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乳歯のむし歯を放置する危険性


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「乳歯はどうせ永久歯に生え変わるから」と思い、むし歯をそのままにしていませんか?実は乳歯のむし歯を放置すると、子どもの健康や成長に深刻な影響を与える可能性があります。乳歯は一時的な歯ではありますが、子どもの発育や生活の質に欠かせない重要な役割を担っています。乳歯のむし歯を放置することの具体的なリスクや、それに対処するための方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

乳歯の重要な役割

乳歯は一生のうちで限られた期間しか存在しないものですが、その役割は非常に大きいものです。以下のような大切な役割を持っています。

噛む機能を支える

乳歯は食べ物を噛み砕き、栄養を体内に取り込むために必要不可欠な存在です。むし歯によって歯が痛む、欠ける、抜けてしまうと、しっかり噛むことができなくなります。その結果、消化が悪くなり、栄養不足に繋がる可能性があります。特に幼児期は、成長に必要な栄養を十分に摂取することが重要な時期です。むし歯が原因で好きな食べ物が食べられなくなることや、偏食が進むことも考えられます。噛むことは消化器官の負担を軽減するためにも必要ですので、乳歯が正常に機能しないと胃腸に負担をかけることもあります。

発音の発達を助ける

乳歯は言葉を正確に発音するために重要な役割を果たしています。幼少期は言葉を覚える大切な時期ですが、むし歯が進行して歯が欠けたり、抜歯が必要になったりすると、発音に影響を及ぼす場合があります。特定の音が上手く発音できず、言葉の習得に遅れが生じることも少なくありません。また、乳歯が正しく機能しないことで発声が不明瞭になると、周囲の人とのコミュニケーションにも影響が出る可能性があります。幼児期の発音習得は将来の言語能力にも影響を与えるため、乳歯の健康を守ることは非常に大切です。

永久歯のガイドとしての役割

乳歯は、その下に控えている永久歯の位置を正しく誘導する役割を持っています。乳歯がむし歯で早期に抜けてしまうと、隣の歯が移動して隙間を埋めてしまい、永久歯が正しい位置に生えるスペースを失ってしまいます。その結果、永久歯がねじれて生えたり重なり合った歯並びになったりすることがあり、将来的に矯正治療が必要になる場合があります。乳歯が正しい位置を保つことは、健康的な歯並びの基盤を築くためにも重要なのです。

乳歯のむし歯を放置した場合のリスク

乳歯のむし歯をそのままにすると、単に歯が悪くなるだけでなく、全身の健康や生活の質にまで影響を及ぼす可能性があります。

痛みによる生活の質の低下

むし歯が進行すると、次第に歯の神経まで炎症が広がり、強い痛みを伴うようになります。子どもはこの痛みを自分で十分に説明することができない場合が多く、親が気づくころには症状がかなり進行していることもあります。痛みがあると食事が楽しめないだけでなく、睡眠不足に陥ることもあり、成長に必要な休息が十分に取れなくなる恐れがあります。また、痛みを我慢することでストレスが溜まり、情緒不安定になる子どももいます。これは学習能力や社会性の発達にも影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

永久歯への悪影響

乳歯の根元にむし歯菌が侵入すると、その下に控えている永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、むし歯菌による感染が原因で、永久歯が弱い状態で生えたり、変色したりする場合があります。また、乳歯が早く抜けることで隣の歯が永久歯の生えるスペースに移動してしまい、歯並びに悪影響を与えることもあります。永久歯は一生使うものですので、乳歯の健康管理を怠ることで将来的に重大な問題を引き起こす可能性があるのです。

歯並びや噛み合わせへの影響

乳歯がむし歯で早期に失われると、隣の歯がその隙間を埋めるように動くため、永久歯が正しい位置に生えないリスクが高まります。その結果歯並びが悪くなり、噛み合わせにも影響を与えます。歯並びが悪いと食べ物を十分に噛むことが難しくなり、消化器官に負担をかける可能性があります。また、見た目の問題から自己肯定感が低下し、心理的な影響を受けることもあります。歯並びや噛み合わせの問題は矯正治療を必要とするケースも多く、早期の対策が重要です。

乳歯のむし歯を予防するための具体的な方法

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大切な乳歯をむし歯から守るために、以下のようなことを実践してみましょう。

正しい歯磨き習慣の徹底

乳歯が生え始めたら、歯磨きの習慣を取り入れましょう。初期はガーゼで拭き取る方法から始め、乳歯が増えてきたら小さな歯ブラシを使用します。子どもは自分で磨くのが難しいため、仕上げ磨きでむし歯になりやすい部分を丁寧にケアすることが大切です。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスを使って歯と歯の間を清潔に保つことも効果的です。

食生活の見直し

糖分の多いお菓子やジュースは、むし歯のリスクを高める原因となります。これらの摂取量を減らすだけでなく、間食の頻度も見直しましょう。特に寝る前の甘いものは控えることが重要です。代わりに野菜や果物など、歯に優しい食品を積極的に取り入れることで、むし歯予防に役立ちます。

定期的に歯科検診を受ける

歯科医院での定期検診を受けることで、むし歯の早期発見・早期治療が可能になります。また、フッ素塗布やシーラント(溝埋め予防)の処置を受けることで、むし歯のリスクをさらに軽減できます。子どもが歯医者に慣れることで、将来的な歯科恐怖症を防ぐ効果も期待できるかもしれません。

まとめ

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乳歯のむし歯を放置することは、子どもの健康や成長に多大な悪影響を及ぼす可能性があります。乳歯が持つ重要な役割を理解し、適切なケアを行うことが大切です。定期的な歯科検診や、家庭での歯磨き習慣の徹底など、小さな積み重ねが将来の健康な歯を支える基盤となります。子どもの笑顔を守るために、乳歯のむし歯を見逃さず、早めに対策を取りましょう。
お子さまのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。