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インビザラインの治療期間が延長になる原因とは?対策も解説!


マウスピースを持っている医師

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正方法です。目立ちにくいことから人気の矯正方法ですが、治療期間が予定よりも延びることがあります。

この記事では、インビザラインの治療期間が延長する主な原因と、対策について詳しく解説します。

インビザラインの治療期間はどれくらい?

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの治療期間は、一般的に2~3年程度です。最短でも1年半ほどの期間が必要と考えられています。

治療にかかる期間は矯正の範囲によっても異なり、部分矯正の場合は半年から1年程度で完了することもあるでしょう。

また、矯正が完了した後は、歯並びを固定するための保定期間も必要です。保定期間は矯正期間と同程度の期間が必要となることが多いため、全体の治療期間は2~4年程度になることもあります。

インビザラインの治療期間が延長になる原因

インビザラインの治療期間が延長になる原因イメージ

インビザライン矯正では、治療期間が予定よりも延びることがあります。以下、インビザラインの治療期間が延長する主な原因について説明します。

マウスピースの装着時間が足りない

インビザラインでは、マウスピースを1日に20~22時間装着する必要があります。装着時間を守らないと計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びる原因になるでしょう。インビザラインの治療効果を最大限に引き出すためには、決められた装着時間を厳守することが重要です。

食事や歯磨きの後はすぐにマウスピースを再装着する習慣をつけ、装着時間の不足を防ぎましょう。装着時間を守ることは、治療期間の短縮だけでなく、計画通りの治療結果を得るためにも欠かせません。

虫歯や歯周病

矯正治療中に虫歯や歯周病が発生すると、矯正治療を一時中断して虫歯や歯周病の治療を優先することがあります。

虫歯治療の際に歯を大きく削ったりして歯の形が変わった場合、マウスピースの再作製が必要になることもあるでしょう。マウスピースの再作製には時間がかかるため、結果的に治療期間が延びることになります。

さらに、虫歯や歯周病の治療中はマウスピースを装着できない時間が増え、治療計画が大幅に遅れる恐れもあるため注意が必要です。

誤った装着方法

マウスピースを正しく装着できていないと歯に適切な矯正力がかからず、計画通りに歯が動きません。そのため、矯正期間が長引く可能性があるでしょう。

また、自己判断で同じマウスピースを使い続けたり、次のマウスピースに交換したりすることも治療計画が崩れる原因になります。指定されたマウスピースの交換時期は必ず守ってください。

口腔悪習癖

舌で前歯を押す・頬杖をつく・舌を噛むなどの口腔悪習癖があると、治療が長引くリスクがあります。口腔悪習癖は歯並びを乱す原因となり、矯正治療の妨げになるからです。

例えば、舌で前歯を押す癖があると前歯が外側に押し出され、歯並びを悪化させる可能性があります。頬杖をつく癖も顎に不均等な力がかかり、歯の位置をずらす原因になるでしょう。

リファインメント

リファインメントとは、治療計画と実際の歯の動きが異なる場合などに、マウスピースを追加して修正を行うことです。リファインメントを行うとマウスピースの枚数が増えて治療期間が延びることがありますが、理想の歯並びに近づけるためには必要な工程です。

リファインメントは、患者さま一人ひとりの歯の動きに合わせて柔軟に対応するためのもので、治療の進行状況に応じて調整します。

計画どおりにインビザラインでの治療の終わらせる方法

計画どおりにインビザラインでの治療の終わらせる方法イメージ

インビザラインを予定通りに終わらせるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下で、インビザラインの治療を予定通り終わらせる方法を解説します。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン治療を成功させるためには、マウスピースを1日20〜22時間以上装着することが不可欠です。マウスピースを装着していない時間が長いほど計画通りに歯が動かないため、治療期間が延びる原因になります。

食事と歯磨きの時間以外は、必ずマウスピースを装着する習慣をつけましょう。スマートフォンのリマインダー機能を活用するなど、工夫をすることでつけ忘れを防止できるでしょう。

また、外出の際には歯ブラシを持ち歩き、食後すぐに歯磨きを行って再装着することも大切です。正しい装着時間を守ることは、治療効果を最大限に引き出し、計画通りに治療を終わらせるための最も基本的かつ重要なポイントです。

マウスピースの管理を徹底する

マウスピースを紛失したり破損したりすると、再作製する必要があります。新しいマウスピースが届くまでには1ヶ月ほどかかるため、治療期間が延びる原因になるでしょう。マウスピースは専用のケースに保管し、紛失や破損を防ぐ習慣をつけましょう。

また、マウスピースを清潔に保つことも大切です。汚れたマウスピースを使用すると、汚染による破損のリスクが高まるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。毎日マウスピースを丁寧に洗浄し、清潔に保つよう心がけてください。

マウスピースの状態を定期的にチェックし、異常があれば早めに歯科医師に相談することも重要です。

マウスピースを正しく装着する

マウスピースを正しく装着することは、治療効果を最大限に引き出すために不可欠です。マウスピースは両手で持ち、前歯から奥歯の順に装着しましょう。

歯で食いしばりながら装着すると過度な力がかかり、マウスピースの破損につながることがあるので注意が必要です。

装着後はチューイーと呼ばれる器具を使用して、マウスピースと歯を密着させましょう。特に、新しいマウスピースに交換した直後は、歯とマウスピースの間に隙間ができやすいです。チューイーを使用してしっかりと密着させることが重要です。

虫歯や歯周病に注意する

治療中に虫歯や歯周病が発生すると、矯正治療が一時中断され治療期間が延びる原因になります。虫歯や歯周病にならないために、毎日の歯磨きを丁寧に行う必要があります。

特に、マウスピースを装着する前には必ず歯を磨く習慣をつけましょう。食べカスが残った状態でマウスピースを装着すると細菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、マウスピース自体も清潔に保ちましょう。汚れたマウスピースは口腔内の健康を害するだけでなく、治療の妨げにもなるからです。

口腔悪習癖を改善する

舌で前歯を押す、頬杖をつくなどの口腔悪習癖があると、治療が長引く可能性があります。インビザラインを始める前に、歯科医師と相談して悪習癖を改善することが重要です。

例えば、舌の位置を意識するトレーニングや、頬杖をつかないようにする習慣をつけることなどが効果的でしょう。また、治療後の歯並びの安定性も向上し、長期的な美しい歯並びを保つことにもつながります。

定期的に歯科医院を受診する

インビザライン治療を計画通り進めるためには、定期的な歯科医院の受診が欠かせません。1〜2ヶ月に一度、歯科医院で検診を受けましょう。

定期検診では、歯科医師が歯の動きをチェックし、必要に応じて治療計画を調整します。計画通りに治療が進んでいない場合でも、早期に対応することで大きな問題を防ぎ、治療期間の延長を回避できるでしょう。

さらに、定期受診では口腔内の健康状態も確認してもらえるため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。スケジュール通りに通院し、歯科医師の指示に従って治療を進めることが、計画通りに治療を終わらせるためには必要でしょう。

まとめ

歯並びが綺麗な女性

インビザラインが予定通りに進まない主な原因として、マウスピースの装着時間が不足することや、虫歯や歯周病になることなどが挙げられます。また、口腔悪習癖が原因で治療期間が延びることもあるでしょう。

インビザラインの治療期間を長引かせないためには、正しい装着方法の実践や口腔ケアの徹底、定期的な歯科受診が不可欠です。リマインダー機能を利用するなどして、装着時間の確保することも大切です。

悪習癖がある場合は、改善することで計画通りの治療を実現できる可能性が高くなるでしょう。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。