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インビザラインのアタッチメントって何?取れてしまった時の対処法も詳しく解説
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
当院では、透明で目立ちにくいマウスピースを装着する「インビザライン・ファースト」という小児向けマウスピース型矯正システムを採用しています。混合歯列前期(上の前歯が生え始める時期)から使用が可能です。6歳で奥歯が生えていて前歯が2/3生えている場合、約1年半の治療期間を目安に、定期的にマウスピースを交換しながら歯列を矯正していきます。7歳から10歳くらいが対象年齢です。
インビザラインは、歯並びの状況によって「アタッチメント」と呼ばれる小さな出っ張りを歯の表面に取り付けます。今回は、このアタッチメントがどういうものなのか、また、取れてしまった時の対処法や取り付けている時の歯磨き方法も詳しく解説します。
アタッチメントってどんなもの?
インビザラインのアタッチメントとは、歯の表面に取り付ける出っ張りを指します。素材であるコンポジットレジン(歯科用プラスチック)は、天然の歯の色に近いので、取り付けてあっても目立ちません。
アタッチメントの目的は?
インビザラインによる矯正治療では、マウスピースを使用して力をかけて、歯を動かします。この過程でマウスピースと歯並びが合わず、浮いてしまうことがあります。これを防ぐのがアタッチメントの目的です。また、アタッチメントによって、マウスピースをぴったりと密着させることで、マウスピースの効果を歯の根元まで伝えることができます。
アタッチメントの種類は?
アタッチメントは丸型も角型もあって、大きさはどれも約3㎜から5㎜程度です。歯科医師が、お子様のお口の中の状態を確認して、一番適しているアタッチメントを取り付けます。今回は代表的なアタッチメント五種類と、そのアタッチメントが最適とされるお口の中の状態を解説します。
ルートコントロール用
すきっ歯
傾いて寝てしまっている歯
ディープバイト用
奥歯を噛んだ状態で下の前歯が見えない
笑った時に歯茎が目立つ(軽度のガミースマイル)
オープンバイト用
奥歯を噛むと上下の前歯に隙間ができる
回転用
歯がねじれて生えている
アンカレッジ用
インビザラインのために抜歯をしている
アタッチメントが取れてしまった時の対処法は?
アタッチメントが取れてしまった時は、出来るだけ早く歯科医院に連絡してください。取れてしまったアタッチメントは、治療に影響がある箇所であれば再設置が必要、影響がない箇所であれば再設置は不要です。連絡時に、以下のことをしっかりと伝えれば、歯科医師が再設置が必要かどうかを適切に判断できます。
アタッチメントが取れてしまった時に伝えること
1. 何枚目のマウスピースを使用中なのか
2. 取れてしまったのは、奥から何番目の歯のアタッチメントなのか
アタッチメントの再設置が必要な場合
出来るだけすぐ取り付けた方がいいのか、次回の検診のタイミングで取り付ければよいのかは、歯科医師から指示があります。指示に従って受診しましょう。
アタッチメントの再設置が不要な場合
すでに効果を発揮し終えたアタッチメントなど、取れていても治療計画に悪影響を及ぼさないアタッチメントが取れてしまった場合は、再設置せずに様子を見ます。自己判断で決めず、歯科医師から再設置は必要ないと指示があった場合に、そのようにしてください。
アタッチメントがついている時の歯の磨き方は?
アタッチメントは取り付けたまま歯磨きを行います。アタッチメントの周りは、食べカスや歯垢が溜まりやすく、特にお子様は歯ブラシの毛先をしっかり当てることが難しいです。親御様が、仕上げ磨きや磨き残しのチェックをするなど、ケアしてあげてください。
ブラッシング方法
歯の表面とアタッチメントの境目に歯ブラシの毛先が斜め45度になるように当てて、小刻みに優しく歯ブラシを動かしてください。ゴシゴシ強くブラッシングすると、アタッチメントが取れてしまう可能性があります。アタッチメントのところだけ集中的に磨くのではなく、お口の中全体を丁寧に磨くようにしましょう。
まとめ
アタッチメントは、インっビザラインがしっかりと効果を発揮するために必要なものです。小さなお子様がインビザラインでアタッチメントを取り付けた際は、親御様が仕上げ磨きの時に磨き残しがないか気をつけてあげてください。
お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。