直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科はらいふ歯科クリニック

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嚙み合わせ治療の期間とは?放置するリスクや治療のメリット・デメリット

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

嚙み合わせに違和感があり、治療を検討している方もいるでしょう。「噛み合わせの治療ってどんなことをするの?」「期間や費用はどれくらい?」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、噛み合わせ治療にかかる期間や費用についてまとめました。併せて、噛み合わせの悪い状態を放っておくリスクや、治療を受けるメリット・デメリットについても詳しく解説します。

嚙み合わせ治療の期間とは

嚙み合わせ治療の期間のイメージ

噛み合わせ治療にかかる期間は、症例や治療法により異なります。矯正治療の場合は1~3年程度、被せ物・ブリッジ・部分入れ歯の場合は1~2か月程度でしょう。

ただし、根管治療が必要な場合や治療範囲が広い場合は、治療期間が長引く可能性があります。インプラントの場合は、6か月~1年程度、外科矯正の場合はトータルで3~5年程度必要です。

嚙み合わせが悪いまま放っておくとどうなる?

嚙み合わせが悪いまま放っておくとどうなるか医師に相談する女性患者

噛み合わせが悪い状態で放置すると、様々なトラブルの原因となります。以下では、主なトラブルについて詳しく解説します。

顎関節症を発症する

噛み合わせが悪い状態で放置していると、顎の関節に負担がかかり顎関節症を発症するリスクがあります。顎関節症を発症すると、口を大きく開けた時にカクッと音がしたり、口の開け閉めが難しくなったりします。

症状が進行すると痛みが強くなり、痛みにより口を開けられなくなることもあるでしょう。

肩こりや頭痛を引き起こす

口周りの筋肉は首や肩にもつながっているため、噛み合わせが悪いと顎の筋肉だけでなく連動している首や肩の筋肉も硬くなり血流も悪化します。その結果、首や肩の凝り、頭痛を引き起こす可能性があります。

腰痛や痺れ、全身の疲労感などの症状も悪い噛み合わせが原因だったケースもあります。長引く不調がある場合は、噛み合わせの問題がないか歯科医院でチェックしてもらいましょう。

むし歯や歯周病

噛み合わせが悪い場合は、歯並びも悪いケースがほとんどです。歯並びが悪いと、歯の重なり合う部分の歯磨きが難しく、汚れが残ってむし歯のリスクが高まります。

また、特定の歯に負荷がかかっているため、歯周病を進行させるケースがあります。

顔の歪み

顎関節の痛みから、片側の歯だけで噛む癖がつくと一部の筋肉ばかりが発達します。年数が経過すると、左右差が出て顔のバランスが崩れることもあります。見た目に対するコンプレックスにつながることもあるようです。

嚙み合わせ治療を受けるメリットについて

嚙み合わせ治療を受けるメリットのイメージ

以下では、嚙み合わせ治療で得られるメリットをまとめました。

むし歯・歯周病・口臭のリスクを軽減

噛み合わせを治療すると、清掃性が向上して磨き残しが少なくなります。また、細菌の繁殖も抑えられることから、むし歯や歯周病、口臭のリスクが軽減されます。

消化器官の負担が軽減する

上下の歯が正しい位置で噛めるようになると、食べ物を効率よく咀嚼できるようになります。胃や腸などの消化器官の負担を軽減でき、栄養の吸収に良い影響をもたらします。

Eラインを作れる

噛み合わせが悪いと、美しい横顔の基準となるEラインが崩れることがあります。治療により噛み合わせが改善されれば、Eラインが整う可能性があります。

嚙み合わせ治療を受けるデメリットについて

嚙み合わせ治療を受けるデメリットのイメージ

矯正治療や補綴治療での嚙み合わせ治療にはデメリットはほとんどありませんが、外科矯正治療を行う場合は、いくつかのデメリットがあります。

入院する必要がある

手術の種類や病院により異なりますが、受け口の手術は術後の回復や様子を見るために約1~2週間の入院が必要です。この期間、仕事や学校を休まなければならないため、計画的に手術を受ける必要があります。

痛みや腫れが起こる

口の中を切開するため、術後は傷が治癒する過程で痛みや腫れを伴います。痛みや腫れの度合いには個人差がありますが、手術後1週間程度は特に痛みを感じやすいです。

術後の痛みは、痛み止めで対処できるケースがほとんどです。

痺れや感覚麻痺が起こる可能性がある

術後、稀に唇や顎の痺れや感覚の鈍化などが起こる可能性があります。この症状は短期間であれば1か月、長くて1年程度続くことがあります。

術後に気になる症状がある場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

費用が高額になる

手術の費用は、歯科医院によって異なる場合があります。保険が適用される場合の治療費は50~70万円程度、保険が適用されない場合は150~400万円程度が相場です。

なお、指定された医療機関を受診し、額変形症と診断された場合のみ保険が適用されます。手術後のマウスピース矯正や裏側矯正には保険が適用されない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

嚙み合わせ治療の費用はどのくらいかかる?

嚙み合わせ治療の費用はどのくらいになるか説明する歯科医師

噛み合わせ治療にかかる費用は、治療法により異なります。以下では、治療法別に費用の目安について解説します。

歯科矯正

歯科矯正は、選択する矯正装置の種類により費用が異なります。

例えば、ワイヤー矯正の費用は、60〜170万円が目安です。ワイヤー矯正の中でも、歯の表側に矯正装置を装着する表側矯正は60~130万円程度、裏側に装着する裏側矯正では、100~170万円程度が目安です。

マウスピース矯正の場合は、60~100万円程度が目安です。どの方法で治療するのかは、歯科医院で詳しい検査を受けた後で歯科医師と相談しながら決めましょう。口内の状態によっては、希望する治療法を選べない可能性があることは留意してください。

また、矯正治療には基本的に保険が適用されません。自由診療となるため、費用は歯科医院により異なります。詳しい費用については、事前に歯科医院で確認しましょう。

補綴(ほてつ)治療

補綴治療は、被せ物などを装着して噛み合わせをはじめとした歯の機能を回復させます。ブリッジや部分入れ歯、インプラントなども含まれ、それぞれ価格が異なります。

保険が適用される場合(3割負担)の費用の目安は、以下のとおりです。

  • 被せ物:1本4,000円程度
  • ブリッジ:2~3万円程度
  • 部分入れ歯:5,000円~2万円程度

自由診療の場合の費用の目安は、以下のとおりです。

  • 被せ物:1本10~15万円程度
  • ブリッジ:5~30万円程度
  • 部分入れ歯:15~30万円程度
  • インプラントは:1本30~50万円

被せ物で費用を抑えたい場合は、保険が適用される銀歯などを選択するとよいでしょう。審美性を重視して、セラミックなどを選択すると費用が高額になります。

また、補綴治療に用いられる補綴物は、数年~数十年ごとに交換しなければなりません。交換にかかる費用についてもしっかり把握しておきましょう。

外科矯正治療の費用

矯正治療だけでは治療が難しい場合、外科治療が行われます。その際は、矯正にかかる費用に外科手術の費用が加算されます。

3割負担のケースでは、手術と矯正治療で30~90万円程度が目安です。自由診療の場合は200万円以上かかることもあります。症例によって費用や保険適用の可否が異なるため、噛み合わせでお悩みの方は、まず歯科医院へ相談してみましょう。

まとめ

嚙み合わせの治療期間を終え歯並びの奇麗な女性

完全に整った噛み合わせの人はほとんどいません。噛み合わせに多少の問題がある方がほとんどです。また、噛み合わせが悪い場合、治療せず自然に治ることはなく、放置していると頭痛や肩こり、顎関節症などの不具合が悪化します。

年齢を重ねるにつれ、歯が移動したりすり減ったりして噛み合わせも変化します。些細な噛み合わせの変化が、むし歯や歯周病はもちろん、新たなトラブルの原因になることもあるでしょう。そのため、定期的なチェックが必要です。

噛み合わせの治療を検討する方は多くありませんが、噛み合わせを治療すると、見た目が改善できるだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。少しでも噛み合わせに違和感を覚えたら、早めに歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらいましょう。

噛み合わせの治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

乳歯がむし歯になる4つの条件を解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

むし歯は人々が日常的に直面する口腔疾患の一つであり、特に乳歯のむし歯は成長過程において深刻な問題となり得ます。乳歯は成長期の子供にとって非常に重要な役割を果たしており、その健全な発育は全身の健康に直結します。むし歯の発生には、「細菌」、「糖」、「歯質」、「時間」という4つの条件が複合的に関与しているのをご存じですか?これらの条件がどのようにして乳歯にむし歯を引き起こすのかについて、深く掘り下げていきます。

①細菌

むし歯は細菌によって引き起こされる感染症です。それらの細菌の中でも特に重要なのが、ミュータンス菌とされています。この細菌は口腔内に存在し、食事の際に摂取された糖を利用して酸を生成します。酸が歯のエナメル質を溶かすと、結果としてむし歯が形成されます。

乳歯は、永久歯と比較してエナメル質が薄く、細菌の攻撃に対して脆弱です。そのため乳歯はむし歯になりやすく、進行も早いのが特徴です。乳児期から幼児期にかけては免疫機能も未発達であり、細菌の影響を強く受けます。さらに、家族内での唾液を介した細菌の伝播によってミュータンス菌が容易に子どもに感染すると言われています。

特に乳幼児はまだ口腔内の環境が整っていないため細菌が定着しやすく、その結果としてむし歯のリスクが高まります。また、母親が妊娠中や出産後に歯科治療を受けていない場合、母親の口腔内の細菌が子供に移行しやすくなるため、早期に歯科受診を行い適切なケアを受けることが推奨されます。

②糖

むし歯の原因となる細菌が活動するためには、糖分が必要です。糖はむし歯原因菌のエネルギー源であり、特に砂糖(スクロース)はむし歯菌が最も好む栄養素です。糖が口腔内に取り込まれるとむし歯の原因菌はこれを利用して酸を生成し、歯のエナメル質を侵食します。

乳歯は甘いお菓子やジュースなどを摂取する機会が増えるにつれて、糖の影響を受けやすくなります。特に砂糖が多く含まれる食品や飲料は、乳歯に深刻な影響を及ぼします。加えて、夜間に糖分を含む飲み物を摂取する習慣がある場合は、むし歯のリスクを飛躍的に高めます。夜間は唾液の分泌が減少して口腔内の自浄作用が低下するため、糖分が歯に長時間残留し、むし歯が進行しやすくなるのです。

さらに、間食の頻度が高いとその都度口腔内のpHが低下し、酸性状態が続くことになります。この状態が続くとエナメル質が持続的に溶解され、むし歯の発生リスクが高まります。特に乳幼児期には栄養補給としての間食が多くなりがちですが、糖分の多いお菓子や飲料を避け、健康的な食品を選ぶことが重要です。

③歯質

歯質とは歯の質や構造のことであり、むし歯に対する抵抗力を示します。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、酸に対する抵抗力が弱いという特徴があります。エナメル質が薄いため酸が歯にダメージを与える速度が速く、むし歯が進行しやすいのです。

歯質には遺伝的な要素も関与しており、遺伝的に歯質が弱い場合、むし歯が発生しやすくなります。また、妊娠中の母体の栄養状態や健康状態も、子供の歯質に影響を与えます。例えば、カルシウムやビタミンDが不足していると歯の形成が不十分になり、エナメル質が弱くなる可能性があります。歯の強度を保つためにはバランスの取れた食事が必要であり、特に妊娠中や授乳中の母親には適切な栄養補給が求められます。

また、乳歯のエナメル質に形成不全がある場合やエナメル質が発育不全の場合、むし歯がさらに進行しやすくなります。このような問題がある場合は早期に歯科医師の診察を受け、適切な治療を受けることが重要です。フッ素塗布やシーラント処置など、歯質を強化するための処置を受けましょう。

④時間

むし歯が進行するためには、一定の時間が必要です。むし歯菌が糖を分解して酸を生成するまでには時間がかかり、その酸が歯にダメージを与えるまでにも時間がかかります。そのため、糖が歯に長時間接触しているとむし歯のリスクが高まります。

特に、歯磨きが不十分である場合や間食の回数が多い場合、歯の表面に糖や酸が長時間残りやすくなり、むし歯の進行が加速します。乳幼児は自分で十分な歯磨きを行うことが難しいため、保護者がしっかりとサポートすることが求められます。特に、就寝前の歯磨きは重要で、夜間は唾液分泌が減少するため就寝前のケアが疎かになるとむし歯のリスクが大幅に増加します。

また、授乳やおしゃぶりに甘味料が添加されたものを使用することも、むし歯のリスクを高める要因となります。これらは長時間口の中に残りやすいため、細菌が酸を生成する時間を与えてしまいます。授乳後や甘味料を含むおしゃぶりの使用後には水で口をすすぐか、清潔なガーゼで歯を拭くなどして、歯に糖が残らないようにすることが大切です。

むし歯を防ぐためには

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このように、むし歯は「細菌」、「糖」、「歯質」、「時間」という4つの条件が複合的に関与して発生します。特に乳歯はむし歯になりやすいため、予防には総合的な対策が不可欠です。乳歯のむし歯を防ぐためには、以下のような方法が推奨されます。

口腔内の細菌管理

家族全員が口腔衛生を徹底し、むし歯菌の感染を防ぐことが重要です。日常的に歯磨きをしっかりと行い、早期からの正しい歯磨き習慣を子供に身につけさせましょう。また、定期的なフッ素塗布や歯科検診もむし歯予防に効果的です。

糖分摂取の管理

食事や間食で摂取する糖分を管理し、お菓子やジュースの摂取を制限することが大切です。特に寝る前には糖分を含む飲み物や食べ物を避け、水や無糖のお茶を選ぶようにしましょう。間食の頻度を減らし、歯に糖が長時間残らないように工夫することも必要です。

歯の強化

適切な栄養を摂取し、歯の質を強化することがむし歯予防に役立ちます。特にカルシウム、ビタミンD、リンなどが豊富な食品をバランスよく摂ることが大切です。また、歯科医師と相談の上、フッ素塗布やシーラント処置を受けることも検討しましょう。

適切な歯磨き習慣の確立

保護者が子供の歯磨きをサポートし、正しいブラッシングが行われているかを確認します。また、デンタルフロスなどの補助清掃用具を使用することで、歯と歯の間に残る汚れも取り除くことができます。特に就寝前の歯磨きを徹底し、夜間のむし歯リスクを低減させることが重要です。

まとめ

乳歯は一時的なものではなく、将来の永久歯の健康にも影響を与える重要な役割を果たしています。乳歯がむし歯になる条件について知っておくことでむし歯を効果的に予防し、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう。

マウスピース矯正の種類4つ!種類ごとの費用と期間、選ぶときのポイント

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい矯正装置を使用して行う矯正方法です。マウスピース矯正の装置にはさまざまなメーカーがあり、それぞれ特徴や費用が異なります。

今回は、マウスピース矯正の種類やそれぞれの費用と期間、種類を選ぶときのポイントについて解説します。マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正の特徴として自由に取り外せるイメージ

マウスピース矯正では、ワイヤー矯正のように歯に矯正装置を固定するのではなく、自由に取り外せる装置を使用します。そのため、食事や口腔ケアを普段通りに行うことが可能です。

さらに、マウスピース矯正に用いられる装置は透明なので、目立ちにくいという特徴もあります。人と会話する機会が多い方や見た目が気になる方でも、安心して継続しやすい矯正方法といえるでしょう。

しかし、適応症例が限られる点については理解しておく必要があります。例えば、歯を大きく動かす必要がある症例や骨格に問題がある症例などでは対応できないケースが多いです。

また、マウスピース矯正は1日に20~22時間以上矯正装置を装着する必要があります。装着を怠ったり忘れたりしないように、自己管理を徹底することも重要です。

マウスピース矯正の種類4つ

マウスピース矯正の種類イメージ

マウスピース矯正のメーカーは年々増加しています。ここでは、日本で取り扱われている主なマウスピースの種類を4つご紹介します。

インビザライン

インビザラインは1997年にアメリカで誕生したマウスピース矯正です。日本では2006年に導入され、現在では多くの歯科医院で提供されています。

インビザラインでは、3Dコンピューター技術により歯の動きを細かくシミュレーションして、治療計画が立てられます。歯型の採取は3Dスキャン1回のみで完了するため、通院回数や患者さまへの負担が少ないのも魅力のひとつです。

インビザラインは、部分矯正から全体矯正までさまざまなケースに対応できます。その適応症例の広さも、インビザラインの大きなメリットと言えるでしょう。

キレイライン

キレイラインは、Sheep Medical Technologiesいう会社が提供するマウスピース矯正です。リーズナブルな価格で始められるため、若年層に多く選ばれています。

キレイラインでは治療回数を患者さまで自由に決定でき、満足した段階で治療を終了することが可能です。

ただし、キレイラインは前歯の部分矯正のみを対象としており、全体矯正や抜歯が必要な症例には対応していません。前歯の歯並びを手軽に調整したいという方には、良い選択肢と言えるでしょう。

アソアライナー

アソアライナーは、アソインターナショナルという日本のメーカーが提供している矯正装置です。マウスピースの作製は日本国内で行われており、主に前歯の部分矯正や軽度な歯並びの乱れなどを対象としています。

アソアライナーでは、ソフト・ミディアム・ハードの3種類の硬さの異なるマウスピースを段階ごとに使い分け歯を移動させていくため、痛みが出にくいという点も特徴です。国内でマウスピースの製作を行うため、早く治療を開始できるのもメリットでしょう。

クリアコレクト

クリアコレクトは、インプラントを販売しているストローマングループが提供するマウスピース矯正です。アメリカでは、インビザラインに次ぐシェアを誇ります。

クリアコレクトのマウスピースは他のメーカーとは異なり、マウスピースが2mm程度歯を覆うように作られているのが特徴です。これにより、歯とマウスピースとの密着度が高まり、矯正力を強くすることができます。

クリアコレクトは、歯並びの軽度の乱れから全体矯正まで幅広い症例に対応可能です。また、マウスピースに光沢が出ないように加工されているため、より目立ちにくい見た目が得られるのも特徴といえるでしょう。

マウスピース矯正の種類ごとの費用と期間

マウスピース矯正の種類ごとの費用と期間イメージ

マウスピース矯正は基本的に保険適用外の自由診療となります。ここでは目安となる費用と期間について解説しますが、費用は歯科医院によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。

なお、検査代や調整費用などが別途必要となることもありますので、詳しい費用については歯科医院で事前にご確認ください。

インビザライン

インビザラインの費用の目安は歯並びの状態によっても異なりますが、30万~120万円程度です。治療にかかる期間は、2~3年程度が一般的です。部分矯正の場合は、6ヵ月~1年程度で終了することもあります。

インビザラインは部分矯正から全体矯正まで幅広く対応しているので、具体的な費用や期間を知りたい方は、一度歯科医院を受診し、詳しい検査を受けましょう。

キレイライン

キレイラインの矯正にかかる費用は、20万~40万円程度が目安です。キレイラインは前歯の部分矯正のみを対象としているため、治療期間は6ヵ月~1年程度と短いケースが多いでしょう。

キレイラインは満足した段階で治療を終えられるので、結婚式や記念撮影などのイベントに向けて短期間で歯並びを整えたい方に人気があります。

アソアライナー

アソアライナーの治療にかかる費用の目安は、10万~60万円程度です。アソアライナーは歯並びの軽度な乱れに対応しているため、治療期間は6ヵ月~1年半程度が目安となります。

クリアコレクト

クリアコレクトの費用の目安は、30万~70万円程度です。治療期間は部分矯正の場合、4ヵ月~6ヵ月、全体矯正の場合は1年~2年半程度が目安とされています。

クリアコレクトはさまざまな症例に適応できるため、症例によっても治療期間や費用は大きく異なることを知っておきましょう。

マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイント

マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイントを説明する歯科医師

マウスピース矯正の種類を選ぶ際には、歯並びの状態や目的に合ったものを選ぶことが大切です。以下では、マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイントについて解説します。

悩みや症例に合ったものを選ぶ

マウスピースの種類によって、対応できる症例が異なります。中には前歯の矯正や軽度の症例にしか対応できないものもありますので、患者さま自身の悩みや症例に合ったものを選択する必要があるでしょう。

また、場合によっては、マウスピース矯正で治療すること自体が難しいケースも考えられます。例えば、抜歯をして歯を大きく動かす必要がある症例や顎の骨に問題がある症例では、マウスピース矯正の適応外となることもあるのです。

そのため、マウスピース矯正を検討している方は、まず歯科医院でカウンセリングや詳しい検査を受けることが大切です。

費用や治療期間

マウスピース矯正の費用は、矯正装置の種類によって異なります。例えば、インビザラインは数あるマウスピース矯正の種類の中でも高額ですが、幅広い症例に対応可能です。

キレイラインやアソアライナーは手頃な価格で治療を受けられますが、軽度の症例にしか対応できません。

また、マウスピースの種類によって治療期間の目安も異なります。詳しい治療期間を知るためには、検査を受けて歯並びの状態を確認しなければいけません。

マウスピース治療を検討する際には治療の内容や費用、期間をメーカーごとに比較し、予算や目標とする期間に合ったものを選びましょう。

メンテナンスやサポート体制

マウスピース矯正の期間中に、何らかのトラブルが発生する可能性もあります。マウスピースの変形や破損、紛失などが起こることも考えられるでしょう。

そのため、トラブルが起きた際に、迅速で適切なサポートが受けられるかどうかを確認しておくことも重要です。

例えば、メーカーによってはオンラインのみでしか対応してもらえないこともあります。治療中のサポートや治療後のメンテナンスなどについて、事前に納得したうえで治療を検討するのが大切でしょう。

まとめ

マウス ピース矯正をして笑顔の女性

マウスピース矯正は、矯正装置を食事や歯磨きの際に取り外せ、目立ちにくいことが特徴です。矯正に使用するマウスピースには様々な種類があり、それぞれ特徴や費用、適応症例などが異なります。

また、歯科医院によっても取り扱いのあるマウスピースが異なりますので、事前に確認するとよいでしょう。

マウスピース矯正の種類で悩んでいる方や、治療の内容や費用などについて疑問がある方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

12月診療カレンダー

12月の休診日について

1日(日)、8日(日)、11日(水)、15日(日)、22日(日)、28日(土)、29日(日)、30日(月)、31日(火)となっております。

12月の土曜診療について

12/21(土)は矯正の方のみ午後診療(14:00~16:00受付まで)を行っております。

年末年始のご案内

12/27(金)は午前診療(9:30~12:00受付まで)です。
12/28(土)~1/5(日)まで休診となります。

よろしくお願い申し上げます。

子どもの歯の生え変わりトラブルと対処法

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまの成長と共に訪れる大切な時期の一つが、乳歯から永久歯への生え変わりです。この過程は自然に進行することがほとんどですが、時には予期せぬトラブルが発生することもあります。今回は、歯の生え変わり時に起こりうる問題と、その対処法について詳しく解説します。

乳歯がぐらぐらして抜けそうなのに抜けない

お子様の乳歯がぐらぐらしているのに、なかなか抜けない状況は珍しくありません。多くの場合、これは正常な生え変わりの過程の一部です。原因としては、乳歯の根が完全に溶けていないことや、永久歯の位置や向きが理想的でないことなどが考えられます。このような場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

経過観察

多くの場合は、時間が解決してくれます。ぐらぐらし始めてから1〜2週間程度で自然に抜けることが多いでしょう。

歯の周囲を清潔に保つ

ぐらぐらしている歯の周りは特に丁寧に歯磨きをし、清潔に保ちましょう。歯肉炎や感染のリスクを減らすことができます。

無理に抜かない

歯に糸を結びつけて引っ張って抜く、などの方法がSNSで広まっているようですが、この方法はおすすめできません。歯ぐきをいためるだけでなく痛みや出血を伴う可能性があるため、無理に抜こうとするのは避けましょう。食事をしっかりよく噛んで食べるようにすると、乳歯が抜ける程度の力が自然とかかります。

歯科医院への相談

乳歯が抜けそうなほどグラグラしているのに2週間以上経っても抜けない場合や、痛みや腫れがある場合は、歯科医院への相談をおすすめします。レントゲンを撮ってもらうことで、乳歯の下にある永久歯の位置や状態が分かります。

永久歯が乳歯の後ろから生えてきた(二重歯列)

乳歯がまだ抜けていないにもかかわらず、後ろから永久歯が生えてくる「二重歯列」も比較的よく見られる現象です。主な原因としては、永久歯の萌出方向が正常でないことや顎の成長が不十分で永久歯のスペースが足りないこと、乳歯の根の吸収が進んでいないことなどが挙げられます。このような場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

経過観察

一時的に二重歯列になっていたとしても、時間の経過とともに乳歯が自然に抜け落ちて解決することもあります。

乳歯の抜歯

永久歯の正常な萌出を妨げている乳歯を、歯科医院で抜歯することもあります。

その他の注意点

永久歯の位置が大きくずれている場合や顎のスペースが不足している場合は、矯正治療が必要になることがあります。また、二重歯列の状態では歯磨きが難しくなるため、特に丁寧なケアが必要です。歯ブラシの毛先が届かない部分には歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなどを使いましょう。乳歯がグラグラしはじめて1〜2週間ほど経っても抜けない場合は、必要に応じて適切な処置を行うために、歯科医院を受診しましょう。

乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない

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乳歯が抜けた後、しばらくしても永久歯が生えてこない場合があります。主な原因としては、単純に永久歯の萌出が遅れていることがほとんどですが、稀に永久歯の先天的欠如(生まれつき永久歯がない)、永久歯の埋伏(顎の中に埋まったまま)、何らかの障害物(過剰歯、嚢胞など)が永久歯の萌出を妨げている事例もあるため注意深く観察することが大切です。このような場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

経過観察

萌出遅延の場合、しばらく様子を見れば自然と生えてくることがほとんどです。しかし、3ヶ月ほど経過しても永久歯が生えて来ない場合は、その他のことが原因となっている可能性があります。歯科医院を受診してレントゲンを撮ってもらい、永久歯の有無や位置を確認しましょう。

先天的な疾患だった場合

埋伏歯の場合、歯科口腔外科で萌出誘導や牽引などの処置を行うことがあります。また、永久歯が先天的に欠如している場合、成長が完了した後にインプラントや義歯などの補綴治療を検討します。永久歯の欠如や位置異常によって噛み合わせの問題が生じている場合は、矯正治療が必要になることがあります。

いつまでたっても乳歯が抜けない(晩期残存乳歯)

永久歯が生えてくる時期を過ぎても乳歯が残っている状態を、晩期残存乳歯と呼びます。主な原因としては、永久歯の先天欠如や永久歯の萌出方向異常、顎の成長不足などが挙げられます。このような場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

経過観察

永久歯の萌出が遅れているだけの場合もあるため、しばらく様子を見ることがあります。

抜歯

永久歯の萌出を妨げている場合や、周囲の歯並びに悪影響を与えている場合は、抜歯を検討します。

保存

永久歯が欠如している場合、乳歯を可能な限り長く保存することで、顎の骨を維持し、将来のインプラント治療などに備えることができます。

矯正治療

残存乳歯によって噛み合わせに問題が生じている場合は、矯正治療が必要になることがあります。

永久歯が本来と違う場所から生えてきた(萌出位置異常)

永久歯が正常な位置からずれて生えてくることがあります。主な原因としては、顎の成長不足、乳歯の早期喪失や晩期残存、口腔習癖(指しゃぶりなど)が挙げられます。このような場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

萌出スペースの確保

永久歯の位置を適切に修正するため、矯正治療が必要になることがあります。この場合はスペース維持装置や拡大装置を用いて、永久歯の萌出スペースを確保します。

口腔習癖の改善

指しゃぶりなどの習癖がある場合、それを止めるための指導や装置の使用を検討します。

まとめ

歯の生え変わりは、お子様の成長における重要な過程です。多くの場合生え変わりは自然に進行しますが、時にはトラブルが発生することもあります。今回ご紹介したさまざまなケースと対処法を参考に、お子様の歯の健康を見守っていきましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。

セラミック治療とは?メリットやデメリット、種類・費用まで徹底解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。口元を美しく見せる審美歯科治療に、セラミック治療という治療法があります。口元に対する美意識が高い方が増えており、セラミック治療は人気の治療法です。今回は、セラミック治療とはどのような治療法か詳しく解説します。セラミック治療のメリットやデメリット、費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミック治療とは

複数のセラミック歯

セラミック治療とは、セラミック素材の被せ物や詰め物を使用した治療法です。虫歯治療や欠けた歯の治療などで被せ物・詰め物をする必要があるときに、セラミック治療を選択することができるほか、以前に装着した銀歯をセラミックにやり替えることもできます。また、被せ物の大きさや形、向きなどを調整することで、わずかな歯のズレを改善することも可能です。

セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットのイメージ

セラミック治療は、見た目を美しくするだけでなく、歯の健康にとってもメリットがあります。ここでは、セラミック治療のメリットについて解説します。

審美性に優れている

セラミック治療の大きなメリットは、審美性が優れている点です。セラミックは白いだけでなく、透明感やツヤがあり、天然の歯のような質感を再現することができます。色調やグラデーションも多くのなかから選択可能です。白く明るい色を選択することや、周囲の歯と合わせた自然な色調を選択することができます。

二次虫歯になりにくい

二次虫歯とは、一度治療をした歯が再び虫歯になることです。保険が適用される歯の被せ物や詰め物は経年劣化により、天然の歯との間に隙間ができ、そこから細菌が入り込んで虫歯になるリスクがあります。一方で、セラミックはほとんど劣化が起こりません。天然の歯との間に隙間が生じにくいため、虫歯が再発するリスクが低いのです。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーの心配がないのも、セラミック治療のメリットです。セラミックの被せ物・詰め物のなかには金属が使われていないものもあります。金属を使用していない被せ物や詰め物を選択すれば金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。ただし、なかには金属を使用したものもあるため、事前に歯科医師に確認することが重要です。

歯茎が黒ずむ心配がない

金属の被せ物や詰め物を長期間にわたって使用すると、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむことがあります。一方で、金属を全く使わないセラミックを選択すれば、歯茎が黒ずむ心配はありません。

セラミック治療のデメリット

セラミック治療のデメリットのイメージ

上述のとおり、セラミック治療には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。メリットだけでなくデメリットもよく理解したうえで治療を選択することが大切です。セラミック治療のデメリットは、次の通りです。

自費治療のため高額

セラミック治療は保険が適用されません。自費治療になるため、費用は高額になります。保険が適用される被せ物や詰め物と比較して高額である点は、費用を抑えたいという方にとってデメリットといえるでしょう。

割れることがある

セラミックは耐久性のある素材ですが、急激に強い力が加わったり、持続的に力が加わったりすると割れることがあります。陶器を落とすと割れるのをイメージするとわかりやすいです。そのため、強い力がかかる奥歯や、歯ぎしりや食いしばりがある場合には、セラミックのなかでも強度が高い素材を検討するのがよいでしょう。また、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合には、ナイトガードという就寝時に装着するマウスピースを装着することで、セラミックの歯や天然の歯を守ることができます。

一生ものではない

セラミックは劣化しにくい素材で、二次虫歯のリスクが低いという特徴がありますが、一生使えるとは限りません。セラミックの被せ物・詰め物の土台となる天然の歯が虫歯や歯周病になった場合には外さなくてはいけません。セラミックの歯を長く使用するためには、定期的にメンテナンスを受けることと、毎日しっかりと歯磨きをすることが大切です。

歯を削る必要がある

セラミック治療では、健康な歯を多く削らなくてはなりません。上述のとおり、セラミックに強い衝撃が加わると割れる可能性があります。強度をもたせるためには厚みが必要です。そのため、天然の歯を多く削る場合があるのです。削った歯は元には戻りません。歯の寿命を短くすることにもなりかねないため、よく理解したうえで検討しましょう。

セラミック治療で使用される素材の種類

セラミック歯

セラミック治療に使用される素材にはいくつかの種類があります。素材によって特徴が異なりますので、理解したうえで選択しましょう。

オールセラミック

オールセラミックとは、全てがセラミックでできたものです。透明感があり審美性が非常に高いのが特徴です。前歯などの目立つ部分に用いられることが多いです。ただし、強い衝撃が加わると割れる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

e-max(イーマックス)

e-maxとは、ガラスセラミックスを強化した素材です。透明感があるため、天然の歯以上に美しい仕上がりが期待できます。また、オールセラミックよりも強度が高いのもe-maxのメリットです。天然の歯と同じくらいの強度であるため、噛み合わせの歯を傷つける心配もほとんどないでしょう。一方で、強度が高い素材ですが、瞬間的に強い力が加わると割れる可能性がある点はデメリットといえます。

ジルコニア

ジルコニアとは、人工ダイヤモンドとも言われる素材で、強度が高いのが特徴です。オールセラミックやe-maxより審美性は劣りますが、近年、素材が改良されており、審美性が高くなっています。表面にセラミックでグラデーションをつけることで、より自然な見た目を再現することができます。

メタルボンド

メタルボンドとは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。内側には金属が使用されているため強度が高いのが特徴です。一方で金属アレルギーの症状が現れる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックとは、セラミックにレジンを混ぜ合わせた素材です。レジンが含まれることから費用が安いのが特徴です。また、金属を使用していないため、金属アレルギーの症状が現れる心配もありません。一方で、変色しやすい点や割れやすい点はデメリットといえるでしょう。

セラミック治療にかかる費用

セラミック治療にかかる費用のイメージ

セラミック治療は基本的に保険が適用されません。自費治療になるため、費用は高額になります。費用は選択する素材や歯科医院によって異なりますが、相場は以下の表の通りです。

<セラミック治療にかかる費用>

素材費用
オールセラミック詰め物:6万〜8万円程度被せ物:8万〜18万円程度
e-max詰め物:4万〜6万円程度被せ物:8万〜15万円程度
ジルコニア詰め物:4万〜6万円程度被せ物:10万〜20万円程度
メタルボンド8万〜15万円程度(被せ物のみ)
ハイブリッドセラミック詰め物:3万〜4万円程度被せ物:4万〜8万円程度

セラミックのなかでも、ハイブリッドセラミックは、CAD/CAMというコンピューターシステムを使用して作製するなどの条件を満たすことで保険が適用されることがあります。詳しくは歯科医院で確認しましょう。

セラミックの歯と銀歯との違い

セラミックの歯と銀歯との違いのイメージ

保険適用の治療には銀歯が使用されることがあります。セラミックの歯と銀歯の違いは、次の通りです。

見た目の違い

銀歯は名前の通り銀色をしているため、見た目がよくありません。位置によっては口を開けたときに目立つことがあります。一方でセラミックは、白く透明感があるため、天然歯と同じような美しい見た目を再現できます。

二次虫歯になりやすさ

銀歯は温度変化によって膨張・収縮して変形することがあります。これによって、天然の歯との間に隙間ができると、そこから細菌が侵入して、土台となる天然の歯が虫歯になるリスクが高まります。一方でセラミックは劣化が起こりにくいため、天然の歯との間に隙間ができにくく、虫歯が再発するリスクも低いでしょう。

汚れがつきにくさ

銀歯は表面に細かい傷ができることがあり、傷の周りに汚れが付きやすくなります。一方でセラミックは、表面がツルツルとしていて汚れがつきにくいです。汚れがつきにくいことも、セラミックが二次虫歯になりにくい理由といえます。

金属アレルギーのリスク

銀歯の場合、唾液によって金属イオンが溶け出し、体内に吸収されると金属アレルギーの症状が現れる可能性があります。一方でセラミックの詰め物・被せ物のなかには金属を使用していないものもあります。金属を使用していないものを選択すれば、金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。

歯茎の黒ずみの起こりやすさ

銀歯は、長期間使用すると、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむことがあります。一方で金属を使用しないセラミックの詰め物・被せ物を選択すれば、金属イオンの溶け出しによる歯茎の黒ずみは起こりません。

まとめ

セラミック治療で白い歯になり笑顔の女性

セラミック治療とは、陶器と同じ素材であるセラミックの詰め物・被せ物を使用した治療法です。天然の歯のような白く美しい歯を手に入れることができるため、多くの方に選ばれています。また、虫歯が再発しにくい点もメリットです。

一方でセラミックは、一生使えるものではありません。また、強い力が加わると割れる可能性もあります。

このように、セラミック治療にはメリットだけでなくデメリットもあるため、どちらも理解したうえで治療を受けるべきか検討しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どもを歯医者嫌いにしないためのポイント

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

夏休みに入り、子どもと一緒に歯医者を受診する予定の方も多いのではないでしょうか。しかし、「子どもが歯医者を怖がって、行きたがらない」というお悩みを抱えている保護者の方もいらっしゃることでしょう。実際に子どもが歯医者を嫌がる理由はさまざまですが、その多くは痛みや不快感への恐怖、歯医者特有の音や匂い、慣れない環境への不安などに起因しています。今回は、子どもを歯医者嫌いにしないために、保護者の方々に知っていただきたいポイントをご紹介します。

子どもが歯医者を嫌がる理由

大人であっても、歯医者が苦手だという方も多くいらっしゃることでしょう。まずは子どもが歯医者を嫌がる理由を理解することが大切です。子どもが歯医者に苦手意識をもつ理由はさまざまですが、主な理由としては以下のようなことが挙げられます。

痛みや不快感への恐怖

子どもは痛みに対して非常に敏感であり、少しの痛みや不快感でも大きな恐怖を感じます。特に初めての治療で痛みを経験するとその記憶が強く残り、次回以降の受診を嫌がるようになります。

歯医者特有の音や匂い

歯医者には特有の音や匂いがあります。歯を削る音や機械の動作音、消毒液の匂いなど、これらは子どもにとって非常に不安を感じさせる要因となります。これらの刺激が子どもの不安を増幅させ、歯医者嫌いの原因となります。

慣れない環境への不安

子どもにとって、歯医者は普段とは異なる環境です。見知らぬ場所での治療や、見慣れない機械を使った処置は、子どもにとって大きなストレスとなります。また、初めて訪れる場所や見知らぬ人に対して、不安を感じやすい傾向があります。

子どもを歯医者嫌いにしないためのポイント

お子さまに「歯医者さんは怖い」という先入観を与えないためにも、以下の点に配慮していただくようお願いをしております。

嘘はつかない

最も大切なのは、お子さまに対して嘘をつかないことです。「今日は何もしない」「診てもらうだけ」のように、嘘をついてまで連れてくるのはやめましょう。一時的に子どもを安心させることはできても、実際に治療が始まって想定と違うことが起こると、子どもは裏切られた感覚を持ってしまいます。これは子どもが歯医者嫌いになるだけでなく、お子さまと保護者の方との信頼関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、年齢に応じたポジティブな声掛けも大切です。「お口の中をきれいにするお手伝いをしてもらうよ」「むし歯さんとバイバイする治療だよ」など、分かりやすく前向きな言葉で説明すると良いでしょう。もし保護者の方ご自身に過去に歯科治療で嫌な経験をしたことがあったとしても、小さなお子さまには話さないでください。治療の必要性を理解させ、子ども自身が治療に向き合う心の準備をする時間を与えることも大切です。

受診する時間帯を考慮する

スムーズな治療のためには、お子さまの機嫌や体調が良い時間帯を選んで受診するようにしましょう。全体的な傾向として、午前中は子どもの機嫌が良く、集中力もある程度維持できることが多いです。逆に、以下の時間帯は可能な範囲で避けるようにしましょう。

・お腹が空いているとき
お腹が空いていると、不快感や集中力の低下が起こりやすくなります。

・眠いとき
お昼寝の時間帯など、子どもは眠気があると機嫌が悪くなりがちです。

・疲れているとき
習い事や学校の後など、疲れているときの受診は避けましょう。

大げさなくらいたくさん褒める

もし治療時に子どもが泣いたり嫌がったりしても、帰り道に叱ることは絶対にやめてください。子どもが自信をなくし、次の治療に繋がらなくなってしまいます。治療後は、家族全員で大げさなくらいにたくさん褒めてあげてください。「お口を大きく開けていられて、偉かったね」「先生のお話をよく聞けたね」「最後まで頑張れたね」のように、具体的に褒めることで子どもは歯科治療に対する前向きな気持ちや達成感を得られます。小さなご褒美を用意するのも効果的ですが、お菓子などの甘いものではなくシールなどの物を選びましょう。

子どもに寄り添う環境整備

子ども 歯科 歯医者 恐怖心を和らげる 不安解消 フッ素 シーラント

歯の健康を守ることは、子どもが生涯美味しく食事を食べ、笑うために非常に重要なことです。子どものうちから歯医者で定期的な管理を受ける習慣を身につけるためには、歯医者に対するマイナスのイメージを払拭しなければなりません。当院ではお子さまが少しでもポジティブに歯科治療に向き合えるよう、天井にテレビを設置して、楽しいアニメなどを見ながら治療を進めるなどの工夫も取り入れています。キッズスペースも完備されているので、待ち時間も楽しく過ごしていただけるでしょう。

まとめ

子どもが歯医者嫌いにならないためには、保護者の方の理解と協力が欠かせません。今回ご紹介したポイントを心がけることでお子さまの歯科治療への恐怖心を和らげ、前向きに歯医者を受診できるようになる可能性があります。お子さまにとって歯医者での受診が楽しい経験となるよう、私たちも全力でサポートいたします。フッ素塗布やシーラントなどの予防処置についても、お気軽にお問い合わせください。

当院ではお子さまにご来院いただいてからすぐに治療を開始することはありません。まずは歯医者という環境に慣れていただいてから、お子さまが自然にお口をあけられるようなコミュニケーションを心がけています。お子さまのお口の中にお困りごとがある方は、ぜひ当院までご相談ください。子どもが大好きなスタッフがお待ちしています。

ホワイトニングは何回で白くなる?費用と頻度、効果の持続期間を延ばす方法とは

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

歯科医院で受けられるホワイトニングには、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3つがあります。特徴や効果が得られるまでの時間、効果が持続する期間などが異なります。

今回は、ホワイトニングの効果が実感できるまでの回数や費用、頻度、ホワイトニングの効果持続期間を延ばす方法、効果が低いときに考えられることなどについて詳しく解説します。歯科医院でのホワイトニングを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトニングは何回で白くなる?

ホワイトニングをしている女性

ホワイトニングで効果が得られるまでの期間は、ホワイトニングの種類によって異なります。ここでは、3つの種類の特徴や効果が実感できるまでの回数の目安などについてみていきましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士による施術をうける方法のことです。歯科医院でしか取り扱うことができない高濃度の薬剤を用いて行うため、1回でもある程度の効果を実感できます。

理想の白さが得られるまでは、1~2週間ごとに3~6回程度施術を繰り返すことが一般的です。

ただし、オフィスホワイトニングは即効性が期待できるものの、効果の持続性にはあまり優れていません。個人差はありますが、3ヵ月程度で元に戻ることもあります。結婚式や成人式、就職試験など、イベントのために歯を白くしたい方に選ばれる傾向があります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で処方される薬剤やマウスピースを使用して、患者さま自身が自宅で行う方法のことです。歯科医院へ通うことなく自宅で自由な時間に施術が行えるため、忙しい方でも続けやすいのが特徴です。

オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を使用し、少しずつ歯を白くしていきます。そのため、即効性は期待できませんが持続性には優れています。

ホームホワイトニングで理想の白さが得られるまでの期間の目安は1~3ヵ月程度ですが、最低でも週4回は施術を行う必要があるでしょう。効果の持続期間は、半年~1年程度です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法のことです。即効性と持続性を兼ね備えているため、より早くより長く歯の白さを得たいという方に選ばれています。

デュアルホワイトニングで理想の白さが得られるまでの回数の目安は、ホームホワイトニングと同様です。

1回のオフィスホワイトニングでもある程度の効果は実感できますが、白さをキープするために週4回程度ホームホワイトニングを行いましょう。効果の持続期間は、1~2年程度です。

ホワイトニングの費用と頻度の目安

ホワイトニングの費用イメージ

ここでは、ホワイトニングの費用と頻度について解説します。

費用

ホワイトニングの費用は、施術の種類によって異なります。ここでは、3つのホワイトニングの費用の目安について解説します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの1回あたりの費用の目安は、1万円~7万円程度です。理想の白さが得られるまでは3~6回程度繰り返す必要があるため、トータルでは数万円~数十万円かかることも考えられるでしょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングでは、マウスピースの製作費用として1万5,000円~4万円程度かかります。その他、薬剤の費用が7日分あたり5,000円程度かかることが一般的です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングの施術費用やホームホワイトニングの薬剤、マウスピースの製作費などを含めて、5万〜8万円程度かかります。

いずれにしても、使用する薬剤や歯科医院によって詳しい費用は異なるため歯科医院へご相談ください。

頻度

ホワイトニングの頻度について確認しましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングで理想の白さを得るためには、1~2週間に1回の頻度で3~6回程度施術を受ける必要があります。また、その後は白さを維持するために2~3ヵ月に1回、最低でも1年に1回は施術を受ける必要があるでしょう。

最初に理想の白さが得られたタイミングでやめると、歯の色が元に戻る可能性が高くなるため注意しましょう。なお、1回あたりの施術時間は1時間程度です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、最低でも週に4回は施術を行う必要があります。毎日行えば、その分早く理想の白さが得られるでしょう。

その後は1週間に1回程度、最低でも2週間に1回程度は施術を継続することが大切です。1回あたりにかかる施術時間は、30分~2時間程度です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングの頻度は歯科医院によって異なります。オフィスホワイトニングを3ヵ月に1回程度、ホームホワイトニングを1週間に1~3回程度行うことが一般的です。

ホワイトニングの効果持続期間を延ばす方法

ホワイトニングの効果持続期間を延ばす方法イメージ

効果の持続期間には個人差があります。ここからは、ホワイトニングの効果を高める方法について解説します。

飲食の前に水を飲む

歯が乾燥した状態で飲食をすると、歯に着色汚れが付着しやすくなります。そのため、飲食前には水を飲み、口の中を潤す習慣をつけるとよいでしょう。

着色しやすい食べ物や飲み物を控える

ホワイトニング後に着色しやすい食べ物や飲み物を摂ると、効果の持続期間が短くなります。例えば、カレー・チョコレート・ソース・ケチャップ・大豆類・コーヒー・紅茶・ワインなどです。

これらの食べ物や飲み物を全く摂ってはいけないというわけではありませんが、食後にはすぐに歯磨きをするように心がけると良いでしょう。着色汚れの付着を防ぎ、ホワイトニングの効果を持続させられる可能性が高まります。

禁煙する

喫煙の習慣がある方は、たばこに含まれるニコチンやタールによって歯に着色汚れが付着しやすくなります。ホワイトニングを受けても効果が持続しにくくなるため、禁煙することも検討したほうがよいでしょう。

口腔ケアを丁寧に行う

ホワイトニングの効果を持続させるためには、毎日の口腔ケアを丁寧に行うことも重要です。特に、着色しやすい食べ物を食べた後には、できるだけ早めに口腔ケアを行いましょう。歯磨きが難しい場合には、うがいだけでも行ってください。

また、毎日の口腔ケアに加えて、歯科医院でクリーニングを受けるとホワイトニング効果の持続に有効です。

ホワイトニングの効果が低いときに考えられること

喫煙の影響でホワイトニングの効果が低くなっている人

「施術を受けたけれど、なかなか効果が実感できない」という方もいるかもしれません。そのような場合には、いくつかの原因が考えられるでしょう。

ここでは、ホワイトニングの効果が低いときに考えられることについて解説します。

施術回数や頻度が守られていない

ホワイトニングの種類にかかわらず、理想の白さが得られるまでは回数を重ねる必要があります。そのため、施術回数や頻度が不足していれば、ホワイトニングの効果が実感しにくくなるでしょう。

施術方法が守られていない

ホームホワイトニングでは、患者さま自らがマウスピースの装着時間や薬剤の量を管理しなくてはなりません。例えば、マウスピースの装着時間を短くしたり薬剤の量を少なくしたりすれば、十分な効果が得られなくなるでしょう。

ホームホワイトニングは、必ず歯科医師の指示通りに実施しましょう。

着色しやすい飲食物を頻繁に摂取する

施術後に着色しやすい食べ物や飲み物を摂っている場合も効果が低くなります。ホワイトニングの施術直後は歯の表面にあるペリクルという膜が剥がれるため、着色しやすい状態になるのです。

オフィスホワイトニングでは施術後24~48時間程度、ホームホワイトニングでは施術後1~2時間程度は着色しやすい食べ物や飲み物を控えるようにしましょう。

喫煙の習慣がある

先にも述べましたが、喫煙の習慣がある方は歯に着色汚れが付着しやすくなります。せっかくホワイトニングの施術を行っても効果が得られにくくなるため、禁煙を検討することも大切です。

詰め物や被せ物がある

詰め物や被せ物は人工物ですので、施術を行っても白くなることはありません。一部のみ白くならずに目立つ可能性も考えられますので、詰め物や被せ物がある場合には事前に歯科医院へ相談しておくとよいでしょう。

セルフホワイトニングを行っている場合

ホワイトニングの方法としては、歯科医院で行うもの以外にサロンや自宅で手軽に行えるセルフホワイトニングと呼ばれるものもあります。

しかし、セルフホワイトニングには歯を漂白する効果はありません。あくまでも、歯の表面に付着した汚れを除去するのみです。セルフホワイトニングで思うような効果が得られないと感じている場合には、歯科医院で受けられる施術を検討するのも方法のひとつです。

まとめ

ホワイトニングで白い歯になった人

歯科医院で受けられるホワイトニングには3つの種類があります。それぞれ特徴や効果が得られるまでの期間、効果が持続する期間などが異なりますので、自分の目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

なお、生活習慣などによってはホワイトニングの効果が低くなることもありますので、施術を受ける際には生活習慣の見直しも重要です。

ホワイトニングを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子どもの歯の生え変わりはいつからいつまで?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの成長過程で重要な節目のひとつに、歯の生え変わりがあります。この生え変わりの時期は、子どもにとっても保護者の方にとっても大きな変化の時期です。今回は、子どもの歯の生え変わりが始まる時期から終わるまでの一般的なスケジュールや、保護者として知っておきたいポイントについて詳しく解説します。

乳歯が永久歯に生え変わるとはどういうこと?

生まれたばかりの赤ちゃんには、歯はまだ生えていません。生後5~6ヶ月頃から乳歯が生え始め、個人差はありますが概ね3歳頃までには20本の乳歯が揃います。そして、6歳頃になると乳歯が順番に永久歯に生え変わっていきます。この生え変わりのメカニズムはどのようになっているのでしょうか。

①永久歯の発育
乳歯の下で永久歯が発育し始めます。これに伴い永久歯の歯胚が成長し、乳歯の根を押し上げるようになります。

②乳歯の根の吸収
永久歯の成長により乳歯の根が次第に吸収され、溶けていきます。この過程は自然に進行し、乳歯の根がなくなると乳歯はぐらぐらと動揺するようになります。

③乳歯の脱落
乳歯の根が完全に吸収されると、乳歯は自然に抜け落ちます。これにより、永久歯が生えるスペースが確保されます。

④永久歯の萌出
乳歯が抜けた後に永久歯が萌出し、新たな歯列を形成します。

乳歯が生え変わる順序

初めての生え変わりはどの歯?

一般的に、子どもの乳歯は6歳頃から生え変わりが始まります。最初に生え変わるのは、下の前歯(下顎中切歯)です。その後は順番に乳歯が抜けて永久歯が生えてくる、という一連のサイクルを繰り返すことになります。

乳歯の抜ける順番

乳歯の生え変わりには一定の順序があります。個人差によって多少前後することはありますが、概ね以下のような順番で生え変わりが進みます。

・下顎中切歯(下の前歯)…6歳頃
・上顎中切歯(上の前歯)…6~7歳頃
・下顎側切歯(下の横の前歯)…7~8歳頃
・上顎側切歯(上の横の前歯)…7~8歳頃
・第一大臼歯(6歳臼歯)…6~7歳頃
・犬歯(糸切り歯)…9~12歳頃
・第一小臼歯(前臼歯)…9~11歳頃
・第二小臼歯(前臼歯)…10~12歳頃
・第二大臼歯…2~13歳頃
生え変わりが始まるのは通常6歳頃で、下の前歯から始まります。上の前歯は6~7歳頃に生え変わり、次に下の横の前歯と上の横の前歯が7~8歳頃に生え変わります。第一大臼歯(6歳臼歯)は6~7歳頃に生えますが、これは乳歯ではなく、最初に生える永久歯です。
犬歯(糸切り歯)は9~12歳頃に生え変わり、その後、第一小臼歯と第二小臼歯がそれぞれ9~11歳頃、10~12歳頃に生え変わります。最後に、第二大臼歯が12~13歳頃に生えて、生え変わりが完了します。
生え変わりの時期は個人差があり、多少前後することがありますが、概ねこの順序で進行します。この時期に適切なケアとサポートを行うことで、健康な歯と美しい歯並びを保つことができます。

生え変わりが完了する時期

通常、乳歯の生え変わりが完了するのは12歳頃です。この時期にはすべての乳歯が抜け、28本の永久歯が生え揃います。親知らずはその後18歳頃までに生えることが多い傾向にありますが、人によっては1本も生えない人もいます。

生え変わりの際の注意点

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乳歯の揺れと抜け方

乳歯がぐらぐらしている時、無理に抜かないようにしましょう。自然に抜けるのが最も理想的です。

口腔内は清潔に保つ

生え変わりの時期には、口の中を清潔に保つことが一層重要になります。新しく生えてきた永久歯は未熟でむし歯になりやすいため、特に念入りに磨くことが大切です。以下のポイントに気をつけましょう。

・丁寧なブラッシング
毎食後や就寝前には、丁寧に歯磨きをしましょう。特に歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝を意識して磨くことが大切です。

・デンタルフロスの使用
デンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。

・定期検診
定期的に歯科医院で検診を受けることで、むし歯や歯並びの問題を早期に発見できます。

歯並びのチェック

永久歯が生え始めると、歯並びの問題が現れることがあります。歯が重なり合ったり、スペースが足りない場合は、早めに矯正治療の相談をすることが重要です。歯科医師と相談し、適切なタイミングでの矯正治療を検討しましょう。

子どもへの声掛け

子どもに対しては、歯の生え変わりのプロセスを分かりやすく説明しましょう。例えば、「今生えている歯は、もう少し大きな歯に変わるために抜けるんだよ」というように、前向きな説明を心がけます。また、子どものうちから歯科医院を受診する習慣を身につけておくことも大切です。当院では、天井に設置したテレビでアニメを見ながら治療を受けることができ、子どもがリラックスして過ごせるよう工夫しています。

まとめ

乳歯から永久歯への生え変わりは、6歳頃から12歳頃までの約6年間にわたる重要なプロセスです。乳歯が抜けて永久歯が生えてくることで、子どもは一歩大人に近づきます。この時期に適切なケアとサポートを行うことで、健康な歯と美しい歯並びを手に入れることができるでしょう。

特に生え変わりの時期には、歯のケアや食生活、定期検診をしっかりと行い、子どもの歯の健康を守ることが大切です。また、子どもが歯医者に慣れるようにポジティブな体験を提供し、歯医者嫌いにならないように心がけましょう。歯科医院での定期的な管理と保護者のサポートが、子どもの歯の健康を支える大切な要素です。万が一乳歯がぐらぐらしているのに抜けない、乳歯の後ろから永久歯が生えてきた、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない、といったお悩みやお困りごとがある場合は、お気軽に当院までご相談ください。

小児矯正は何歳までに始めるべき?治療できる歯並びの症例とは

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

子どもの歯並びが悪いと虫歯になりやすかったり見た目に影響を及ぼしたりと、さまざまなリスクがあります。そのため、できるだけ早く矯正治療を受けさせたいと考える保護者の方は多いでしょう。

なかには「小児矯正は何歳までに始めたらいいの?」「小児矯正で治療できるのはどんな歯並びなの?」といった疑問をおもちの保護者の方もいるかもしれません。

今回は、小児矯正は何歳までに始めるべきか解説します。小児矯正の目的や治療できる歯並び、小児矯正をするメリット・デメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

小児矯正の目的

小児矯正をしている女の子

小児矯正の目的は、子どもの歯並びや噛み合わせを早期に改善し、健全な口腔機能を促進することです。

正しい噛み合わせは、食事をより効果的に行えるようにし、発音の明瞭さを向上させることにもつながります。これにより、子どもの全体的な健康や成長に良い影響を与えるため、早期の矯正治療が推奨されているのです。

小児矯正は何歳までに始めるべき?

小児矯正の適正年齢になった女の子

受け口の可能性がある場合は3歳頃から治療を受けることが推奨されており、その他の歯並びの問題については、6歳頃に治療を開始することが推奨されています。

この時期は乳歯から永久歯に生えかわる時期のため、顎の成長を利用して歯並びを整えることが可能です。早期に治療を開始することで、将来的に大掛かりな矯正治療を避けられる可能性が高まります。

小児矯正は何歳までできる?

小児矯正の適正年齢になり治療によってきれいな歯並びになった男の子

小児矯正は、通常12歳頃までといわれています。この時期は、ほとんどの乳歯が永久歯に生えかわり、顎の成長も活発であるため、歯並びや噛み合わせの問題を効果的に改善できる可能性が高まります。小児矯正には1期治療と2期治療があり、それぞれ適した年齢が異なります。

小児矯正の1期治療とは?

小児矯正の1期治療とは、6歳〜12歳頃の混合歯列期に行われる治療です。この時期であれば、顎の成長を利用した治療ができます。具体的には、顎の成長をコントロールしながら、歯が並ぶスペースを確保することで、歯が正しい位置に並ぶように促すことができるのです。

1期治療で歯を並べるスペースを確保できれば、永久歯が生えそろってから矯正治療を行う場合でも、負担を軽減できる可能性があります。

小児矯正の2期治療とは?

小児矯正の2期治療とは、永久歯がすべて生え揃ってから行う矯正治療です。2期治療は何歳から何歳までに行わなければならないという制限はありませんが、12歳以降に開始するのが一般的です。

1期治療では歯を並べるスペースを確保することを目的とした治療を行いますが、2期治療では歯並びを整えることを目的とした治療が行われます。2期治療では、成人矯正と同様に、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えていきます。

1期治療で歯を並べるスペースを確保できていれば、2期治療では抜歯をせずに歯並びを改善できるケースが多くなります。

小児矯正をするメリット・デメリット

小児矯正をするメリット・デメリットイメージ

小児矯正にはメリットとデメリットがあります。どちらも理解したうえで治療を受けるか検討しましょう。ここでは、小児矯正をするメリットとデメリットについて詳しく解説します。

小児矯正をするメリット

小児矯正をするメリットは、以下のとおりです。

顎の成長を利用できる

顎の成長を利用して矯正治療を行えるのが小児矯正のメリットです。大人になってから矯正治療を行う場合、顎の成長が完了しているため、歯列を広げて歯を並べるスペースを確保することは難しいです。

成長段階にある子どものうちに矯正治療を開始できれば、顎の成長をコントロールしながら歯を並べるスペースを作ることができます。

虫歯や歯周病の予防につながる

歯並びが悪いと歯と歯が重なった部分に歯ブラシが届きにくくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

しかし、小児矯正で歯並びを整えることができれば、ブラッシングがしやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できるのです。早期に歯並びを整えることは、長期的な口腔の健康を守るためにも非常に重要です。

正しい発音・呼吸を促せる

歯並びが悪いと、歯と歯の間から空気が漏れて発音しにくくなる可能性があります。また、歯並びが悪いことで口が閉じにくくなると口呼吸になることもあるでしょう。口呼吸が習慣化すると虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

小児矯正によって歯並びや噛み合わせが整うと、発音や呼吸が改善される場合があります。

笑顔に自信が持てるようになる

小児矯正で歯並びが整うと、見た目が改善され、笑顔に自信を持てるようになるでしょう。これによって、お友達とのコミュニケーションや社会的な活動にも積極的になり、自己肯定感が向上する場合もあります。

抜歯を回避できる可能性がある

抜歯を回避できる可能性があるのも、小児矯正のメリットです。矯正治療において歯を並べるスペースがない場合には抜歯をするのが一般的です。

しかし、小児矯正で歯列を広げて歯を並べるスペースを確保できれば、抜歯を回避できる可能性があります。健康な歯を抜かずに歯並びを整えることができる点は大きなメリットといえるでしょう。

治療期間が短いケースが多い

小児矯正では、子どもの顎の成長をコントロールしながら歯が正しい位置に並ぶように促します。これによって、治療がスムーズに進む場合があるのです。治療に伴う負担を軽減できるため子どもにとってもストレスが少ないでしょう。

痛みが少ない

痛みが少ないのも小児矯正のメリットです。大人の矯正治療では、矯正装置を装着し、歯に力を加えて歯並びを整えていきます。その際に痛みを感じるケースがあるのです。

一方で小児矯正では歯を動かすのではなく、歯列を広げて歯が正しい位置に並ぶように促します。そのため、大人の矯正治療に比べると痛みが少ないのです。そのため、子どもでも続けやすいでしょう。

小児矯正をするデメリット

小児矯正をするデメリットは、以下のとおりです。

むし歯や歯周病になるリスクが高まる

固定式の矯正装置を使用する場合、ブラッシングがしにくくなります。これによって、装置の周辺に食べ物のカスなどの汚れが溜まった状態が続くと、むし歯や歯周病になるリスクが高まります。

とくに小さい子どもの場合は自分でうまく歯磨きができないため、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげる必要があります。

子どもの協力が必要

子どもが治療に協力的でないと、望ましい結果を得るのが難しくなるでしょう。取り外しができる矯正装置を使用する場合には、装着時間を守らなければなりません。装着時間が短いと計画どおりに治療が進まなくなります。

計画どおりに矯正治療を進めるためには、お子さんの協力が必要です。お子さんの協力を得るためには、矯正治療の重要性を理解してもらう必要があります。そのためには、保護者の方のサポートも必要になるのです。

一時的に歯並びが悪く見えることがある

矯正治療中、歯が移動することで一時的に歯並びが悪く見えることがあります。歯並びが悪く見えると、子どもが周囲の視線を気にすることもあるでしょう。

1期治療だけで終わらないこともある

小児矯正の1期治療では歯列を広げて歯が正しい位置に並ぶように促しますが、細かい位置の調整はできません。

1期治療で歯並びが整わなかった場合には、歯並びをきれいにするために2期治療が必要になることがあります。2期治療が必要になると、追加で時間や費用がかかります。

矯正装置が目立つことがある

小児矯正で使用する装置には固定式のものから取り外しができるものなどさまざまあります。ワイヤーを使用した矯正装置を使用する場合、口をあけたときに目立つことがあり、周囲の視線が気になることもあるかもしれません。

小児矯正で治療できる歯並び

歯並びが悪い子供

小児矯正で治療できる歯並びは、以下のとおりです。

  • 上顎前突(出っ歯)
  • 下顎前突(受け口)
  • 叢生
  • 開咬(オープンバイト)

子どもの歯並びが悪い状態を放置すると虫歯や歯周病になるリスクが高まったり、発音に影響を及ぼしたりする可能性があります。そのため、子どもの歯並びや噛み合わせが気になる場合は早めに歯科医師に相談しましょう。

まとめ

小児矯正によって歯並びが綺麗になった子供

小児矯正は、子どもの歯並びや噛み合わせを改善するための治療です。乳歯から永久歯に生えかわる6歳〜12歳頃に治療を開始することが推奨されます。顎の成長を利用できる時期に矯正治療を開始することで、抜歯をせずに歯を並べるスペースを確保できる可能性があるのです。

小児矯正によって歯並びが整えば、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できたり、笑顔に自信をもてるようになったりするでしょう。

一方で、子どもが協力的でない場合には結果が得られにくいといったデメリットも存在します。計画どおりに治療を進めるためにも、保護者の方がサポートをしてあげましょう。

小児矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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