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インビザラインの治療期間はどれくらい?長引くケースも解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
綺麗な歯並びをなるべく早く手に入れたいと考える方は多いでしょう。インビザラインでの矯正を考えているけれど、治療期間はどれくらいかかるのか気になってはいませんか。
そこで今回は、インビザラインの治療期間や治療期間が長引くケース、治療計画通りに終えるポイントを解説していきます。インビザラインで歯並びが整う期間が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
インビザラインの治療期間
インビザラインの治療期間は部分矯正で3か月〜1年ほど、全体矯正で2〜3年ほどの期間がかかります。
インビザラインのマウスピースは1枚で最大0.25㎜歯を動かすことが可能です。1か月で1㎜ほどしか動かすことができないため、移動距離が長い症例は治療期間も長くなるでしょう。
インビザラインも含め、矯正治療には歯を動かす治療期間と後戻りを防ぐ保定期間があります。そのため、歯を動かす治療期間が完了したら保定期間に移行するのが一般的な流れです。保定は治療期間と同じくらいの期間行う必要があります。
インビザライン治療の流れ
インビザラインの治療の流れは、大きく5つの工程に分けられます。
- カウンセリング
- 精密検査・治療計画
- マウスピースの製作・装着
- 治療期間
- 保定期間・定期メンテナンス
ここでは、インビザラインの治療の流れを確認していきましょう。
カウンセリング
矯正治療を開始する前にカウンセリングを行います。カウンセリングでは、ご自身の歯並び・噛み合わせで気になることや矯正治療で目指す理想の歯並び・治療に関する疑問などを相談することが可能です。
歯科医院では、話の内容から適切な矯正治療の方法やメリット・デメリット、費用などの話をしていきます。カウンセリングを無料で行なっている歯科医院も多いので、矯正治療を検討中の方でも気軽に相談することができるでしょう。
歯科医師や歯科医院の雰囲気を確認するためにも、気になる歯科医院には積極的に足を運ぶことをおすすめします。
精密検査・治療計画
インビザラインをはじめ矯正治療では、治療計画を立てて治療することが一般的です。そのため、現在の歯並び・噛み合わせの状態を確認する資料を集めます。レントゲン写真や口内の写真、顔貌写真などを撮影するケースが多いです。
また、インビザラインでの治療の場合、口の中の状態を専用のスキャナーで読み取っていきます。歯科医師は、集めた資料をもとに治療完了までの歯の動きを確認しながら治療計画を立てます。
インビザラインは、専用のソフトで現在の歯並びから治療完了までの経過をコンピュータ上で確認することが可能です。
治療計画が完成したら治療計画の説明をしていきます。その際、治療完了までの一連の歯の動きを確認するケースが多いです。歯並びで気になることがある方は、積極的に伝えておくと後悔なく治療を進められるでしょう。
マウスピースの作製・装着
治療計画を確認してインビザラインで矯正することが決まったらマウスピースを作製します。
インビザラインのマウスピースは、精密検査の際にスキャン・調整したデーターをインビザライン社に送ると、治療完了までのマウスピースが作製・発送される仕組みです。出来上がったマウスピースを来院した際に装着して不具合がないか確認・調整します。
治療期間
インビザラインは、自分でマウスピースを2週間に1回ほどのペースで新しいものに交換していきます。
マウスピースがしっかりと装着できているか、治療計画通りに歯が動いているかなど、トラブルがないか定期的な確認が必要です。そのため、トラブルが起きやすい治療開始直後は1か月に1回、扱いに慣れてきたら2か月に1回ほどの頻度で通院して確認してもらいます。
その際、追加で新しいマウスピースを渡されるケースが多いでしょう。
保定期間・定期メンテナンス
矯正治療には歯並びを整える治療期間と、整った歯並びを固定する保定期間があります。
矯正治療後の歯は移動しやすく不安定な状態です。歯を保定しないと整えた歯並びがもとに戻ってしまう後戻りのリスクがあります。歯並びが安定するまでの期間は、保定装置を使用して歯が動かないように固定することがポイントになるでしょう。
保定期間中は、後戻りの有無や装置が適切に使えているか、虫歯や歯周病のチェックも兼ねて定期メンテナンスに通うように指示される場合が多いです。
インビザラインの治療期間が延びるケース
インビザラインの治療期間が延びてしまう原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。
以下にインビザラインの治療期間が延びるケースをご紹介します。
抜歯矯正
抜歯を伴う矯正治療の場合、治療期間が長期間になる傾向があります。抜歯矯正は、抜歯して空いたスペースに歯を並べるため、歯を大きく移動させる必要があります。
そのため、非抜歯矯正と比較して移動距離が大きいため歯並びや噛み合わせが整うまで時間がかかるでしょう。
装着時間が短い
インビザライン治療は、マウスピースを1日20〜22時間以上装着することで効果が得られます。また、歯科医師に指示された期間で新しいマウスピースに自分で交換しなくてはいけません。
1日の装着時間が短かったり、適切なタイミングでマウスピースの交換ができていないと治療期間が延びる原因になるでしょう。
マウスピースを装着しない期間が長くなると、マウスピースが入らなくなるリスクがあります。マウスピースが入らないと治療計画通りに治療を進めることが難しくなるため、治療期間もその分長引く可能性が高いです。
虫歯・歯周病などのトラブル
インビザライン治療中に虫歯・歯周病になってしまった場合や、詰め物・被せ物が取れるなどのトラブルが起きた場合も治療期間が延びることがあります。トラブルを優先して対処する場合、治療中はインビザラインを中断しなくてはなりません。
また、虫歯治療で歯の形が変わってしまうとマウスピースが合わなくなるため再作製が必要です。治療を中断した場合、その分治療期間も延びてしまいます。
治療計画の修正
インビザラインは、歯の動きをシミュレーションする際、治療期間の目安も算出されます。
しかし、シミュレーションと実際の歯の動きの差が大きい場合、治療計画を修正が必要です。治療途中での修正は「リファインメント」と呼ばれており、実際に多くの症例で行われています。
リファインメントは数㎜の誤差を修正するため、治療計画の再策定と必要に応じて追加のマウスピースを作製します。リファインメントでマウスピースが追加されると、治療期間もその分長くなるでしょう。
インビザライン治療を計画通りに終わらせるためのポイント
インビザラインを治療計画通りに終わらせるためには、どのような点に注意すればいいのか気になってはいませんか。
ここでは、インビザラインを治療計画通りに終わらせるためのポイントを5つ紹介します。
①装着時間や交換時期を守る
装着時間の不足や交換時期を守らないと、インビザラインの矯正効果を十分に得ることができません。
インビザラインの装着時間は1日20〜22時間以上といわれています。治療計画通りに治療を進めるためには、十分な装着時間を確保することが大切です。マウスピースは基本的に食事とブラッシング時以外は装着するように心がけましょう。
また、歯科医師の指示通り適切な時期にマウスピースを交換する必要があります。カレンダーに記入したり、スマートフォンのリマインダー機能などを利用して忘れないようにしっかりと管理することが大切です。
②セルフケアをしっかり行う
インビザラインをはじめ、矯正治療を開始する前は虫歯・歯周病がない良好な状態にする必要があります。
しかし、矯正治療の治療期間は年単位でかかり長期間になるケースがほとんどです。治療計画通りに治療を終えるためには、インビザライン治療中に虫歯・歯周病にならないように意識する必要があるでしょう。
丁寧なブラッシングはもちろん、マウスピースを装着したまま飲食をしたり、食後ブラッシングせずにマウスピースを装着したりすると、虫歯・歯周病のリスクが高まるので要注意です。
③マウスピースの紛失・破損に気をつける
万が一、マウスピースの紛失や破損があった場合、マウスピースの再作製が必要になります。再作製には、1〜2週間ほどの期間がかかるため治療を中断することになるでしょう。
マウスピースを外す際には、ケースに入れて保管するなど、あらかじめ所定の位置を決めておくと紛失するリスクを軽減できます。
また、マウスピース着脱時にマウスピースを噛んで装着したり、一気にマウスピースを外すと破損する場合があります。インビザラインのマウスピースは薄く、無理な力がかかると割れやすいため、着脱をはじめ取り扱いには注意が必要です。
④指示された通院期間を守る
インビザライン治療中は1〜2か月に1回のペースで通院が必要です。通院した際には、歯の動きの確認やマウスピースが適切に使えているか・虫歯や歯周病のチェックなど行います。
また、通院時に新しいマウスピースを渡されることが多いです。指示された期間で通院ができないと新しいマウスピースに移行できなかったり、トラブルがあった際に対応が遅れる場合があります。
歯科医師が指示した通院間隔はなるべく守るようにしましょう。
⑤チューイーを使う
チューイーはシリコンでできたロール状の棒です。マウスピースを装着する際、マウスピースがしっかりと歯にフィットするようにチューイーを噛んで装着します。
特に新しいマウスピースに交換した際は、歯並びとマウスピースの形状との差が大きいため、奥まで装着できていないケースも少なくありません。マウスピースを適切に使用するためにもチューイーを使ってしっかりと装着することが大切です。
まとめ
インビザラインの治療期間は部分矯正で3か月〜1年ほど、全体矯正で2〜3年ほどが目安です。インビザラインを治療計画通り終わらせるためには、自己管理が必要になります。
歯科医師に指示された装着時間や交換時期を守ったり、虫歯など治療中にトラブルが生じないように日頃から丁寧なセルフケアを心がけることがポイントになるでしょう。インビザラインは、手軽に取り外しができる点が大きなメリットです。
しかし、自己管理が難しい方にとっては治療期間が伸びるリスクが高い治療法といえます。ご自身の生活習慣や性格に合っている治療法なのか、よく考えたうえで選択するようにしましょう。
インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。