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口ゴボはインビザラインで治せる?治療期間や費用も解説!


マウスピースと専用ケース

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

口ゴボはインビザラインで治療できるのか気になってはいませんか。口ゴボは審美性が劣るだけでなく、発音や口内環境にも影響を与えることがあります。インビザラインで審美性を保ちながら口ゴボが治療できるなら検討したいと考える方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、口ゴボの原因や治療法、治療期間、費用について詳しく解説します。口ゴボに悩んでいる方や、目立たない矯正方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

口ゴボとは?

口ゴボイメージ

口ゴボは、横から顔を見たときに口元が前方に突出した状態を指します。鼻先とあご先を直線で結んだ際に、口元が直線上にあるのが理想的な横顔とされていますが、口ゴボは口元がラインより前にある状態です。

口ゴボはEラインが崩れてしまうため横顔にコンプレックスを抱く方も少なくありません。また、口ゴボの方は人中と呼ばれる鼻下から唇までの間が膨らんで距離が長くなっているケースが多いため、間延びしたような顔立ちになり、審美性に大きな影響を与える可能性があります。

口ゴボの原因

口ゴボの原因イメージ

口ゴボの場合、審美性はもちろん、機能面でも影響を与える場合が多いです。口ゴボになる原因はさまざまあります。口ゴボになる主な原因には、以下の4つが挙げられます。

  • 遺伝
  • 悪習癖
  • 歯並びが悪い
  • アデノイド肥大

それぞれ詳しく解説します。

遺伝

口ゴボの原因のひとつとして遺伝があげられます。顔や体質と同じように骨格や顎の大きさ、歯の形などは遺伝することがあります。骨格や歯の特徴が遺伝するため、両親や祖父母に口ゴボの方がいる場合はリスクが高いといえるでしょう。

悪習癖

子供の頃からの悪習癖も口ゴボの大きな原因となります。特に注意すべき癖は、以下のとおりです。

指しゃぶり

3歳前後までの指しゃぶりは成長の過程で問題ありませんが、長期間にわたる指しゃぶりは歯並びや顎の発育に悪影響を与えます。指しゃぶりは、指を上の前歯の裏側に押し付けるため、上の前歯が前方に押し出され上顎が過成長するリスクがあります。

また、下の前歯は表側から押されるため後退することがあり、結果として口ゴボになるリスクが高まるのです。5歳を過ぎてからも指しゃぶりが続くようであれば、歯並びに悪影響を与える可能性が高くなるので対策する必要があるでしょう。

舌癖

舌は安静時、上の前歯の裏側から少し後方に下がった部分にあるスポットと呼ばれる位置にあります。

しかし、舌がスポットではない位置にあると歯並びに影響を与える可能性があります。舌が正しい位置にない方は、嚥下する際に歯を舌で押し出すため前歯が前方に傾きやすいです。

1回にかかる力は弱いですが、嚥下は1日600回ほどおこなわれています。弱い力が継続的にかかるため、結果として口ゴボになるリスクが高くなるといえるでしょう。

口呼吸

口呼吸は、口元の筋肉や顎の発育に影響を与えるといわれています。常に口を開けている状態になるため上顎が前方に成長しやすくなり、口ゴボを引き起こすことがあります。また、口呼吸の方は舌が低い位置にある場合が多く、舌癖がある可能性が高いです。

口呼吸によって口内が乾燥すると、歯周病や虫歯のリスクも高まるでしょう。

歯並びが悪い

歯並びが悪い方も口ゴボの原因となります。特に、出っ歯は上の前歯が前方に突出しているため、口元も前方に突き出ている状態になりやすいでしょう。

歯並びが悪く歯が重なり合って生えている場合も、特定の歯が歯列のアーチから外れることで口ゴボになる可能性があります。また、下の顎が成長していない方も、相対的に上の顎が前方に突出して口ゴボのように見える場合があります。

アデノイド肥大

アデノイド肥大は鼻と喉の奥にあるアデノイドと呼ばれるリンパ組織が肥大して起こる疾患です。アデノイドが肥大するため鼻呼吸が難しく、口呼吸になりやすいといわれています。

日常的に口呼吸になる可能性が高いため、口周りの筋肉や舌、顎の骨の成長に悪影響を及ぼすケースが多く、口ゴボになることがあるのです。

口ゴボはインビザラインで治せる?

口ゴボはインビザラインで治せるか考えている人

口ゴボはインビザラインで治すことが可能です。

ただし、インビザラインですべての口ゴボが治せるわけではありません。インビザラインで治療できる口ゴボは、骨格的な問題がなく歯の傾きが原因で起こるケースに限られます。

歯の傾きが軽度の口ゴボは、歯の生える位置や角度が原因で唇が前に出ている場合が多いでしょう。歯の移動が少なく済む場合もあり、治療期間も短いケースが一般的です。

また、中等度の口ゴボは歯の傾きが大きいため治療期間は長くなりますが、インビザラインで治療することが可能です。

一方、骨格的な問題がある場合は、インビザラインだけでは十分な効果を得られないことがあるでしょう。顎の骨の成長が原因で起こる口ゴボは、骨格から整える外科的矯正治療が必要になるケースも少なくありません。

骨格に問題がある口ゴボの場合は、インビザラインの適応となるのか診断してもらいましょう。

インビザラインで口ゴボを治す場合にかかる期間

インビザラインで口ゴボを治す場合にかかる期間イメージ

インビザラインで口ゴボを治療する場合にかかる期間は3か月〜3年が目安といわれています。治療期間に差がみられるのは、矯正する範囲や抜歯の有無によって大きく異なるためです。

歯の傾きが原因の軽度の口ゴボの場合は、部分矯正で治療できる場合があります。前歯のみの部分矯正で改善できる場合、治療期間は3か月〜1年半ほどで済むケースが多いです。

一方、抜歯をともなう場合は歯を大きく移動させる必要があるため2〜3年ほどかかるケースも少なくありません。外科的処置とインビザラインを掛け合わせる必要がある症例では3年以上かかることもあります。

インビザラインは、治療完了までの期間や歯の動きを確認することが可能です。自分の歯並びでは、どのくらいの期間がかかるのかカウンセリングの際に確認しておくといいでしょう。

インビザラインで口ゴボを治す場合にかかる費用

インビザラインで口ゴボを治す場合にかかる費用イメージ

インビザラインで口ゴボを治す場合にかかる費用の目安は、部分矯正で30万〜60万円程度、全体矯正で80万〜100万円程度です。なお、外科的手術が必要な症例では、インビザラインの治療費とは別に費用がかかるでしょう。

インビザラインをはじめ、矯正治療は保険が適用されないため歯科医院によって費用が異なります。検査代や調整費、保定装置代などが費用に含まれているのか、別途必要なのかも確認する必要があるでしょう。

料金形態については、のちのトラブルを回避するためにも治療前に確認してください。

インビザラインで治療が難しい場合は

マウスピース

口ゴボはインビザラインで治療できますが、すべての症例に対応できるわけではありません。インビザラインは審美性を保ちながら治療ができる反面、重度の口ゴボや骨格的な問題がある場合はインビザラインだけでは十分な効果が得られないことがあります。

以下に、インビザラインでの治療が難しいと診断された場合の対処法について解説します。

ワイヤー矯正を検討する

インビザラインでは難しい症例でもワイヤー矯正であれば適応になるケースがあります。ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整える治療法です。

ワイヤー矯正の場合、口を開けたときに矯正器具が見えることがあります。見た目が気になる場合は、セラミック製のブラケットを選択したり、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正を検討したりすると良いでしょう。

外科的治療を検討する

骨格的な問題があるとインビザラインやワイヤー矯正だけでは治療が難しいケースも少なくありません。

口ゴボの原因が顎の骨格にある症例では、抜歯してスペースを確保し歯を大きく移動させる抜歯矯正が検討されます。抜歯したあとは、インビザラインまたはワイヤー矯正で治療することが可能です。

ただし、抜歯だけでは口ゴボの改善が難しいと診断された場合は外科的手術を検討する必要があります。顎の骨を適切な位置に移動させて口ゴボを改善するため重度の口ゴボにも有効な手段です。

まとめ

上を向いてる若い女性

口ゴボは、インビザラインで治療することが可能です。

ただし、インビザラインで対応できる口ゴボは軽度〜中度の症例に限られます。治療期間は3か月〜3年ほどで費用は30万〜100万円ほどが目安といわれています。

インビザラインは自己管理が必要不可欠なので、装着時間やマウスピースの交換時期など歯科医師の指示に従って治療を進めるようにしましょう。ご自身の口ゴボがインビザラインの適応か気になる方は、歯科医院を受診して相談してください。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。