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インビザラインファーストのメリットと注意点


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さんの歯並びについて悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか? 矯正治療といえばワイヤー矯正が一般的でしたが、最近では、小児向けの透明なマウスピース矯正「インビザラインファースト」を利用するケースが増えています。今回は、インビザラインファーストの特徴やメリット、そして注意点について詳しく解説していきます。

インビザラインファーストとは?

インビザラインファーストは、アメリカのアラインテクノロジー社が開発した小児向けのマウスピース型矯正治療です。1999年に大人向けのインビザラインが登場し、透明で目立たない矯正装置として世界中で広まりました。その後、2019年に子供向けのインビザラインファーストが開発され、7歳から12歳位の混合歯列期の子供を対象に治療が行えるようになりました。

従来のマウスピース矯正は永久歯が生え揃ってからしか使用できませんでしたが、インビザラインファーストでは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」から治療が可能になりました。6歳臼歯が生え、前歯がある程度生え揃っている場合、約1年半を目安に歯列矯正を進めることができます。

インビザラインファーストのメリット

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透明で目立たないデザイン

インビザラインファーストは透明なマウスピース型の矯正装置を使用するため、装置をつけていてもほとんど目立ちません。ワイヤー矯正と比べて装置が目立ちにくく、周囲の人に気付かれにくいことが大きなメリットです。特に思春期のお子さんにとっては、見た目を気にせずに矯正治療を受けられることは心理的な負担の軽減につながります。また、学校生活や習い事などで人前に出る機会が多い場合でも、ストレスなく治療を続けることができます。

歯を抜かずに治療できる可能性もある

歯並びが悪くなる原因の一つは、歯の大きさと顎のサイズのバランスが合っていないことです。インビザラインファーストは、顎の成長を利用しながら歯列を広げることができるため、抜歯の必要性を減らせる可能性があります。特に成長期のお子さんの場合、顎の成長を適切に促しながら矯正を進めることで、歯が正しい位置に自然に並ぶスペースを確保しやすくなります。これにより、永久歯が生えそろった後も美しい歯並びを維持しやすくなります。

食事の際に取り外し可能

ワイヤー矯正の場合、装置に食べ物が挟まりやすく、食事に制限が生じることがあります。しかし、インビザラインファーストは取り外しが可能なため、好きなものを食べることができます。特に硬いものや粘着性のある食べ物を避ける必要がないため、食事のストレスが軽減されます。また、学校給食や外食の際にも取り外せるため、普段通りの食生活を続けられることも魅力の一つです。

むし歯リスクを増加させない

ワイヤー矯正ではブラケットの周りに食べかすが溜まりやすく、むし歯のリスクが高まることがあります。一方インビザラインファーストは取り外しが可能なため、普段通りの歯磨きができ、口腔内を清潔に保ちやすくなります。また、マウスピースは一定期間ごとに新しいものに交換するため、常に衛生的に保てる点も大きなメリットです。これにより、お子さんの口腔内の健康を維持しながら矯正治療を進めることができます。

スポーツや日常生活に適している

スポーツや楽器演奏をしているお子さんにとって、矯正装置が邪魔になることは大きなストレスです。ワイヤー矯正では、運動時に口の中を傷つけるリスクがあるため、特に接触の多いスポーツでは注意が必要です。しかし、インビザラインファーストは滑らかで薄いマウスピース型の装置のため、運動中のリスクが少なく、違和感を生じにくいのが特徴です。楽器の演奏においても、マウスピースが口内にフィットするため、吹奏楽器などの演奏に支障が出にくいメリットがあります。

歯列の拡大が可能

成長期に矯正治療を行うことで、歯並びを整えるだけでなく、顎の発育をサポートすることができます。歯列を適切に拡大することで、将来的に永久歯が正しく並ぶための十分なスペースを確保できるため、より自然な歯並びを実現しやすくなります。また、顎の成長を適切に促すことで顔のバランスが整い、より美しい口元を作ることができます。

治療後のシミュレーションが可能

インビザラインファーストでは、口腔内スキャナーを使用して治療開始前にシミュレーションを行うことが可能です。これにより治療後の歯並びのイメージを事前に確認できるため、治療計画を立てる際の不安を軽減できます。また、保護者の方もお子さんの歯並びがどのように変化していくのかを視覚的に理解しやすく、治療の進行を安心して見守ることができます。

ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない

矯正治療では、歯が移動する際にある程度の痛みを伴うことがあります。しかし、インビザラインファーストはワイヤー矯正に比べて痛みが少なく、特に矯正装置が歯肉や唇に当たって口内炎を引き起こすリスクがほとんどありません。また、マウスピースは柔軟性があり段階的に歯を動かしていくため、違和感が少なく矯正治療に慣れやすいのも大きなポイントです。

インビザラインファーストの注意点

自由診療のため費用がかかる

インビザラインファーストは保険適用外の自由診療となります。費用は歯科医院によって異なりますが、ワイヤー矯正より高額になる場合もあります。事前に費用の確認をしておくことが重要です。

適応年齢が限られている

インビザラインファーストの適応年齢は7歳から9歳程度です。治療を始める時期が遅れると適用外になるため、早めの相談が必要です。

1日20時間以上の装着が必要

インビザラインファーストは1日20時間以上装着しなければ十分な効果を得ることができません。装着時間が短いと、計画通りに歯が動かず、治療期間が長くなったり、期待した結果が得られない可能性があります。

定期的な受診が必要

矯正治療の進行状況を確認するために、歯科医院での定期的な受診が必要です。スケジュールを守ることが治療成功の鍵となります。

まとめ

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インビザラインファーストは、装置が透明で目立たない、痛みが少ない、食事の自由度が高いなど、多くのメリットを持つ小児向けの矯正治療です。お子さんの歯並びを改善したいと考えている場合は早めに歯科医院へ相談し、適切な治療方法を選ぶことが大切です。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。当院ではむし歯や歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。