
11月の休診日について
3日(日)、4日(月)、10日(日)、13日(水)、17日(日)、23日(土)、24日(日)
となっております。
11月の土曜診療について
11/9(土)は矯正の方のみ午後診療(14:00~16:00受付まで)を行っております。
よろしくお願い申し上げます。


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こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
子どもの歯並びは、健やかな成長と生涯にわたる歯と口の健康のために非常に重要な要素です。しかし、「歯並びは遺伝で決まるもの」と考えていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか。実際には遺伝だけではなく、環境や生活習慣などさまざまな要因が子どもの歯並びに影響を与えます。今回は、子どもの歯並びに影響を与える要因と、良い歯並びを保つための方法について詳しく解説していきます。
遺伝は、子どもの歯並びや噛み合わせに影響を与える重要な要素の一つです。親から子へと受け継がれる遺伝子には、歯の大きさや顎の骨の大きさ、形などが含まれます。これらの要素が組み合わさることで、子どもの歯並びが決まります。例えば親の歯が大きくて顎の骨が小さい場合、子どもも同じような特徴を持つことがあり、結果として叢生や出っ歯(上顎前突)などの不正咬合を生じることがあります。
しかし、遺伝は歯並びの全てを決定するものではありません。同じ遺伝子を持つ双子でも、歯並びが異なることがあります。これは、遺伝以外の要因が歯並びに大きな影響を与えるためです。
環境要因も子どもの歯並びに大きな影響を与えます。具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
子どもの頃から口呼吸が習慣化していると、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。口呼吸により舌の位置が低くなり上顎の成長が抑制されると、上顎が狭くなります。これにより歯が綺麗に並びきるだけのスペースが足りなくなり、歯が重なり合って生える原因となります。
指しゃぶりは特に幼児期に見られる行動ですが、一定の年齢を超えてもこの習慣が続くと歯並びに悪影響を与えることがあります。指しゃぶりにより強い圧がかかると前歯が前方に押し出されて、出っ歯や開咬(奥歯を噛み合わせた時に前歯に垂直的な隙間ができる噛み合わせ)の原因となります。
乳歯のむし歯や外傷によって歯が早期に抜け落ちると、隣の歯が移動して歯並びが乱れることがあります。乳歯は永久歯が正しい位置に生えるためのガイドの役割を果たしているため、早期喪失は将来的な歯並びに影響を与えます。
生活習慣も歯並びに影響を与える重要な要素です。子どもの頃からの習慣が、歯並びの良し悪しに大きく関わってきます。
硬いものを噛む習慣があると顎の骨の発達が促進され、結果として歯並びが良くなることがあります。反対に柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の骨の発達が不十分になり、歯が綺麗に並びきるだけのスペースが不足してしまいます。バランスの良い食生活が、健康な歯並びにとって重要です。
正しい姿勢を保つことも、歯並びに影響を与えます。勉強しているときはつい猫背になりがちですが、このような偏った姿勢は顎の位置に影響を与え、歯並びが乱れる原因となります。特に成長期の子どもは、正しい姿勢を意識することが大切です。
日常的な口腔ケアの習慣も、歯並びに影響を与える要因です。定期的な歯科検診と適切な歯磨きを行うことでむし歯や歯周病を予防し、健康な歯を保つことができます。むし歯や歯周病が原因で歯が抜け落ちると、歯並びが乱れることがあります。

子どもの歯並びが気になる場合、早期に歯科医師に相談することが重要です。早期発見と適切な治療が、将来的な歯並びの問題を予防する鍵となります。
予防矯正は、成長期の子どもに対して行われる矯正治療の一つです。顎の骨の成長をコントロールしながら歯並びや噛み合わせを整えられるため、無理なく本来あるべき歯並びに導くことができます。
口呼吸や指しゃぶり、舌の癖などの口腔習癖を改善するための訓練は、歯並びや噛み合わせの治療に欠かせません。いくら矯正治療で歯並びや噛み合わせを整えられたとしても、これらの癖が改善されていなければまた歯並びや噛み合わせが乱れてしまう原因となります。
子どもの歯並びを良好に保つためには、以下の方法を実践することが重要です。
定期的な歯科検診を受けることで早期に問題を発見し、適切な対策を講じることができます。かかりつけの歯科医院をつくっておくことで、成長に合わせて子どもの歯並びの状態をチェックし、必要な治療を提案してもらえるでしょう。
正しい歯磨きやデンタルフロスの使い方を習慣化することは、歯とお口の健康を守るための基本です。ただなんとなく歯を磨くのではなく、正しく磨く習慣を定着できるようにしましょう。
食生活の欧米化で柔らかい食べ物を好む子どもが増えたことも、歯並びや噛み合わせが悪い子どもが増えた原因の一つであるといわれています。硬い食べ物を積極的に取り入れることで、顎の骨の発達を促進できる可能性があります。野菜や果物、ナッツなど、噛む力が必要な食べ物をバランス良く摂取するよう心がけましょう。
正しい姿勢を保つことも、歯並びにとって重要です。特に成長期の子どもは姿勢が歯並びに影響を与えるため、日常生活での姿勢を意識することが大切です。座るときや歩くときには背筋を伸ばして頭を前に出さないようにすることで、正しい顎の位置を保つことができます。
子どもの歯並びは遺伝だけで決まるものではなく、環境や生活習慣、早期の歯科治療など、さまざまな要因が影響を与えます。遺伝的な要素は確かに存在しますが、正しいケアと環境の整備で健康な歯並びを保てるように取り組みましょう。
当院でも、マイオブレースの取り扱いもございます。お子さまのお口の中にお困りごとがある方は、ぜひ当院までご相談ください。子どもが大好きなスタッフがお待ちしています。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
乳歯は、子どもが成長していく過程で非常に重要な役割を果たします。噛む機能はもちろん、発音や顔の成長にも影響を及ぼすため、健康な乳歯を保つことが非常に重要です。
しかし、乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいです。多くの保護者が、子どもの乳歯の虫歯に悩んでいるのも事実です。
本記事では、乳歯が虫歯になりやすい理由や、放置した場合のリスク、そして乳歯の虫歯の予防方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

まずは、乳歯が虫歯になりやすい理由を確認しましょう。
永久歯に比べて乳歯のエナメル質は非常に薄く、歯の保護機能が十分ではないことが大きな理由の一つです。エナメル質は、歯の表面を覆い外部からの刺激や酸から歯を守っています。
乳歯の場合、その厚みは永久歯の約半分しかありません。そのため、虫歯菌が作り出す酸に対する抵抗力が弱く、酸によって歯が溶けやすいのです。
乳歯は石灰化が不十分で、歯の硬さや強度が永久歯に比べて低いことも理由として挙げられます。石灰化が進んでおらず歯が柔らかいため、虫歯が発生しやすく、進行も速いです。
乳歯の表面は非常に滑らかですが、奥歯の溝が深く複雑であることも原因です。奥歯の溝や歯間には食べかすやプラークが溜まりやすく、虫歯菌が増殖しやすいのです。
乳幼児は、まだ自分で十分に歯磨きを行うことが難しいです。歯と歯の間や奥歯の隙間に食べ物が残ることが多く、これが虫歯の原因となります。
手先の感覚が発達途中にあり、自分の力だけで汚れを落とすことは困難です。そのため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。

乳歯の虫歯には、永久歯とは異なる特徴がいくつか見られます。一つずつ確認しましょう。
乳歯の虫歯は、進行するのが非常に早いです。先述した通り、乳歯のエナメル質は薄いため、酸によって溶けやすく、虫歯が発生すると短期間で深部にまで進行します。
定期的に歯科検診を受け、早期に虫歯を発見することが、治療の遅れを防ぐためには重要です。
乳歯の虫歯は、白っぽい斑点として現れることが多いです。一般的に虫歯は黒く見えると思われており、白い斑点は歯と同化するので見逃されることが非常に多いのです。
早期に適切なケアを行えば進行を止めることが可能ですが、保護者の方が発見するのは困難かもしれません。
痛みを伴わないことが多いのも、乳歯の虫歯の特徴です。特に、小さな子どもは痛覚が未発達で、虫歯が神経に達しても明確な痛みを感じない場合があります。
保護者が気づかないまま虫歯が進行することも少なくありません。虫歯を放置すると、永久歯にまで悪影響を及ぼすことがあります。

乳歯の虫歯は永久歯に影響を及ぼすため、早期に適切な治療を行うことが重要です。乳歯が虫歯になると、歯の内部まで菌が侵入し、神経を冒すことがあります。
根っこに膿が溜まった状態を放置すると、炎症が広がります。痛みだけでなく、永久歯の発育にも悪影響を与える可能性があるのです。
さらに、治療せずに放置したために乳歯が虫歯で抜けてしまうと、隣接する歯がそのスペースに移動することがあります。永久歯が正しい位置に生えるためのスペースがなくなると、歯並びが悪くなるリスクが高まります。
「乳歯はどうせ抜けるから」と考える方は少なくありませんが、さまざまなリスクがあるため放置してはいけません。

乳歯の虫歯治療は、虫歯の進行度や子どもの年齢、歯の状態によって異なります。一般的な乳歯の虫歯の治療方法について解説します。
初期の虫歯の場合、フッ素塗布が行われることが多いです。フッ素には、歯の表面を強化し再石灰化を促進する効果があるため、初期虫歯の進行を防ぐ効果が期待できます。
ごく初期の虫歯であれば、フッ素塗布とケア方法の見直しで改善できる可能性があります。お子様への負担も少ない治療法といえるでしょう。
虫歯が進行して歯に穴があいている場合には、虫歯部分を削って詰め物します。小さな虫歯であれば短時間で治療が完了するため、子どもの負担も抑えられるでしょう。
虫歯が神経にまで達している場合には、根管治療を行う必要があります。虫歯が進行して神経が炎症を起こしている際に行われる処置で、痛みを取り除き、歯の機能を維持することを目的としています。
大人の場合は完全に神経を除去しますが、お子様は再生能力が非常に高く、神経が再度機能する可能性があります。そのため、神経の一部を残す治療を選択するケースもあります。
歯を保存できないほど虫歯が進行している場合や、歯を残すことによる悪影響が懸念される場合は、抜歯を検討します。抜歯をすると歯並びに影響が出ることがあるため、その後は隣接する歯が動かないようにスペースメンテナーという装置を使用します。
スペースメンテナーは、抜歯によって生まれたスペースを保つために使用する装置です。将来的な歯並びへの影響を最小限に抑えられるのです。

乳歯の虫歯は、適切なケアと処置を行えば予防することが可能です。乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいため、特に小さい頃から予防に力を入れることが大切です。
ここでは、乳歯の虫歯の予防方法をご紹介します。
日々の歯磨きは、虫歯予防の基本的な取り組みの一つです。小さな子どもが自分で完璧に歯磨きを行うのは難しいため、保護者が仕上げ磨きをして磨き残しを防ぐことが重要です。
特に、歯と歯の間や奥歯の溝など、歯ブラシが届きにくい部分を意識して磨いてあげましょう。仕上げ磨きを行う際には、フッ素を含んだ歯磨き粉を使用すると虫歯予防に効果的です。歯質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高めることができます。
食生活も虫歯予防に大きく影響します。糖分を多く含む飲食物は、虫歯菌の繁殖を促進するため、ジュースやお菓子の摂取を控えることが推奨されます。
特に、だらだらと長時間にわたって食べると、口内が酸性の状態が長時間続く原因となり、虫歯のリスクを高めます。食後や間食後には、歯磨きを実施すれば虫歯を効果的に予防できます。歯磨きが難しい場合は、うがいだけでも行いましょう。
歯科医院で行われる予防処置も有効です。フッ素塗布やシーラントは、歯を強化し虫歯になりやすい部分を保護することができます。
定期的に行うことで、長期にわたって虫歯の発生を抑える効果が期待できます。プロフェッショナルケアは、家庭でのケアと組み合わせることで、より効果を発揮します。そのため、日々の口腔ケアも丁寧に行いましょう。
家庭内の感染予防も重要です。虫歯菌は、唾液を介して家族間で伝染することが多いです。保育者が虫歯予防を徹底すれば、子どもへの感染リスクを減らすことができるのです。
家族全員が定期的に歯科検診を受けて口内を清潔に保つことで、子供の虫歯も予防できる可能性が高まります。

乳歯は、子どもの成長において非常に重要な役割を果たします。
しかし、乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすく、進行も非常に速いです。乳歯が虫歯になると、永久歯にまで悪影響を与える可能性があるため、早期に治療することが重要です。
また、虫歯は予防することが可能です。家庭での毎日の歯磨きや仕上げ磨き、適切な食生活を意識しましょう。フッ素入りの歯磨き粉を使用したり、歯科医院での定期検診を受けたりすることで、虫歯のリスクを大幅に減らせます。
乳歯の虫歯治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
子どもの歯磨きは、健康な歯を保つために欠かせない習慣です。しかし、歯磨き中に起きる事故も少なくありません。特に小さな子どもは自分で安全に歯磨きを行うのが難しく、保護者の目が届かないところで事故が発生することがあります。例えば、歯ブラシをくわえたまま歩き回り、転倒して歯ブラシが喉や口腔内に突き刺さるというケースが報告されています。こうした事故は一瞬の不注意で起こるため、日頃からの注意が必要です。今回は、歯磨き中に起きる事故の事例、そして事故を防ぐための対策について詳しく説明します。
近年歯磨き中に起きる子どもの事故が増加しており、消費者庁の報告によると平成28年4月から令和3年3月末までの間に、6歳以下の事故情報が120件報告されています。このうち、3歳以下の子どもに関連する事故が104件と圧倒的に多くなっています。その中でも特に1歳から3歳の年齢層に集中しており、事故の内容も深刻なものが多い傾向にあります。
事故の原因で最も多いのは、歯ブラシをくわえたまま歩き回ることによる転倒です。歯磨きをしている最中に転んで、歯ブラシが口の中や喉に突き刺さる事故が報告されています。また、ソファーなどに座っている際に転倒したり、人や物にぶつかることが原因となることもあります。これらの事故には集中治療室への入院が必要なほどの重大なケースも含まれています。
具体的な事故の例としては、歯ブラシをくわえたまま遊んでいるときに兄弟や親とぶつかり転倒し、喉に歯ブラシが刺さったというケースがあります。また、歯磨きをしている最中に家具にぶつかって転倒し、歯ブラシが歯茎に刺さった事例も報告されています。これらの事故は、短時間で起こるため、保護者の注意が欠かせません。
歯磨き中の事故を防ぐためには、以下のような対策を講じてみましょう。
子どもが歯磨きをしている間、保護者がそばで見守ることが重要です。特に1歳から3歳の子どもは歯ブラシを持ったまま歩き回ることが多いため、注意が必要です。見守るだけでなく正しい歯磨き方法を指導し、安全な環境を整えることも大切です。
子どもが歯磨きをしている間は、必ず座らせるようにしましょう。床に座らせて歯磨きをさせることで、転倒のリスクを大幅に減らすことができます。椅子に座らせる場合は、安定した場所を選び、椅子ごとひっくり返るなどのことが起こらないようにしましょう。
子ども用の歯ブラシには、喉突き防止の工夫が施されているものがあります。これらの歯ブラシを使用することで、事故のリスクを減らすことができます。先端が丸くなっている歯ブラシや、柔らかい素材でできた歯ブラシを選ぶと良いでしょう。
歯ブラシを子どもが自由に取れる場所に置かないようにすることも重要です。特に子どもが一人で歯磨きをする場合は、歯ブラシを大人の監視下に置くようにしましょう。高い場所や引き出しの中に保管し、必要なときに取り出すようにすると安全です。
子どもが歯磨きを終えた後は必ず口の中をチェックし、異常がないか確認する習慣をつけましょう。これにより歯磨き中に発生した小さなトラブルも早期に発見し、対処することができます。
歯磨き中の事故を防ぐためには、正しい歯磨き方法を教えることも重要です。子どもが自分で安全に歯磨きできるようになるためには、保護者が手本を示し、適切な指導を行う必要があります。歯ブラシの持ち方や動かし方、適切な力加減を教え、子どもが正しく歯を磨けるように導きましょう。また、歯磨きの際には鏡を使って、自分の歯を確認しながら磨く習慣をつけると良いでしょう。

歯磨き中の事故を防ぐと同時に、定期的な歯科検診も重要です。歯科医師によるチェックと指導を受けることで子どもの歯の健康状態を常に把握し、適切な対策を講じることができます。定期検診のときには歯磨き指導が行われることも多いため、歯磨きの技術を向上させるとともに、歯の健康を維持するためのアドバイスを受けることができます。
子どもの歯磨き中に起きる事故は、保護者の注意で防ぐことができます。歯磨きは毎日の習慣であり子どもの健康にとって重要なものですが、その安全性を確保するためには適切な対策が必要です。特に転倒による事故が多いことから、歯磨きをしている間は子どもを座らせ、保護者がしっかり見守るようにしましょう。また、安全対策が施された歯ブラシを選び、事故のリスクを減らすことも重要です。歯磨き中の事故を防ぎ、安心して歯磨きを続けられるようにしましょう。お子さまの歯やお口の中のことで気になることがございましたら、いつでも当院までご相談ください。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
歯の見た目を改善しつつ機能を回復できる審美歯科は「黄ばんだ歯を白くしたい」「銀歯を白い歯に変えたい」など、お悩みを抱える方に選ばれています。歯や口元の見た目を改善し、健康的な美しい笑顔を取り戻してくれる科目です。
しかし、治療内容や費用の詳細などが分かりにくく、治療に踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
今回は、審美歯科の治療内容や費用、審美歯科を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。費用が高い理由や負担を抑える方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

歯や口元の美しさに焦点をあてた総合的な歯科治療が、審美歯科です。「美しい歯並びになりたい」「歯茎の色素沈着をどうにかしたい」など、口腔内の悩みを改善します。
美しさを向上させるのが目的ですが、治療することで機能が改善されるケースもあります。例えば、歯列矯正で歯並びを整えると、嚙み合わせもよくなって食事をとりやすくなる可能性があります。
また、審美治療で見た目が改善されれば、口元のコンプレックスが解消され、精神的にも大きなメリットを得られるでしょう。

様々な治療方法があり、歯科医院によって取り扱っている治療が異なります。以下、代表的な治療法について解説します。
歯並びを改善できる歯列矯正には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正には、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正があり、どの矯正タイプを選ぶかによって費用も異なります。
矯正治療中の見た目を重視したい方には、透明な装置を使用するマウスピース矯正やワイヤーの見えない裏側矯正が人気です。
なんらかの理由で歯が抜けたり抜歯したりした場合に、人工歯根を顎の骨に埋め込んで歯を再建する治療法です。顎の骨にインプラントを埋入するため、麻酔を伴う外科的処置が必要です。
審美目的でインプラント治療を受ける場合は医療費控除の対象になりませんが、歯の機能の回復が目的の場合は医療費控除の対象になる場合があります。
歯の表面に付着した汚れや色素沈着を除去し、歯を白くする治療です。歯の着色は日常的な習慣により引き起こされることが多く、ホワイトニングはその改善に効果があります。
ホワイトニングには、オフィスホワイトニングやホームホワイトニング、デュアルホワイトニングがあります。それぞれに特徴があり、効果や持続時間が異なるため、歯科医師と相談しながら患者様自身に合う治療法を選択します。
天然の歯に近い色や透明感を持つセラミック素材を使用して歯を修復する治療です。むし歯治療後の詰め物や被せ物に選択されることが多く、見た目の美しさと耐久性を兼ね備えています。
素材によって特徴がありますが、基本的に金属アレルギーの心配がなく長期間にわたって安定した美しさを保てるのが特徴です。
ただし、メタルボンドというセラミック素材は内側に金属を使用しています。金属アレルギーのリスクがあるため、すでにアレルギーがある方や不安な方は避けたほうがよいでしょう。
歯の表面をわずかに削って、セラミックで作ったシェルを貼り付けて見た目を改善する治療です。歯を削る量はごく僅かで、歯の健康を害することは基本的にありません。主に前歯部分の見た目を改善するために行われます。
矯正治療とは異なり、歯の色や形、サイズの調整が可能で、複数の悩みを一度に解決することができます。短期間で治療が終わることもメリットでしょう。
歯茎の色を改善できるのがガムピーリングです。レーザーや薬剤を使用し、歯茎の黒ずみや色素沈着を取り除くことで、健康的で美しいピンク色の歯茎を取り戻します。
痛みが少なく、短期間で効果を実感できるのが人気の理由です。

審美歯科には基本的に保険が適用されないため、歯科医院ごとに費用が異なります。実際の費用は、治療を受ける予定の歯科医院で確認しましょう。
ここでは、治療内容ごとに費用の目安をご紹介します。
上述したように、歯列矯正にはワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正の費用は60万円~150万円程度、マウスピース矯正の費用は80万円~120万円程度が相場です。
インプラント治療の相場は、1本あたり30万円~60万円です。
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込んで安定させるので、顎の骨の量や厚みが非常に重要です。そのため、顎の骨を増やす処置が必要になるケースがあります。この場合、術式によって異なりますが、3〜30万円ほどの追加費用がかかります。
ホワイトニングの費用は、種類によって異なります。
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって行われるオフィスホワイトニングは、3万円~7万円が相場です。歯科医院で作成したマウスピースと専用の薬剤を用いて自宅で行うホームホワイトニングは、2万5,000円~5万円が相場でしょう。
2つの方法を組み合わせるデュアルホワイトニングは、5万円~8万円が相場です。
セラミック治療の費用は、選択する素材によって大きく変動します。
素材によって特徴が異なるので、歯科医師と相談しながら決めましょう。メタルボンドは内側が金属なので、金属アレルギーやメタルタトゥー(金属による歯茎の黒ずみ)を避けたい方は選択しないようにしましょう。
ラミネートベニアの費用の相場は、7万円~18万円です。セラミックのシェルを貼り付ける方法なので、使用するセラミック素材によって費用が変動します。
歯科医院によって取り扱う素材が異なることも多いので、歯科医師に相談してみましょう。
ガムピーリングの費用は、上下顎を同時に施術する場合、1回あたり1万1,000円程度が相場です。ガムピーリングにも種類があり、どの方法を受けるかによって費用が変動します。

審美歯科の費用は、保険適用外で全額自己負担になることや、使用される素材が高品質で治療に高度な技術が必要なことから、高額になる傾向があります。例えば、セラミック治療に用いられるセラミックは、審美性や耐久性が高く変色しにくいです。
しかし、健康保険の適用範囲内では使用できません。また、技術的にも難易度が高く、経験豊富な歯科医師による施術が必要なことも治療費用が高くなる要因といえます。
なるべく負担を抑えて審美歯科の治療を受けたい場合は、事前に歯科医院で保険適用の範囲について確認しておきましょう。審美歯科の治療内容や費用は歯科医院によって異なるため、複数の歯科医院を比較することも有効です。

ここでは、審美歯科を選ぶ際のポイントをご紹介します。
例えば、歯を白くしたい場合、ホワイトニングやセラミック、ラミネートベニアなど、複数の選択肢の中から治療法を選べます。口腔内の状態や歯科医院によって取り扱っている治療法が異なるため、患者様が希望する治療を受けられないことがあります。
自分の悩みを改善できる治療を受けるためにも、歯を白くしたい、歯並びをよくしたい、歯の隙間を埋めたいなど、患者様自身の希望は明確にしておきましょう。担当の歯科医師にもしっかり伝えて、理想像を共有することが重要です。
将来的に後悔しないためにも、まずはカウンセリングを受け、治療内容や費用の説明を受けてから検討するようにしましょう。審美歯科の費用は高額になるケースが多いため、治療内容や治療にかかる期間、費用などについてしっかり把握しておく必要があります。
どの治療法にもメリットとデメリットがあります。例えば、天然歯のような仕上がりになるセラミック治療やラミネートベニアで歯の見た目を改善したい場合、健康な歯を削る必要があります。
ただし、健康な歯を削ると元に戻すことができないため、治療法を選ぶ際に注意が必要です。被せ物の治療では、歯の神経を取る処置が必要なことがあります。
神経を取ると栄養が得られず、歯が枯れ木のように脆くなる上に、痛覚がなくなることから歯のトラブルに気づきにくくなってしまいます。審美歯科を検討している場合は、メリット同様にデメリットやリスクについてもしっかり把握しましょう。

審美歯科は、歯列矯正やセラミック治療、ホワイトニングなどを行うことで、歯の色や形を整え、患者様の笑顔をより魅力的にします。
歯の健康を維持するだけでなく見た目の美しさを追求するため、自信をもって人前に立てるようになる方が多いです。対人関係や社会的な活動も円滑に進められるようになるなど、メリットが大きい治療と言えるでしょう。
その一方で、審美歯科での治療は自由診療となり、例外を除いて保険が適用されません。必然的に費用が高額になります。
また、治療の過程で歯を削るなど健康な歯に負担がかかるリスクも高いため、ライフスタイルへの影響や費用対効果を重視して検討しましょう。
審美歯科を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

6日(日)、9日(水)、13日(日)、14日(月)、19日(土)、20日(日)、23日(水)、27日(日)
となっております。
宜しくお願い申し上げます。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
むし歯は、歯のエナメル質が酸によって溶けることで発生します。その酸は、日々の食事や飲み物から供給される糖によって、むし歯の原因となる細菌が産生するものです。これを防ぐためには適切な口腔ケアが欠かせませんが、さらに効果的な予防策として「フッ素」の活用があります。今回は、むし歯予防におけるフッ素の活用について詳しくご紹介します。
フッ素は、自然界に広く存在する元素であり、歯の健康にとって非常に重要な役割を果たします。フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する働きを持っています。このため、フッ素はむし歯予防に非常に有効とされています。
むし歯の予防に効果があると言われているフッ素ですが、具体的にどのような働きがあるのでしょうか。
フッ素は歯のエナメル質に取り込まれると、エナメル質の結晶構造を強化し、酸に対する耐性を高めます。これにより、むし歯菌が生成する酸によってエナメル質が溶けにくくなります。
酸によって溶けたエナメル質の再石灰化を促進するのもフッ素の重要な働きです。再石灰化とは溶けたエナメル質が再び硬くなる現象で、これにより初期のむし歯が修復されやすくなります。
フッ素にはむし歯菌の活動を抑制する効果もあります。具体的には、むし歯菌が酸を生成する過程を阻害し、むし歯の進行を遅らせる働きを持っています。
フッ素を取り入れる最も手軽な方法は、フッ素配合の歯磨き粉を使用することです。歯磨き粉の使用により、毎日のブラッシングでフッ素を効果的に歯に届けることができます。特に、就寝前の歯磨きでフッ素をしっかりと歯に行き渡らせることが重要です。
フッ素ジェルを通常の歯磨きに加えて使用することで、さらなる効果が期待できます。フッ素ジェルを歯に塗布して数分間放置した後に吐き出しましょう。フッ素がより長時間歯に留まるため、効果が高まります。
歯磨き粉には、子ども用、大人用、高齢者用など、年齢や使用者のニーズに合わせた製品があります。例えば、子ども用の歯磨き粉はフッ素濃度が低めで、味も飲み込みやすいように甘く調整されています。
フッ素配合の歯磨き粉は、そのフッ素濃度が効果を左右します。2023年1月より、歯磨き粉のフッ素濃度の推奨基準が変更されました。0~2歳の場合は900~1,000ppmのものを米粒程度(1~2mm)、3~5歳の場合は900~1,000ppmのものをグリーンピース大程度(約5mm)、6歳以上の場合は1,400~1,500ppmのものを歯ブラシ全体(約2cm)に使用するようにしましょう。
歯磨き粉の味や香りも、選ぶ際の重要なポイントです。特に子どもの場合は好みの味や香りの歯磨き粉を選ぶことで、歯磨きの習慣が身につきやすくなります。ミント系やフルーツ系などさまざまなフレーバーがありますので、試してみてください。
かかりつけの歯科医師や歯科衛生士に相談して、お子さまに適した歯磨き粉を選ぶのも良い方法です。歯科医院では患者様のお口の中の状態に合わせた製品を推奨してもらえるため、信頼できるアドバイスを得ることができます。
市販されている歯磨き粉の価格はさまざまです。高価な製品が必ずしも効果的とは限りらないため、成分や使用感を確認してコストパフォーマンスの良い製品を選ぶことも重要です。

歯科医院では、高濃度のフッ素を歯の表面に塗布する処置が行われます。これにより、短期間で高いむし歯予防効果が得られます。フッ素塗布は定期的に行うことで、むし歯リスクを大幅に低減できます。
フッ素洗口とは、フッ素を含む液体で口をすすぐ方法です。特に、むし歯リスクが高い子供や大人に推奨されることが多く、歯科医院での指導のもとで行われます。
フッ素は、適切な量を使用すれば非常に安全で効果的なむし歯予防策です。ただし、過剰摂取はフッ素症と呼ばれる症状を引き起こす可能性があるため、使用量には注意が必要です。特に、子どもの場合はフッ素入り歯磨き粉の推奨濃度や使用量を守りましょう。
フッ素は、むし歯予防に非常に有効な成分です。エナメル質の強化、再石灰化の促進、むし歯の原因となる細菌の抑制といった働きにより、歯の健康を維持するために欠かせない役割を果たします。
また、フッ素配合の歯磨き粉を選ぶ際には、フッ素濃度、使用者の年齢、味や香り、追加の有効成分、歯科医師の推奨、価格とコストパフォーマンスを考慮しましょう。適切な歯磨き粉を使用することでむし歯予防効果を最大限に引き出し、健康な歯を維持することができます。ご自宅でのフッ素配合歯磨き粉の使用や歯科医院でのフッ素塗布を取り入れることで、むし歯リスクを減らし、健康な歯を保つよう心がけましょう。
また、万が一お子さまの歯がむし歯になっていると感じた場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です
歯周病は、虫歯とともに日本人が歯を失う最も大きな理由の病気です。
しかし、軽度のうちに発見し、適切な治療をすれば歯の喪失を防げます。「歯周病の治療ではどんなことをするの?」「歯周病の治療は長期間かかるの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
本記事では、歯周病の治療の流れや期間、費用など治療について徹底解説します。

歯周病は、歯茎や骨など歯の周りの組織が炎症を起こす病気です。初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、歯茎が腫れたり赤くなったりし、歯磨きで出血することもあります。
歯周病が進行すると、歯茎や骨の炎症がひどくなり、出血や排膿などの症状が顕著になります。口臭も発生するため、周囲の人に不快な思いをさせることも少なくありません。
炎症が進んで歯槽骨が溶けると、支えとなる土台をなくした歯がグラグラとし始め、最終的には抜け落ちます。
歯周病の主な原因は、歯と歯茎の隙間に溜まったプラークです。プラークには、歯周病菌をはじめとする多くの細菌が潜んでいるため、歯周組織に炎症が起こります。
細菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットへと侵入するため、ポケットが深くなり歯石も溜まります。歯石があると細菌やプラークが溜まりやすくなり、どんどん歯周病が悪化します。
軽度の歯周病は、歯茎に炎症が起きている状態です。歯周ポケットの深さは3mm以上になります。中度の歯周病は、骨を含めた周囲の組織が破壊されている状態です。歯周ポケットの深さは4mm〜7mmに深くなります。
重度の歯周病では、顎の骨が大きく溶かされ、歯がぐらつきます。排膿などの症状が現れるので、口臭が悪化したと感じる方も多いです。歯周ポケットの深さは、8mm以上になります。
初期の頃はほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行することも少なくありません。
歯周病を放置すると、歯を支える骨が溶けていずれ歯を失います。歯を失うことで、以前のように食事や会話を楽しめなくなったと感じる方は少なくありません。さらに、歯周病は全身の健康とも大きく関係しています。
例えば、歯周病菌や炎症によって発生した毒素が、血液を介して全身を回ると心臓病や脳卒中を発症するリスクがあります。また、歯周病は糖尿病や低出生体重児・早産との関係が深いです。

歯周病を放置すると、歯を失うだけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。そのため、できるだけ早く治療をすることが欠かせません。
歯周病の治療は、主に自宅で行う口腔管理と病院で行う治療の2つに分かれます。どちらが欠けても歯周病の治療はスムーズに進みません。
本項目では、それぞれの治療内容の流れについて解説します。
歯科医院での歯周病の治療では、細菌と細菌の繁殖源である歯石などを取り除く処置をします。具体的な流れは、次のとおりです。
まずは検査をして、出血や排膿はあるか骨が溶けていないか、歯石が溜まっていないかなどを調べます。歯周病の進行具合を確認し、治療方針を立てます。
その後、機械を使って歯茎の上についている歯石やプラークを取り除くスケーリングという処置を行います。軽度の歯周病の場合、スケーリングだけでも歯茎の炎症を改善できることがあります。
次に、歯の根についている歯石や細菌などを取り除き、歯根をツルツルにするためにルートプレーニングという処置を行います。専用の器具を使って手作業で行うため、数回かかることもあるでしょう。
歯垢・歯石の除去が終わった後で再度検査をして、歯茎の状態が回復に向かっているかチェックします。回復に向かっていると判断された場合は、定期検診で経過観察・メンテナンスを続けます。
歯科医院の治療だけで歯周病を治すのは難しいです。食事をするたびにプラークが溜まるため、口腔ケアを徹底しなければ歯周病菌が増殖し続けるからです。プラークを取り除くためには、自宅でしっかりと口腔ケアをすることが不可欠です。
歯科医院で正しい歯磨きの仕方を習い、自宅で実践しましょう。歯ブラシの毛先が、歯と歯茎の間にしっかりと当たっているのを確認して小さく動かします。力は入れず、優しく磨くことを意識してください。
また、デンタルフロスや歯間ブラシなどのツールを併用し、歯ブラシだけでは落とせない歯と歯の間のプラークをしっかり落とすことも大切です。歯ブラシや歯間ブラシを使うと出血することもありますが、歯磨きをやめるのではなく優しくケアしてください。
汚れを取り除けて歯茎が引き締まってきたら、出血の頻度も低くなります。

歯周病が悪化すると、歯を残せなくなります。
しかし、歯を失うとさまざまな悪影響が出てくるので、できるだけ歯を残すために治療する必要があります。歯周病が進行している場合や、上記の治療法だけでは回復が見られなかったケースでは外科手術を実施します。
本項目では、歯周病が進行している場合の治療法について見ていきましょう。
歯茎を切開して歯根を露出させ、歯根に付着した汚れを除去する手術です。また、歯石がついてザラザラした状態だった歯根を滑らかにして、歯周ポケットを浅くする効果も期待できます。
フラップ手術の流れは、下記のとおりです。
まずは局所麻酔をして、患部を麻痺させます。その後、メスで歯茎を開いて歯根が見える状態にします。歯根を露出させたら歯石などを取り除き、歯茎を元に戻して縫合します。
手術後数日が経過したら、抜糸をします。手術自体は大掛かりなものではありませんが、手術後は安静にしてください。
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた骨や歯周組織を再生するための治療です。歯周基本治療やフラップ手術をすると、歯周病の進行は止まり歯茎の状態が回復します。
しかし、溶かされた骨は戻せません。そのため、歯周組織再生療法で、骨が再生されるようにアプローチすることがあります。
主な歯周組織再生療法は、下記の2つです。
エムドゲインやリグロスは、骨の活性化を促す薬です。多くの場合、フラップ手術と同時に行い、歯石を取り除いた後に薬を塗布して縫合します。
GTR法は、特殊な膜を設置して骨が回復するまで待つ処置です。

健康な口の状態を取り戻すためにスケーリングや歯石除去の処置を行いますが、数回通院しなければなりません。また、その後も歯茎の状態が改善されるのを待つ必要があるため、治療期間がかかります。
治療にかかる期間の目安は、次のとおりです。
歯周病が悪化すればするほど、治療期間が長引きます。重度になると外科手術が必要なケースも多く、1年以上かかることも珍しくありません。
治療が長引くのを防ぐためにも、できるだけ早く治療を開始するほうがよいでしょう。歯周病の治療がひと段落し歯茎の状態が落ち着いた後も、定期的にメンテナンスに通う必要があります。

歯周病は、保険適用で治療ができます。3割負担の方の場合の目安は、次のとおりです。
保険適用外の外科的処置をする場合などは、費用の負担が増加するでしょう。自由診療の場合、金額は歯科医院によって異なりますので治療開始前に確認しましょう。

今回は、歯周病の治療内容や流れについて解説しました。歯周病だと分かったら、病気の原因である細菌・プラーク・歯石などを取り除く処置をしなければなりません。そのため、歯科医院での処置と自宅での口腔ケアを並行します。
正しい口腔ケアの方法は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に教わりましょう。歯周病の発見が遅れ、症状が悪化するほどに治療期間も費用もかかります。定期検診やメンテナンスを心がけ、口腔内の健康に対する意識を高めましょう。
歯周病治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
お子さまの乳歯がむし歯になった場合、「いずれ抜けるから」と放置してしまうことはありませんか?確かに乳歯は一時的なものであり最終的には永久歯に置き換わりますが、むし歯の乳歯を放置することには多くのリスクがあります。今回は、むし歯になった乳歯をそのままにしておくことのリスクと、むし歯を予防するための方法について詳しく解説します。
乳歯はエナメル質が未熟で柔らかいなどの理由から、永久歯に比べるとむし歯になりやすく、さらにむし歯の進行も早いと言われています。むし歯に気がついたときには神経まで進行してしまっていた、ということも珍しくありません。とはいえ、乳歯がむし歯になってしまったとしても、いずれ永久歯に生え変わるために抜けるのだからそれを待っていてもよいのではないか、と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。しかし、以下のような理由から、むし歯になった乳歯を放置することは非常に危険であると言えます。
乳歯がむし歯になっている状態を放置すると、そのむし歯菌が永久歯に移る可能性があります。乳歯のむし歯が進行すると、永久歯が生えてくるスペースにまでむし歯菌が広がり、永久歯がむし歯になりやすい環境を作ってしまうのです。結果として、永久歯が生えた後もむし歯になりやすくなり、お子さまの歯の健康に悪影響を及ぼします。
乳歯のむし歯が進行すると、乳歯の根元に炎症が起きることがあります。この炎症が永久歯の芽にまで影響を及ぼすと、永久歯の成長が阻害されることがあります。永久歯が正常に発育しない場合、歯並びや噛み合わせに問題が生じる可能性があります。
乳歯がむし歯で早期に抜けてしまうとそのスペースに隣の歯が移動してしまい、永久歯が生えるためのスペースが不足することがあります。これにより、永久歯が歯並びの不正を引き起こす可能性が高まります。乳歯は永久歯が正しい位置に生えるためのガイドとしての役割も果たしているため、乳歯が健康であることが重要です。
乳歯が健康でないと食べ物をしっかりと噛むことができず、顎の骨の発達が不十分になることがあります。顎の骨が十分に発達しないと、永久歯が正しく生えそろわないだけでなく、顔の形や発音にも影響が出る可能性があります。しっかりと噛むことは、顎の骨の成長にとって非常に重要です。

お子さまに正しい歯磨きの方法を教えることが、むし歯予防の第一歩です。小さなお子さまの場合、保護者の方が仕上げ磨きを行うことが重要です。特に、夜寝る前の歯磨きは丁寧に行い、むし歯の原因となる細菌の繁殖を防ぐようにしましょう。歯科医院での歯磨き指導を受けることで、適切な方法を学ぶことができます。
定期的な歯科検診は、むし歯の早期発見と予防に役立ちます。歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けることで、家庭では取り除きにくいプラークや歯石を除去し、むし歯のリスクを減らすことができます。また、歯科医師からお子さまの歯の状態に応じた適切なアドバイスを受けることができます。
フッ素は歯を強化し、むし歯を予防する効果があります。フッ素入りの歯磨き粉を使用することはもちろん、歯科医院でのフッ素塗布も有効です。フッ素塗布は、特にむし歯になりやすい子どもにとって効果的な予防策です。定期的にフッ素塗布を受けることで、歯の表面を強化し、むし歯の進行を防ぎます。フッ素については次回以降のブログで詳しくご紹介します。
シーラントとは、歯の溝や隙間に特殊な樹脂を埋め込み、むし歯菌が入り込むのを防ぐ処置です。特に奥歯の噛み合わせ部分はむし歯になりやすいため、シーラントを施すことで効果的に予防することができます。シーラントは痛みもなく短時間で施術が完了するため、お子さまにも負担が少ない処置です。
むし歯になった乳歯をそのままにしておくことは、多くのリスクを伴います。永久歯がむし歯になりやすくなるだけでなく歯並びや顎の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるため、むし歯の早期発見と予防が非常に重要です。お子さまの歯の健康を守るためには、正しい歯磨き指導や定期的な歯科検診、フッ素の活用、シーラントなどの予防策を講じることが大切です。特に、乳歯の時期からのケアが将来の歯の健康に大きく影響するため、保護者の方の積極的なサポートが求められます。
もしお子さまの歯がむし歯になっていると感じた場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。そして、日常生活での予防策をしっかりと実践し、お子さまの歯の健康を守りましょう。健康な乳歯は、健康な永久歯への第一歩です。
もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
マウスピース矯正では透明で目立たない矯正装置を使用するため、周囲に気づかれずに歯並びを整えられます。
しかし、マウスピースは歯の全体を覆います。そのため「滑舌が悪くなる?」「話しにくくなりそう」と不安になる方も多いでしょう。
この記事では、マウスピース矯正が及ぼす滑舌への影響や、滑舌が悪くなる原因、対処法などについて詳しく解説します。マウスピース矯正を検討中の方や滑舌への影響が心配な方、滑舌が悪くなった時の対処法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなることは少ないと言われています。
しかし、マウスピースのつけ始めは違和感を覚える場合があり、舌がスムーズに動かなかったり発音しにくかったりするケースがあります。矯正用のマウスピースが口の中の空間を占有するため、舌の動きが制限されて発音が難しくなるためです。
一般的には1ヶ月程度でマウスピースの装着に慣れて、話しにくさも感じにくくなるとされています。

マウスピース矯正により滑舌が悪くなる原因は、主に以下の4つが挙げられます。
原因を把握すれば解決策もが分かるでしょう。それぞれの原因について、1つずつ解説します。
マウスピースをつけ始めたばかりの時期は不慣れなため、滑舌に影響することがあります。マウスピースは厚さ0.5mmと薄くつくられているため、他の矯正装置に比べて違和感が少ないとされています。
しかし、初めてマウスピースを装着する場合は、歯の全体を覆う圧迫感や被せた時の違和感から、話しにくいと感じる方が多いです。
マウスピースにより舌の動きが制限されて、滑舌に影響する可能性があります。マウスピース矯正の装置は非常に薄いのが特徴ですが、歯全体を覆うため舌を置くスペースが制限されます。
会話をする際などにマウスピースと舌があたり、発音しにくくなる場合があるでしょう。
マウスピースが変形したり破損したりしている場合も、発音に影響を及ぼします。マウスピース矯正の装置は薄いため、強い力がかかると変形・破損する可能性があります。
変形すると歯にフィットしなくなるため、発音のしにくさを感じる場合が多いです。発音への影響の他にも、破損や変形が原因で治療が計画通りに進まなくなる可能性もあります。
取り扱いに注意し、変形・破損に気づいた場合は早急に歯科医院に相談しましょう。
マウスピースが浮いていることも、発音に影響する原因です。マウスピースが歯にぴったりとフィットすることで正しく治療が進みますが、浮いている場合は正しく装着できていないと考えられます。滑舌への影響も大きくなるでしょう。
特に、新しいマウスピースに変更した直後は、浮いているように感じることが多いです。大きな隙間でなければ問題ありませんが、1〜2mm以上の隙間がある場合は装着方法が間違っている可能性があります。使用方法を一度見直す必要があるでしょう。

マウスピース矯正中に滑舌の悪さが気になった際は、以下のような対処法があります。
正しい対処方法を知れば滑舌の改善が期待できます。ぜひ試してみてください。
鏡を使用し、発音するときの口腔内の動きを意識することが有効です。自分の発音時の口や舌の動きを確認し、正しい発音ができているかチェックしてみましょう。
動画を撮影したり自分が話しているところを録音したり、客観的に観察することも効果的です。
発音が改善されない場合は、滑舌トレーニングも有効です。マウスピース矯正中は、特に、サ行・タ行・ラ行などの発音に問題が出るケースが多いため、集中的に練習してみましょう。
マウスピースをつけたまま声に出して発音練習を繰り返すことで、徐々に舌との位置関係に慣れます。
また、ゆっくりと話して正しい発音を心がけたり、反対に早口言葉で難しい発音に慣れたりする方法もあります。母音のあ・い・う・え・おの発音練習も効果的なので、繰り返し練習しましょう。
毎日の練習を積み重ねることで慣れていくため、安心して楽に過ごせるように滑舌トレーニングを行いましょう。
たくさん話して違和感に慣れることも、滑舌の改善に効果的です。マウスピースに順応すれば滑舌が改善されることが多いので、たくさん話してまずは慣れることを意識しましょう。
マウスピースの装着方法を見直すことも、対処法のひとつです。マウスピースが浮いていたりずれていたりすると、口の中が狭くなり滑舌が悪くなる原因になります。
浮きが気になる場合は、マウスピースを歯にフィットさせるためのチューイーを使用しましょう。マウスピースを装着した後に、前歯から奥歯までずらしながらしっかり噛んで歯列とマウスピースを密着させる補助器具です。
1ヶ月以上経っても滑舌の改善が見られない場合は、矯正担当医に相談してみましょう。マウスピースのフィット感や厚みなどが原因であれば、調整が可能な場合もあります。
また、破損や変形などのトラブルが起きている可能性もあります。この場合は様子を見ていても改善されることはないので、一度歯科医師に相談してください。

マウスピースは取り外し可能なので、滑舌が悪いと困る場面では外して会話することもできます。
ただし、マウスピースを外して会話する際には気をつけなければならない点があります。注意すべき点は、以下の2つです。
マウスピースを正しく扱い、最大限治療の効果を得られるように努めましょう。
マウスピース矯正では、1日20時間〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、思うような効果が得られなかったり、治療期間が伸びたりする可能性が高まります。
人前で話す時や結婚式などのイベントの時はマウスピースを外せますが、1日の装着時間が20時間未満にならないよう注意してください。装着時間が足りずに歯が後戻りすると、マウスピースの追加や治療計画の修正が必要になる可能性があります。この場合、追加の費用がかかることもあります。
マウスピースを取り外した際は、専用のケースにしっかり保管するようにしましょう。床に置いたりポケットに入れたりすると、変形や破損、もしくは紛失のリスクが高まります。
マウスピースの再制作が必要になると、完成するまでに時間がかかるので治療期間が延長されます。また、費用の負担も増すでしょう。
マウスピースの破損・変形・紛失を防ぐために、外す時間が短時間の場合でもケースに入れて適切に保管してください。

この記事では、マウスピース矯正による滑舌への影響や、原因・対処方法などについて解説しました。
マウスピースは薄い素材でつくられているため滑舌への影響は少ないと言われていますが、浮いたり、舌に当たったりすることによって滑舌が悪くなる場合もあります。マウスピースに慣れることで改善する場合がほとんどなので、滑舌への影響が気になる際も1ヶ月程度は様子を見ましょう。
それでも改善が見られない場合は担当医師に相談してください。改善できるように原因の追求や調整を行い、正しく装着できるように努めましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。