直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科はらいふ歯科クリニック

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    低年齢からの生涯にわたる
    健康を目指しています

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    目立たない矯正

    に力を入れています

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    むし歯治療・歯周病治療だけでなく、
    歯並びやかみ合わせの治療を
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    得られるように頑張っております

正しく磨けている?ブラッシング指導を受けるメリットと流れ!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

毎日何気なく行っている歯磨きですが、正しく磨けている自信はありますか。虫歯や歯周病を予防するためには、歯磨きの技術が非常に重要です。自己流のブラッシングでは磨き残しが生じたり、歯や歯ぐきを傷つけたりすることも少なくありません。

そんななかで注目されているのが、ブラッシング指導という取り組みです。歯科医院などで行われるブラッシング指導では、自分の口腔状態に合った磨き方を学ぶことができ、将来的な歯の健康を守る大きな助けとなります。

この記事では、ブラッシング指導の重要性に焦点を当て、その内容や受けるメリット、具体的な流れについて詳しく解説します。日常生活で実践できる歯磨きのポイントもご紹介しますので、これを機に普段の歯磨き習慣を見直して、より健康的な口腔ケアを始めてみましょう。

ブラッシング指導とは

ブラッシング指導をするイメージ

ブラッシング指導とは、歯科医師や歯科衛生士が患者さま一人ひとりに合った正しい歯磨きの方法を指導する取り組みです。一般的に、歯科医院での定期検診やクリーニングの際に行われることが多く、自宅での口腔ケアの質を高めるために欠かせないプロセスといえます。

ブラッシング指導では、まず口の中の状態を細かくチェックし、どこに磨き残しが多いか、歯ぐきの状態がどうなっているかを把握します。そのうえで、患者さまの歯並びや歯肉の健康状態、使用している歯ブラシの種類や力の入れ方などを踏まえ、効果的なやり方を提案します。

ブラッシング指導には、プラークコントロールという考え方が深く関係しています。プラークとは歯の表面に付着する細菌のかたまりのことで、虫歯や歯周病の原因となります。日々のブラッシングでこのプラークをしっかり除去できるかどうかが、口腔の健康を大きく左右するのです。

また、ブラッシング指導では染め出し液を使って磨き残しを視覚化し、どこに問題があるのかを明確にすることもあります。視覚的なフィードバックを得ることで、指導を受ける人の理解度や実践力が格段に向上します。

最近では子どもから高齢者まで、幅広い年齢層に向けたブラッシング指導が行われており、特に予防歯科の一環として重視されつつあります。自分では気づかない磨き方の癖などを専門家の視点から見直してもらうことは、将来的な口腔トラブルの予防に直結する有効な手段です。

ブラッシング指導を受けるメリット

ブラッシング指導を受けるメリットを説明するイメージ

ブラッシング指導を受けることには、多くのメリットがあります。以下で、ブラッシング指導を受けるメリットをご紹介します。

虫歯や歯周病の予防効果が高まる

ブラッシング指導のメリットとして第一に挙げられるのは、虫歯や歯周病の予防効果が高まるという点です。正しい磨き方を習得することで、歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側など、普段見落としがちな部分までしっかりと清掃できるようになります。

これにより、プラークの蓄積を抑え、口内を清潔な状態に保つことが可能になります。

自分に合ったアドバイスが受けられる

ブラッシング指導の2つ目のメリットは、ご自身のお口の状態に合わせたアドバイスが受けられる点です。歯並びや噛み合わせは人それぞれ異なります。自己流の磨き方ではどうしても磨き残しが生じやすいです。

歯科医師や歯科衛生士から指導を受けることで、自分に合った磨き方を知れるため、より効果的にケアできるようになります。

モチベーションの維持につながる

ブラッシング指導はモチベーションの維持にもつながります。染め出しによる可視化や数値的な評価を通じて、磨き残しがどれだけ減ったかを知ることができるため、継続的に正しい磨き方を意識しやすくなります。

歯科医師や歯科衛生士との対話を通じて、口腔ケアに対する意識が高まり、日常生活のなかでも口の健康を保つ行動が自然と定着していきます。

高齢者や手の不自由な方の支援にもなる

高齢者や手先の不自由な方にとっても、ブラッシング指導は非常に有効です。加齢や病気によって口腔内に変化が生じた場合でも、それに応じたケア方法を提案してもらえるため、トラブルの予防やQOL(生活の質)の向上に直結します。

ブラッシング指導の流れ

ブラッシング指導前に口腔内の診査をするイメージ

初めてブラッシング指導を受ける場合、どのようなことをするのか不安に思う方もいるかもしれません。ここでは一般的なブラッシング指導の流れについてご紹介します。内容は歯科医院によって多少異なりますが、基本的なステップは共通しています。

口腔内の診査

最初に行われるのは、口腔内の診査です。歯科医師や歯科衛生士が、患者さまの歯や歯ぐきの状態、プラークの付着状況、歯並び、噛み合わせなどをチェックします。また、必要に応じてレントゲン撮影や口腔内写真の撮影が行われることもあります。

これにより、患者さまの口腔内の状態を正確に把握し、適切な指導の準備が整います。

染め出し

次に行うのが、染め出しです。専用の染色液を使って磨き残しを可視化し、自分では見えにくい汚れを目で確認できるようにします。この工程は、患者さまにとって非常にインパクトがあり、磨き方を見直すうえで重要な気づきを得られる機会となります。

個別のブラッシング指導

その後、染め出しの結果をもとに、磨き残しが多かった部分や力の入れすぎで傷つきやすい部分を指摘しながら個別のブラッシング指導が行われます。使う歯ブラシの種類や持ち方、磨く順序、力加減などについて丁寧に説明されるため、初心者でも安心して実践できます。

必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使用方法についてもアドバイスを受けられます。

仕上げのチェック

指導が終わると、磨き直して仕上げのチェックを行う場合もあります。そして、日常生活でのケアのポイントや注意点を伝えられ、次回の検診までに継続して取り組むべきことがまとめられます。

自宅で歯磨きをするときのポイント

自宅で歯磨きをするときのポイントを説明するイメージ

ブラッシング指導では、アドバイスを受けたあと、その内容を日常生活に落とし込むことが大切です。自宅での歯磨きが正しく行われてこそ、指導の効果が持続し、虫歯や歯周病の予防につながります。ここでは、毎日の歯磨きをより効果的にするためのポイントをご紹介します。

歯ブラシの選び方

まず基本となるのは、歯ブラシの選び方です。毛先が硬すぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、一般的にはやわらかめかふつうのものが推奨されます。また、ヘッドが小さめのものは、細かい部分にも届くため、磨き残しを減らすことができます。

自分に合う歯ブラシがわからないという方は、歯科医師や歯科衛生士に相談するとよいでしょう。

磨く順番と時間

次に意識したいのは磨く順番と時間です。口の中を4つに分け、各エリアを順番に丁寧に磨いていくと、偏りが少なくなります。理想的なブラッシング時間は3分以上とされ、1本1本の歯にしっかりと歯ブラシを当てることが重要です。

歯を磨くときの力加減

歯を磨くときの力加減もポイントのひとつです。強く磨きすぎると歯の表面を傷つけたり、歯ぐきを退縮させたりする原因になります。歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で、やさしく小刻みに動かすのが理想です。

ペングリップ(鉛筆を持つような持ち方)にすると、力が入りすぎずコントロールしやすくなります。

デンタルフロスや歯間ブラシの併用

また、デンタルフロスや歯間ブラシの併用も習慣にしたいところです。歯と歯の間は通常の歯ブラシでは届きにくいため、磨き残しが出やすいです。より効果的なプラークコントロールを実現するためにも、1日1回は補助的な清掃用具を使うようにしましょう。

継続と習慣化

最後に、ブラッシングで最も大切なのは継続です。どれほど良い磨き方を知っていても、日々の習慣として定着していなければ意味がありません。毎日同じ時間に磨く習慣をつけたり、鏡を見ながらチェックしながら磨いたりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。

まとめ

ブラッシング指導で綺麗な歯を維持している家族

歯磨きは誰もが行っている当たり前の習慣ですが、その方法を見直したことがないという方も多いのではないでしょうか。自己流の磨き方では、知らず知らずのうちに磨き残しが生じたり、歯や歯ぐきを傷つけたりする可能性があります。

そんななかで、歯科医院で受けられるブラッシング指導は、自分に合った正しい歯磨きの方法を学べる非常に有効な手段です。ブラッシング指導を受けることで、虫歯や歯周病の予防効果が高まり、口腔内の健康を長く維持できるようになります。

少しの工夫と意識の変化で、将来のトラブルを防ぐことができます。ぜひこの機会にブラッシング指導を受け、自宅での歯磨きを見直してみてはいかがでしょうか。

虫歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どものむし歯予防に欠かせない、デンタルフロスの重要性

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「毎日ちゃんと歯みがきしているのに、なぜむし歯になってしまうの?」そう感じたことのある保護者の方は少なくないかもしれません。実際に、歯科医院で診察をしていると「歯みがきはしっかりやっているはずなのに、歯と歯の間がむし歯になっていた」と驚かれる保護者の方はとても多いです。

特に子どもの歯は、大人の歯よりもむし歯の進行が早く、気づいたときにはすでに治療が必要な状態になっていることも少なくありません。だからこそ、毎日の歯みがきをより効果的にするための「プラスαのケア」が重要なのです。今回は、なぜ子どもにもデンタルフロスが必要なのか、どのように使えばいいのか、いつから始めるのが適切かなど、詳しく解説していきます。

歯みがきだけでは不十分?見落とされがちな歯と歯の間の汚れ

子どものむし歯予防といえば、まずは「歯みがき」が思い浮かぶ方が多いでしょう。毎日しっかりと歯をみがくことは、もちろんお口の健康にとって基本中の基本です。しかし、実は歯ブラシだけでは落としきれない汚れが存在することをご存じでしょうか。特に、歯と歯の間の歯垢(プラーク)は、通常の歯みがきだけでは約6割程度しか除去できないといわれています。この残された4割の歯垢が、むし歯や歯肉炎などの原因となってしまうのです。

デンタルフロスとは?

そこで、注目されているのが「デンタルフロス」です。子どものむし歯予防においても、歯ブラシに加えてデンタルフロスを取り入れることで、歯垢除去の効果は飛躍的に高まります。毎日の仕上げみがきに、ぜひ取り入れていただきたいケアアイテムです。

歯と歯の間のむし歯は発見しづらい

奥歯の噛む面のむし歯は、比較的目で見てわかりやすく、歯磨きでも対応しやすい箇所です。しかし、歯と歯の間はどうしても見えにくく、汚れがたまりやすい場所でもあります。ここにできたむし歯は症状が進行するまで気づきにくいことが多く、レントゲンで初めて発見されるケースも珍しくありません。特に乳歯は神経までの距離が短いため、むし歯の進行も早く、早期発見・早期予防が欠かせません。

デンタルフロスの種類と選び方、子どもにはどれがいい?

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デンタルフロスの使用にはさまざまな種類があります。代表的なものには、糸を自分で切って使う「糸巻きタイプ」と、持ち手がついていて片手で扱える「ホルダータイプ」があります。糸巻きタイプは自由度が高く、細かい力加減も調整しやすいため、慣れてくるととても効果的に使えます。ワックスつき、ワックスなし、エクスバンドタイプ(摩擦や唾液でふくらむ)などの種類がありますが、お子さまに合ったものを選びましょう。

日本ではまだまだ低いフロスの使用率

日本では、欧米と比べてまだまだデンタルフロスの使用が一般的ではありません。厚生労働省の調査によると、日本人全体のフロスや歯間ブラシの使用率は約4割程度、1~4歳の乳幼児に至っては15%程度にとどまっています。これに対して欧米では、子どもも含めた多くの家庭で、歯ブラシとデンタルフロスをセットで使用するのが当たり前となっています。

何歳から始める?子どものフロスの適切なタイミング

子どもに使う際には、2歳ごろを目安に始めてみるとよいでしょう。歯並びが整ってきて、歯と歯の間の隙間が狭くなってきたころに、仕上げみがきのタイミングで保護者の方が使ってあげるのが基本です。当院では、糸巻タイプをおすすめしています。

正しい使い方で効果を最大限に

糸巻タイプのフロスを、約40cmにカットします。左右の中指の第一関節あたりに2~3回ずつ巻きつけ、親指と人差し指でピンと張るようにフロスをつまみます。そして、歯と歯の間にフロスの糸をそっとあて、前後あるいは左右にゆっくり動かしながら挿入します。途中、歯がぴったりと接している部分ではやや抵抗を感じるかもしれませんが、ゆっくりとノコギリを引くように動かせばスムーズに入っていきます。勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるため、慎重に行うことが大切です。

自分でフロスができるのは何歳から?

子どもがある程度大きくなってくると、自分でフロスを使ってみたくなることもあるでしょう。小学校の中学年ごろ、たとえば4、5年生くらいからであれば、操作も安定してくるため、自分でフロスを使い始めることも可能です。最初は保護者がそばで見守り、使い方が正しくできているかをチェックしてあげましょう。

どのくらいの頻度で使えばいい?

デンタルフロスを使う頻度は、理想的には一日一回です。とにかく「続けること」が大切です。夜は唾液の分泌量が減少し、細菌が繁殖しやすくなる時間帯であるため、就寝前の仕上げみがきの際に行うのが特に効果的です。

出血があるときはどうする?

もしフロス使用時に出血があった場合は、まず使い方を見直してみましょう。勢いよく入れすぎていたり、角度が適切でなかったりすると、歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。ただし、歯肉炎などで歯ぐきが炎症を起こしている場合は、正しく使っていても出血することがあります。このような場合でも、継続してフロスで歯垢を取りのぞいていくことで、歯ぐきの状態が改善し、自然と出血もおさまっていきます。

習慣化のカギは保護者のサポート

デンタルフロスの使用を習慣にするためには、大人のサポートが欠かせません。まずは保護者の方自身がフロスに慣れ、どのように使えば効果的なのかを理解することから始めてみましょう。お子さんのむし歯予防のためにも、デンタルフロスを歯ブラシと同じように、毎日のルーティンに組み込んでいくことがとても大切です。

まとめ

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子どもの健やかな歯の成長と将来の歯の健康を守るためにも、ぜひ今日からデンタルフロスを始めてみてください。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。当院ではむし歯や歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

歯の矯正にはどれくらいの期間がかかる?計画どおりに終わらせる方法も

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

歯の矯正を始めるにあたって、多くの人が気になるのが「どれくらいの期間がかかるのか」という点です。治療には時間がかかるというイメージがあるものの、実際の期間は症状や治療方法によって異なります。

また、スケジュール管理が不十分だと予定よりも長引くことがあります。

この記事では、矯正にかかる一般的な治療期間の目安とともに、できるだけ計画どおりに治療を終えるために大切なポイントについて詳しく解説します。

歯の矯正にはどれくらいの期間がかかる?

歯の矯正にかかる期間を示すイメージ

歯の矯正にかかる期間は、選択する治療法や歯並びの状態によって異なります。全体的な矯正では、おおよそ1年半から3年程度が一般的とされており、部分的な矯正であれば数カ月から1年ほどで完了するケースもあります。

ただし、骨格の状態や歯の移動量が多い場合は、さらに時間がかかる可能性があります。また、矯正後には、歯並びの後戻りを防ぐための保定期間も必要です。

歯の矯正治療に時間がかかるのはどうして?

歯の矯正治療に時間がかかるのはどうしてなのかを考えるイメージ

歯の矯正治療に時間がかかる最大の理由は、歯の動きが非常に緩やかであるためです。矯正では、歯に弱い力を持続的にかけて、少しずつ理想の位置へと移動させます。

急激に動かすと、歯の根や歯周組織に大きな負担がかかり、歯の寿命に悪影響を及ぼすことがあります。そのため、無理なく安全に動かす必要があり、どうしても数ヶ月から数年単位の時間を要するのです。

矯正期間を左右する要因

以下の要因も、矯正期間を左右します。

噛み合わせや歯並び

矯正治療にかかる期間は、もともとの噛み合わせや歯並びの状態によっても大きく左右されます。軽度のすきっ歯や前歯のズレなどは短期間で治療が完了することもあります。

しかし、歯列の重なりが強い場合や、上下の噛み合わせにズレがあるケースでは、治療期間も長くなる傾向にあります。

年齢

矯正治療の期間には、年齢も関係しています。一般的に、成長期の子どもは骨が柔らかく代謝も活発であるため、歯が動きやすく、治療がスムーズに進むことが多いです。

一方、大人はすでに骨の成長が止まっており、歯の動きがゆるやかになるため、治療に時間がかかる傾向があります。また、成人は仕事や生活習慣の影響で治療スケジュールに支障が出ることも少なくありません。

患者さま自身の協力

矯正治療の進行は、患者さま自身の協力によっても大きく左右されます。定期的な通院を守ることはもちろん、矯正装置の装着時間をしっかり守ることや、口腔内を清潔に保つことも大切です。

たとえば、マウスピース型の矯正装置は、1日20~22時間以上の装着が求められることが一般的ですが、これを守らなければ治療が長引く可能性があります。歯科医師の指示にきちんと従うことが、スムーズな治療につながるのです。

歯が動きやすい人の特徴

歯が動きやすい人の特徴を説明するイメージ

矯正治療において、歯がどれくらいのスピードで動くかは個人差があります。中には数ヶ月で目に見える変化が現れる人もいれば、数年単位でゆっくり進行する人もいます。この違いは、単に年齢や治療法の違いだけでなく、骨の性質や生活習慣、体質など複数の要因が影響しています。

ここでは、歯が動きやすい人に共通する特徴について解説します。

骨が柔らかい人

骨がやわらかい人は、歯がスムーズに動く傾向があります。成長期の子どもや、骨の再生能力が高い若年層に多く見られる傾向です。

一方、骨が硬いと、歯の移動により強い力が必要となり、そのぶん時間がかかるケースがあります。

年齢が若い人

若年層は代謝が活発で、骨のリモデリング(再構築)もスムーズに行われるため、歯が動きやすいです。特に10代後半から20代前半にかけては、移動速度が早く効果が出やすいとされています。

一方、30代以降になると代謝が徐々に落ち着き、歯の移動スピードも緩やかになっていきます。

顎の状態が整っている人

矯正治療は歯だけでなく、顎の骨や関節の状態にも大きく左右されます。顎の骨格が左右対称で、噛み合わせが極端にずれていない人は、治療の進行がスムーズです。

骨格に大きなズレがある場合は、まずその調整から始めなければならず、結果として歯の移動にも時間がかかります。

健康な歯周組織を持っている人

歯を支える歯周組織の健康も、歯の動きやすさに関わる重要な要素です。歯周病や歯肉炎などがあると、歯の安定性が失われ、矯正力が思うようにかけられないことがあります。

健康な歯ぐきと歯槽骨を維持している人は、治療中のトラブルも少なく、計画通りに進みやすいです。そのため、矯正治療を開始する前に歯周病の検査やケアが行われることが一般的です。

口呼吸をしていない人

口呼吸の習慣があると、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼします。口を開けたままの状態が続くと、舌の位置が下がり、頬や唇の筋肉バランスが崩れるため、歯が正しい位置に維持されにくくなるのです。

鼻呼吸が習慣化しており、口腔内の環境が整っている人は、治療の効果が出やすいです。

食生活や生活習慣が整っている人

栄養バランスのとれた食事や、十分な睡眠、ストレスの少ない生活は、体全体の健康に加えて、歯の動きにも良い影響を与えます。特に、カルシウムやビタミンDは骨の代謝に関わる重要な栄養素であり、不足すると骨のリモデリングが遅くなり、歯の移動速度にも影響が出ます。

日常の生活習慣が整っている人は、矯正治療に対する身体の反応も良好な傾向があります。

計画どおり矯正治療を終わらせるためには

計画どおり矯正治療を終わらせるためにセルフケアを徹底する女性

矯正治療の期間が長引くと、患者さまのモチベーション低下や追加費用の発生など、さまざまな問題が生じる可能性があります。計画どおりに矯正治療を終えるためには、患者さま自身の協力と、歯科医師との密な連携が不可欠です。

以下に、治療をスムーズに進めるためのポイントを解説します。

定期的な通院と装置の正しい使用

矯正治療では、装置の調整や経過観察のために定期的な通院が必須です。予定通りに通院できないと、治療の進行に遅れが生じるだけでなく、予期せぬトラブルに気づけないリスクも高まります。

また、マウスピース矯正の場合は装着時間の厳守が大前提です。決められた時間以上の装着が守られないと、歯の動きにズレが生じ、治療期間が延びる要因になります。装置の取り扱いや着脱方法など、正しい使い方も丁寧に確認しておきましょう。

毎日のセルフケアと生活習慣の見直し

治療を順調に進めるには、日々のセルフケアがとても重要です。虫歯や歯周病になれば、矯正治療は一時中断を余儀なくされ、期間が延びる可能性があります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども活用し、装置周辺までしっかり清掃することが大切です。

さらに、口呼吸や舌癖、頬杖などの悪習慣も歯の移動に影響を及ぼすため、必要に応じて指導やトレーニングを受けて改善していくことが重要です。

モチベーションを維持する

矯正治療は長期間にわたるため、途中で気持ちが緩んでしまうこともあります。そうした中でもモチベーションを保ち続けるには、進行状況を目に見えるように把握する工夫が有効です。

たとえば、歯並びのビフォー・アフターを写真で記録しておくと、変化を実感しやすくなります。また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションも欠かせません。不安やストレスを感じたときにすぐ相談できる環境があると、前向きな気持ちを維持しやすくなります。

治療後の保定と定期検診を怠らない

矯正治療が終わった後も、リテーナーと呼ばれる保定装置を使って歯の位置を安定させる期間が必要です。これを怠ると、歯は元の位置に戻ろうとする後戻りを起こすことがあるため、注意が必要です。

指示された期間・時間を守ってリテーナーを着用することが、治療成果を長く保つために欠かせません。また、治療終了後も定期検診を受けることで、トラブルの早期発見や予防につながります。

自分に合った治療法を選択する

矯正装置にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットと注意点があります。ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できますが目立ちやすく、マウスピース矯正は見た目に配慮できる反面、装着時間を守れなければ効果が出にくいという特性があります。

ライフスタイルや性格、通院頻度を考慮し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

まとめ

歯の矯正を計画どおりに終わらせることができ満足している女性

矯正治療は、歯の状態や選ぶ装置によって期間が大きく異なりますが、平均で1年半から3年ほどかかるとされています。長期間にわたる治療を計画どおりに終わらせるためには、歯科医師との信頼関係を築き、通院や装置の使用ルールを守ることが何より大切です。

加えて、日々のセルフケアや悪習慣の見直し、モチベーション維持など、患者さま自身の努力も欠かせません。

矯正治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どもの健康を守るために知っておきたい、飲み物が原因となるむし歯や酸蝕症(さんしょくしょう)

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの歯は大人の歯に比べてとても繊細で弱く、むし歯になりやすいという特徴があります。そのため、毎日の歯みがきや定期的な歯科検診はもちろんのこと、「飲み物」にも注意を払うことが大切です。実は、普段何気なく与えている飲み物の中には、むし歯や酸蝕症と呼ばれる歯の疾患を引き起こす原因が潜んでいることをご存知でしょうか?今回は、子どもの歯を守るうえで知っておくべき「飲み物と口腔トラブルの関係」について、詳しく解説いたします。

甘い飲み物はむし歯の大きなリスクに

子どもたちに人気のある飲み物といえば、ジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料などが思い浮かびます。これらの飲み物には、多くの糖分が含まれており、継続的に摂取することで、むし歯のリスクを大きく高めてしまいます。むし歯の原因となるのは「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌で、糖分をエサにして酸を作り出し、この酸が歯の表面を徐々に溶かしていきます。特に、砂糖が多く含まれる飲み物を日常的に飲んでいると、口の中が酸性に傾きやすくなり、歯が溶けやすい環境が継続的に作られてしまいます。

また、甘い飲み物を「ちびちび飲む」「ダラダラ飲む」といった習慣は非常に危険です。歯は食事をしていない間に唾液によって酸を中和し、再石灰化という自己修復機能が働きますが、飲み物を頻繁に口にしているとその中和が間に合わず、むし歯が進行してしまうのです。

酸蝕症にも注意が必要

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「酸蝕症」はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、近年、子どもの間でも増加傾向にある歯の疾患のひとつです。酸蝕症とは、酸性の飲食物を頻繁に摂取することによって、歯の表面(エナメル質)が溶けてしまう状態です。ジュースやスポーツドリンクだけでなく炭酸飲料、ビタミンCが多く含まれる健康飲料なども酸性が強く、摂取頻度が高いと酸蝕症のリスクが高まります。

酸蝕症の初期段階では、歯の表面が白く濁って見えたり、艶が失われたりする程度で、痛みを感じないことがほとんどです。しかし、進行すると象牙質と呼ばれる柔らかい層が露出し、知覚過敏やむし歯のリスクが一気に高まります。さらに、歯の先端が薄くなり、歯が短くなったり欠けたりといったトラブルにつながることもあります。

飲み物の選び方で将来の歯を守る

むし歯や酸蝕症のリスクを減らすためには、日常的に子どもに与える飲み物を見直すことが非常に重要です。最も安心して飲めるのは水やお茶です。これらは糖分も酸も含まれておらず、歯への影響がほとんどありません。特に、フッ素入りのうがい用製品なども併用することで、むし歯予防に高い効果が期待できます。

ただし、まったく甘い飲み物を飲ませてはいけないというわけではありません。大切なのは「頻度」と「タイミング」です。ジュースなどを与える場合は、食事のタイミングにあわせて与えるようにし、だらだらと長時間飲ませないようにすることがポイントです。食後は唾液の分泌が活発になるため、酸の中和作用も働きやすくなります。

また、飲んだあとはできるだけすぐにお口をゆすいだり、歯みがきをする習慣をつけることで、酸や糖分が歯に長く残るのを防ぐことができます。

健康志向の飲み物でも油断は禁物

保護者の中には、「子どもには健康的な飲み物を」と考えて、野菜ジュースや果汁100%ジュース、ビタミンドリンクなどを選ぶ方も多いと思います。しかし、これらの飲み物にも意外と多くの糖分が含まれていたり、pH(酸性度)が低く、酸蝕症のリスクが高いことがあります。

例えば、果汁100%のオレンジジュースやグレープフルーツジュースは自然な甘さではありますが、非常に酸性が強く、歯に対する刺激が強いため飲み過ぎや摂取のタイミングには注意が必要です。「体に良いから歯にも良い」とは限らないことを、ぜひ覚えておきましょう。

早期の歯科受診と家庭でのケアが大切

子どものむし歯や酸蝕症を防ぐためには、家庭での正しい飲み物の選び方に加えて、歯科医院での定期的なチェックが欠かせません。特に歯科医院では、歯の表面の状態を詳細に観察し、酸しょくの兆候や初期むし歯を早期に発見できます。また、フッ素塗布やシーラントといった予防処置、そして適切な歯磨き方法の指導なども行うことで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。

さらに、歯科医院では保護者の方へ飲み物や食生活に関する具体的なアドバイスも行っています。どのような飲み物が子どもの歯に負担をかけるのか、どの程度なら問題ないのか、具体的な生活スタイルに合わせたサポートが受けられますので、ぜひ気軽にご相談ください。

まとめ

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毎日の飲み物は、子どもの健康に直結する大切な要素のひとつです。甘くて美味しいジュースやスポーツドリンクも、時にはご褒美として楽しませてあげるのは良いことですが、日常的に与える飲み物は慎重に選ぶ必要があります。

むし歯や酸蝕症のリスクを理解し、日頃から水やお茶を中心にすることで、子どもの大切な歯を長く健康に保つことができます。そして、家庭だけでなく歯科医院と連携しながら予防的なケアを進めていくことで、将来の医療費や生活の質にも大きな影響を与えるでしょう。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。当院ではむし歯や歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

マウスピース矯正で受け口は治せる?注意点や治療期間、費用も

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

受け口は、下の歯が上の歯よりも前に出ている歯並びです。見た目の印象だけでなく、咀嚼や発音、顎関節にも悪影響を及ぼす可能性があります。受け口の治療を検討している方のなかには「マウスピース矯正で治せるの?」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。

本記事では、マウスピース矯正で受け口は治療できるのか解説します。治療するときの注意点や費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

受け口とは

受け口の人の口元

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出て噛み合っている歯並びです。歯科用語では下顎前突や反対咬合と呼ばれています。受け口は、原因によって骨格性と歯槽性、機能性の3つのタイプに分けられます。

骨格性の受け口は、上顎の成長が不足していたり、下顎が過度に発達していたりすることが原因で起こる受け口です。歯槽性の受け口は、歯が前に傾いて生えていたり、上下の歯の並びにずれがあったりすることで起こります。

機能性の受け口は、上下の前歯が先に当たって奥歯でうまく噛めないことから、自然と下顎を突き出して噛む習慣がつくケースです。

受け口を放っておくリスク

受け口を放っておくリスクのイメージ

ここでは、受け口を放置した場合に起こり得るリスクについて解説します。

食べ物を噛みにくくなる

受け口は、上下の歯の噛み合わせが逆になっている状態です。そのため、前歯が正しく噛み合わず、奥歯に負担が集中することがあります。食べ物を十分に噛み砕けず、胃腸に負担がかかることもあるでしょう。

顎関節への負担が増える

受け口で噛み合わせが悪いと、顎の関節にも悪影響を与える場合があります。日常の会話や食事のたびに関節へ偏った力がかかり、顎関節症を引き起こす可能性もあるのです。顎関節症になると、口を開けたときに痛みを感じたり、口を開きにくくなったりします。

また、噛み合わせが悪いことで顎の筋肉に負担がかかると、頭痛や肩こりを引き起こす場合もあります。

発音が不明瞭になる

受け口になると上の歯と下の歯の間にある隙間から空気が漏れて、発音しにくくなることがあります。特に、舌を前歯につけて発音するサ行やタ行は、影響を受けやすいです。発音が不明瞭になると、人とのコミュニケーションにストレスを感じることもあるでしょう。

見た目のコンプレックスにつながる

受け口は、横から見ると下顎が突出して見えるため、口元にコンプレックスを抱く方も少なくありません。口元が気になり、自分に自信を持てなかったり消極的になったりして、対人関係に悪影響を及ぼす場合もあるでしょう。

虫歯・歯周病になるリスクが高まる

受け口で歯並びが乱れている方は、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。歯並びが乱れている部分には磨き残しが多くなりやすいためです。

また、噛み合わせが悪いと口を閉じにくくなり、口の中が乾燥しやすくなります。口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

マウスピース矯正で受け口は治せる?

マウスピースを装着する様子

受け口はマウスピース矯正で対応できる場合があります。

ただし、受け口の原因や重症度によっては難しいでしょう。マウスピース矯正で治療できるのは、歯の位置に問題がある歯槽性の受け口です。例えば、下の前歯が前に傾いていることで受け口になっているケースは、マウスピースで歯を少しずつ移動させ、正常な噛み合わせに改善できることがあります。

一方で、骨格に原因がある骨格性の受け口は、マウスピース矯正だけでは治せないケースが多いです。下顎が大きすぎる場合や大きく前に出ている症例などでは、外科手術やワイヤー矯正が検討されます。

マウスピース矯正が適応となるかどうかは患者さま自身での判断はできないため、まずは歯科医院で相談しましょう。

受け口を治すのにマウスピース矯正を選択するメリット

受け口を治すのにマウスピース矯正を選択するメリットのイメージ

ここでは、受け口の治療にマウスピース矯正を選ぶメリットについて解説します。

装置が目立ちにくい

マウスピース矯正では、透明なマウスピースを装着して歯並びを整えていきます。そのため、口をあけても装置が目立ちにくいです。

接客業や営業職など、人と話す機会の多い方でも、周囲の目を気にせず治療に取り組めます。結婚式や旅行など写真を撮影する場面でも、ほとんど気づかれないでしょう。

装置の取り外しができる

マウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外せます。装置に食べ物が詰まったり、歯磨きがしにくかったりしないため、ストレスを感じにくいでしょう。

普段どおり歯磨きできるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。虫歯や歯周病のリスクを抑えながら矯正治療を進められるのは大きなメリットといえるでしょう。

金属アレルギーの心配がない

金属製の装置を使用する場合、唾液で溶け出した金属イオンが体内に吸収されるとアレルギーの症状が現れることがあります。口腔内がただれたり、皮膚に発疹ができたりする可能性があるのです。

一方で、マウスピース矯正で使用する装置には金属が使用されていません。そのため、金属アレルギーの症状が現れる心配がないのです。過去に金属のアクセサリーでアレルギー反応が出たことがある方も、安心して治療を受けられます。

受け口を治すのにマウスピース矯正を選択する場合の注意点

受け口をマウスピース矯正で治療する注意点のイメージ

マウスピース矯正はメリットの多い治療方法ですが、効果を得るためには注意すべきポイントもあります。ここでは、受け口を治すのにマウスピース矯正を選択する場合の注意点について解説します。

装着時間を守る必要がある

マウスピース矯正では、装置を1日20時間以上装着することで歯を少しずつ動かしていきます。

装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、治療期間が長引いたり、十分な効果が得られなかったりする場合があります。装置を固定したままのワイヤー矯正とは異なり、自己管理が求められる治療なのです。

例えば、趣味で楽器を演奏する方や激しいスポーツをしている方、仕事中にコーヒーを飲む方など、マウスピースを長時間装着できない人もいるでしょう。仕事や学校、趣味などの都合で装着時間を守るのが難しい方は、ワイヤー矯正を検討するのもひとつの方法です。

歯科医師に相談のうえ、ご自身に合った治療法を検討しましょう。

適応とならない症例がある

マウスピース矯正は、すべての症例に適応となるわけではありません。骨格性の受け口では、マウスピース矯正だけでは改善が難しく、外科的な処置やワイヤー矯正が必要になる場合もあります。適応となるかどうかは自己判断できないため、歯科医師に相談しましょう。

自己判断で治療を中断しない

矯正治療中に「変化が見られない」「面倒になった」などの理由で治療を中断すると、歯が元の位置に戻ったり、かえって歯並びが悪くなったりする恐れがあります。

もし痛みや違和感があり装着が難しいと感じる場合は、一つ前のマウスピースに戻したり、マウスピースの形状を調整したりすることも可能です。トラブルがあった場合は必ず歯科医師に相談し、自己判断で中断するのはやめましょう。

定期的な通院が必要

矯正治療中は、歯科医院で定期検診を受けることが大切です。歯科医院では、歯が計画通りに動いているか、マウスピースの不具合がないかなどを確認します。また、歯のクリーニングを行うため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

虫歯や歯周病になると矯正治療を中断しなければならないケースもあるため、定期的に歯科医師のチェックを受けることが大切です。通院頻度は歯科医院や治療計画によって異なりますが、1〜2か月に1回程度が目安です。

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる期間

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる期間のイメージ

マウスピース矯正で受け口を治すのにかかる期間は、1年半から3年程度が目安です。軽度の受け口であれば短期間で治療が終了することもありますが、全体の歯並びや噛み合わせを調整する場合は治療期間が長くなる傾向にあります。

また、マウスピース矯正は、マウスピースを毎日決められた時間装着することで歯を動かしていく治療です。マウスピースの装着時間が短いと、歯が移動するスピードが遅くなり、治療期間が長引く場合があります。

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる費用

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる費用のイメージ

マウスピース矯正の費用相場は、全体矯正で70万〜120万円程度、部分矯正の場合は30万〜60万円程度です。部分矯正は、主に前歯のみを治療するケースを指します。

マウスピース矯正は自由診療となるため、歯科医院によって料金が異なります。定期通院のたびに調整料が必要な場合もあれば、調整料を治療費用にすべて含めたトータルフィー制度を採用している場合もあるため、事前に確認しましょう。

また、受け口の重症度や治療期間によっても費用は異なります。装着時間を守れずに治療期間が延びたり、マウスピースを紛失・破損して作り直しが必要になったりすると、追加費用がかかる場合もあるでしょう。

費用は歯並びの状態によって異なるため、事前に歯科医院で確認し、治療計画や料金について納得したうえで治療を始めましょう。

まとめ

マウスピース矯正で受け口を治して笑顔を見せる女性

受け口は、見た目の問題だけでなく顎関節に負担を与えたり、食べ物が噛みにくくなったりする不正咬合です。症例にもよりますが、受け口はマウスピース矯正で治せる場合があります。

マウスピース矯正のメリットは、装置を取り外して普段どおり食事や歯磨きができる点や、金属アレルギーのリスクがない点です。

ただし、食事や歯磨きの時間以外はマウスピースを装着しなければなりません。受け口の重症度や原因によっては適応とならない場合もあるため、まずは歯科医院で相談しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どもが舌を正しい位置に置く重要性 不正咬合と舌の深い関係

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの歯並びが気になるとき、多くの保護者の方が「遺伝なのかな?」「顎が小さいせい?」と考えるかもしれません。しかし実は、不正咬合の背景には「舌の位置」や「舌の使い方」による機能的な問題が潜んでいるケースも多く見られます。今回は、歯並びの乱れと舌の深い関係について詳しく解説します。

舌の位置が悪いこと、舌の機能異常が不正咬合の原因になる

舌には「歯並びを内側から支える」という非常に重要な役割があります。正しい位置に舌があると舌の圧力が歯列を安定させ、自然なアーチ(歯列弓)が形成されますが、舌が低位(下の方)にある、あるいは常に前方に突出しているなどの異常な状態が続くと、歯列や顎の発達に悪影響を及ぼします。

例えば、舌が前方に出てくる癖(舌突出癖)がある子どもは、上の前歯が前に押し出されて「出っ歯(上顎前突)」になりやすくなります。反対に、舌が下顎にべったりと沈んでいる子は、舌の上方への圧力が欠けて、上顎の成長が妨げられ、顎が狭くなってしまうこともあります。

また、舌を正しく使えない子どもは、食事中に飲み込む動作がスムーズにできず、誤った嚥下癖(異常嚥下)を持ってしまうことがあります。このような舌の機能異常が長期的に続くと、成長期の歯並びや顎の骨格発育に悪影響を与え、結果として不正咬合に繋がってしまうのです。

さらに、舌の位置異常とともに口呼吸も伴う場合、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯肉炎などのリスクも高まります。不正咬合だけでなく、口腔衛生環境そのものにも悪影響を及ぼすため、子どもの舌の位置は見過ごせない問題です。

正しい舌の位置とは?

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正しい舌の位置は、「上顎(口蓋)の前方から後方にかけて、舌全体が軽く接している状態」です。具体的には、舌先が上の前歯のすぐ後ろ(スポットと呼ばれる位置)に軽く触れ、舌の中央から後方が上顎に沿って吸い付いているようなイメージです。

この正しい舌位を保つことで、口を閉じている時でも歯並びに安定した内側からの力が加わり、顎の骨や歯の発育を健全にサポートします。また、鼻呼吸が自然とできるようになり、口呼吸の予防にもつながります。

逆に、舌が常に下の歯のあたりにある子や、無意識に舌を前に出している子は、舌位が正しくないサインといえるでしょう。

正しい舌の動きとは?

舌の正しい位置だけでなく、舌や口周りの筋肉の動きもとても重要です。口腔周囲筋とは、唇や頬、顎の筋肉、そして舌を含めた「食べる」「話す」「呼吸する」ために必要な筋肉群です。子どもが口をポカンと開けている時間が長かったり、発音が不明瞭だったり、食事の際にクチャクチャ音を立てる場合、これらの筋肉の発達や使い方に問題がある可能性があります。

舌を正しい位置に置くためのMFTとは

そこで注目されているのが「MFT(口腔筋機能療法)」です。MFTでは、舌の位置を正し、口唇や頬の筋肉のバランスを整えることで、歯並びや噛み合わせの改善を促します。例えば、舌を正しい位置に置くトレーニング、唇を閉じる力を鍛える体操、正しい飲み込み方を練習する訓練などが行われます。

このように筋機能の正常化が図れることで、自然なかたちで歯並びが改善されるケースもあります。歯列矯正と並行してMFTを取り入れることで、後戻りのリスクを減らし、長期的に安定した咬合を目指すことができます。

筋機能を整えるのは子どものうちでないと難しい

舌の位置や筋肉の使い方を修正するには、成長期の柔軟な時期に介入するのが最も効果的です。成人になってからでもトレーニングは可能ですが、骨格の発育が完了してしまっているため、変化に限界があります。

一方、子どもはまだ発育途上にあるため、習慣の修正やトレーニングの効果が出やすいのです。舌の位置を正しくするだけでなく、それによって得られる呼吸や嚥下の改善が、全身の発育にも良い影響を与えます。

また、早期に介入することで矯正治療がよりスムーズに進められたり、そもそも矯正を必要としなくなる可能性もあります。「まだ小さいから…」と様子を見ているうちに、癖が定着してしまい、矯正も難しくなってしまうこともあるのです。

子どものうちに歯列矯正を

歯並びや舌の使い方に少しでも気になることがあれば、早めに歯科医院へ相談することが大切です。歯列矯正というと「大人になってから」というイメージがあるかもしれませんが、実際には「子どものうちに始めること」がとても効果的です。

特に小児矯正では、骨の成長をコントロールできる時期に、歯並びや顎のバランスを整えることが可能です。舌の位置や筋機能のトレーニングと並行して矯正を行うことで、より自然で美しい歯並びを育てることができるでしょう。

まとめ

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舌の位置や動きは、子どもの歯並びや口の健康に深く関わっています。見た目だけでなく、食事、呼吸、発音といった日常生活の質にも大きく影響を与えるため、早期に正しい習慣を身につけることが大切です。
「舌の位置、正しくできているかな?」「歯並びが少し心配…」そのような不安があれば、ぜひ一度、歯科医院でのチェックを受けてみてください。当院では歯並びの矯正だけでなく、口呼吸や舌の位置、口腔機能発達不全なども視野に入れた診察を行っています。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どもの口呼吸と歯並び 相互に関係する理由を解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さんの「ポカンと開いた口」、気になったことはありませんか?実はこれは、「口呼吸」のサインかもしれません。最近では、口呼吸がさまざまな健康トラブルの原因になることが知られるようになりました。とくに見逃せないのが、「歯並び」との深い関係です。
今回は、口呼吸が歯並びに悪影響を与える理由、そして、歯並びが原因で口呼吸になるケースについても詳しく解説します。

そもそも「口呼吸」とは?

私たち人間の基本的な呼吸は、鼻を通して行う「鼻呼吸」です。鼻には、空気中のゴミやウイルスを除去したり、空気をあたためたり加湿する働きがあり、肺への負担を減らしてくれます。一方、「口呼吸」はその名の通り、口を開けて呼吸することです。口は本来、食べる・話すといった動作を担う器官なので、呼吸にはあまり向いていません。口呼吸を続けると、次のような問題が起こりやすくなります。

● 口の中が乾燥しやすく、むし歯や歯周病のリスクが上がる
● 扁桃腺の炎症、風邪をひきやすくなる
● 口臭の原因になる
● 姿勢が悪くなる
● 舌の位置が下がることで、歯並びが悪くなる

特に成長期の子どもにとっては、発育や顔つきにまで影響が出る可能性もあるため、注意が必要です。

口呼吸が「歯並びを悪くする」メカニズム

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口呼吸によって歯並びが乱れるのは、いくつかの原因が重なって起こります。

舌の位置が低くなる

鼻呼吸をしているとき、舌は自然に上顎の裏側に軽く触れた位置にあります。この舌の位置が、上顎の発育を内側から支えているのです。ところが、口呼吸の子どもは舌が下顎のほうに下がったままの状態になりやすく、上顎に必要な力がかからなくなります。すると、上顎が狭くなったり、十分に成長しなかったりすることが起こります。

口周りの筋肉バランスが崩れる

口を常に開けていると、唇や頬、顎などの筋肉のバランスが乱れ、歯を支える力のバランスも崩れてしまいます。本来、歯は「内側からの舌の力」と「外側からの頬や唇の力」が釣り合う場所に並びます。しかし、口呼吸によりこのバランスが崩れると、歯が内側または外側に傾いたり、並びきらなかったりして不正咬合になりやすくなります。

顔の骨格成長にも影響

成長期の子どもは、呼吸や咀嚼、発音などの習慣が、顎や顔面の骨格の形成に影響を与えます。口呼吸が続くと、上顎が狭くなり、顔が長くなる「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになることもあります。

歯並びが「口呼吸を引き起こす」こともある

ここまで、「口呼吸が歯並びを悪くする」ことについて解説してきましたが、逆のパターンも存在します。つまり、歯並びの悪さが原因で、口呼吸になってしまうケースです。

上顎前突(出っ歯)

前歯が前方に突き出している状態では、唇が閉じにくくなります。常に口が開いた状態になりやすく、結果的に口呼吸の癖がついてしまうのです。

開咬

奥歯はかみ合っているのに、前歯が閉じない状態を「開咬」と言います。この場合も口をしっかり閉じるのが難しく、やはり口呼吸に繋がりやすくなります。

顎の発育不足や歯の重なり(叢生)

顎が狭く歯がきれいに並びきらない「叢生」では、舌の位置が下がりやすくなります。舌が正しい位置にないと、鼻呼吸がしにくくなることもあります。

相互に影響しあう「負のループ」

このように、口呼吸と歯並びはどちらが原因・どちらが結果という単純な関係ではありません。むしろ、お互いに影響しあいながら、悪循環を形成してしまうことが多いのです。
たとえば、

● 小さな頃の口呼吸が原因で上顎の成長が妨げられる
 ↓
● 顎が狭くなって歯並びが乱れる
 ↓
● 歯並びの悪さから口が閉じにくくなり、さらに口呼吸が悪化
 ↓
● 呼吸機能や姿勢、集中力にも影響…

といった「負のループ」に陥ることもあります。このようなケースでは、早期発見・早期対応がカギとなります。

気づいてあげたい、子どものサイン

次のような様子が見られる場合、口呼吸や不正咬合が疑われます。

● 日中や寝ているときに、口がポカンと開いている
● いびきや鼻づまりが多い
● 口臭が気になる
● 食べるのが遅く、咀嚼が苦手
● 姿勢が悪く、猫背になりがち
● 歯がガタガタ・前に出ている・前歯が閉じない

当てはまる項目が多い場合は、一度歯科医院で相談してみましょう。歯並びだけでなく、呼吸や舌の癖、口周りの筋肉の使い方などもトータルにチェックすることが大切です。

まとめ

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お口の健康は、全身の健康とつながっています。口呼吸や歯並びの乱れを「ただの癖だから…」と放っておくと、将来大きな問題につながる可能性もあるのです。大人になると骨格や習慣の改善が難しくなるため、子どものうちに気づいて対処することがとても重要です。
当院では歯並びの矯正だけでなく、口呼吸や舌の位置、口腔機能発達不全なども視野に入れた診察を行っています。

お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

インビザライン・ファーストを選ぶ前に知るべきデメリット!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまの矯正治療を検討するにあたり、選択する治療方法のデメリットも知っておきたいと考える方は多いでしょう。

この記事では、インビザライン・ファーストを始める前に必ず知っておきたいデメリットについて解説します。治療を検討するうえで見逃せないメリットや治療の流れも解説しますので、お子さまの矯正治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストについて説明するイメージ

インビザライン・ファーストとは、アライン・テクノロジー社が提供するマウスピース型の装置を使用した小児向けの矯正方法です。

主に6歳から10歳前後の永久歯が生えそろう前の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)の子どもを対象にしています。この時期は歯の生え変わりや顎の成長が進むため、矯正治療において非常に重要なタイミングとされています。

従来の小児矯正では、顎の骨を拡大する装置など目立ちやすい装置を使用するのが一般的でした。

しかし、インビザライン・ファーストでは透明なマウスピース(アライナー)を使用するため、目立ちにくいです。また、歯列の拡大と歯並びの改善を同時に行うことができます。

将来の矯正治療の負担を軽減する治療

インビザライン・ファーストは、いわゆる第一期治療にあたるもので、永久歯列が完成する前に歯列の土台を整えておくことを目的に行う治療です。その後、必要に応じて永久歯が生え揃ったあとに第二期治療として、仕上げの矯正へと移行します。

この時期に永久歯が生えるスペースを確保したり、早期に不正咬合を改善したりしておくことで、将来的に矯正治療が必要になった場合でも負担を軽減できる可能性があります。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットのイメージ

インビザライン・ファーストは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。治療を検討する際には、これらの点をしっかりと理解しておくことが重要です。

装着時間の管理が必要

インビザライン・ファーストの治療効果を最大限に得るためには、アライナーの装着時間を守る必要があります。一般的に、1日に20時間以上の装着が推奨されていますが、お子さま自身がこの時間をしっかり管理し、守り続けることは容易ではありません。

特に、学校生活や習い事などのさまざまな活動があるなかで、常に装着時間を意識させるためには、保護者の方の協力と根気強いサポートが不可欠となります。

装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引いたり、期待した効果が得られなかったりする可能性があります。また、アライナーが装着できなくなり、再度作り直す必要が生じると、追加の費用が発生することも考えられます。

装置の管理が必要

インビザライン・ファーストのアライナーは食事や歯磨きの際には取り外す必要があります。

しかし、お子さまの場合、外したアライナーを適切に保管することが難しい場合があり、誤って紛失したり、不衛生な場所に置いたりする可能性があります。

アライナーを紛失し、再作製が必要になった場合、新しいアライナーが届くまでの間、治療が中断し、治療計画に大きな影響が出ます。歯科医師や歯科衛生士の指示どおりに、アライナーを管理することが大切です。

アライナーを洗浄しなければならない

食事や歯磨きのときにアライナーを外したら、再度装着する前に洗浄しなければなりません。

矯正治療中はアライナーを20時間以上装着した状態が続きます。アライナーの洗浄を怠り、汚れが付着したアライナーを装着していると、細菌が繁殖して、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

また、インビザライン・ファースト治療中は、これまで以上に丁寧に歯磨きをすることが重要です。歯科医師や歯科衛生士の指示に従って適切な口腔ケアを行い、定期的な歯科医院でのチェックとクリーニングも欠かせません。

適応症例が限られる

インビザライン・ファーストは、すべてのお子さまの不正咬合に対応できるわけではありません。重度の歯並びの乱れや骨格に問題がある場合には、インビザライン・ファーストだけでは十分な治療効果が得られないことがあります。

治療の適応となるかは、歯科医師による精密な検査と診断が必要です。場合によっては、ほかの矯正方法と併用したり、ほかの治療法を検討したりする可能性があることも理解しておきましょう。

定期的に通院が必要

インビザライン・ファーストも、ほかの矯正治療と同様に定期的な通院が必要です。一般的には1〜2ヶ月に1回の頻度で歯科医院に通い、歯の動きやアライナーの適合状況をチェックします。忙しい家庭ではこの通院スケジュールが負担になることも考えられます。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットのイメージ

デメリットだけを見ると不安になるかもしれませんが、インビザライン・ファーストにはもちろんメリットも多く存在します。ここでは、インビザライン・ファーストのメリットについて解説します。

見た目のストレスが少ない

インビザライン・ファーストでは透明なアライナーを使用します。そのため、装着していても目立ちにくいです。特に思春期の子どもは外見を気にすることも多いため、目立ちにくい方法で歯並びを整えられるという点は大きなメリットといえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

インビザライン・ファーストでは、アライナーを毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換することで少しずつ歯を動かします。そのため、痛みが少ないといわれているのです。

また、アライナーは患者さんごとにオーダーメイドで設計され、歯や歯茎に優しくフィットするよう作られています。そのため、装着時の違和感も少ないです。

口腔内を清潔に保ちやすい

インビザライン・ファーストでは食事をするときに装置を取り外せるため、食べにくさや食べ物の制限などがありません。また、装置を取り外して歯磨きができるため、お口の中を清潔な状態に保ちやすいです。これによって、虫歯や歯周病になるリスクを抑えることができます。

抜歯を避けられる

矯正治療において、歯を並べるスペースがない場合には抜歯をすることがあります。

インビザライン・ファーストでは、顎の成長をコントロールしながら永久歯が生えるスペースを確保します。これにより、抜歯を回避できる可能性があるのです。健康な歯を抜かずに歯並びを整えられるという点は大きなメリットといえるでしょう。

インビザライン・ファーストで治療する場合の流れ

インビザライン・ファーストで矯正をする為のカウンセリングを受ける子供

ここでは、安心して矯正治療をスタートできるよう、インビザライン・ファーストで治療を行う際の流れについて解説します。

カウンセリングと精密検査

最初に行うのは、カウンセリングと精密検査です。具体的には3Dスキャンやレントゲン撮影などを行い、歯の生え方や顎の成長具合、噛み合わせなどを詳細に診断します。

この検査結果をもとに、インビザライン・ファーストでの治療が可能か判断され、治療計画が立てられます。

アライナーの作製と装着開始

インビザライン・ファーストが適応となることが確認されると、オーダーメイドでアライナーが作製されます。アライナーが手元に届いたら、装着方法と管理方法の説明を受け、いよいよ治療がスタートします。

治療がスタートしたら、アライナーを毎日20時間以上装着し、1週間〜2週間ごとに新しいものに交換しながら、段階的に治療を進めていきます。アライナーの装着時間や交換時期を守らないと計画どおりに治療が進まなくなるため、注意が必要です。

定期的な通院

治療中は、定期的に歯科医院に通う必要があります。歯の動き方やアライナーの適合状況を見ながら、必要に応じて追加のアライナーが作製されることもあります。

経過観察

治療後は歯並びが元の状態に戻ろうとする後戻りを起こす可能性があります。そのため、治療中と同様に定期的に歯科医院に通院して歯並びの状態を確認してもらう必要があります。

まとめ

インビザライン・ファーストで矯正している子供達のイメージ

インビザライン・ファーストは、小児矯正の新しい選択肢として注目されています。目立ちにくい、痛みが少ないといったメリットだけでなく、装置や装着時間の管理が必要なこと、適応症例が限られていることなどのデメリットも理解しておく必要があります。

治療を成功させるためには、お子さま本人の協力はもちろん、保護者の方の根気強いサポートも不可欠です。まずは信頼できる歯科医院でカウンセリングを受け、インビザライン・ファーストが適応となるかを確認してもらいましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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