直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科はらいふ歯科クリニック

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就寝時の子どもの歯ぎしり 原因と対処法

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまが寝ているときにギリギリと歯ぎしりをしている音を聞いて、不安に感じたことはありませんか?大人の歯ぎしりはストレスや歯の噛み合わせの問題が原因となることが多いですが、子どもの歯ぎしりは一時的なものであることが多く、必ずしも深刻な問題ではないことがほとんどです。しかし、場合によっては歯や顎の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意深く観察する必要があります。今回は、子どもの歯ぎしりの原因や対策について詳しく解説します。

子どもの歯ぎしりの原因

子どもの歯ぎしりは、歯が生え始める頃から永久歯への生え変わりが完了する時期までによくみられる現象です。大人の場合は早めに対処する必要がありますが、子どもの歯ぎしりは成長過程の中でみられるものであるため、さほど大きな心配事にはならないでしょう。子どもの歯ぎしりの原因としては、以下のようなものが考えられています。

歯の生え変わり

子どもの歯ぎしりは、乳歯が抜けて永久歯が生え始める時期に特によく見られます。歯の生え変わりに伴って、歯ぐきや歯にむずがゆさや違和感を生じることがあり、それが歯ぎしりを引き起こすのです。これは自然な現象であり、多くの場合、永久歯がすべて揃う頃には自然に治まります。

顎の成長と発達

子どもの顎は成長とともに変化していきます。その過程で顎の位置や形が変わり、噛み合わせが一時的にずれることがあります。このような変化が歯ぎしりを引き起こすことがあります。顎の成長が安定するとともに、歯ぎしりも減少していきます。

噛み合わせのコントロール

乳歯が生えそろったあと、5~6歳頃からは永久歯への生え変わりが始まります。この時期は顎の成長を促して永久歯が生えるスペースを確保するとともに、噛み合わせのバランスを確立していくことも大切です。乳歯と永久歯が混在している生え変わり期には、歯ぎしりによって噛み合わせのバランスをコントロールしていることがあります。

ストレスや緊張

大人と同様に、子どももストレスや緊張を感じることがあります。学校や家庭での環境の変化、友人関係のトラブル、勉強のプレッシャーなどが原因でストレスを感じ、その結果として歯ぎしりが発生することがあります。ストレスを軽減するための環境作りやリラックス方法を見つけることが大切です。

睡眠の質の低下

子どもの睡眠の質が低下すると、歯ぎしりが発生しやすくなります。睡眠の質が下がる原因として挙げられるのは、夜更かしや不規則な睡眠習慣、睡眠時の騒音や光などです。睡眠環境を整え、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。

子どもの歯ぎしりの影響

歯の摩耗

過剰な歯ぎしりは歯のエナメル質を摩耗させ、むし歯や知覚過敏のリスクを高める可能性があります。特に、乳歯が抜けて永久歯が生え揃う前に歯ぎしりが続くと、永久歯にも影響を及ぼすことがあります。

顎の痛みや疲労

長期間の歯ぎしりは、顎の筋肉に負担をかけ、顎の痛みや疲労を引き起こすことがあります。これが続くと顎関節症のリスクも高まるため、注意が必要です。

睡眠の質の低下

歯ぎしりは睡眠の質を低下させ、昼間の疲労感や集中力の低下を招くことがあります。子どもにとって十分な睡眠は成長と発達に非常に重要であるため、歯ぎしりが原因で睡眠不足にならないよう対策が必要です。

子どもの歯ぎしりへの対策

正しい姿勢

猫背などのように姿勢が悪くなっている状態は、首の前方の筋肉に負担がかかって歯ぎしりの原因となることがあります。また、頬杖や噛み癖、どちらかの方向だけを向いて寝ることなども左右の顎が歪む原因となります。寝る姿勢が悪いことは睡眠の質の低下や歯ぎしりに繋がるため、注意が必要です。枕の高さが合っているかということにも気を配り、正しい姿勢で寝られるように環境を整えましょう。

定期的な歯科検診

子どもの歯ぎしりを予防・改善するためには、定期的な歯科検診が重要です。歯科医師に相談することで、歯の状態や顎の成長を確認し、適切なアドバイスを受けることができます。

ストレスの軽減

子どもが感じるストレスを軽減するために、家庭や学校での環境を見直すことも大切です。子どもと話をしてストレスの原因を特定し、一緒に解決策を見つけることが効果的です。また、1日の中でリラックスできる時間を作るようにしましょう。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣を心掛けることで、睡眠の質を向上させることができます。毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保することが大切です。

まとめ

子どもの歯ぎしりは一時的なものであることがほとんどで、必ずしも深刻な問題ではありません。しかし、永久歯が生えそろってからも歯ぎしりが続いている、歯が欠けてしまう、歯に痛みが生じる、顎に痛みや違和感が生じているなどのケースは、早急に歯科医院を受診する必要があります。

子どもの健康な成長と発達をサポートするために、歯ぎしりの原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。お子さんの歯ぎしりに気づいた場合はまず歯科医師に相談し、必要な対策を講じるようにしましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。

ビムラー矯正とは?改善が期待できる症例や費用と期間を紹介!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

歯科医院でビムラー矯正をすすめられたけれど、ビムラー矯正とはどのような矯正方法なのかわからないという方が多いのではないでしょうか。ビムラー矯正は、成長期の子どもを対象とした矯正治療法で、従来のワイヤー矯正とは異なる特徴があります。

「ビムラー矯正にはどのようなメリットがあるの?」「ビムラー矯正の費用はどれくらい?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。

この記事では、ビムラー矯正とはどのような矯正方法か解説します。ビムラー矯正のメリット・デメリットや、治療にかかる費用、治療期間についても解説しますので、小児矯正を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

ビムラー矯正とは

ビムラー矯正に使用する装置

ビムラー矯正とは、成長期の子どもの顎の発育を利用して、歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療法です。この治療では、取り外し可能なビムラーという装置を使用し、顎や歯の自然な成長をサポートします。特に、小児期の顎の成長を利用するため、早期治療が推奨されます。

ビムラー矯正の最大の特徴は、成長期の顎の発育を利用して歯並びを整える点です。一般的な矯正治療のように歯に力を加えて動かすのではなく、顎の成長をコントロールして、自然に歯が正しい位置に移動するのを促します。

ビムラー矯正のメリット

ビムラー矯正のメリットイメージ

ビムラー矯正には、成長期の子どもにとって多くのメリットがあります。以下に、代表的なメリットについて解説します。

痛みが少ない

ビムラー矯正は、子どもの顎の成長を活かして歯並びを整えます。一般的な矯正のように強い力を加えて歯を動かすのではなく、顎の成長に合わせて歯並びを改善していくため、痛みが少ないのです。そのため、小さなお子さんでも治療を続けやすいでしょう。

取り外しができる

ビムラー矯正の大きなメリットは装置の取り外しができる点です。食事や歯磨きの際には簡単に外せるため、食べ物の制限がありません。また、口腔内を清潔な状態に保ちやすくなります。

また、装置は就寝時と日中2〜3時間装着すればよいため、学校や日常生活にほとんど影響がなく、ストレスの少ない治療方法です。

後戻りしにくい

後戻りとは、矯正治療で動かした歯が元の位置に戻ろうと動くことです。矯正治療後、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着しないと後戻りを起こす可能性があります。

しかし、ビムラー矯正は顎の成長を促しながら歯並びを整えていくため、後戻りが起こりにくいといわれているのです。

顎の成長をサポートできる

ビムラー矯正は、顎の成長を促進しながら歯並びを整えていくため、口腔全体の健康に良い影響を与えます。歯並びだけでなく、顔のバランスや顎関節の発育にもポジティブな効果が期待でき、不正咬合や顎の異常を予防することが可能です。

ビムラー矯正のデメリット

ビムラー矯正のデメリットイメージ

ビムラー矯正には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。以下に、ビムラー矯正の主なデメリットについて解説します。

装着時間を自己管理しなければならない

ビムラー矯正では取り外し可能な装置を使用するため、装着時間をご自身で管理する必要があります。装置は基本的に就寝時と日中の2〜3時間装着します。

しかし、子どもの場合、装置の装着を嫌がることがあるでしょう。装着時間を守らないと、治療効果が十分に得られない可能性があります。子ども自身で装着時間を管理するのは難しいため、保護者の方の協力が必要になるでしょう。

治療期間が長くなることがある

ビムラー矯正は顎や歯の自然な成長を利用するため、治療期間が長くなる傾向があります。治療が数年にわたることがある点はデメリットといえるでしょう。長期的な通院が必要となるため、根気強く治療を続けることが重要です。

装置を装着したときに違和感を覚えることがある

装置を装着したときに口内に当たって違和感を覚えることがあります。装置が適切にフィットしていないと、痛みや口内炎などのトラブルが発生する可能性もあるでしょう。装着時に違和感を覚えると装置を外してしまうお子さんもいるかもしれません。

ビムラー矯正で改善が期待できる症例

歯並びが悪い子供

ビムラー矯正で改善が期待できる症例は、以下のとおりです。

叢生

叢生とは、歯と歯が重なり合って生えている状態です。叢生は、生まれつき顎が小さかったり、歯が大きかったりすることで起こることが多いです。デコボコした歯並びになるため、歯磨きがしにくく、虫歯になるリスクが高まります。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも前に突出している状態で、上顎前突とも呼ばれます。遺伝によって出っ歯になるケースもありますが、指しゃぶりなどの癖によって出っ歯になることもあります。出っ歯になると、審美的・機能的な問題を引き起こしやすいです。

受け口(下顎前突)

受け口とは、下顎が上顎よりも前に出ている状態で、下顎前突とも呼ばれます。受け口になると、噛み合わせに問題を引き起こすことがあります。

遺伝によって受け口になることもありますが、舌で歯を押す癖があったり、舌の位置が低かったりすることによって受け口になることもあります。

開咬(オープンバイト)

開咬とは、上下の前歯が噛み合わず、隙間がある状態のことで、オープンバイトとも呼ばれます。指しゃぶりや舌の癖が原因で発生することが多く、上下の前歯が噛み合っていない状態のため発音や食事に支障をきたすことがあります。

過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を覆っていて、ほとんど見えない状態のことで、ディープバイトとも呼ばれます。生まれつき上顎が大きかったり、下顎が小さかったりすると過蓋咬合になる可能性があります。また、指しゃぶりや舌で歯を押す癖なども原因のひとつです。

ビムラー矯正の費用と期間

ビムラー矯正の期間イメージ

ここでは、ビムラー矯正の費用や治療期間について解説します。

ビムラー矯正の費用

ビムラー矯正は保険が適用されない自費治療のため、全額自己負担となります。ビムラー矯正の費用は、治療を行う歯科医院によって異なりますが、一般的には30万〜60万円程度が相場です。

矯正治療全般において、初回の検査費用や診断料が別途でかかることが多く、治療期間中は調整費用が発生することもあります。また、装置が破損・紛失した場合には、作り直しのために追加で費用がかかる可能性もあります。

費用に関しては、あらかじめ歯科医院でしっかり確認しておくことが重要です。

ビムラー矯正の治療期間

ビムラー矯正の治療期間は個々の症例により異なりますが、一般的には3〜4年が目安とされています。

ビムラー矯正は、子どもの顎の成長を利用するため、治療の進行スピードは子どもの成長具合に左右されます。そのため、成長期のタイミングを逃さず、早めに治療を始めることが推奨されます。

まとめ

ビムラー矯正によって歯並びが綺麗になった子供

ビムラー矯正は、成長期の子どもを対象とした矯正治療法で、顎の自然な成長を活かしながら歯並びを整えます。

従来のワイヤー矯正とは異なり、取り外しができる装置を使用するため、日常生活に支障が出にくいのが特徴です。また、痛みが少なく、後戻りが起こりにくい点もメリットといえるでしょう。

一方で、治療期間は3〜4年程度と長いです。また、装置の装着時間を管理する必要もあります。装着時間を守れないと、計画どおりに治療が進まなくなる可能性があるため、保護者の方の協力が必要不可欠です。

このように、ビムラー矯正にはメリットだけでなくデメリットもあります。歯科医師とよく相談したうえで検討しましょう。

小児矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

虫歯の詰め物の種類を解説!それぞれの費用、被せ物との違いも

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

虫歯治療では、削った部分を補うために詰め物を利用することがあります。詰め物にはいくつかの種類があり、保険適用の銀色の詰め物や、自費治療の目立ちにくい白い詰め物を選択することも可能です。

詰め物の種類によって特徴や費用が異なるため、どれを選ぶべきか悩む方も多くいるでしょう。また、虫歯の大きさによっては、詰め物での治療が難しく被せ物が必要になる場合もあります。

今回は、詰め物の種類や費用、詰め物と被せ物の違いについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

虫歯に詰め物をする理由

虫歯に詰め物をする理由が疑問のイメージ

虫歯治療で詰め物をする主な理由には、以下の2つが挙げられます。

  • 歯の形を回復させる
  • 虫歯の再発を防ぐ

詳しく解説します。

歯の形を回復させる

治療の際に虫歯の部分を削るので、歯の形が変わります。そのため、詰め物をすることで歯の形を回復させる必要があるのです。

歯の形を回復させることで、噛み合わせの悪化や、虫歯を削った部分から歯が欠けるなどのトラブルを防げます。また、歯が正しい形に修復されれば、しっかり食べ物を噛み砕いて効率的に消化・吸収できるようになります。

虫歯の再発を防ぐ

虫歯治療における詰め物は、歯の形を回復するだけではなく、虫歯の再発を防ぐためにも非常に重要です。虫歯を削って除去した後は、歯に穴が開いた状態になります。穴に食べ物や汚れが詰まり、虫歯が再発する可能性があるため、詰め物で補う必要があります。

また、詰め物をしないと歯の神経に刺激が伝わりやすく、歯が痛んだりしみたりする症状も現れるでしょう。虫歯を削った後は、すぐに詰め物できちんと治療することが大切です。

虫歯の詰め物の種類

虫歯で銀歯を詰めている人

虫歯の詰め物にはいくつかの種類があり、保険適用と自費の2つに分かれます。

保険適用の詰め物

保険適用の詰め物の種類は、以下のとおりです。

  • コンポジットレジン
  • メタルインレー

それぞれの特徴を詳しく解説します。

コンポジットレジン

コンポジットレジンは、歯科用のプラスチックでできた詰め物です。ペースト状に加工された白いプラスチックの素材で、歯に詰めた後に特殊な光を照射することで硬化させます。

保険が適用されるので、治療費が安価であることや歯への負担が少ないことが、メリットです。

白いので治療直後は目立ちにくいですが、プラスチック素材は劣化しやすく、使い続けるうちに変色・変形が起きる可能性があります。また、虫歯の大きさや場所によっては、強度が足りないため使用できないことがある点に注意が必要です。

メタルインレー

メタルインレーは、一般的に銀歯と呼ばれるものです。保険適用であり強度も優れているため、前歯以外の詰め物に使用されることが多いです。

銀歯には、目立つというデメリットがあります。また、長い間使用していると変形し、詰め物と歯との間に隙間ができて二次虫歯になる可能性が高まります。

経年劣化により銀歯の金属がお口の中で溶けだすことがあるため、金属アレルギーの方は使用できません。金属が溶けだすことにより歯茎が黒ずむ場合もあるため、審美性を求める方には向かないでしょう。

自費の詰め物

自費の詰め物の主な種類は、以下の4つです。

  • セラミックインレー
  • ジルコニアインレー
  • ハイブリッドインレー
  • ゴールドインレー

それぞれの特徴を詳しく解説します。

セラミックインレー

セラミックは、天然歯に近い見た目を再現できる審美性に優れた詰め物です。普段の生活の中では詰め物をしていることに気付かれないほど、自分の歯と馴染みます。

また、セラミックはメタルやレジンに比べて汚れが付着しにくく、歯との密着性が高いため、二次虫歯の発生リスクを減らせるメリットがあります。着色もしにくいため、長い間使用していても変色の心配もないでしょう。

しかし、メタルインレーに比べると強度が低く、噛む力が極端に強い方などには使用できないことがあります。

ジルコニアインレー

ジルコニアは、人工ダイアモンドとも呼ばれるように、強度に優れた素材です。噛む力が強く、メタルインレーの詰め物でしか治療できなかった方でも、ジルコニアインレーなら対応できる可能性があるでしょう。

また、セラミックには劣りますが、天然歯に近い色調を再現できるため審美性も高いです。ジルコニアインレーは、強度と審美性の高さを合わせ持った素材と言えます。汚れも付着しにくく、二次虫歯のリスクを減らせる点もメリットです。

ハイブリッドインレー

ハイブリッドインレーは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。コンポジットレジンよりは強度がありますが、セラミックには劣ります。

レジンが混ざっているため、長い間使用していると多少の着色がみられます。セラミックに比べると汚れが付着しやすいため、二次虫歯の可能性もあるでしょう。

しかし、レジンが混ざることにより、費用を安く抑えられるというメリットがあります。審美性を重視した詰め物の中では選びやすい素材と言えるでしょう。

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金やプラチナ加金で作られた貴金属の詰め物です。メタルインレーと同じく強度が高いですが、しなやかで歯との密着性が高いと言われています。そのため、二次虫歯になりにくいメリットがあります。

メタルと異なり溶け出すこともないため、金属アレルギーを引き起こすリスクも低いでしょう。

ただし、金属アレルギーの可能性が全くないわけではありません。不安がある場合は避けたほうが良いでしょう。

また、金の相場は変動しやすく、治療する時期によっては費用が高額になることがあります。ゴールドインレーはメタルインレーと同じく目立ちやすいため、審美性を重視する方には向いていないでしょう。

虫歯の詰め物の種類ごとの費用

虫歯の詰め物の種類ごとの費用のイメージ

虫歯の詰め物の種類ごとの費用の目安は、以下の通りです。

ただし、自費治療は歯科医院が自由に価格を設定できるため、歯科医院によって価格の差が生まれます。あくまで目安として参考にしてください。

  • コンポジットレジン:1,000円~1,500円程度
  • メタルインレー:2,000円~3,000円程度
  • セラミックインレー:5万円~7万円程度
  • ジルコニアインレー:6万円~8万円程度
  • ハイブリッドインレー:3万円~4万円程度
  • ゴールドインレー:6万円~8万円程度

虫歯の詰め物と被せ物の違い

虫歯の詰め物と被せ物の違いを比較

虫歯の詰め物と被せ物の違いは、歯の一部に使用されるか、歯をすべて覆うのかです。歯の一部の補修に使用するものを詰め物、歯をすっぽりと覆うものを被せ物と呼びます。

詰め物で治療するのか被せ物で治療するのかは、虫歯を削った大きさによって変わります。

虫歯が進行して大きくなっていると、歯を削る量が増えて神経を除去することもあります。歯がもろくなることもあるため、土台で補強してから被せ物で補修します。

虫歯が小さく歯を削る量が少なかった場合は、削った部分だけを詰める詰め物での治療が可能です。

まとめ

虫歯治療のイメージ

虫歯治療で用いられる詰め物にもいくつかの種類があり、保険適用のものや自費治療で選択できる審美性や機能性に優れたものがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身のお口の中の状態や予算に合わせて選択することが大切です。

虫歯を削った後に詰め物をすると、歯の機能を回復させたり虫歯の再発を防いだりできます。

詰め物と被せ物の違いは修復する範囲で、虫歯の大きさによってどちらを選ぶかが変わります。虫歯が大きい場合は、詰め物ではなく被せ物での治療が必要なケースがあるでしょう。

詰め物の種類で悩まれている方は、一度歯科院で相談してみましょう。

虫歯治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

口臭は歯医者に相談するべき?歯科での治療内容や保険適用できるかを解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「家族に口臭を指摘された」「自分の口の臭いが気になる」など、口臭に関する悩みを抱えている方は多いでしょう。口臭の原因にはさまざまなものがあるため、市販の口臭アイテムでは一時的にしか改善できず、再び口臭が気になるようになります。

また、口臭の原因が分からないと、病院で治療できるのか、何科を受診すべきなのかも悩むことになるでしょう。

今回は、口臭は歯科医院で治療できるかについて解説します。口臭の主な原因や治療方法、治療の流れ、費用などもご紹介するので、口臭でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

口臭の主な原因

喫煙している人

口臭はデリケートな問題なので、周囲の人もなかなか本人に伝えられず様々な場面でトラブルの要因になることがあります。指摘されにくいだけでなく、口臭は自分では気づきにくいです。知らないうちに相手に不快な思いをさせてしまっている可能性もあるでしょう。

口臭が発生する主な原因としては、生活習慣や口腔内のトラブルなどが挙げられます。改善するためには、口臭の根本となっている原因から治療する必要があります。

以下では、口臭の原因について解説します。

歯周病

初期にはほとんど自覚症状のない歯周病ですが、進行すると歯茎から血や膿がでるようになります。歯周病の原因菌が活動する際に発するガスや、血・膿などの影響で口臭が発生します。

舌苔(ぜったい)

舌苔とは、舌の表面に付着している白い苔のようなものです。口腔粘膜の剥がれた上皮、細菌、食べ物のカスなどが溜まって形成され、口臭の原因となります。

むし歯

細菌が出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患です。むし歯が進行すると歯に穴が開き、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。溜まった食べかすが取り除かれずに口内に長時間とどまると、やがて腐敗して口臭の原因になります。

また、虫歯があるような口腔環境では、虫歯の菌以外の細菌も増殖しやすいです。これらが原因で口臭が発生することがあります。

ドライマウス

さまざまな要因が重なって、口の中が乾燥した状態のことをドライマウスといいます。唾液には口の中を洗い流す自浄作用があり、唾液の分泌が少なくなると食べかすや細菌が口内に残りやすくなります。

自浄作用が十分に働かないこと、口腔内が乾燥することから、口臭が強くなります。

胃腸の不調

胃腸の調子が悪いと、消化不良や胃酸の逆流が原因で口臭が発生することがあります。特に、逆流性食道炎などの病気を抱えている場合、胃酸の臭いが口から上がって口臭として感じられる可能性があります。

生活習慣

喫煙やアルコールの摂取も、口臭の原因になります。タバコに含まれるニコチンやタールが歯や口内に残り、臭いを発生させるのです。

また、アルコールは体内で分解される過程で臭いを発することがあります。口腔内の乾燥も招くため、口臭が悪化しやすくなります。

口臭は歯医者に相談するべき?

口臭について歯医者に相談している人

口臭が気になると他人とコミュニケーションが取りにくくなり、ストレスや不安を抱えることになります。口臭の原因は、むし歯や歯周病、唾液の減少など、歯科領域であることが多いため、口臭が気になったらまず歯科医院を受診しましょう。

早期に相談することで、口臭の改善までの期間を短縮できます。放置すると症状が悪化したり、口腔内や体の病気が進行するリスクが高まります。

口内だけでなく全身の健康を守るためにも、口臭が気になったら歯科医師に相談しましょう。

口臭の歯科での治療内容

口臭の歯科治療イメージ

口臭治療は、口臭の原因により治療内容が異なります。原因ごとの治療内容を確認しましょう。

むし歯の場合

むし歯は、口腔内の虫歯菌がプラークを作り出し、プラークの生み出す酸により歯が溶かされる病気です。ブラッシング不足などによって歯に付着したプラークは、むし歯はもちろん口臭の原因にもなります。

治療法はむし歯の進行状態により異なりますが、患部を最小限に削り取り、プラスチック素材や金属、セラミックなどの補綴物を装着して保護するのが一般的です。進行した虫歯の場合は、神経の治療を行うこともあります。

虫歯による口臭の場合、虫歯を治すことができれば口臭も改善されるでしょう。

ただし、補綴物を装着する際に内側に細菌が残ってしまうと、中で繁殖し再び口臭が発生する恐れがあります。そのため、慎重に処置を行わなければなりません。

歯周病の場合

歯周病とは、プラークの蓄積によって繁殖した歯周病菌によって歯周組織に炎症が起こる病気です。プラークは時間が経過すると歯石へと変化しますが、歯石の周囲にはプラークが付着しやすくなります。そのため、口臭も悪化しやすいでしょう。

歯周病の場合は、口腔衛生のプロである歯科衛生士がPMTC(クリーニング)を行います。専用のペーストやスケーラーなどを用い、歯に付着したプラークや歯石を徹底的に除去します。

プロがクリーニングすれば、歯ブラシの届きにくい部分に付着したプラークもキレイに取り除けるため口臭を軽減できます。

ドライマウスの場合

口腔内が乾燥していることが原因で口臭が発生する場合、ドライマウスの治療が行われます。唾液の分泌を促進するために唾液腺を刺激したり、人工唾液を使用したりして改善します。

加えて、水分をこまめに摂取し、口腔内の乾燥を防ぐことが重要です。

胃腸の不調の場合

口臭の原因が胃腸の不調による場合、歯科での治療ではなく、内科の受診が必要かもしれません。特に、胃酸の逆流や消化不良が口臭の原因であれば、消化器系の問題が考えられます。この場合、まずは内科を受診しましょう。

胃腸の不調を改善するため自宅でできるのは、食生活の見直しです。食後すぐに横になることを避ける、脂肪分の多い食事やアルコールの摂取を控えるなど、食生活を改善しましょう。

生活習慣が原因の場合

喫煙や飲酒などの習慣が、口臭の原因になることも多いです。この場合、生活習慣の見直しが必要です。

喫煙は、口腔内を乾燥させ唾液の分泌を抑制するため、口臭の原因になります。喫煙習慣がある方は、禁煙を検討すれば口臭の改善が見込めます。

また、アルコールの摂取も口臭の一因です。飲酒の習慣がある場合は、飲酒の頻度を低くするか、適度な水分補給を心がけることが重要です。

口臭の歯科での治療費用と保険適用について

口臭の歯科での治療費用イメージ

歯科医院での口臭治療の費用は、口臭の原因や治療法により異なります。

口臭の原因を突き止めるための検査には4,000円前後必要です。さらに、治療方法に応じて費用が加算されます。

しかし、検査項目や使用機器によっては保険が適用されません。自費診療となった場合は、3~5万円程度の費用がかかるケースもあります。

むし歯治療であれば3,000円〜5,000円ほどですが、被せ物や詰め物の素材によって1〜5万円ほどかかる場合もあるでしょう。歯周病は初期段階であれば5,000円程度で治療できますが、症状が進行していれば数万円かかることもあります。

口腔内の状態や歯科医院により費用が異なるため、治療前のカウンセリングの際に費用を確認しておきましょう。

口臭を予防・改善する方法

歯磨きをしている女性

以下、口臭を予防・改善する方法を解説します。

正しい方法で歯磨きをする

歯磨きが不十分であれば、口臭の原因となるプラークや歯石が蓄積します。口臭を予防・改善するためには、正しい方法で丁寧に歯磨きを行うことが重要です。

奥まで届きやすくヘッドが小さめの歯ブラシを使用し、磨き残しがないように順番を決めておきましょう。口臭を防ぐには、歯と歯の間、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切です。また、就寝中は細菌が繁殖しやすいため、寝る前は特に時間をかけてブラッシングしましょう。

デンタルフロスを使用する

歯ブラシでは落とせない汚れを除去するためには、デンタルフロスの使用が効果的です。少なくとも1日に1回、歯磨きの前にデンタルフロスで隙間に蓄積した汚れをかき出しましょう。

口臭の原因となる細菌は歯と歯の隙間に潜むため、フロスを使用してプラークや細菌などを丁寧に取り除いてください。

舌苔を落とす

舌クリーナーで口臭の原因になる舌苔を取り除くことも効果的です。鏡で舌苔が付着している場所を確認しながら、奥から手前に向けて舌苔をかき取るように3〜4回動かします。

舌の表面を傷つけないために、力をいれすぎずにやさしく行いましょう。

口腔対策用のアイテムを活用する

口臭対策として、マウススプレーや口臭予防のタブレット、サプリなどを活用することも可能です。日頃から携帯し、人と会うタイミングや食後などに使用しましょう。

歯科医院を受診する

自分でできる対策をしても口臭が改善しない場合は、歯科医院を受診しましょう。口臭の原因となる細菌の種類を特定し、根本から改善することが可能です。

むし歯や歯周病が原因であれば適切な治療を行います。ブラッシングの指導も受けられるので、今後の口臭などの口腔トラブル予防にも役立つでしょう。

まとめ

口臭が改善し笑顔の女性

口臭は、むし歯や歯周病、舌苔など、口腔内のトラブルが原因で発生しているケースが多いです。これらが原因で口臭が発生している場合には、歯科医院で適切な治療を受けることで改善が期待できます。

また、口臭を予防するためには、日常の口腔ケアや生活習慣の改善が重要です。しっかりと丁寧に歯磨きを行い、水分補給をして口臭を予防しましょう。

歯科医院では、口臭の原因を特定し患者様の状態に応じた治療やアドバイスを行います。口臭が気になる方や悩んでいる方は、まずは歯科医院で相談してみましょう。

口臭でお悩みの方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子供が虫歯になりやすいのはどうして

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

健康な永久歯で過ごすためには、子供のころから虫歯の予防に取り組むことがとても大事です。特に子供は大人よりも虫歯になりやすいので注意が必要です。子供のころに虫歯になってしまうと、永久歯に影響が及んでしまう可能性があるため、歯磨きをはじめとした入念な虫歯対策が欠かせません。今回は、子供が虫歯になりやすい原因や虫歯予防について解説します。

子供の虫歯の原因は?

子供の虫歯について考える前に虫歯の原因を把握しておきましょう。
歯の表面のプラーク(歯垢)の中には細菌が存在します。細菌は飲食物の中の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸により歯は溶かされますこのように虫歯とは、プラーク(歯垢)に存在するミュータンス菌をはじめとした細菌が、歯の食べ物の糖分を摂取・分解して酸を出して歯を溶かしてしまう病気です。

子供が虫歯になりやすいのはどうして?

子供はむし歯になりやすいといわれていますが、その理由のひとつが、生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、石灰化が完全に進むまでに生えてから2~4年かかるからです。また、砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも要因として挙げられます。

周囲の人から虫歯菌に感染してしまう

先述のとおり、虫歯はミュータンス菌をはじめとした細菌から発生する酸で歯が溶けていく病気です。ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいません。赤ちゃんの口にミュータンス菌が発生してしまうのは、親をはじめとした家族や周囲の人から感染するからであると考えられています。例えば、親が赤ちゃんとお箸やスプーンを共有している、咀嚼した物を赤ちゃんに食べさせるといった行為から感染してしまいます。

歯磨きがうまくできていない

厚生労働省が以下のように指摘しているとおり、子供が虫歯になりやすい原因として、歯磨きがうまくできていないという点も挙げられます。子供が自分で歯みがきを行う場合、奥歯や新しく生えた歯で磨き残しができることが挙げられます。子供に発生するむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯の溝(小窩裂溝)から発生しているという報告があります。
歯磨きはプラークを除去するため虫歯予防に効果的ですが、子供の場合、歯磨きがうまくできないことで虫歯になりやすくなってしまいます。

ダラダラ間食している

虫歯の原因として食事が挙げられ、特に間食は虫歯の原因として広く知られています。常にお口の中に食べ物や飲み物がある状態だと、お口の環境が酸性になり続けます。酸性の状態では歯が溶けやすく、虫歯菌も活発に活動するため、虫歯のリスクが上がります。
おやつやジュースなどの間食は時間を決め、常にお口の中に食べ物や飲み物などがある状態にしないように注意しましょう。虫歯予防には、中性の状態がベストです。ダラダラと間食をしなければ唾液の作用でお口の中は中性になっていきます。

乳歯の虫歯が多いとどうなる?

虫歯になってしまう原因は色々と挙げられますが、乳歯はいずれ永久歯に生え変わるからといって、虫歯の乳歯を放置してはいけません。虫歯になった乳歯を放置することで虫歯菌が口の中に定着してしまい、他の歯が虫歯になってしまったり、顎や永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

正しく噛めなくて顎の発達に影響

虫歯の乳歯をそのままにしていることで噛み合わせが悪化してしまいます。さらに、噛み合わせは顎の発達と関係しているため、歯並び等にも影響を及ぼします。

歯並びが悪くなる

虫歯になった乳歯を放置していると、永久歯に生え変わったときの歯並びが悪くなる可能性があります。

例えば虫歯によって乳歯の頭の部分(歯冠)の形がいびつになることで、上下で噛み合わせている歯が伸びてきてしまい歯並びに悪影響を与えてしまう可能性があります。
また、虫歯によって永久歯が生えてくるスペースが減ってしまい、歯並びが悪くなる可能性があります。乳歯と乳歯の間には永久歯が生えてくるためスペースがありますが、虫歯を放置したことで乳歯が崩壊したり抜けたりしてしまうと、両隣の乳歯が寄ってきてしまい、スペースが崩れてしまいます。これにより、正常に永久歯が生えるスペースが狭くなってしまい、歯並びが悪化する恐れがあります。

永久歯の形成が不全

虫歯は放置することで歯の奥に進行してしまいます。その後、歯の神経まで到達すると、神経を腐らせてしまい歯の根っこに膿が溜まります。膿は乳歯の根の先にある歯胚と呼ばれる永久歯の元となる組織に影響を及ぼしてしまうのです。

歯胚が膿の影響を受けると永久歯の成長が妨げられてしまい、エナメル質形成不全と呼ばれる状態になってしまいます。エナメル質形成不全となった永久歯は虫歯になりやすく、乳歯から永久歯に生え変わったとしても虫歯になってしまう可能性があります。

子供の虫歯を予防するためにできることは?

家庭でできること

子供の虫歯を予防するためには、間食に気を付けましょう。砂糖を含む食品や飲料の摂取回数、量を減らすのはもちろん、ダラダラと長時間食べないことも大切です。間食をする際は決まった物を決まった時間に食べさせるようにしましょう。

また、子供は歯磨きがまだ上手ではないため、仕上げ磨きのサポートをすることが虫歯予防には大切です。歯磨きのサポートは、子供の虫歯が多く発生する奥歯や新しく生えた歯を中心に行いましょう。

歯科医院でできること

家庭だけではなく、歯科医院での虫歯予防も有効的に活用しましょう。歯科医院では、フッ素塗布によって歯を強化できます。フッ化物は歯磨き粉にも使用されていて、フッ化物を配合していない歯磨き粉に比べて虫歯の抑制率は20~40%にものぼるとされています。

また、定期的に歯科検診を受けて正しい歯磨きの方法を指導してもらい、普段の歯磨きでは掃除しきれないところを清潔にするようにしましょう。

まとめ

子供が虫歯になりやすい理由として、乳歯にはエナメル質が少ない、歯磨きに慣れていない、間食をするということが挙げられます。また、親をはじめとした周囲の人から虫歯菌が感染してしまったことで虫歯になる可能性もあります。

乳歯はいずれ永久歯に生え変わるからといって虫歯になった乳歯を放置していると、顎や永久歯の成長に影響がおよび、歯並びが悪くなったり永久歯の形成が不全になったりしてしまいます。

このようなリスクを避けるためにも歯磨きのサポートや間食を調整するといった自宅での取り組みのほか、定期的な歯科検診を受けることも重要です。大切な歯の健康を維持できるよう、子供のころからしっかりとケアをしてあげましょう。

お子さんのお口の中のお困りごとがある方は、ぜひ小児歯科がある当院までご相談ください。子供が大好きなスタッフがお待ちしています。

インビザライン・ファーストとは?適応条件・期間・費用を紹介!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「インビザライン・ファーストってどんな治療?」「何歳からできるの?」「治療期間や費用はどれくらい?」といった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。インビザライン・ファーストは歯の矯正治療の一種で、小学生くらいの子供が対象となります。

今回は、インビザラインファーストの適応条件やメリット、治療期間、費用などについて解説していきます。お子様の歯科矯正を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは?

マウスピースを持っている人

インビザラインファーストとは、成長途中にある子供を対象とした歯の矯正治療です。矯正といえば歯にワイヤーを装着して治療する方法をイメージする方が多いかもしれませんが、インビザライン・ファーストでは透明のマウスピースを装着して歯並びを整えます。

はじめに専用の機械で型取りを行ってマウスピースを作成し、歯の動き具合に合わせて1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して、少しずつ歯を動かす仕組みです。

十分な矯正効果を発揮するにはマウスピースを1日20時間以上つける必要があるため、保護者の方のサポートが必要となるでしょう。

インビザライン・ファーストの適応条件

永久歯に生え変わり始めている子供

インビザライン・ファーストは、永久歯が生え始める6歳ごろから10歳ごろの子供が対象とされています。年齢はあくまで目安であり、乳歯と永久歯の生え具合を見て歯科医師が判断します。

なお、インビザライン・ファーストには、以下のような適応条件があります。

  • 第一大臼歯が萌出している
  • 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
  • 3/4顎に乳歯または生えていない永久歯が2本以上ある

ただし、この条件に当てはまっていれば必ずインビザライン・ファーストを受けられるとは限りません。専門的な知識と経験をもつ歯科医師が歯や顎の状態を見て総合的に判断して、お子様にとってベストな治療を選択します。

条件に当てはまる方も、当てはまらない方も、インビザライン・ファーストが気になっているのであれば、まずは一度歯科医院で相談してみましょう。

インビザライン・ファーストの強み

インビザライン・ファーストのマウスピース

インビザライン・ファーストの強みは、以下の7つです。

  • 歯列の拡大と歯の配置を同時にできる
  • マウスピースが目立ちにくい
  • 痛みや違和感が少ない
  • 食事や歯磨きの邪魔にならない
  • 遊びやスポーツで怪我をしにくい
  • 口内炎になりにくい
  • 金属アレルギーのお子様でも矯正できる

このように、インビザライン・ファーストにはほかの小児矯正にはない強みが多くあります。それぞれ一つずつ解説していきます。

歯列の拡大と歯の配置を同時にできる

インビザライン・ファースト最大のメリットは、歯列の拡大と歯の配置を同時にできることです。つまり、半円状の歯列を拡大して歯が生えるスペースを確保する処置と、歯の細かな位置調整を同時に進められるのです。

一般的に小児の歯科矯正は、歯列を拡大する1期治療と、永久歯が生えそろってから歯並びを調整する2期治療に分けられています。歯の生えかわりや顎の発達を見越して治療する必要があるからです。よって、治療が完了するには5年前後かかるケースが多くあります。

しかし、インビザライン・ファーストでは、顎の成長を促して永久歯が生えてくるスペースを確保しながら歯並びを整えられるため、うまくいけば1期治療と2期治療を同時に終了させられるのです。ほかの小児矯正と比べて通院期間が短い点も魅力でしょう。

マウスピースが目立ちにくい

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは透明であるため目立ちにくいです。矯正治療中でも周りの人に気づかれにくいでしょう。近くでじっくり見られるとマウスピースをしているのがわかりますが、ただ日常生活を過ごしている分には支障ありません。

ワイヤーなどの矯正装置を見られて恥ずかしい思いをしたり、学校でいじめられたりするのではないかと心配になる保護者の方もいるでしょう。

その点、インビザライン・ファーストであればマウスピースが目立ちにくいため安心して過ごせます。

痛みや違和感が少ない

痛みや違和感などの不快感が非常に少ないのもインビザライン・ファーストのメリットです。

小児の矯正装置には様々な種類がありますが、金属製のブラケットやワイヤーが使用されているものだと、口の中に当たって痛みを感じるケースがあります。

一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは非常に薄く滑らかで、装着したときにしっかりとお口にフィットするため、違和感が少ないです。

また、インビザライン・ファーストでは、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かします。そのため、歯が動くときの痛みも感じにくいといわれています。

このように、痛みや違和感が起こりにくいため、矯正治療に対する子供のモチベーションも保ちやすいでしょう。

食事や歯磨きの邪魔にならない

食事や歯磨きをする際に邪魔にならないところも、インビザライン・ファーストの強みのひとつです。取り外しができない矯正装置の場合は、うまく噛めなかったり、歯磨きしにくかったりします。子供の場合はとくに大変でしょう。

一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは自分で簡単に取り外せるため、矯正前と同じように食事や歯磨きができます。食事や歯磨きの際にかかる負担が少ない点は大きなメリットといえるでしょう。

遊びやスポーツで怪我をしにくい

ブラケットやワイヤーなど金属素材の矯正装置を使用する場合、顔をぶつけたり転んだりした際に口の中で矯正装置が当たって怪我をする可能性があります。

インビザライン・ファーストでは柔らかい素材のマウスピースを使っているため、遊びやスポーツで怪我をしにくいです。矯正装置の存在を気にせずにスポーツや友達との遊びを楽しめます。

口内炎になりにくい

ワイヤーなどの矯正装置が口の中で擦れたり粘膜を傷つけたりすると炎症を起こし、口内炎ができることがあります。

一方でインビザライン・ファーストのマウスピースは柔らかいため口の中を傷つける可能性が低く、口内炎になりにくいのです。

口内炎ができると十分に食事をとれなくなることもあるでしょう。しっかり食事をとることは成長期の子供にとって非常に重要です。必要な栄養をきちんと体に届けられる点においても強みであるといえます。

金属アレルギーのお子様でも矯正できる

インビザライン・ファーストなら、金属アレルギーがあるお子様でも受けられます。ワイヤーなどの金属を使用した矯正では、アレルギー症状が現れる可能性があります。

一方、インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはプラスチックでできています。金属を使用していないため、金属アレルギーを理由に矯正を諦める必要はありません。

インビザライン・ファーストの期間

インビザライン・ファーストの期間イメージ

インビザライン・ファーストの治療期間は最大18ヶ月です。治療中は2〜3ヶ月に1回の頻度で通院する必要がありますが、ほかの矯正方法に比べて通院回数は少ないです。

最大18ヶ月間の治療が終わったら、永久歯が生えそろうまで経過を観察します。もし永久歯が生えそろった時点でさらに矯正が必要と判断されたら追加で治療を行います。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用イメージ

インビザライン・ファーストの費用相場は45万〜80万円程度で、基本的に保険は適用されません。自由診療のため、料金は歯科医院によって異なります。

そのため、事前に複数の歯科医院でカウンセリングを受け、料金を比較したうえで、治療を受ける歯科医院を選ぶとよいでしょう。

まとめ

インビザライン・ファーストによって歯並びが綺麗になった子供

本記事では、インビザライン・ファーストの適応条件や強み、治療期間、費用について解説しました。

インビザライン・ファーストは、お子様の顎の成長を促しながら歯並びを整えていく治療法です。装置は透明であるため目立ちにくく、取り外しができるなど多くのメリットがあります。

一方で、自由診療であるため費用は高額です。また、適応条件もあります。インビザライン・ファーストを検討している方は、一度歯科医院でカウンセリングを受け、お子様の歯の状態がインビザライン・ファーストの適応となるか相談しましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

1歳から3歳までの子供が歯磨きを嫌がるのはどうして?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
「毎日、子供が歯磨きを嫌がって、なかなかお口を開けてくれません。他の子もこんなにぐずるんですか?」「何歳まで歯磨きを嫌がるのは続くんですか?」「歯磨きを好きにさせるには、どうしたらいいでしょう?」親御さんから、このようなご質問をいただくことがあります。実際、お子さんの歯磨き嫌いを悩んでいる親御さんは、とても多いです。今回は、お子さんが歯磨きを嫌がる理由や対策方法をご紹介します。

0歳〜3歳児が歯磨きを嫌がる理由は?

小さい子供が歯磨きを嫌がるのは、お口の中の感覚がとても敏感だからです。お口に触れられることに慣れていないので、ガーゼや歯ブラシがお口の中に入ってくると、びっくりして嫌がってしまうのです。他にも、以下のような理由で嫌がることがあります。

・歯磨きをする時の体勢が苦手
・自分でブラッシングしたいのに、歯ブラシを取られてしまうのが気に入らない
・歯ブラシの質感に違和感がある
・親御さんのブラッシングが強すぎて痛い
・遊んでいるから歯磨きで邪魔されたくない
・イヤイヤ期

お子さんの多くが歯磨きを嫌がります。親御さんは、焦ったり不安に感じたりしないで、お子さんに歯磨きにゆっくり慣れてもらうようにしましょう。磨き残しがあってはいけないという気持ちから、つい力を込めて磨いてしまいがちですが、優しく表面を撫でるようにブラッシングしましょう。また、親御さんが自分の歯を強い力で磨く癖があって、お子さんの歯も強く磨いてしまうケースがあります。お子さんは痛がらないように、優しく磨くように心がけましょう。

何歳まで歯磨きを嫌がる?

毎日歯磨きを嫌がられて、辛い気持ちになってしまう親御さんも多いかと思います。どんなに嫌がるお子さんでも、毎日歯磨きをしていれば、3歳頃には慣れて嫌がらなくなります。個人差はありますが、歯磨きを嫌がる期間に終わりはあるので、安心してください。
まずは「お子さんを歯ブラシに慣れさせる」ことがとても重要です。お子さんが持ちたがったら歯ブラシを持たせてみたり、自分から洗面台に行く習慣をつけてみたりなど、歯磨きを毎日のルーティーンとして受け入れてもらうように工夫してみましょう。

0歳〜3歳児が歯磨きを嫌がる場合の対策方法

歯磨きに慣れることから始める

先ほど、歯磨きを嫌がる理由を、お口の感覚がとても敏感で歯ブラシやガーゼの感触に慣れておらず、びっくりして嫌がってしまう、とお伝えしました。まずは、歯磨きに慣れてもらうことから始めましょう。お子さんに歯ブラシを渡して遊ばせてみたり、歯ブラシでお口周りに触れてみたりすることで、少しずつ「歯磨き」というものへの違和感をなくしていくことができます。

歯磨きの頻度を増やしてあげる

もし1日1〜2回しか歯磨きをしていないのであれば、歯磨きの回数を増やすのも効果的です。そのたびに仕上げ磨きをする必要はありません。親御さんによる仕上げ磨きは就寝前に行って、それ以外の歯磨きはお子さん自身が歯ブラシを持って磨くだけで問題ないです。お子さん自身の歯磨きだけではきれいには磨けませんが、慣れてもらうために行っている歯磨きなので、そこは気にしなくて大丈夫です。

マネをさせてみる

子供は1歳くらいから自我を芽生え始めて、親の真似をしたがります。この「真似したがり」を活用するために、親御さんがお子さんに歯磨きしているところを見せてあげましょう。お子さんが真似したがったら、歯ブラシを渡して、一緒に歯磨きをしてみてください。

また、お子さんに親御さんが日常的に歯磨きを見せることは、習慣化に繋がります。親御さんがしていないことはお子さんもしないので、朝、夜、食後など歯磨きのタイミングで、親御さんも一緒に歯磨きを行って習慣化しましょう。

ごっこ遊びをしたり大げさに褒めたりして盛り上げる

ごっこ遊びでは、お子さんの好きなぬいぐるみに仕上げ磨きをして見せたり、お子さんに親御さんの歯磨きをしてもらったりするのが効果的です。

他にも、お子さんが好きな遊びをしながら歯を磨くことで、歯磨きは楽しいものだと覚えてもらえれば、スムーズに歯磨きをすることができます。また、お子さんがぐずらずに歯磨きできたら、オーバーリアクションで褒めてあげると、お子さんが歯磨きを好きになって歯磨きがしやすくなります。

手鏡を使ってみる

何をされているか分からないから怖い、という理由で嫌がるお子さんも多いです。手鏡を使って、お子さんにお口の中を見せながら歯磨きしてみましょう。「虫歯の菌を追い出してるよ」「とってもきれいになったね」と話しかけてあげてください。

好きなキャラクターや色の歯ブラシを使う

お子さんが好きなキャラクターや色の歯ブラシや歯磨き用のコップを使うのも、効果的です。歯磨きの時間が楽しみになって、自分から進んで歯磨きをしてくれるようになるかもしれません。

味や匂いのある歯磨き粉を使う

大人用の歯磨きの味が苦くて、歯磨きが苦手な場合があります。子供用のストロベリー、グレープ、アップルなどフルーツ系の味がついた歯磨き粉を使いましょう。また、泡立ちが少ないジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。

歯磨き後はしっかりと褒めてあげる

歯磨きが終わったら、たっぷり褒めてあげましょう。歯磨きがお子さんの中で良いものになって、嫌がらなくなります。

1ヶ月に1度の定期検診をおすすめいたします

親御さんが一生懸命仕上げ磨きをしようとしても、お子さんが嫌がってしっかり磨けない日もあるかと思います。また、しっかり磨いたつもりでも、前歯の裏側や奥歯に磨き残しがあったり、見えにくいところがむし歯になっていたりすることがあります。子供のむし歯は進行がとても早く、気付いたときには悪化していることもよくあります。1ヶ月に1度、歯科医院で定期検診を受けましょう。定期検診では、親御さんに仕上げ磨きや生活習慣のアドバイスも行っています。行きつけの歯科医院を作っておけば、お子さんのお口の中の変化に歯科医師がすぐに気づいて対処することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。お子さんが歯磨きを嫌がるのは限られた時期だけなので、親御さんが焦らないようにしましょう。お子さんの気持ちを上手く盛り上げて、歯磨き=楽しい時間だと思ってもらえれば、歯磨きを嫌がらなくなります。

お子さんのお口の中のお困りごとがある方は、ぜひ小児歯科がある当院までご相談ください。子供が大好きなスタッフがお待ちしています。

子どもの歯科検診の適切な頻度は?いつから行くべき?費用や流れを解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの歯科検診は行く必要があるのか、行くとしたらいつなのかという疑問を持たれる方も少なくありません。「子どもの歯はいずれ大人の歯に生え変わるから過度に気にしなくても良いのでは?」と考える方もいます。

しかし、子どものうちから歯科検診を受けて、歯の健康をキープすることが非常に重要です。

本記事では、子どもの歯科検診の重要性や行う内容、費用について詳しく解説します。

子どもの歯科検診の重要性

歯科検診を受けている子ども

子どものうちから歯科検診を受けることが非常に重要です。現在日本では、1歳半と3歳の幼児、そして高校3年生までの全学年の子どもにおいて歯科検診を義務としています。

そのため、地域の市区町村でも1歳半と3歳においては、ほかの検診とともに無料で実施しているケースがほとんどです。

乳歯は抜けるから良いと思われている方もいるかもしれませんが、乳歯だからこそ歯科検診を受けることが重要であると言われています。その理由は次の通りです。

虫歯を早期発見できる

乳歯はやわらかいため、大人の歯よりも虫歯になりやすいといわれています。また、乳歯の初期虫歯は白っぽいことが多く、痛みも起こりにくいことから、進行していても気づきにくいです。5~6か月程度で神経まで達するケースもあるでしょう。

特に乳児が生えそろう3歳くらいになると生活スタイルが多様化し、食事の回数や量が増えるため虫歯になるリスクが高まります。

低年齢のうちに虫歯になると、食べ物が噛みにくくなり、消化不良を引き起こす可能性があります。また、歯並びにも影響を及ぼす可能性があるため、子どものうちから歯科検診を受けて虫歯を早期発見・早期治療することが重要なのです。

歯並びや噛み合わせの状態を確認できる

歯科検診は虫歯の有無だけでなく歯並びや噛み合わせの状態を知るためにも重要です。

低年齢のうちは指しゃぶりや舌の癖によって歯並びが乱れやすいですが、歯科検診で歯並びや噛み合わせの状態を確認できれば、早期に改善できる可能性があります。また、適切なタイミングで歯科矯正を開始できるでしょう。

歯医者への恐怖心を減らすことができる

歯医者を嫌うこどもは多いでしょう。特に初めての歯科診療が虫歯の治療で、痛かったり恐かったりすると歯医者が嫌いになる可能性があります。

歯科検診では痛い処置はしないため、歯医者に対しての恐怖心や苦手意識を払拭できます。虫歯になった場合でも、小さいうちに歯医者に慣れていれば、躊躇なく歯科医師に口の中を見せられるようになり、歯科診療がスムーズに行えるでしょう。

歯医者に慣れるという観点からも、子どものうちから定期的に歯科検診を受けておくことが重要なのです。

子どもの歯科検診ではなにをする?

歯科検診でフッ素塗布をしている子ども

子どもの歯科検診では基本的に、歯や歯茎の状態、歯並び、噛み合わせ、口腔粘膜の異常をチェックします。すべて異常がなければ終了です。また、乳歯が抜けない、歯磨きを嫌うなどの相談にも応じてくれます。

歯科医院によっては以下の処置を行う場合もあります。

フッ素塗布

虫歯予防のためにフッ素を塗布します。フッ素には、歯質を強化し、虫歯の原因菌の活動を抑制する効果があります。歯科検診で行うフッ素塗布は歯面塗布といって歯ブラシや綿棒にのせて歯に直接塗布します。フッ素の効果は3か月程度なので定期的な塗布が必要です。

痛みがないため、子どもでも受けやすい処置といえます。うがいも必要ありません。

シーラント

シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の溝をプラスチックレジンで埋める方法です。虫歯になりやすい歯の溝に行うことで食べかすなどが溜まりにくくなり、虫歯の予防につながります。

シーラントはプラスチックレジンなので強い力が加わると欠けたり取れたりする可能性があります。そのため、定期的に歯科医院を受診して確認してもらう必要があるでしょう。

歯のクリーニング

歯科検診では歯のクリーニングも行います。歯科医院でクリーニングを受けることで、ふだんの歯磨きでは落とせない汚れも除去できます。また、磨き残しの有無についてもわかるため、今後の子どもの仕上げ磨きの参考になるでしょう。

子どもの歯科検診はいつから行くべき?

歯科検診を受ける年齢の子供

子どもの歯科検診に通い始める年齢には決まりはありませんが、歯が生え始めたら歯科検診を受けて良いとされています。そのため、歯が生え始めていれば0歳児でも歯科検診を受けられます。

多くの方が1歳半頃に市区町村で行われる歯科検診をきっかけに歯科通いをスタートする傾向にあるようです。特に、1歳半~2歳半の1年間は虫歯菌への初感染が認められる時期です。

また、人によってはある程度歯が生えてきており歯並びもチェックできるようになる年齢と言われています。このことから、1歳半くらいから子どもの歯科検診をスタートするのが望ましいでしょう。

しかし、子育てが忙しく1歳半で子どもを歯科検診に連れていくことが難しいという方もいるかもしれません。3歳までに歯科検診に通い始めれば、虫歯がない状態で育つ可能性が高いとされているため、遅くとも3歳までに子どもの歯科検診をスタートすることが理想です。

子どもの歯科検診の適切な頻度は?

子どもの歯科検診の適切な頻度イメージ

子どもの歯科検診を受ける適切な頻度は、3~4カ月に1回程度です。子どもの歯は変化が著しく、虫歯になると進行しやすいです。また、3〜4ヶ月程度経過すると、バイオフィルムや歯石が形成されはじめます。フッ素塗布の効果も3~4か月程度といわれています。

そのため、3~4か月に1回の頻度で歯科検診を受けることでお口の健康状態をキープできるのです。

ただし、その子のお口の状態や歯科医院の考え方によって適切な頻度は異なります。検診を受ける頻度については、かかりつけの歯科医院で確認しましょう。

子どもの歯科検診の費用

子どもの歯科検診の費用イメージ

子どもの歯科検診の費用は自治体によって異なるため一概には言えません。地域の医療費助成制度を利用することで、自己負担なしで受けられるところもあります。また、乳児医療証を活用すれば、歯科検診の自己負担はありません。

ただし、歯科検診の自己負担がないところでもシーラントやフッ素塗布をすることで追加の費用がかかるケースもあります。詳しい費用については、歯科医院で確認してください。

子どもの歯科検診の流れ

歯科検診を受けている子ども

子どもの歯科検診ではまず口の中を見て、虫歯の有無や噛み合わせなどをチェックします。このときに付き添いの保護者の方に普段の食生活や歯磨きの仕方、歯について気になることなどを確認します。

虫歯が見つかった場合、その場で治療は行わず、後日改めて治療するケースが多いです。口の中をチェックしたら、クリーニングを行い、歯に付着している汚れを綺麗にします。さらに必要に応じてフッ素塗布やシーラントの処置をして終了です。

子どもを歯科検診に連れていくときの注意点

子どもを歯科検診に連れていくときの注意点イメージ

子どもを歯科検診に連れていく際にはいくつか注意すべきことがあります。子どもを歯科医院に連れて行く際の参考にしてみてください。

歯医者に行く前には飲食をしない

歯医者に行く前、歯を磨けばよいと飲食をしてから行く方もいますが、子どもの場合は歯医者に行く前の飲食は控えましょう。

子どもは口の中に器具を入れられることに慣れていません。歯科検診で器具を口の中に入れることで嘔吐をするリスクがあります。歯科検診は上を向いたまま行うので、嘔吐物がのどに詰まって窒息するリスクもあります。歯科検診が終わってから飲食をしましょう。

機嫌が良いときに検診を受ける

特に低年齢の子どもは慣れていない環境や慣れていない器具を使った検査で泣いてしまうことがあるでしょう。機嫌が良い時間帯を選ぶことで、リラックスして歯科検診を受けられる場合があります。

そのため、低年齢の子どもの場合は、午前中や午睡のあとなど、機嫌の良いタイミングを選んで検診を受けましょう。

歯医者は怖いところと教えない

歯医者に対する予備知識がない子どもに、歯医者は怖いところであるという認識をもたせないようにしましょう。歯医者は歯の健康を守るところであるということを子どもが理解できれば、歯医者に通うのを嫌がらなくなるかもしれません。

まとめ

歯科検診を受け健康な口元を維持できている子ども

歯科検診は大人になるまで行かなくても良いと思っている方もいるかもしれません。

しかし、子どものうちから歯科検診を定期的に受けておくことで虫歯のリスクを低減したり、歯並びを早期に整えられたりします。そのため、1歳半には歯科検診を受けておくことが望ましいです。遅くても3歳から定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

歯科検診で行う内容や費用は歯科医院や自治体によって異なります。必ず自身の受診する歯科医院で確認してください。

子どもが小さいから泣いて迷惑をかけてしまうのではないかと心配な方は小児歯科を受診すると安心です。幼少期から歯科検診を受けて歯の健康を守りましょう。

子どもの歯科検診を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子供・赤ちゃんはいつから歯科医院に連れて行けばいい?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子供や赤ちゃんをいつから歯科医院へ連れて行っていいか迷っている親御さんも多いのではないでしょうか。子供の歯は大人の歯よりも虫歯が進行しやすいので、早めに歯科院へ連れていくことをおすすめします。今回は、いつから歯科医院に通うべきかと、子供を通わせる歯科医院の選び方についても併せて解説します。

歯科医院はいつから通えばいい?

子供の歯は生後6ヶ月頃から生え始めます。そのタイミングで歯科医院へ連れていくのがおすすめです。生え始める時期は個人差があるので、お子さんのお口の中の状態に合わせて、歯科医院へ連れていく時期を検討してみてください。

歯が生え始める生後6ヶ月頃に連れて行きましょう

生後6ヶ月頃に乳中切歯という下前歯が生えてきたら、歯科医院へ連れて行きましょう。すぐに虫歯になることは考えにくいですが、以下の理由から検診してもらうことをおすすめします。

・正しい歯磨きができているかの確認する

・虫歯になりにくい離乳食などのアドバイスをもらう

・子供に歯科医院に慣れてもらう

お子さんの仕上げ磨きはご自身の歯を磨くのとは勝手が違うので、上手にできていない親御さんも多くいらっしゃいます。歯科医院で正しい仕上げ磨きの方法を教われば、お子さんの歯を虫歯から守ることができます。小児歯科であれば、離乳食などのアドバイスを受けることも可能です。食事の仕方やタイミングによって虫歯を予防できるので、知っておくと役立ちます。また、虫歯になってから歯科医院を訪れると、歯科医院=痛いことをするところ、とお子さんが認識してしまいます。検診で赤ちゃんの頃から定期的に通っておけば、自然と歯科医院の雰囲気やお口の中を見られることに慣れてくれます。

1歳を過ぎるとすでに虫歯がある子供もいます

1歳を過ぎた時点で、すでに虫歯になっているお子さんもいます。初期の虫歯の場合は、虫歯が大きくならないように、虫歯の進行抑制を行っていきます。しかし、虫歯が深くまで進行してしまっていた場合、早い年齢から治療が必要となって、歯科医院=痛いことをするところ、という認識になってしまいます。虫歯を早期に発見するためにも、歯が生え始める生後6ヶ月頃から歯科医院へ通いましょう。

1歳~2歳は予防的な治療を行い、3歳頃から簡単な治療を開始します

小さいお子さんの場合、虫歯ができても積極的な治療を行うことは難しいです。特に1~2歳頃は、フッ素塗布や歯磨き指導など予防的な治療を主に行います。乳歯が生え始めた頃から歯科医院に通っているお子さんは、3歳頃から慣れてきます。そのくらいからコミュニケーションも取れるようになるので、簡単な虫歯治療を開始するようになります。

初めての歯科医院、どうすればいい?

初めて歯科医院へお子さんを連れていく時、どうすればいいのか分からずためらっている親御さんも多いのではないでしょうか。

どのくらいの時間かかる?

赤ちゃんの歯科検診では、基本的には治療は行わず、お口の中の状態を確認して今後のスケジュールを決めていきます。大抵は30分〜1時間程度で完了しますが、お子さんの状態や院内の混み具合などで時間は変わってくるので、後ろの予定は余裕を持って入れることをおすすめします。

おすすめの受診時間

赤ちゃんが不機嫌だったり泣いたりしがちな時間帯は避けて、いつも比較的ご機嫌が良い時間帯に合わせて、予約を取りましょう。赤ちゃんの生活リズムをよくご存じな親御さんが、時間帯を選んで予約することをおすすめします。また、ミルクを飲んだり離乳食を食べたりした後は、嘔吐することもあるので、なるべく食前の時間に予約しましょう。

赤ちゃんが泣いた時はどうすればいい?

「赤ちゃんが泣いたら、しっかり診てもらえないかもしれない」「赤ちゃんが泣いたら、歯科医院に迷惑をかけてしまう」など不安に感じる親御さんもいらっしゃるかと思います。

赤ちゃんが泣くことは当たり前なので、歯科医院では考慮して検診を行います。また、小児歯科があれば、赤ちゃんの対応にも慣れています。検診や簡単なケアであれば、短時間で終わるので安心して受診してください。

初めての歯科医院を選ぶ3つのポイントとは?

小児歯科があるクリニックを選ぶ

歯医者の機材や匂いに違和感を感じて、泣いてしまう子供や暴れてしまう子供も少なくありません。小児歯科であれば、スタッフがそのような時の対処に慣れているので、任せてしまえば大丈夫です。

説明が丁寧で分かりやすいか

初めての歯科医院だからこそ、詳しく説明を聞きたい方も多いと思います。小児歯科は歯磨き指導や離乳食へのアドバイスなど、細かいアドバイスがあるかどうかが重要なポイントです。乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいため、きめ細やかなサポートが受けられる歯科医院を選びましょう。

院内の雰囲気やスタッフ対応も大切

病院独特の緊張感がある雰囲気が苦手なお子さんが多いです。お子さんにに楽しく歯医者へ通ってもらうためにも、内装が明るくお子様向けのおもちゃなどが置いてあり、スタッフが元気でにこやかな雰囲気の歯科医院を選ぶと良いでしょう。

まとめ

歯が生え始める生後6ヶ月頃から歯科医院に通うのがおすすめです。赤ちゃんの頃から検診を受けていれば、歯科医院=痛いところという認識を持たずにお子様が育つことができます。

お子さんのお口の中のお困りごとがある方は、ぜひ小児歯科がある当院までご相談ください。子供が大好きなスタッフがお待ちしています。

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