の子どもは歩行が安定していないため転倒することが多々あり、顔を床や硬い家具の角にぶつけ、歯や口の中を傷つけてしまいます。また、兄弟との遊び中に押されたり、追いかけっこでつまずいてしまったりするなど、遊び場や家庭内での事故もよく見られます。

スポーツ中のアクシデント

小学校高学年になると、スポーツを楽しむ機会が増えます。サッカーやバスケットボールのようなコンタクトスポーツではボールが顔に当たったり、他の選手との接触が原因で歯を損傷することがあります。また、自転車に乗っている際の転倒や、スケートボード中の事故も外傷の原因です。このようなスポーツ時の外傷は、防具やマウスガードを使用することである程度予防が可能です。

日常生活での予期せぬ事故

日常生活の中でも、硬い食べ物を噛んだ際に歯が欠けたり、何かをくわえたまま転倒して歯にダメージを与えるケースがあります。さらに、家具やおもちゃ、階段など家庭内で子どもが接触するあらゆるものが外傷を引き起こす可能性があります。

歯の外傷の種類

歯の欠けや割れ

歯の一部が欠ける場合、小さなひび割れだけのこともあれば、歯の神経(歯髄)に達するほど深刻な損傷を伴うこともあります。軽度の場合は見た目だけの問題ですが、重症の場合は食べ物がしみたり、歯の内部が感染するリスクが高まります。

歯の脱臼

歯が本来あるべき位置からずれてしまう、または完全に抜け落ちることがあります。永久歯が脱臼した場合は特に、歯科医院での迅速な対応が求められます。根を傷つけずに元の位置に戻すことで再び歯が固定される可能性があるため、すぐに歯科医院を受診しましょう。一方で、乳歯の場合は無理に戻すと後に生えてくる永久歯に影響を与える場合もあるため、歯は戻さずに経過観察となることもあります。いずれにしても、できるだけ速やかに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう。

歯の亀裂

歯の表面が細かくひび割れた場合、一見問題がないように見えても内部にダメージが及んでいる場合があります。この亀裂は時間とともに拡大する可能性があり、早期発見が重要です。

周囲の組織の損傷

歯だけでなく歯ぐきや唇、頬の内側が傷つくケースも多くあります。特に切り傷や深い裂傷は感染症を引き起こす可能性があるため、早めの消毒や治療が必要です。

応急処置の方法

いざというときのために、応急処置の方法を知っておきましょう。

歯が欠けた場合の対処

欠けた歯が小さい場合でも、その破片を清潔に保ち、歯科医院に持参しましょう。特に神経が露出している場合、冷たい空気や水分がしみるため、子どもが強い痛みを訴えることがあります。欠けた部分が感染しないよう、速やかに治療を受けましょう。

歯が抜けた場合の対処

永久歯が抜けた場合、歯の根を触らないように注意して拾い、生理食塩水や牛乳に浸します。この保存方法により、歯の細胞が損傷せず、再植可能な状態を保てます。ただし、時間が経つと成功率が下がるため、抜けた後30分以内に歯科医院を受診することが理想です。

出血を伴う場合の対処

出血している場合は、清潔なガーゼを使って患部を圧迫します。止血後も腫れや痛みが続く場合は、冷湿布を活用してください。その後歯科医院で適切な処置を受けましょう。

痛みや腫れの対処

冷たいタオルや保冷剤をタオルに包み、顔の外側から冷やします。これにより、腫れを抑え、痛みを軽減することができます。ただし、長時間冷やしすぎると血流が悪くなる可能性があるため、適度な間隔で冷やしましょう。

歯科医院での治療方法

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詰め物や被せ物

軽度の欠けやひび割れの場合、レジンやセラミックを使用して歯を修復することもあります。

歯の固定

動いてしまった歯は、隣の健康な歯とともに固定されることがあります。この処置により、歯が自然な位置に戻り、回復が促されます。

根管治療

外傷が歯髄まで達している場合は根管治療を行い、内部の感染を防ぎます。この処置でできるだけ歯を保存できるようにします。

スペースメンテナー

乳歯が抜けてしまった場合、永久歯が生えるスペースを確保するための装置(スペースメンテナー)を装着することがあります。

外傷を防ぐための予防策

防具の使用

接触のおそれのあるスポーツをする時には、必ずマウスガードやヘルメットを着用する習慣をつけましょう。これにより、歯や顔全体の外傷リスクを軽減できます。

安全な家庭環境の整備

家具の角を保護するカバーを取り付ける、滑りやすい床にマットを敷くなど、家庭内事故を防ぎましょう。

まとめ

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子どもの歯の外傷は突然発生することが多く、適切な対処が必要です。家庭での応急処置だけでなく歯科医院での専門的な治療や予防策を実践することで、子どもの歯を健康に保つことができます。この記事を参考に、子どもの成長を支えるための歯のケアを心がけましょう。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。