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インビザラインのマウスピースの交換を早めることは可能か解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
インビザラインでの矯正を検討しており「より早く歯並び・噛み合わせを整えたい」「マウスピースの交換を早めることで、治療期間を短くできないか」と考えている方もいるでしょう。
本記事では、インビザラインのマウスピースの交換を早めることは可能なのか解説していきます。矯正治療をスムーズに進める方法などもご紹介するので、インビザライン矯正を早めに終わらせたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
インビザラインのマウスピースの交換を早めることは可能?
インビザラインの交換時期を早めることが可能なケースはあります。
ただし、自己判断でインビザラインの交換を早めることは、トラブルのもとになります。マウスピースの交換時期は、必ず歯科医師の指示を守りましょう。
インビザラインは、1か月で最大1mmほど歯を移動させることが可能です。歯の動くスピードやもとの歯並びによって、適切なマウスピースの交換時期は異なります。
自己判断でマウスピースの交換時期を早めると、十分に歯が移動していない状態で新しいマウスピースを装着することになります。歯に想定より大きな矯正力が働き、歯やあごの骨・歯茎に負担がかかるでしょう。
歯に痛みや違和感などの症状が出たり、歯茎が下がったりするほか、治療計画から外れて歯並びが乱れてしまう可能性もあるため注意が必要です。
治療計画から歯の動きが大きくズレると、それを改善するために治療計画を再策定するリファインメントを行って、歯の動きを修正しなくてはいけません。リファインメントではマウスピースが追加されるため、治療期間もその分延びるでしょう。
インビザラインのマウスピースの交換日数は?
歯列矯正で歯を動かせる距離は、1か月で1mm程度といわれています。インビザラインは、マウスピース1枚あたり最大で0.25mm移動させることができます。そのため、一般的には1〜2週間で新しいマウスピースに交換するよう指示されます。
ただし、歯の動くスピードや歯並びによっては、4〜5日と短いスパンで交換を指示される場合もあります。
マウスピースの交換時期は、歯科医師が一人ひとりにあわせて診断します。自己判断で交換時期を早めるとトラブルにつながるため、必ず歯科医師に相談して指示を仰ぐようにしましょう。
また、インビザラインは1日20時間以上の装着が必要です。マウスピースを十分な時間装着していないと、歯の動きに遅れが出るため交換時期を延ばさなくてはいけません。
治療期間を早めたい場合でも、歯科医師の指示どおりにインビザラインを装着して、しっかりと自己管理しましょう。
インビザラインのマウスピースの交換日数はどうやって決まる?
マウスピースの交換日数は、歯科医師が口内の状態や日常生活を加味して決定します。マウスピースの交換日数を決める要素は、以下のとおりです。
- 歯並び・噛み合わせ
- 年齢
- マウスピースの装着時間
それぞれ解説します。
歯並び・噛み合わせ
マウスピースの交換時期を決める、もっとも大きな要素は歯並び・噛み合わせです。
歯並び・噛み合わせが悪く重度の不正咬合の場合、歯を移動させる距離が大きくなります。細かく複雑な調整が必要になるため、マウスピースの交換時期も長くなる可能性があるでしょう。
特に、歯が重なりあって生えていると、より移動に時間がかかるため交換日数を早めるのは難しいです。
年齢
歯列矯正では、歯が動く方向側の骨が吸収され、反対側の骨が新たに作られることで歯が移動します。代謝が活発な方ほど骨の吸収と再生が早いため、歯が動くスピードも早くなる傾向にあります。
一般的に、代謝は年齢が若いほど活発です。そのため、若い方ほど歯の移動が早く、マウスピースの交換時期を早められる可能性が高いでしょう。
マウスピースの装着時間
インビザラインは、1日20時間以上マウスピースを装着することで歯を移動させます。そのため、装着時間が不十分な場合、歯が十分に移動せず計画どおりに治療が進まない可能性が高いです。
装着時間が短い場合は、交換時期を延ばす必要があるため治療期間も延びるでしょう。
インビザライン矯正をスムーズに進めるためには
マウスピースの交換時期を早めることは基本的にはできません。歯科医師に相談して早めることが可能と判断されれば、4〜5日での交換が認められるケースもあるでしょう。
インビザラインで理想の歯並び・噛み合わせを手に入れたい場合は、治療計画どおりに完了させることが大切です。以下に、矯正治療をスムーズに進めるポイントを4つ紹介します。
- マウスピースの交換時期を守る
- 装着時間を守る
- マウスピースの取り扱いに注意する
- 指示どおり受診する
それぞれ解説します。
マウスピースの交換時期を守る
マウスピースの交換時期は、歯科医師に指示されたタイミングで行いましょう。交換時期を自己判断で早めると、治療計画どおりに歯が動きません。
治療計画から大きく外れてしまうと、マウスピースの再製作が必要になり、治療期間が延びるため注意が必要です。
装着時間を守る
インビザラインは、1日20時間以上装着することで歯に十分な矯正力が働きます。治療計画は、装着時間を十分に確保していることを前提に策定されるため、装着時間が不十分だと歯が計画どおり動きません。
十分に動いていない状態で次のマウスピースに交換すると、歯並びが悪くなる、歯や顎の骨・歯茎に過度な負担がかかるなどのリスクがあります。
マウスピースの装着時間が足りない場合は、交換時期を延ばして対応する必要があります。インビザラインを治療計画通りに完了させるために、歯科医師に指示された装着時間をしっかりと守るようにしましょう。
マウスピースの取り扱いに注意する
インビザラインのマウスピースは0.5mmと薄く作られています。薄く透明なため、審美性を保ちながら違和感なく治療を進められる点がメリットです。
しかし、衝撃に弱く破損しやすいため、取り扱いには注意が必要です。マウスピースの着脱の際は、両手で丁寧に取り扱いましょう。マウスピースを外した際は、専用のケースで保管して外部からの衝撃で割れたり、紛失したりするリスクを避けてください。
マウスピースを破損・紛失してしまうと、状況によってはマウスピースの再製作が必要になります。再製作には2週間ほどかかるため、その分治療期間が延びるでしょう。
また、インビザラインは歯にしっかりと密着していないと、誤った方向に矯正力が働いてしまうリスクがあります。マウスピースを装着する際には、チューイーを使用して歯とマウスピースをしっかりと密着させるようにしましょう。
指示どおり受診する
インビザラインの通院頻度は、2か月に1回ほどと少ないです。通院頻度が少なく、マウスピースの交換は自宅で行うため、通院を面倒に感じる方もいるでしょう。
受診した際には、歯の動きに問題がないか確認します。虫歯や歯周病などの問題が起こっていないか確認し、クリーニングを行う場合もあるでしょう。
通院間隔が大きく空きすぎると、トラブルが生じていた場合に対応が遅くなるリスクがあります。トラブルを未然に防ぐためにも、歯科医師に指示された頻度で受診するようにしましょう。
まとめ
インビザラインのマウスピースは、1〜2週間に1回の頻度で交換するケースが一般的です。症例によっては、交換時期を早めることも可能でしょう。
ただし、自己判断でマウスピースの交換時期を早めると、トラブルにつながるかもしれません。必ず歯科医師に確認して調整するようにしましょう。
マウスピースの交換時期を早められるのか気になる方は、歯科医師に相談すると良いでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。