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マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?原因や対処法、取り外すときの注意点
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
マウスピース矯正では透明で目立たない矯正装置を使用するため、周囲に気づかれずに歯並びを整えられます。
しかし、マウスピースは歯の全体を覆います。そのため「滑舌が悪くなる?」「話しにくくなりそう」と不安になる方も多いでしょう。
この記事では、マウスピース矯正が及ぼす滑舌への影響や、滑舌が悪くなる原因、対処法などについて詳しく解説します。マウスピース矯正を検討中の方や滑舌への影響が心配な方、滑舌が悪くなった時の対処法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?
マウスピース矯正で滑舌が悪くなることは少ないと言われています。
しかし、マウスピースのつけ始めは違和感を覚える場合があり、舌がスムーズに動かなかったり発音しにくかったりするケースがあります。矯正用のマウスピースが口の中の空間を占有するため、舌の動きが制限されて発音が難しくなるためです。
一般的には1ヶ月程度でマウスピースの装着に慣れて、話しにくさも感じにくくなるとされています。
マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因
マウスピース矯正により滑舌が悪くなる原因は、主に以下の4つが挙げられます。
- マウスピースに慣れていないから
- 舌の動きが制限されるから
- マウスピースが変形・破損しているから
- マウスピースが浮いているから
原因を把握すれば解決策もが分かるでしょう。それぞれの原因について、1つずつ解説します。
マウスピースに慣れていないから
マウスピースをつけ始めたばかりの時期は不慣れなため、滑舌に影響することがあります。マウスピースは厚さ0.5mmと薄くつくられているため、他の矯正装置に比べて違和感が少ないとされています。
しかし、初めてマウスピースを装着する場合は、歯の全体を覆う圧迫感や被せた時の違和感から、話しにくいと感じる方が多いです。
舌の動きが制限されるから
マウスピースにより舌の動きが制限されて、滑舌に影響する可能性があります。マウスピース矯正の装置は非常に薄いのが特徴ですが、歯全体を覆うため舌を置くスペースが制限されます。
会話をする際などにマウスピースと舌があたり、発音しにくくなる場合があるでしょう。
マウスピースが変形・破損しているから
マウスピースが変形したり破損したりしている場合も、発音に影響を及ぼします。マウスピース矯正の装置は薄いため、強い力がかかると変形・破損する可能性があります。
変形すると歯にフィットしなくなるため、発音のしにくさを感じる場合が多いです。発音への影響の他にも、破損や変形が原因で治療が計画通りに進まなくなる可能性もあります。
取り扱いに注意し、変形・破損に気づいた場合は早急に歯科医院に相談しましょう。
マウスピースが浮いているから
マウスピースが浮いていることも、発音に影響する原因です。マウスピースが歯にぴったりとフィットすることで正しく治療が進みますが、浮いている場合は正しく装着できていないと考えられます。滑舌への影響も大きくなるでしょう。
特に、新しいマウスピースに変更した直後は、浮いているように感じることが多いです。大きな隙間でなければ問題ありませんが、1〜2mm以上の隙間がある場合は装着方法が間違っている可能性があります。使用方法を一度見直す必要があるでしょう。
マウスピース矯正で滑舌が悪くなってしまったときの対処法
マウスピース矯正中に滑舌の悪さが気になった際は、以下のような対処法があります。
- 鏡を使って確認する
- 滑舌トレーニングを行う
- たくさん話して慣れる
- 正しく装着できているか確認する
- 歯科医師に相談する
正しい対処方法を知れば滑舌の改善が期待できます。ぜひ試してみてください。
鏡を使って確認する
鏡を使用し、発音するときの口腔内の動きを意識することが有効です。自分の発音時の口や舌の動きを確認し、正しい発音ができているかチェックしてみましょう。
動画を撮影したり自分が話しているところを録音したり、客観的に観察することも効果的です。
滑舌トレーニングを行う
発音が改善されない場合は、滑舌トレーニングも有効です。マウスピース矯正中は、特に、サ行・タ行・ラ行などの発音に問題が出るケースが多いため、集中的に練習してみましょう。
マウスピースをつけたまま声に出して発音練習を繰り返すことで、徐々に舌との位置関係に慣れます。
また、ゆっくりと話して正しい発音を心がけたり、反対に早口言葉で難しい発音に慣れたりする方法もあります。母音のあ・い・う・え・おの発音練習も効果的なので、繰り返し練習しましょう。
毎日の練習を積み重ねることで慣れていくため、安心して楽に過ごせるように滑舌トレーニングを行いましょう。
たくさん話して慣れる
たくさん話して違和感に慣れることも、滑舌の改善に効果的です。マウスピースに順応すれば滑舌が改善されることが多いので、たくさん話してまずは慣れることを意識しましょう。
正しく装着できているか確認する
マウスピースの装着方法を見直すことも、対処法のひとつです。マウスピースが浮いていたりずれていたりすると、口の中が狭くなり滑舌が悪くなる原因になります。
浮きが気になる場合は、マウスピースを歯にフィットさせるためのチューイーを使用しましょう。マウスピースを装着した後に、前歯から奥歯までずらしながらしっかり噛んで歯列とマウスピースを密着させる補助器具です。
歯科医師に相談する
1ヶ月以上経っても滑舌の改善が見られない場合は、矯正担当医に相談してみましょう。マウスピースのフィット感や厚みなどが原因であれば、調整が可能な場合もあります。
また、破損や変形などのトラブルが起きている可能性もあります。この場合は様子を見ていても改善されることはないので、一度歯科医師に相談してください。
マウスピースを外して会話するときの注意点
マウスピースは取り外し可能なので、滑舌が悪いと困る場面では外して会話することもできます。
ただし、マウスピースを外して会話する際には気をつけなければならない点があります。注意すべき点は、以下の2つです。
- 1日20〜22時間の装着時間を守る
- 外した際は専用のケースに保管する
マウスピースを正しく扱い、最大限治療の効果を得られるように努めましょう。
1日20〜22時間の装着時間を守る
マウスピース矯正では、1日20時間〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、思うような効果が得られなかったり、治療期間が伸びたりする可能性が高まります。
人前で話す時や結婚式などのイベントの時はマウスピースを外せますが、1日の装着時間が20時間未満にならないよう注意してください。装着時間が足りずに歯が後戻りすると、マウスピースの追加や治療計画の修正が必要になる可能性があります。この場合、追加の費用がかかることもあります。
外した際は専用のケースに保管する
マウスピースを取り外した際は、専用のケースにしっかり保管するようにしましょう。床に置いたりポケットに入れたりすると、変形や破損、もしくは紛失のリスクが高まります。
マウスピースの再制作が必要になると、完成するまでに時間がかかるので治療期間が延長されます。また、費用の負担も増すでしょう。
マウスピースの破損・変形・紛失を防ぐために、外す時間が短時間の場合でもケースに入れて適切に保管してください。
まとめ
この記事では、マウスピース矯正による滑舌への影響や、原因・対処方法などについて解説しました。
マウスピースは薄い素材でつくられているため滑舌への影響は少ないと言われていますが、浮いたり、舌に当たったりすることによって滑舌が悪くなる場合もあります。マウスピースに慣れることで改善する場合がほとんどなので、滑舌への影響が気になる際も1ヶ月程度は様子を見ましょう。
それでも改善が見られない場合は担当医師に相談してください。改善できるように原因の追求や調整を行い、正しく装着できるように努めましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。