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子どもの歯磨きを始めるタイミングは?歯磨きの仕方と嫌がるときの対処法も


歯みがきをする子ども

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「子どもの歯磨きはいつから?」と疑問を持っている保護者の方もいるでしょう。子どもの歯磨きは、健やかな成長と生涯にわたる笑顔を支えるために欠かせません。

本記事では、子どもの歯磨きを始めるタイミングや、基本的な磨き方、効果的な仕上げ磨きのテクニックを丁寧に解説します。歯磨きを嫌がる場合の具体的な対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

子どもの歯磨きを始めるタイミング

歯磨きを始める適齢期の子ども

子どもの最初の歯が生え始めるのは、生後6~9か月頃と言われています。そのため、6ヶ月頃から歯磨きを始めましょう。成長速度には個人差があるため、乳歯が見えてきたら歯磨きを始めると良いでしょう。

最初は、ガーゼやシリコン製の歯ブラシを使って優しく拭ってあげる程度で構いません。この時期は、しっかり歯を磨くことよりも、歯磨きという行為に慣れることが目的です。

無理なく楽しい雰囲気の中で、歯ブラシに触れる機会を作ってあげてください。毎日のケアを習慣化し、将来的な歯の健康維持につながる基盤を作りましょう。

子どもの歯磨きの仕方

子どもの歯磨きを見守る母親

歯磨きは、正しい方法で行うことが非常に重要です。ここでは、子どもの年齢や成長に応じた歯磨きの仕方について詳しくご紹介します。

0歳から3歳頃

この年齢では、子どもが自分で歯磨きをすることが難しいため、基本的には保護者が磨いてあげます。1歳頃など、歯ブラシを自分で持てるようになったら、お子さまにも歯磨きをさせてあげてください。この場合、仕上げ磨きを欠かさないようにしましょう。

自分でやりたいという気持ちを育てるために、歯磨きの楽しさを伝えることが大切です。

4歳から6歳頃

この年齢になれば、子ども自身が歯を磨く意欲を示すようになります。歯磨きが上手にできるようになる時期ですが、まだ完全に自分だけで磨くのは難しいため、仕上げ磨きは必要です。

歯ブラシの動かし方も少しずつ習得していきますが、細かい部分や奥歯の磨き残しがないように注意して見守りましょう。特に、奥歯や歯と歯の間など汚れが残りやすい部分は、保護者がしっかりとチェックしてあげましょう。

歯磨きの時に絵本や歌を取り入れるなどして、楽しみながら習慣にする工夫も有効です。

7歳以上

7歳以上になると、歯磨きの技術はさらに向上し、ほとんどの子どもが自分で歯を磨けるようになります。

しかし、この時期も仕上げ磨きは欠かせません。適切に歯磨きできるように引き続き見守り、必要に応じてサポートしましょう。

仕上げ磨きをするときのコツ

子どもの仕上げ磨きをする母親

子どもの仕上げ磨きをするときのコツは、以下のとおりです。

時間をかけすぎない

仕上げの際は、短い時間でも歯全体を効率的にケアすることが大切です。リズムよく動かすと表面に残りがちな汚れもしっかり除去でき、時間をかけずに口内全体を清潔にできます。

時間をかけすぎると子どもが嫌がる可能性が高くなるため、無駄なく手際よく行うことを心掛けましょう。

毛先の角度を意識する

歯ブラシの毛先が歯に対して直角になるように意識すると、ブラシが効率的に歯の表面に当たり、隅々まで汚れを落としやすくなります。

ただし、歯と歯茎の隙間の汚れは、この磨き方では十分に落とせません。歯と歯茎の隙間には、45度の角度で歯ブラシの毛先を当てて磨きましょう。

小刻みに歯ブラシを動かす

大きく振るのではなく、細かいストロークでブラシを動かすことも重要です。小刻みに動かすことで、歯の表面や歯間に付着した微細な汚れも逃さず除去できるため、口内全体の清掃効果が高まります。

歯を1本1本丁寧に磨く意識で、歯ブラシを動かしましょう。

奥歯は斜めに磨く

奥歯はブラシが届きにくい部分ですが、適切な角度で斜めにブラシを入れると磨き残しを減らせます。斜めの角度を意識することで、奥歯の噛む面や隙間に溜まりやすい汚れも効果的に取り除けるため、虫歯予防につながります。

特に、奥歯は他の部分に比べてケアが行き届かない可能性が高いので、意識して磨くようにすると全体の口内環境の向上が図れるでしょう。

適度な力加減で磨く

仕上げで子どもの歯を磨く際は、強い力でブラシを動かすのではなく、適度な圧力で丁寧にケアすることがポイントです。力を入れすぎると歯や歯ぐきに負担がかかり、逆に弱すぎると十分な汚れが落とせません。

適切な力加減を見極めることで、歯の表面を傷めずに効果的に汚れを除去できるため、バランス良く磨く技術が求められます。

歯ぐきの境目は優しくマッサージする

歯と歯ぐきの狭いスペースは食べかすや細菌が溜まりやすい場所ですので、仕上げ磨きではこの部分にも十分な注意を払い、ブラシをしっかりと当ててください。

ただし、強く擦るのではなく優しくマッサージするように磨くのが理想的です。柔らかなタッチで歯ぐきの血行を促しながらケアすることで、歯垢をしっかり除去し炎症を防ぐ効果も期待できます。

子どもが歯磨きを嫌がるときの対処方法

歯みがきを嫌がらないような工夫を説明する歯科衛生士

子どもが歯磨きを嫌がると、保護者の方もどうやって磨けばいいか悩むでしょう。ここでは、お子さまが歯磨きを嫌がる時の対処法をご紹介します。

上唇小帯を保護する

子どもが歯磨きを嫌がる原因のひとつに、上唇小帯への刺激があります。上唇小帯は上前歯の外側にある薄いヒダ状の部分ですが、この部分にブラシが当たると痛みを感じやすく、歯磨きが不快な体験になる可能性があります。

歯磨き中は、保護者の指や柔らかいガーゼで上唇小帯をガードし、刺激が加わらないように工夫しましょう。子どもが安心して歯磨きに取り組める環境になることが期待できます。

歯ブラシを変える

子どもの口に合わない歯ブラシは、歯磨きを嫌がる原因となる場合があります。特に毛が短く硬いタイプは、歯ぐきや口内に過度な刺激を与えるため、子どもが不快に感じることが多いです。

柔らかくしなやかな毛先の歯ブラシに変えると、やさしいタッチで磨けます。適切な歯ブラシを選ぶことは、毎日のケアの質を向上させる大切なポイントです。

体勢を工夫する

歯磨き中の体勢も、子どもの安心感に大きく影響します。例えば、子どもを寝かせた状態で上から磨くと、保護者の顔が逆さまに映り恐怖や不安を感じさせることがあります。

子どもを保護者の膝に座らせて対面で優しく磨くなど、体勢を変えてみると良いでしょう。体勢を変えるだけでも、子どもがリラックスし歯磨きが楽しい時間に変わる可能性があります。

お気に入りのおもちゃを活用する

歯磨きを嫌がる子どもには、普段から愛着のあるぬいぐるみなどを活用する方法も良いでしょう。ぬいぐるみに歯磨きをしてあげる様子を見せたり、お子さまにぬいぐるみの歯磨きを頼んだり、遊び感覚で歯磨きに取り組ませてあげましょう。

無理に磨かない

どうしても歯磨きが難しい日には、無理に磨かせるのではなく、口内をすすぐ方法に切り替えるのも一つの対策です。強引に歯磨きを行うと、子どもは歯磨きに対して嫌悪感を強め、将来的に習慣化が難しくなる恐れがあります。

全ての歯を完全に磨こうとするのではなく、可能な範囲で磨いてあげましょう。どうしても歯ブラシを口内に入れられない場合は、うがい薬なども活用すると良いでしょう。

まとめ

歯みがきを徹底し笑顔が美しい親子

子どもの最初の歯が生える生後6~9か月頃から、歯磨きを始めてあげましょう。個々の成長に合わせ、鏡を見ながら前歯・奥歯・噛む面を順に丁寧に磨いてあげてください。

仕上げ磨きでは、ブラシを正しい角度で素早く動かし、短いストロークと適度な力で歯と歯ぐきの境目や隙間を優しくケアしましょう。歯磨きが苦手な場合は、上唇小帯を保護したりお気に入りのおもちゃを活用したり、無理のない方法で対処してください。

お子様の歯磨きにお悩みの方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。