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インビザライン治療中に痛いのは歯が動いているから?対処法も解説
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
インビザライン治療は矯正歯科治療の一つで、多くの歯科医院で採用されています。
エビデンスも着実に積み上がっている効果的な治療法ですが、治療中に痛いと感じることが不安という方もいるでしょう。「インビザライン治療中に痛むのはなぜ?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
今回は、インビザラインと痛みの関係を具体的に解説します。痛みがあるときの対処法についても詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
インビザライン治療中に痛いのは歯が動いているから?
インビザラインは矯正歯科治療の一つです。歯を動かして歯並びを改善する治療なので「痛いのは歯が動いているからでは?」と感じる方も少なくないでしょう。
では、インビザライン治療中に痛いと感じるのはなぜでしょうか。結論からお伝えすると、歯が動くことが原因で痛いと感じるケースはあります。
インビザラインのマウスピース1枚で動かす歯の距離は0.25mm程度であるため、ワイヤーの力で歯を移動させるワイヤー矯正と比較して痛みが少ないといわれています。
しかし、痛いと感じることが少ないとはいえ、歯を動かすことに変わりはありません。インビザライン治療中に痛いと感じるケースもあるでしょう。
歯が動いていることで痛い場合が多いですが。何らかの異常が原因で痛い場合もあります。痛みが続くときは、早期に受診したほうがよいでしょう。
歯が動くとき以外に痛みを感じるケース
インビザライン治療中に痛いと感じるのは、歯が動いているからとは限りません。別の理由で痛い場合もあります。
まずは、歯が動くとき以外に痛いと感じるケースを解説します。
歯が強く圧迫されたとき
歯が強く圧迫されたときは、痛いと感じるでしょう。インビザラインは、マウスピースをスケジュールどおりに交換することで効果を発揮します。
インビザラインのマウスピースの装着時間は1日20〜22時間のため、1日の装着時間が20時間を下回るとスケジュールどおりに治療が進みません。治療が進んでいないのに無理にマウスピースを交換すると、歯が強く圧迫されるため痛いと感じる恐れがあります。
チューイーを噛んだとき
チューイーとは、インビザラインの装着時に使用するシリコン製の棒です。マウスピースを装着したあとにチューイーを噛んで、歯とマウスピースを密着させます。
インビザラインの交換時期にチューイーを噛む場合、デリケートな状態の歯の周りの組織に刺激を与えることになるため、痛いと感じるケースがあるのです。
硬い食べ物を噛んだとき
インビザライン治療中は、硬い食べ物を噛むと痛いと感じる可能性があります。インビザライン治療では歯に力をかけ続けるため、歯根膜という歯根の組織が敏感になっています。
硬い食べ物を噛むと敏感になった歯根膜が刺激されるため、痛いと感じるのです。せんべいやバゲットなどの硬い食べ物は、インビザライン治療中は控えましょう。
粘膜が傷ついたとき
インビザラインが歪む、亀裂が入っているなどすると、歯茎の粘膜を傷つける恐れがあります。粘膜が傷ついた状態でインビザラインを使い続けると、歯茎の粘膜が大きく損傷し痛いと感じるでしょう。
破損したインビザラインを使用し続けると、矯正治療がスケジュールどおりに進まない可能性もあります。
虫歯や歯周病になったとき
インビザラインに問題がなくても、痛いと感じるケースがあります。具体的には、虫歯や歯周病になっているときです。
虫歯で歯が痛むのは、刺激に対して敏感な象牙質が露出するためです。歯周病の場合も同様で、症状が進行すると歯茎に埋まっているはずの象牙質が露出するため、痛いと感じることがあります。
インビザライン治療中の痛みはいつまで続く?
「痛みはいつまで耐えればいいの?」と思う方も多いでしょう。痛みの持続期間について具体的に解説します。
マウスピースを初めて装着したとき
初めてインビザラインを装着したときは、歯が圧迫されるため痛みや違和感が生じやすいです。装着から3日程度で痛みに慣れる方が多いでしょう。徐々に痛みを気にせず生活できるようになるのが一般的です。
マウスピースを交換したとき
インビザラインでは、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換して治療を進めます。交換した直後は、新しいインビザラインの形と現状の歯並びに差があるため、違和感や痛みが生じやいでしょう。
初めて装着したときと同様に、交換したときの痛みも3日程度で慣れます。1週間ほど経過すれば痛みは気にならなくなることが多いです。
インビザライン治療中に痛みがあるときの対処法
インビザライン治療中に痛い場合、どのように対処すればよいのでしょうか。具体的に解説します。
一つ前のインビザラインに戻す
インビザラインを交換したときに強い痛みが生じ、数日経過しても続く場合はインビザラインと現状の歯並びに大きな差があるかもしれません。一つ前のインビザラインに戻して様子を見ることが、有効な対処法といえます。
チューイーを適切に使用する
インビザラインを装着する際はチューイーを噛みますが、一気に強く噛むと痛いと感じやすいでしょう。強く噛みすぎないように力加減を調整して使用してください。
硬い食べ物を食べない
インビザライン治療中は歯根膜が敏感になっており、痛いと感じやすい状態です。そのため、せんべいやバゲットなど、硬い食べ物は控えましょう。どうしても食べたい場合は、細かく刻んでください。
インビザラインを外す
インビザライン装着中に強い痛みが生じる場合、インビザラインを外してもよいでしょう。
ただし、インビザラインの1日の装着時間が20時間を下回ると、計画どおりに治療が進まない可能性があります。
インビザラインを外すときは、決められた装着時間を意識してください。痛みが強く装着できないと感じるときは、歯科医師に相談して指示に従いましょう。
虫歯・歯周病を治療する
インビザライン治療中に虫歯や歯周病になって痛い場合は、矯正を中断して治療します。虫歯や歯周病を放置すると症状が進行し、痛みが強くなるかもしれません。
ただし、矯正を中断するので矯正期間が長引くでしょう。インビザライン治療中は、特に虫歯や歯周病を予防することが重要です。
インビザライン治療中に痛みが続く場合は歯科医院を受診しよう!
インビザライン治療中に原因がわからない痛みが続く場合は、速やかに歯科医院を受診してください。歯科医師はインビザラインに関する知識を豊富に持っているため、適切に対処してもらえます。
可能であれば、インビザライン治療を受けている歯科医院を受診しましょう。休診日など、難しい場合は矯正歯科を標榜しているところを選んでください。インビザラインの形状に問題がある場合は、削るなどの調整が必要になるためです。
日常生活に支障をきたすほど痛い場合は、痛み止めを処方してもらえるケースもあります。実際の処置は歯科医師が判断しますが、痛みから解放される可能性があるため、少しでも不安があれば歯科医院を受診しましょう。
まとめ
今回は、インビザライン治療中の痛みについて解説しました。インビザラインは矯正歯科治療の一つです。
ワイヤー矯正と比較すると痛みは少ないとされていますが、治療中に痛みや違和感が出るケースも少なくありません。3日程度で慣れることが多いですが、いつまでも痛みから解放されない場合、速やかに原因を特定したほうがよいでしょう。
インビザライン治療中に耐えられないほどの強い痛みを感じる場合や、痛みが長く続く場合は、歯科医院を受診して相談してください。
インビザライン治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。