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インビザラインのマウスピースの洗浄方法と外した時の保管方法を詳しく解説!
こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。
当院では、透明で目立ちにくいマウスピースを装着する「インビザライン・ファースト」という小児向けマウスピース型矯正システムを採用しています。混合歯列前期(上の前歯が生え始める時期)から使用が可能です。6歳で奥歯が生えていて前歯が2/3生えている場合、約1年半の治療期間を目安に、定期的にマウスピースを交換しながら歯列を矯正していきます。7歳から10歳くらいが対象年齢です。
インビザラインのマウスピースは、毎日のお手入れをさぼってしまうと細菌が溜まってしまいます。マウスピースはお口に入れるものなので、清潔な状態を保ちましょう。今回は、意外と知られていないマウスピースの洗浄方法と、外したマウスピースを紛失したり捨てられたりしない保管方法を解説します
インビザラインをこまめに洗浄しないといけないのはどうして?
その1. 透明性を保つため
インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくいので、お子様がお友達に気づかれることなく矯正治療を行えます。しかし、その透明性を保つためには、常に清潔な状態を保っていることが必要です。
その2. 口臭や歯周病のリスクを避けるため
インビザラインでは、マウスピースが歯にしっかりと密着することで力が加わり、歯を動かします。しかし、密着することで、食べ物のカスや細菌が付着しやすくなるのも事実です。マウスピースをしっかり洗浄していないと、口臭や歯周病のリスクが高まります。
その3.マウスピースの寿命を縮めないため
インビザラインでは、マウスピースを毎日20時間以上装着します。しっかり洗浄せずに長い時間つけていると、黄ばんだり嫌な臭いがしたりすることがあります。
マウスピースの正しい洗浄方法
マウスピースは毎日1回必ず洗浄することが大切です。可能であれば、マウスピースを外すたびに水洗いしましょう。歯磨きと同じタイミングでマウスピースを洗浄するように決めておけば、忘れません。洗浄剤を使用するのは、週に1~2回で十分です。
その1. 汚れをしっかり取り除きましょう
マウスピースを外したら、水かぬるま湯を流しながら、優しく指で擦ってください。出先では、これだけで十分です。表面の汚れや食べカスを取り除くことができます。
お家で内側の細かい部分を洗う時には、歯ブラシで丁寧にブラッシングしてください。歯ブラシは必ず毛先が柔らかいものを使用しましょう。
その2. 専用の洗浄剤を使いましょう
洗浄剤を使用すると、水洗いだけでは落ちない汚れや臭いを落とすことができます。必ず矯正用リテーナー・マウスピースに対応しているものを使いましょう。それ以外の洗浄剤を使うと、マウスピースが変色や変形する場合があります。
その3 丁寧にすすぎましょう
洗浄剤や汚れを完全に洗い流すためには、丁寧にすすぎましょう。水かぬるま湯を流しながら、丁寧にすすぎます。洗浄剤のすすぎ残しがあると、お口の中に入ってしまうので要注意です。
その4. 乾燥させる
マウスピースを完全に乾燥させます。湿り気が残っていると、雑菌やカビが繁殖するリスクが高まります。ケースの中にティッシュを敷いてからマウスピースを置いて蓋を開けたまま乾燥させるのが、手間がかからずおすすめです。
マウスピースを洗浄する時のN G行為
その1. 熱湯の使用
熱湯を使うと、マウスピースの形状を変形させてしまいます。必ず、水かぬるま湯を使用しましょう。
その2. 硬めの歯ブラシでゴシゴシする
硬めの歯ブラシは、マウスピースの表面を傷つけてしまいます。また、ゴシゴシ強くブラッシングすると、マウスピースは歪んだり破損したりしてしまいます。柔らかい歯ブラシで表面全体を優しくブラッシングしましょう。
その3. 入れ歯用の洗浄剤に浸す
一見良さそうな感じがしますが、入れ歯用の洗浄剤をに浸すと、マウスピースが変形や劣化してしまいます。
その4. 歯磨き粉は使わない
こちらも一見良さそうな感じがしますが、N Gです。歯磨き粉に含まれる研磨剤がマウスピースの表面に細かい傷をつけてしまい、細菌が溜まりやすくなります。
外したマウスピースの管理方法
マウスピースをうっかり紛失しないように、外した時はしっかりと管理しましょう。
ケースに入れて保管する
ありがちなのが、マウスピースを外した後、ケースに入れずにティッシュで包んで、間違って捨ててしまうケースです。少しの間だけ外す時も、面倒くさがらずにケースに入れて保管しましょう。
ケースは決めた場所に置く
ケースの置き忘れや紛失を防ぐために、ケースを置く場所を固定しましょう。持ち歩く時も、バックのどの位置に入れるか決めておけば、どこかに忘れた時もすぐに気づけます。
ケースを置いている場所を家族と共有する
ご家族にも、ケースや未使用のマウスピースをどこに保管しているか、共有しておきましょう。大掃除などの機会に、誤って捨てられてしまうことを防げます。また、小さなお子さんの手が届かない、ペットがいたずらできない場所に置いてください。
1段階前のマウスピースは捨てずに保存する
万が一、マウスピースを紛失してしまった時に一時的に利用するために、使用後のマウスピースも、手元に保管しておきましょう。
まとめ
インビザラインマウスピースの洗浄は、お口の中を衛生的に保つために欠かせません。インビザライン矯正は毎日の積み重ねが大きな影響を与えるので、毎日丁寧に洗浄するようにしましょう。
お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。