ブログ
マイオブレースを清潔に保つための正しい洗浄方法を解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
お子さまがマイオブレースを使用している場合、清潔に保つために正しい洗浄方法を知りたいと思う方が多いでしょう。マイオブレースとは、口周りの筋肉を鍛え、正しく成長・発達させるための矯正装置です。口周りの筋肉を適切に発達させることで、歯並びを整える効果を期待できます。
しかし、マイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、思わぬトラブルにつながる場合があるのです。
今回は、マイオブレースの洗浄を怠るリスクや、正しい洗浄方法と注意点について解説します。
マイオブレースを洗浄せずに使用し続けるリスク
マイオブレースは毎日装着するものなので、毎日洗浄しなければなりません。洗浄せずに使い続けると、さまざまなリスクが伴います。
お子さまのお口や身体の健康を守るためにも、しっかりと洗浄しましょう。
においが発生する
マイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、口臭が発生するリスクがあります。マイオブレースが異臭を放つなど、装着することが困難になる場合もあるでしょう。
お口の中には、さまざまな細菌が生息しています。口内に入れたマイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、細菌が繁殖するのです。
カビが生える
細菌が繁殖し続けると、カビが生えます。カビが生えたマイオブレースを装着すると、嘔吐・下痢・腹痛などの症状が現れるかもしれません。お子さまのお口だけでなく、身体の健康を守るためにも、マイオブレースを清潔に保つ必要があるのです。
虫歯や歯周病の原因になる
洗浄せずにマイオブレースを使用し続けると、虫歯や歯周病の原因になります。上述したとおり、洗浄していないマイオブレースには細菌が繁殖します。
そのため、口腔内環境が悪化し、虫歯菌や歯周病菌が活発に活動しやすくなるのです。特に、乳歯はエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため注意してください。
一度虫歯や歯周病になると、矯正治療を中止して虫歯の治療をしなければなりません。治療が延期すると、治療費が高くなる可能性があるでしょう。
マイオブレースの正しい洗浄方法
マイオブレースの効果を十分に得るためには、正しく洗浄することが重要です。マイオブレースの正しい洗浄方法を解説します。
歯ブラシで水洗いする
マイオブレースを外したときは、必ず歯ブラシを使って水洗いしてください。ぬるま湯を使っても問題ありませんが、熱湯を使うとマイオブレースが変形する可能性があるので避けましょう。
マイオブレースを流水に当てながら、全体的に歯ブラシでこすります。汚れがついている部分は特に注意して磨いてください。
特に、就寝中は唾液の分泌量が低下するため、マイオブレースが汚れやすいです。起床後、歯磨きと一緒にマイオブレースを水洗いする習慣をつけましょう。
きれいに洗いたいからと力を入れることは控えてください。マイオブレースを傷つけないように、優しくこすりましょう。
専用の洗浄剤でつけ置きする
汚れが気になる場合は、専用の洗浄剤でつけ置きしましょう。水洗いするだけでは落とせない細菌を消毒・殺菌できます。
ただし、市販されている入れ歯用洗浄剤の使用は避けてください。歯列矯正で使用するマウスピース用の洗浄剤が市販されているので、必ず専用のものを使いましょう。
矯正歯科で発売されているものを選べば、安心して使用できます。使用する洗浄剤によって異なりますが、週に1〜2回の使用が推奨されているものが多いです。
マイオブレース洗浄時の注意点
マイオブレースを洗浄する際は、注意しなければならないことがあります。誤った方法で洗浄すると、マイオブレースが傷つく、変形するなどのリスクが高まるでしょう。
歯磨き粉を使わない
マイオブレースの洗浄時、歯磨き粉は使わないでください。歯磨き粉には研磨剤が入っていることが多く、マイオブレースを傷つけるからです。
肉眼では見えない傷かもしれませんが、マイオブレースに小さな傷がつくと、細菌が入り込んで繁殖します。においが発生する、カビが生えるなど、さまざまな悪影響を及ぼすでしょう。
しっかり汚れを落とせそうと感じるかもしれませんが、歯磨き粉の使用は控えてください。
熱湯消毒・煮沸消毒しない
マイオブレースを熱湯で消毒すると、変形する可能性が高いです。マイオブレースが異臭を放っている場合など、煮沸消毒・熱湯消毒したいと思うかもしれません。
しかし、マイオブレースに熱湯をかけると、変形することがあります。変形したマイオブレースを装着しても、十分な治療効果は得られません。口腔内にフィットせず、怪我をする可能性もあるでしょう。
作り直しが必要になって追加の費用がかかることもあるので、煮沸消毒・熱湯消毒はしないでください。においが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。
また、乾燥させるためにドライヤーの熱風を当てることも控えてください。
柔らかい歯ブラシを使う
マウスピースを洗浄する際は、柔らかい歯ブラシを使って優しく洗いましょう。硬いブラシを使うと、マイオブレースが傷つくからです。上述しましたが、マウスピースに細かい傷がつくと細菌が侵入し、繁殖します。
歯ブラシの毛先を装置にしっかり当てながら、流水を使って洗浄した場合、汚れは十分に除去できます。硬い歯ブラシを使う必要はありません。
アルコール消毒しない
清潔に保ちたいからと、アルコール消毒をするのは避けましょう。殺菌効果があり、最近では口に入れても問題がない消毒液が登場しているので、使いたいと思うかもしれません。
しかし、マイオブレースをアルコールで消毒すると、装置の変形・変色につながります。装置が変形すると、作り直しが必要になるでしょう。
マイオブレースを清潔に保ちたい場合は、定期的に洗浄剤を使用して洗浄してください。
マイオブレースの適切な洗浄頻度
「マイオブレースの洗浄頻度はどれくらい?」「毎日洗浄しなければならない?」など、洗浄頻度に関する疑問を持つ方もいるでしょう。
マイオブレースの適切な洗浄頻度を解説します。歯科医院でも、マイオブレース治療を開始する際に正しい洗浄方法や頻度については説明を行います。歯科医師の指示に従って洗浄するとよいでしょう。
外したときに洗浄する
マイオブレースは、装置を外したあとに洗浄してください。装置を外して洗浄せずに放置すると、細菌が繁殖してにおいの原因になります。
流水で洗って、汚れや細菌を落とすだけで十分に清潔に保てます。洗ったあとは、しっかりと水気を拭き取って自然乾燥させましょう。
2〜3日に一度、洗浄剤を使用する
2〜3日に一度の頻度で、洗浄剤を使用してください。洗浄剤を使用することで、水洗いだけでは落とせない汚れを落とせます。細菌の繁殖も防止できるでしょう。
つけ置きする時間は、使用する洗浄剤によって異なります。使用方法を確認し、指示に従ってください。
まとめ
マイオブレースを洗浄せずに放置すると、細菌が繁殖します。毎日洗浄し、清潔な状態を保つ必要があるでしょう。しっかり洗浄することで、細菌の繁殖を防げます。においやカビの発生を予防できるので、清潔に使い続けられるでしょう。
しかし、歯磨き粉や硬い歯ブラシを使用すると、マイオブレースが傷つく原因になるので避けてください。熱湯消毒やアルコール消毒をすると、変形や変色の要因になります。
柔らかい歯ブラシを使って、流水で洗いましょう。専用の洗浄剤を使うことも効果的です。
歯科医院でも正しい洗浄方法の指導を行っています。疑問がある場合は遠慮せずに質問し、お子さまのお口の健康を守りましょう。
マイオブレースを使用した矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。