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インビザラインファーストの装着時間と学校での対応について


こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインファーストは、成長期の子ども向けに開発された矯正治療です。永久歯が生え揃う前の段階で、不正咬合や歯並びの問題を改善するために使用されます。透明なマウスピース型の矯正装置を使用することで、見た目を気にせずに矯正治療が行えるという点が大きな魅力です。しかし、インビザラインファーストの治療効果を最大限に引き出すためには、適切な装着時間を守ることが非常に重要です。特に、学校生活や給食の時間など、日常生活の中で装着を継続するための工夫が必要です。
本記事では、インビザラインファーストの装着時間や給食の際の対応方法、日常生活での注意点について詳しく解説します。

インビザラインファーストの装着時間

インビザラインファーストの装着時間は1日20〜22時間が推奨されています。この時間を守ることが、計画通りに歯を動かすために非常に重要です。適切な装着時間を維持することで治療がスムーズに進み、予期せぬ治療延長を防ぐことができます。しかし、装着時間の管理は子ども本人だけでなく、保護者の方のサポートも欠かせません。

まず、治療を受ける子ども自身が装着時間の重要性を理解し、食事や歯磨き以外の時間はしっかりとマウスピースを装着するように心がけることが大切です。学校や外出先では、マウスピースを外した後にきちんと再装着する習慣を身につける必要があります。特に友達との遊びやスポーツなど、楽しみながらもマウスピースの存在を忘れないようにするための自己管理が求められます。

一方で保護者の方は日常的に子どもの装着状況を確認し、装着時間を守れているかどうかをチェックする役割を担います。特に、朝や寝る前に装着を忘れないよう声掛けをしましょう。また持続的な装着が難しいと感じた場合はすぐに歯科医師に相談するなど、柔軟な対応が求められます。

このように、子ども本人の協力と保護者のサポートが、インビザラインファーストの治療成功に欠かせない要素となります。

装着時間の管理方法

子どもが学校や習い事、外出などで忙しい中、1日20〜22時間の装着時間を確保するのは簡単ではありません。食事や歯磨きのためにマウスピースを外す時間はありますが、それ以外の時間はしっかりと装着しておく必要があります。

まず、食事後すぐに装着する習慣を身につけることが大切です。食後にすぐマウスピースを再装着することで、装着時間の減少を防ぎます。また、外出先にマウスピースケースを常に携帯しておくと食事の際に外しても紛失や忘れ物を防ぎ、再装着がスムーズに行えます。ケースを使用することで、マウスピースを清潔に保ちながら持ち運べるでしょう。

装着時間が短いときの影響

推奨される装着時間よりも短い時間しかマウスピースを装着できないと、歯が計画通りに動かず、治療が遅れる可能性があります。インビザラインファーストは日々少しずつ歯を動かすことで、長期的な治療効果を得る設計です。そのため、装着時間の不足が治療全体に悪影響を及ぼすことが考えられます。

例えば、装着時間が18時間やそれ以下になると歯が思ったように動かず、マウスピースが歯にフィットしなくなる場合があります。こうした場合、治療を進めるために再度型取りをして新しいマウスピースを作成する必要が出てくることもあります。このような事態を避けるためにも、装着時間をしっかり守ることが大切です。

給食時の対応方法

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学校生活を送る子どもにとって、給食の時間は大切な休息のひとときです。しかし、インビザラインファーストを使用している場合、給食時には気をつけるべきポイントがあります。

給食前にマウスピースを外す

食事を摂る際には、マウスピースを外すことが基本です。食べ物がマウスピースの中に入り込むと汚れが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病の原因になる可能性があります。また、マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピース自体が損傷するリスクもあります。

給食前にマウスピースを外す際には、必ず専用のマウスピースケースを持参しましょう。ケースがないとマウスピースをナプキンやティッシュペーパーに包んでしまい、誤って捨ててしまうことがあるため注意が必要です。ケースを使うことでマウスピースを安全に保管でき、衛生的な状態を保つことができます。

給食後はすぐに歯磨きを行う

食事後、マウスピースを再装着する前に、必ず歯磨きを行うことが求められます。食べかすやプラークが残っている状態でマウスピースを装着すると、むし歯や歯周病のリスクが高まるためです。特に学校では給食後の時間が限られているため、短時間で効率よく歯磨きを行うことが大切です。

歯磨きが難しい場合には、少なくとも口を水でよくすすぐことで、ある程度の食べかすは取り除くことができます。できるだけ学校に歯ブラシを持参して、給食後にしっかり歯を磨く習慣をつけるようにしましょう。

マウスピースの清潔を保つ方法

インビザラインファーストのマウスピースは、毎日装着するため、清潔を保つことが非常に重要です。以下に、マウスピースの適切なケア方法を紹介します。

毎日洗浄する

マウスピースは、少なくとも1日に1回、専用のクリーナーやぬるま湯を使って洗浄することが推奨されます。歯ブラシで軽くこすって汚れを落とすことで、マウスピースの清潔さを保ちましょう。ただし熱湯や強力な洗剤を使用するとマウスピースが変形してしまう可能性があるため、避けてください。

マウスピースを外した際の保管

マウスピースを外した際には、必ず専用のケースに保管することが重要です。特に学校や外出先ではマウスピースが汚れたり紛失したりするリスクが高いため、常にケースを持ち歩き、外した際は清潔な状態で保管しましょう。食事のたびにマウスピースを外すため、外した際には軽く洗っておくとより衛生的です。

歯科医師による定期的なチェック

定期的に歯科医院でチェックを受けることでマウスピースの状態を確認し、必要に応じて新しいマウスピースに交換することができます。

まとめ

インビザラインファーストは子どもの成長に合わせて柔軟に歯並びを整える治療方法ですが、装着時間や日常生活での注意点を守ることが重要です。特に給食時の対応やマウスピースのケアを怠らず、毎日しっかりと実践することで、治療の効果を最大限に引き出せるように努めましょう。