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子供の虫歯を予防する「シーラント」とは?正しい歯磨きや食習慣についても解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
お子様はどんなに頑張って歯磨きをしても、磨き残しをしてしまいます。それは仕方がないことです。お子様のお口の中を健康に保つために、親御様が虫歯の予防措置をとってあげてください。今回は、「シーラント」と、虫歯を防ぐための正しい歯磨きと正しい食習慣をご紹介していきます。
シーラントってどんなもの?
シーラントは、虫歯を治療するのではなく予防するための処置です。磨き残しが多い奥歯の溝を、フッ素を含んだ特殊な素材であらかじめ埋めてしまうことで、歯の溝に虫歯が出来るのを防ぎます。歯の表面がフラットになるので歯垢や食べ物が詰まりにくくなり、磨き残しが少なくなります。
ただし、シーラントで予防できるのは、噛む面の虫歯のみです。歯と歯の間の虫歯や側面の虫歯は予防できません。それをカバーするために、歯の質を強化する効果があるフッ素塗布も一緒に行うのがおすすめです。日々の歯磨きをアシストする役割として、小児歯科での予防処置をぜひ活用してください。
シーラントの4つの特徴
その1 歯の溝の虫歯を防ぐ
お子様の歯は、すり減っていないので溝が深く、食べ物や歯垢がつまりやすいです。シーラントは、特に生えたての永久歯の溝の深さに対しての虫歯の予防処置を対象とします。
その2 歯を削らなくて済む
虫歯が悪化してしまうと、歯を削る治療をすることがほとんどです。歯を削る治療で、歯医者が苦手になってしまうお子様が多いです。あらかじめシーラントをすることで、お子様にストレスがかかる治療を避けられます。
その3 定期検診の必要がある
半年に一回程度、定期検診のために歯科医院に通う必要があります。その際に、シーラント剤が減っていたら足すことで、効果を持続させます。また、親御様が見逃してしまうような小さな虫歯があれば、歯科医師が発見して軽い治療で済ませることができます。
その4 シーラントは取れてしまうことがある
シーラントは樹脂を流して固めているのですが、接着剤を使用しないため、歯を削って形を整えている通常の詰め物より取れやすいです。接着剤を使用してしまうと、フッ素を歯面に取り込ませることができなくなってしまいます。取れてしまった場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。そのままにしておくと、シーラントが取れたところに食べ物や歯垢が詰まってしまい、かえって虫歯リスクが高まります。
シーラントに関する、よくある質問
どのタイミングでシーラントをすればいいですか?
シーラントを行うタイミングは、奥の永久歯が生え始めた時が目安です。生えたばかりの永久歯は、歯質が弱く、また背が低く磨きにくいため、初期虫歯になりやすいです。特に6歳臼歯(第一大臼歯)は、歯ブラシが当たりにくく非常に虫歯リスクが高いです。
シーラントをする時、痛みはありますか?
シーラントは歯を削ったりすることはないので、痛みはありません。お子様に優しい治療なので、ご安心ください。
シーラントをしたら、食べてはいけないものはありますか?
歯にくっつきやすいガムやキャラメルを食べると、外れてしまうことがあります。可能であれば、なるべく控えてください。また、強く噛んだり、歯ぎしりをしても外れてしまうことがあります。
正しい歯磨き習慣と正しい食習慣
正しい歯磨き習慣
個人差はありますが、10歳くらいまで、親御様が仕上げ磨きをしてあげることをおすすめします。お子様がひとりで歯磨きできるようになるのが最終目標なので、磨き残しがあった場所などを教えてあげて、お子様のできることを少しずつ増やしていきましょう。正しい歯磨き方法を知るために、小児歯科でブラッシング指導を受けることもおすすめします。
正しい食習慣
食事をすると、口の中の唾液は酸性に傾きます。酸性に傾いている時間が長いと、酸が歯を溶かして、虫歯になってしまいます。だらだらと長く食事をしたり、1日に何回も間食をしたりしないようにしましょう。食事はある程度決まった時間内に食べ終わる、おやつの時間を決めてそれ以外の時間は食べない、など正しい食生活を習慣づけることが大切です。また、糖分は虫歯菌のエサになるので、必要以上とらないようにしましょう。虫歯になりにくい食生活を心がけることが、健康で規則正しい食生活につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。シーラントはお子様の虫歯予防にとても効果的です。ご自宅での正しい歯磨きと食習慣での予防を心がけつつ、歯科医院でも管理のしやすいお口の状態にしてもらい、良いお口の環境を維持していきましょう。
お子様の歯でお困りごとがあったら、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。