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後悔しないために 子どもの矯正カウンセリングで聞いておきたいこと


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さんの歯並びが気になり、矯正相談に行ってみようかな……と思っている保護者の方は多いと思います。しかし、いざカウンセリングを受けてみると、専門用語ばかりでよく分からなかったり、「もっとあれこれ聞いておけばよかった」と後悔してしまうケースも少なくありません。矯正治療の成功には保護者の方の理解と協力が欠かせないため、カウンセリングで大切なポイントを見落とさず、納得して治療をスタートすることが大切です。

今回は、子どもの矯正カウンセリングで必ず聞いておきたいことについて詳しく解説します。

なぜ今、矯正が必要なのか?「開始のタイミング」

まず一番大切なのが、「今、矯正が必要なのかどうか」という判断です。子どもの歯並びや顎の成長は個人差が大きく、すぐに治療を始めた方がよいケースと、少し様子を見てからでもよいケースがあります。

● 今の時点で矯正を始めるべき理由は何か?
● すぐに始めなければ、どういったリスクがあるのか?

といったことを確認しておきましょう。医師が「今すぐ始めましょう」と言った場合、その根拠や理由をきちんと理解して納得できれば、治療にも前向きになれるはずです。

うちの子の歯並びはどのタイプ?

不正咬合といっても、その種類はさまざまです。

● 出っ歯(上顎前突)
● 受け口(下顎前突・反対咬合)
● 八重歯・叢生(歯がガタガタ)
● 開咬(前歯が閉じない)
● 過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる)
● 交叉咬合(左右のズレ)

カウンセリングでは、「うちの子はどのタイプの不正咬合なのか?」を聞いてみるのもよいでしょう。そして、「そのタイプを放置すると、将来どのような影響があるのか」も聞いておくと、治療の必要性がより明確になります。

将来的に抜歯が必要になる可能性はある?

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矯正治療では、永久歯を抜いてスペースを作る「抜歯矯正」が必要になる場合があります。ただし、子どもの矯正(Ⅰ期治療)の段階であれば、顎の成長を利用して将来の抜歯を回避できる可能性もあります。そのため、以下のようなことを聞いてみましょう。

● このまま放置すると将来的に抜歯が必要になるか?
● 今のうちに矯正しておけば、抜歯せずに済む可能性はあるか?
● 永久歯が生えそろった後にどうなるか、見通しを教えてほしい

抜歯を回避したいと考えている場合は、その希望をしっかり伝えることも大切ですが、必要な抜歯は適切なタイミングで行うようにしましょう。

矯正装置の種類と特徴は?日常生活への影響も確認

子どもの矯正には、さまざまな装置があります。

● 拡大床:取り外し式。顎を広げてスペースを確保する。
● 機能的矯正装置(例:バイオネーター、プレオルソ):舌や口周りの筋肉バランスを整える。
● 固定式装置(例:リンガルアーチ、ブラケット):しっかり歯を動かしたい場合に使用。

どの装置を使うかによって使い方や効果、子どもへの負担も異なります。

● 1日どのくらい装着する必要がある?
● 食事や運動に支障はある?
● 痛みはあるのか?

このような疑問は遠慮せず聞いておきましょう。

筋機能療法(MFT)ってなに?必要な理由を聞いてみよう

最近では、口腔筋機能療法(MFT)が、矯正治療において非常に重要な役割を果たすことが分かってきました。MFTとは、舌の正しい位置を覚えたり、鼻呼吸を習慣づけたり、飲み込むときの動きを改善したりするための「お口まわりのトレーニング」です。特にお子さんの矯正治療では、このトレーニングが治療の成功に大きく関わってきます。

歯並びは、単に歯を動かすだけで整うものではありません。舌や唇、頬の筋肉の使い方に問題があると、矯正装置で歯を並べても、その後すぐに元の悪い状態に戻ってしまうことがあるのです。つまり、歯並びが乱れた「原因」そのものを改善しなければ、根本的な治療にはならないということです。

MFTの内容は年齢や症状によって異なりますが、たとえば「舌を正しい位置に保つ練習」や「唇の力を鍛える運動」などがあります。通院時に指導を受け、自宅で毎日数分ずつ行うことが基本です。続けていくうちに、口まわりの筋肉のバランスが整い、呼吸や飲み込み方が自然と正しい方向に変わっていきます。矯正治療の効果を長く維持するために、「筋肉の使い方まで整える」という視点を忘れずに持っておきましょう。

治療の期間とステップを把握する

矯正治療は数か月〜数年単位の長期治療になります。カウンセリングでは、以下のようなことを確認しておきましょう。

● Ⅰ期治療(乳歯と永久歯が混ざっている時期)の期間
● Ⅱ期治療(永久歯がそろってから)の必要性と時期
● 経過観察の頻度
● いつが「治療の完了」なのか?

治療期間の目安と通院の頻度を聞いておくことで、家族のスケジュールも立てやすくなります。

費用の総額と、追加料金の有無

矯正治療は自由診療であるため、歯科医院ごとに料金体系が異なります。

● 治療開始から完了までの総額はいくらか?
● 月々の調整費用や、装置の再作成費用などはかかる?
● Ⅱ期治療に進んだ場合、追加料金は発生する?
● 分割やローンの対応はあるか?

「思っていたよりも高額だった」と後悔しないよう、初期費用だけでなくトータルの費用感を確認しておくことが重要です。

通院のしやすさ・予約のとりやすさ

子どもの矯正治療では、1〜2か月に一度の通院が必要になります。そのため、通院しやすさや予約のとりやすさも、実は非常に重要なポイントです。

● 平日夕方や土日の診療はあるか?
● 学校帰りに寄れる時間帯は?
● 予約が取りづらい時期はある?

生活に無理なく組み込めるかどうかを考えることも、治療継続のカギとなります。

万が一「途中でやめたくなったら」どうなる?

予想外の理由で矯正を中断せざるを得ないこともあります。例えば、転勤・引っ越し、本人の拒否反応、装置の故障などです。転院先への引き継ぎはスムーズにできるのか、なども事前に確認しておくと安心です。

まとめ

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子どもの矯正は、保護者の方だけでなくお子さん本人の気持ちや生活リズムにも大きく関わる治療です。歯科医師の話を一方的に聞くだけでなく、疑問や不安を解消しておくことが、納得して矯正を進める第一歩となります。

お子さんのお口の中で気になることがある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からのむし歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。