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インビザラインのゴムかけとは?期間ややり方、注意点を解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインを成功させるためにゴムかけは不可欠といえます。

しかし、インビザラインのゴムかけのやり方がわからないという方もいるかもしれません。

本記事ではインビザラインのゴムかけのやり方を解説します。また、インビザラインのゴムかけをするうえで注意すべき点についてもご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインのゴムかけとは?

インビザラインのゴムかけのイメージ

インビザラインのゴムかけについて、インビザライン治療をするまで知らなかったという方もいるかもしれません。インビザライン治療ではすべての方が必ずゴムかけを行うわけではなく、歯科医師が治療をするうえで必要と判断した方のみが行います。

インビザラインのゴムかけに使うゴムは、エラスティックと呼ばれる医療用ゴムです。輪の大きさはさまざまな種類があり、かけたい矯正力によって使い分けます。矯正力は、ゴムの輪が小さいほど大きくなります。

インビザラインのゴムかけをする理由

インビザラインのゴムかけをする理由は2つあります。

1つ目は歯の移動を助けるためです。マウスピースのみで歯を移動するよりも、早く歯を移動させることが可能です。

2つ目は噛み合わせを整えるためです。上下の歯にゴムをかけて引っ張り合うことで、かみ合わせやずれを整える効果が期待できます。

そのため、治療のスタート時からゴムかけを行うのではなく、噛み合わせを調整する時期から始める傾向にあります。

インビザラインのゴムかけを行う期間

インビザラインのゴムかけを行う期間イメージ

インビザラインのゴムかけの期間は人によって異なるため、一概に決まっていません。1か月程度で終わる方もいれば、半年以上ゴムかけが続くケースもあります。

歯並びが整った状態でインビザラインをスタートした方は早めにゴムかけがはじまりますが、出っ歯や乱ぐい歯の方は、歯並びをきれいに整えてからスタートします。ゴムかけが始まるのは遅い傾向にあります。

また、ゴムかけはインビザラインのマウスピースを装着している間行わなければなりません。1日に20時間以上はゴムをかける必要があります。

インビザラインのゴムかけの種類とやり方

インビザラインのゴムかけのやり方を説明する女性

インビザラインのゴムのかけ方には種類があり、歯並びによってゴムのかけ方が異なることが特徴です。ここでは、インビザラインのゴムかけの方法をくわしく解説します。

インビザラインのゴムかけの方法

インビザラインのマウスピースにゴムをかける方法はおもに2つあります。

1つはマウスピースにゴムをかける方法です。プレシジョンカットという切り込みをマウスピースにいれて、その切込みにゴムを引っかけます。

もう1つは、歯に直接ゴムをかける方法です。ボタンと呼ばれる樹脂や金属の突起を歯に接着し、そこにゴムをかけて矯正力を加えます。

インビザラインのゴムかけの種類とやり方

インビザラインのゴムかけには、おもに4つの種類があります。種類によってそれぞれ特徴があり、歯並びや噛み合わせによって選択します。

また、種類によってゴムかけのやり方が変わることが特徴です。インビザラインのゴムかけの種類とやり方は、次の通りです。

垂直ゴム

ゴムを垂直に引っ掛けるゴムかけです。縦にひっぱりあうようにゴムをかけることで、上下の歯が噛み合う方向に歯を動かす力が働きやすくなります。

奥歯を噛み合わせたときに、上下の前歯に隙間ができる開咬に行う方法です。前歯は比較的かんたんにゴムがかけられますが、奥歯はむずかしいため最初は鏡を見ながらゴムかけをするとよいでしょう。

交叉ゴム

上下の歯の表と裏を交差させるようにゴムをかける方法です。交叉咬合や鋏状咬合など、歯を噛み合わせたときに下の歯が外側に、上の歯が内側にずれてしまうときにこの方法でゴムをかけます。

マウスピースにゴムをかける場合には、マウスピースを装着する前に先にゴムをかけておくとスムーズでしょう。歯にゴムをつける場合には、先に内側にゴムをかけ、そのあとに外側にゴムをかけるとうまくゴムをかけられます。

Ⅱ級ゴム

Ⅱ級ゴムは、上の犬歯と下の第一大臼歯にゴムをかける方法です。まず下の奥歯にゴムをかけて、そのあと前にひっぱりながら上の歯にゴムをかけるとかけやすいでしょう。

上顎前突、いわゆる出っ歯を改善させるときに行うゴムかけです。この方法でゴムをかけると、上の前歯を後方に、下の奥歯を前方に動かす力が働くため、出っ歯を徐々に改善させる効果が期待できます。

Ⅲ級ゴム

Ⅲ級ゴムとは、上の第一大臼歯と下の犬歯にゴムをかける方法です。Ⅱ級ゴムとは逆の位置にゴムをかけます。

上の奥歯にゴムを先にかけたら、前側に引っ張りながら下の歯にゴムをかけるとうまくかけられるでしょう。難易度が高いので、最初は鏡を見ながら取り組むとよいでしょう。

Ⅲ級ゴムは下顎前突、いわゆる受け口の治療に用いられる方法です。Ⅲ級ゴムの方法でゴムかけをすることで、下の歯が後方へと引っ張られていきます。マウスピースのみではかけられない力をかけてくれるので、下顎前突の早期改善へと働きかけてくれるでしょう。

インビザラインのゴムかけの注意点

インビザラインのゴムかけの注意点イメージ

インビザラインのゴムかけはむずかしいと感じるかもしれませんが、徐々に慣れて時間をかけずに行えるようになります。インビザラインのゴムかけをするうえでは、いくつか注意点があります。

特に、慣れてくると注意点を忘れてしまうこともあるかもしれません。インビザラインのゴムかけの注意点をしっかりと理解しておくことで、ゴムかけの効果をさらに高められるでしょう。

以下の注意点を抑えておきましょう。

正しい方法でゴムをかける

ゴムをかけるときは、正しい方法で行いましょう。ゴムは指でかけるよりも、エラスティックホルダーという先端にフックがついたプラスチック製の器具を使ったほうが、正しくかけられます。

正しくゴムをかけられないと、計画通りに矯正治療が進みません。正しい方法でゴムをかけるのがむずかしいというときには、歯科医師に相談してゴムのかけ方を指導してもらいましょう。

ゴムかけの時間を守る

ゴムかけはマウスピースを装着している間、必ずつけなければなりません。そのため、マウスピースを装着している時間はゴムをかけましょう。

おおむね1日20時間以上はゴムかけをする必要があります。

ゴムは毎日交換する

ゴムは衛生上のことも考えて毎日交換しましょう。とくに、長期間同じゴムを使用し続ければゴムが切れる可能性が高まります。

睡眠中は確実にマウスピースを装着し続けることができるので、夜にゴムを交換するとよいでしょう。また、矯正力が偏らないように、片方のゴムが切れた場合はもう片方のゴムもあわせて交換してください。

予備のゴムを持ち歩く

医療用ゴムとはいえ、装着を続ければゴムが劣化して切れる可能性があります。とくに、ゴムを装着したまま飲食をすると、ゴムが切れやすくなるといわれています。

たとえば、外出先でゴムが切れて予備が無かった場合、ゴムを装着しない時間が長くなり、計画通りの矯正が進まなくなるかもしれません。そのため、予備のゴムは必ず持ち歩きましょう。

また、常に正しい位置にゴムを装着できるように、ゴムを装着するときに使用するエラスティックホルダーも一緒に持ち歩くとよいでしょう。

まとめ

洗面所に置いているインビザラインのマウスピース

インビザライン矯正において、マウスピースのみではかけられない力をかけてくれるのがゴムかけです。

ゴムかけを指導される時期は人によって異なりますが、いずれにしても医師が最適と考えたタイミングで指示されます。医師からの指示を守ってゴムかけを行いましょう。

はじめはうまくいかないかもしれませんが、慣れてくると時間をかけずにつけられるようになります。ゴムかけ中に痛みなどのトラブルがあった、ゴムかけの方法が分からなくなったという場合には、自己判断でゴムをかけ続けず必ず医師へ相談しましょう。

正しい方法でゴムをかけることで、インビザライン矯正の効果を高められます。治療計画通りに歯並びを改善させられるでしょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインのアタッチメントって何?取れてしまった時の対処法も詳しく解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

当院では、透明で目立ちにくいマウスピースを装着する「インビザライン・ファースト」という小児向けマウスピース型矯正システムを採用しています。混合歯列前期(上の前歯が生え始める時期)から使用が可能です。6歳で奥歯が生えていて前歯が2/3生えている場合、約1年半の治療期間を目安に、定期的にマウスピースを交換しながら歯列を矯正していきます。7歳から10歳くらいが対象年齢です。

インビザラインは、歯並びの状況によって「アタッチメント」と呼ばれる小さな出っ張りを歯の表面に取り付けます。今回は、このアタッチメントがどういうものなのか、また、取れてしまった時の対処法や取り付けている時の歯磨き方法も詳しく解説します。

アタッチメントってどんなもの?

インビザラインのアタッチメントとは、歯の表面に取り付ける出っ張りを指します。素材であるコンポジットレジン(歯科用プラスチック)は、天然の歯の色に近いので、取り付けてあっても目立ちません。

アタッチメントの目的は?

インビザラインによる矯正治療では、マウスピースを使用して力をかけて、歯を動かします。この過程でマウスピースと歯並びが合わず、浮いてしまうことがあります。これを防ぐのがアタッチメントの目的です。また、アタッチメントによって、マウスピースをぴったりと密着させることで、マウスピースの効果を歯の根元まで伝えることができます。

アタッチメントの種類は?

アタッチメントは丸型も角型もあって、大きさはどれも約3㎜から5㎜程度です。歯科医師が、お子様のお口の中の状態を確認して、一番適しているアタッチメントを取り付けます。今回は代表的なアタッチメント五種類と、そのアタッチメントが最適とされるお口の中の状態を解説します。

ルートコントロール用

すきっ歯
傾いて寝てしまっている歯

ディープバイト用

奥歯を噛んだ状態で下の前歯が見えない
笑った時に歯茎が目立つ(軽度のガミースマイル)

オープンバイト用

奥歯を噛むと上下の前歯に隙間ができる

回転用

歯がねじれて生えている

アンカレッジ用

インビザラインのために抜歯をしている

アタッチメントが取れてしまった時の対処法は?

アタッチメントが取れてしまった時は、出来るだけ早く歯科医院に連絡してください。取れてしまったアタッチメントは、治療に影響がある箇所であれば再設置が必要、影響がない箇所であれば再設置は不要です。連絡時に、以下のことをしっかりと伝えれば、歯科医師が再設置が必要かどうかを適切に判断できます。

アタッチメントが取れてしまった時に伝えること

1. 何枚目のマウスピースを使用中なのか

2. 取れてしまったのは、奥から何番目の歯のアタッチメントなのか

アタッチメントの再設置が必要な場合

出来るだけすぐ取り付けた方がいいのか、次回の検診のタイミングで取り付ければよいのかは、歯科医師から指示があります。指示に従って受診しましょう。

アタッチメントの再設置が不要な場合

すでに効果を発揮し終えたアタッチメントなど、取れていても治療計画に悪影響を及ぼさないアタッチメントが取れてしまった場合は、再設置せずに様子を見ます。自己判断で決めず、歯科医師から再設置は必要ないと指示があった場合に、そのようにしてください。

アタッチメントがついている時の歯の磨き方は?

アタッチメントは取り付けたまま歯磨きを行います。アタッチメントの周りは、食べカスや歯垢が溜まりやすく、特にお子様は歯ブラシの毛先をしっかり当てることが難しいです。親御様が、仕上げ磨きや磨き残しのチェックをするなど、ケアしてあげてください。

ブラッシング方法

歯の表面とアタッチメントの境目に歯ブラシの毛先が斜め45度になるように当てて、小刻みに優しく歯ブラシを動かしてください。ゴシゴシ強くブラッシングすると、アタッチメントが取れてしまう可能性があります。アタッチメントのところだけ集中的に磨くのではなく、お口の中全体を丁寧に磨くようにしましょう。

まとめ

アタッチメントは、インっビザラインがしっかりと効果を発揮するために必要なものです。小さなお子様がインビザラインでアタッチメントを取り付けた際は、親御様が仕上げ磨きの時に磨き残しがないか気をつけてあげてください。

お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインで出っ歯は治療できる?治療法や期間、費用も解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインは1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発されたマウスピース型の歯科矯正治療です。世界100か国以上1,400万人以上の患者さまに使用された実績がある治療法です。

出っ歯が気になっていて、インビザラインで治療したいと考える方もいるでしょう。

今回は、インビザラインで出っ歯を治療するメリットやデメリット、期間、費用について解説します。

出っ歯とは?

出っ歯のイメージ

そもそも出っ歯とはどのような状態なのでしょうか。一般的に出っ歯には2種類あり、骨格に問題があるとされる骨格性上顎前突と、歯並びに問題があるとされる歯槽性上顎前突に分かれます。

いずれにしても、出っ歯は横から見たときに前歯が出ているように見える状態のことです。出っ歯は不正咬合のなかで2番目に多い症例で、日本人の10人に1人以上が悩んでいるのが現状です。

インビザラインで出っ歯は治療できる?

インビザラインのマウスピース

インビザラインで出っ歯は治療できますが、一言で出っ歯といっても歯が前方に出ている人と骨格が前方に出ている人、歯と骨格の両方が前方に出ている人がいます。そして、治療できるかどうかはどのタイプに当てはまるかで異なります。

治療しやすいケースとしては、歯が傾斜して生えている場合と、骨格のズレが軽度である場合が挙げられます。このようなケースでは、インビザラインで歯を後方に動かして改善します。

しかし、歯の状態によってはインビザラインだけでは上手くいかず、歯のスペースをつくるための抜歯が必要な場合もあるでしょう。インビザラインだけで治療できるか、それとも抜歯しなければいけないかは、医師に確認してください。

インビザラインで治療できない症例もある

インビザラインでの歯列矯正は万能ではなく、治療できない症例もあります。インビザラインが不得意としているのは、骨格の問題が重度な症例です。

顎が大きく前方に位置しているケースや、下顎の発達が十分でないケースでは、外科手術が必要になるでしょう。アンカースクリューでの処置が必要になることもあります。

アンカースクリューとは、顎の骨に埋め込む金属製のネジのことです。直径1〜2mm、長さ6〜10mm程度のチタンでできた小さなネジで、固定源とすることで矯正力を高めます。

インビザラインだけでは治療できない症例は、ほかの治療方法も併用したり別の治療方法を選択したりします。

インビザラインで出っ歯を治療するメリット

インビザラインで出っ歯を治療するメリットイメージ

インビザラインで出っ歯を治療する代表的なメリットをご説明します。

痛みが少ない

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較すると患者さまの痛みや負担を軽減することが可能です。インビザラインのマウスピースは、1枚あたりで最大0.25mmしか歯を動かさないため、歯に強い力をかけずに治療できるからです。

ワイヤー矯正では強い力がかかるので、痛みを感じやすいでしょう。

前歯の矯正でも目立ちにくい

出っ歯の治療では、基本的に前歯を移動させる必要があります。ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーが目立つため見た目が気になる人も多いでしょう。

しかし、インビザラインで使用するマウスピースは薄く透明なので、ほとんど目立ちません。基本的には、見た目を気にせず治療に取り組めるでしょう。

ただし、アタッチメントを装着する場合は多少目立つかもしれません。アタッチメントとは、歯とマウスピースの密着力を高め、治療を効率よく進めるための補助パーツです。

レジンというプラスチックでできており、歯に近い色に調整されるためワイヤー矯正の装置ほど目立ちませんが、何もない状態と比較すると気になるかもしれません。歯と同じ色ではありますが突起物なので、立体感が出て目立つことはあるでしょう。

インビザラインで出っ歯を治療するデメリット

インビザラインで出っ歯を治療するデメリットイメージ

世界中の患者さまから選ばれているインビザラインですが、もちろんデメリットもあります。インビザラインのデメリットをも確認しておきましょう。

インビザラインでは治療できない症例がある

インビザラインには向き・不向きな症例があります。たとえば、前歯が傾斜して生えていたり軽度の骨格の問題で出っ歯になっていたりする場合は、インビザラインで治療できるでしょう。

しかし、インビザラインでは歯をゆっくりと動かしていくため、骨格に大きな問題がある場合は治療できません。治療が可能だとしても、治療期間が長くなってしまったりワイヤー矯正と組み合わせたりしなければならなくなるため、ほかの治療方法を検討したほうがいい場合があります。

マウスピースの装着時間が長い

インビザラインではマウスピースを使用して歯並びを整えます。取り外しが可能な点がメリットですが、マウスピースは長時間装着しなければなりません。1日20時間以上は装着しなければ効果が減少し、治療期間が延びてしまうでしょう。

インビザラインの装着時間や交換時期など、自己管理が徹底できなければ十分な治療効果は得られないかもしれません。

インビザラインで出っ歯を治療する方法

抜歯をする

インビザラインで出っ歯を治療する方法は、抜歯が必要な場合と不要な場合に分かれます。それぞれの治療方法を確認していきましょう。

抜歯が必要な場合

インビザラインで出っ歯を治療する場合、抜歯が必要なケースが多いでしょう。前方に飛び出した歯を歯列に収めるためには、ある程度のスペースが必要だからです。

抜歯する場合は、前から数えて4番目、もしくは5番目の歯を選択することが多いです。インビザラインで歯の移動を始める前に抜歯して、空いたスペースを利用しながら歯並びを整えます。

抜歯が不要な場合

インビザラインで抜歯が不要となるかは、歯を動かすスペースが確保できるかどうかで決まります。具体的には、歯のエナメル質をわずかに削るIPRで対応できるケースと、歯列の幅を広げる側方拡大で対応できるケースでは、抜歯は必要ありません。

歯を削ると聞くと不安に思うかもしれませんが、IPRで削るのは0.2mm程度です。エナメル質は平均2〜3mm程度あるので、基本的には痛んだりしみたりすることはありません。

側方拡大は、大人の場合あまり大きく歯列を広げられないことが多いです。顎の骨の成長が完了しているため、側方拡大のみで十分なスペースを確保するのは難しいでしょう。

IPRと側方拡大を併用してスペースを確保できれば、抜歯は必要ありません。

インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる期間

インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる期間イメージ

インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる期間は、半年~2年程度です。前歯だけの部分矯正なら半年で治療を終えることも可能ですが、全体的に歯をキレイに並べたい場合は、奥歯も含めた全体矯正が必要になり治療期間が長くなります。

虫歯や歯周病で治療を途中でストップしてしまったり、インビザラインの装着時間を守らなかったりする場合は、期間が延びることがあるでしょう。

インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる費用

インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる費用イメージ

インビザラインは保険適用外の治療方法であるため、費用は高額です。また、部分矯正と全体矯正でも費用は異なります。

インビザラインの部分矯正の相場は40万円~50万円、全体矯正は70万円~120万円程度です。部分矯正のほうが治療期間が短く費用も安いですが、ご自身の歯の状態に合った治療方法を選んでください。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインは歯の負担が少なく、治療中であることが目立ちにくい矯正方法です。出っ歯が気になる方は、ぜひインビザラインを検討してみてください。

インビザライン矯正や出っ歯の治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザライン矯正で歯を削る目的とは?メリットや削り方を解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「インビザラインは必ず歯を削らなきゃいけないの?なんのために削るの?」といった疑問をお持ちではありませんか?

結論からお伝えすると、インビザラインを受ける全員が歯を削るわけではありません。それぞれの歯やお口の状態に合わせて、歯を削る必要があるかを歯科医師が判断しているのです。

本記事では、インビザラインで歯を削る目的や、インビザラインで歯を削るメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ本記事で正しい知識を得て理解を深めましょう。

インビザライン矯正で歯を削る目的とは?

歯を削る

インビザラインで歯を削る場合は、主に以下の4つを目的としています。

  • 歯を並べるスペースを確保する
  • 出っ歯を改善する
  • 歯の全体的なバランスを整える
  • ブラックトライアングルを改善する

それぞれ詳しく解説します。

歯を並べるスペースを確保する

歯をきれいに並べるためのスペースを確保する目的で、歯を削ることがあります。歯並びが乱れる原因として多いのが、歯を並べるスペースが十分にないことだからです。

歯を並べるスペースが十分ない状態で矯正を始めても、きれいな歯並びにはなりません。

歯のサイズが大きい方や、顎が小さい方は、歯を並べるためのスペースが不足しやすいです。抜歯するほどのスペースは必要なくても、十分な隙間がない場合は、歯を削る処置を行うことが多いです。

出っ歯を改善する

出っ歯の改善を目的として歯を削ることもあります。出っ歯を改善するには、飛び出た前歯を後方に移動させる必要があるため、歯を削って後ろにスペースを作るのです。

歯を削って歯と歯の間に隙間ができれば、少しずつ詰めて前歯を後ろに移動させられます。

歯の全体的なバランスを整える

歯の全体的なバランスを整えたい際にも、歯を削るのが有効です。矯正して歯並びが整っても、歯のサイズがバラバラだったり、左右非対称だったりすると、美しい見た目に仕上がらないでしょう。

少し歯を削って歯の大きさや形状を調整することで、歯の全体的なバランスを整えられます。美しい見た目を手に入れられるのです。

ブラックトライアングルを改善する

ブラックトライアングルを改善したい場合にも、歯を削るのが効果的です。

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間の根元にできる逆三角形の隙間のことをいいます。元々の歯の形や歯茎の痩せ、歯周病などによって歯茎が下がることが原因で出現します。

ブラックトライアングルがあると食べカスが詰まって虫歯になりやすかったり、見た目が気になったりします。ブラックトライアングルが生じている歯を削って形を整えてから矯正をすることで、逆三角形の隙間を埋められるのです。

インビザライン矯正で歯を削るメリット

インビザライン矯正で歯を削るメリットイメージ

インビザラインで歯を削るメリットは、以下のとおりです。

  • 抜歯を避けられる
  • 矯正後の後戻りを防止できる
  • より美しい歯並びを手に入れられる

それぞれ順番に解説していきます。

抜歯を避けられる

歯を並べるためのスペースを確保する方法として、最も確実なのは抜歯です。

しかし、抜歯をする際は麻酔を行う必要があります。不安を抱く方や、健康な歯を抜くことに抵抗がある方もいるでしょう。

歯を削ってスペースを確保できるのであれば、負担の大きい抜歯をすることなく歯を並べるスペースを確保できるのです。抜歯をする際は抜歯後に出血や痛みがありますが、歯を削る場合は基本的に痛みを感じません。歯の表面をほんの少し削るだけなので、健康に害はないでしょう。

矯正後の後戻りを防止できる

特に、前歯などは根本に向かって細くなっています。そのため、歯と歯は完全に密着しているわけではありません。

歯を削る場合、歯の形状が長方形に近くなります。矯正で隙間を詰めると、歯と歯がしっかりと密着するので後戻りしにくくなります。

矯正後の歯並びを維持するには保定装置(リテーナー)の装着が必要ですが、歯を削っておくことでより効果的に後戻りを防止できます。

より美しい歯並びを手に入れられる

歯を削る作業をすることで、より美しい歯並びを手に入れられます。

インビザラインで整えられるのはあくまでも歯並びです。歯がきれいに並んだとしても、歯の大きさがバラバラだときれいに見えなかったり、バランスが悪いように感じたりします。

細かく歯を削って形を整えることで、歯の全体的なバランスを取れるでしょう。美しい歯並びを完成させられるのです。

インビザライン矯正で歯を削るデメリット

インビザライン矯正で歯を削るデメリットイメージ

次に、インビザラインで歯を削るデメリットを解説します。主なデメリットは、以下の3つです。

  • 健康な歯を削らなければいけない
  • 処置中に圧迫感を覚えることがある
  • 治療直後は刺激に敏感になる可能性がある

それぞれ順番に解説していきます。

健康な歯を削らなければいけない

いくら歯を並べるスペースを確保するためとはいえ、健康な歯を削らなければいけないため、抵抗を感じる方も多いでしょう。歯を削るといっても、虫歯治療のように広範囲を削るわけではありません。

削るのは歯の表面のごくわずかであり、削るというよりはやすりをかけるイメージに近いでしょう。痛みもほとんどないため、それほど心配する必要はありません。

処置中に圧迫感を覚えることがある

歯を削っているときは、口の中や歯と歯の間に器具が入ることで圧迫感が生じる可能性があります。また、削る時の振動や音で不快感や恐怖心を覚えることもあるでしょう。

器具を使用することで発生する振動や音は、どうしても避けられません。処置の際には歯茎近くまで器具が入ることもあり、刺激で一時的に出血することもあるでしょう。当日中には止血できる程度です。

治療直後は刺激に敏感になる可能性がある

歯を削った直後は、一時的に刺激に敏感になる可能性があります。歯を削ったことで神経が歯の外側に近くなり、刺激を受けやすくなるからです。

冷たいものを飲食した時にしみたり、軽い痛みを感じたりするかもしれません。一時的な症状であり、処置後に何日も続くものではありません。

処置が終わってから数日が経過しても知覚過敏のような症状が続く場合は、歯を削りすぎている可能性もあるため歯科へ相談しましょう。

インビザライン矯正では必ず歯を削るの?

インビザライン矯正では必ず歯を削るのか疑問の女性

冒頭でもお伝えした通り、インビザラインを受ける全員が必ず歯を削るわけではありません。歯や口の中の状態をみて、歯を削る必要があるかを歯科医師が判断します。

特に問題がなければ、歯を削らずにインビザラインを実施する場合もあるのです。例えば、歯を並べるスペースがもともとあるすきっ歯や、ブラックトライアングルがないケースでは、歯を削らずにインビザライン治療を進められます。

歯を削る方法とは?

歯を削る治療

歯科専用の器具やヤスリを使用して表面を薄く削ります。削る量は0.25〜0.5mmです。歯の一番外側の層であるエナメル質は1.5mm前後あるので、エナメル質の範囲内に収まります。

エナメル質には神経が通っていないため、痛みを感じることはほとんどありません。何か感じたとしても、違和感がある程度でしょう。そのため、麻酔を使用せず処置を行います。

まとめ

インビザライン治療をする女性

本記事では、インビザラインで歯を削る目的や、歯を削るメリット・デメリットなどを解説してきました。

インビザラインを受ける全ての人が必ず歯を削るとは限りません。歯を並べるためのスペースが十分確保されていれば、歯を削らずにインビザライン矯正を行う場合もあります。

健康な歯を削るのには抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、神経の通っていない歯の表面にやすりをかけるようなイメージであり痛みはほとんどありません。歯を削ると理想の歯並びを目指しやすくなるので、必要だと判断された場合はチャレンジしてみましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

歯並びに変化がみられるのはいつ頃から?歯が動く順番は?インビザラインで歯が動く仕組みを詳しく解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

当院では、透明で薄いマウスピースを装着する「インビザライン・ファースト」という小児向けマウスピース型矯正システムを採用しています。マウスピースが目立ちにくいため、周囲に気づかれにくく、矯正がからかいの対象になることを防げます。今回は、インビザライン矯正で歯が動く仕組みを詳しくご紹介していきます。

インビザラインで歯が動く仕組みは?

インビザライン矯正はズレが歯に力を加える

インビザラインは、治療前にスキャナーを用いてお口の中のデータ(歯型や歯並びなど)を採取し、それを分析して患者様専用のマウスピースを作成します。マウスピースは患者様の歯並びと少しだけズレるように設計されています。マウスピースを装着すると、歯並びとのズレが歯へ圧力をかけて、歯が動きます。

マウスピースを交換しながら正しい歯並びに

インビザラインのマウスピースは、歯科医師の治療計画に基づいて、歯が少しずつ動くように設計されています。およそ1~2週間毎に1回、新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を正しい位置に移動させます。1枚で約0.25mm前後歯を動かすので、一気に強い力をかけて歯を移動させるワイヤー矯正と比べると、矯正中の違和感が少ないことが、大きなメリットです。

歯並びに変化がみられるのはいつ頃から?

歯並びの変化や感じ方には個人差があるので一概には言えませんが、多くの患者様が歯並びの変化を実感できるのは、マウスピースを14枚前後使った頃です。期間にすると、最短で14週間(約3ヵ月半程度)ほどです。マウスピースを14枚使用すると最大で3.5mmくらい歯が動くため、患者様が鏡で歯並びを見て変化を感じることができます。

正直なところ、毎日鏡を見ているご自身では、歯並びの変化はわかりづらいです。しっかり目で見て効果を実感したい場合は、歯科医院で検診を受ける際に治療前の歯並びの写真と現在の歯並びを見比べてみましょう。きっと効果を実感できるはずです。

変化を実感しにくい歯並びはある?

ガタガタしている歯並びの方は、1mm以上歯が動いてもあまり効果を実感できないことが多いです。歯のガタつきを治すためには、歯列全体を動かして整えていく必要があり、患者様には効果がわかりづらい奥歯から動かしていくためです。効果が実感できず不安な場合は、今はどこの歯を動かしているのか、いつ頃から変化が感じられそうなのかなど、歯科医師に相談してみましょう。

インビザラインで歯が動く順番は?

遠心移動ってどんなもの?

インビザラインは、奥歯の遠心移動が得意な矯正方法と言われています。遠心移動は、歯を後ろに移動させて、前歯を動かすスペースを作るために行われます。インビザラインのマウスピースは、歯全体を平行に移動するように動かします。歯の根まで位置を変えられるため、奥歯の位置を調整できるのです。

遠心移動で歯の動く順番は?

インビザラインで遠心移動させるときは、まず一番後ろの奥歯を動かします。次に奥から二番目の歯を動かし、前方の歯を動かすスペースを確保してから最後に前歯を整えます。

遠心移動することのメリットは?

遠心移動の一番のメリットは、抜歯をせずに矯正治療ができることです。歯並びが悪くなる原因として、顎が小さいことで歯を並べるスペースが不足していることが挙げられます。矯正治療で抜歯が必要な場合、上下左右4本の小臼歯を抜くケースが多いです。しかし、できれば健康な歯を抜きたくないと感じる方も少なくありません。子供のうちから始められるインビザライン・ファーストであれば、将来大人になってから始める矯正治療で必要となってしまうことのある抜歯も、行うことなく治療できる可能性が高まります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インビザラインは歯を少しずつ移動させるため痛みが少なく、最短で14週間で効果を実感できます。奥歯から動かして、最後に前歯を動かすのが一般的です。
お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザライン矯正後にリテーナーを装着するのはなぜ?注意点も解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザライン矯正後に装着するリテーナーとは、どのような役割を果たすものなのでしょうか。リテーナーにはマウスピースタイプ、ワイヤータイプ、プレートタイプなどいくつか種類があり、使用方法が異なります。

今回は、リテーナーを装着しなくてはいけない理由や、装着時間・期間、装着する際の注意点などを解説します。インビザライン矯正中の方や治療を検討されている方は、参考にしてください。

リテーナーとは?

リテーナー

インビザライン矯正に限らず、矯正治療では治療計画に沿って歯が動き、歯並びが整った後は保定期間に入ります。矯正装置によって歯を動かしたら、もう歯が動かないというわけではないのです。

しばらくは歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こる可能性があります。治療後の良い歯並びを安定させるために、リテーナー(保定装置)を装着する期間が必要なのです。

リテーナーには、大き以下の3種類があります。ご自身の歯並びの状態やライフスタイルを考慮して、担当の歯科医師と相談しながら選びましょう。

マウスピースタイプ

インビザライン矯正で歯を動かすために使用するのと同じような、透明のマウスピースのリテーナーです。歯列全体を覆うため、部分矯正だけではなく全顎矯正を行った際にも使用されます。

インビザラインでは、ビベラ・リテーナーという名称の保定専用のマウスピースを提供しています。

マウスピースタイプのリテーナーは、透明で装着していても目立ちにくく、装着時の違和感が少ないことがメリットです。

しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は破損してしまうこともあります。

ワイヤータイプ

前歯の裏側のみをワイヤーで固定するリテーナーです。リンガルリテーナーとも呼ばれています。ワイヤーは裏側についているため、目につきにくいです。取り外しはできないため、1日中保定し続けられることがメリットでしょう。

歯の裏側は歯石がつきやすいので、メンテナンスや日ごろの歯磨きが大切です。

プレートタイプ

歯科用プラスチックのプレートにワイヤーがついており、ワイヤーを歯にひっかけて固定するリテーナーです。奥歯の噛み合わせの維持に使用されることが多く、全体矯正を行った際に使用されます。

丈夫なので長期間使用しやすく、取り外せるので口腔内を清潔に保ちやすいことがメリットです。他のリテーナーと比較すると装着していることが目立つデメリットがあります。

QCMリテーナー

歯の表面は透明のプラスチックのワイヤーで、裏側はプレートになっているリテーナーです。目立つ部分が透明なので、見た目が気になる方から選ばれる傾向があります。

取り外しせるので、飲食や歯磨きの際には支障がありません。

インビザライン矯正後にリテーナーを装着するのはなぜ?

インビザライン矯正後にリテーナーを装着するのはなぜか疑問のイメージ

インビザライン矯正後にリテーナーを装着するのは、治療によって動いた歯が後戻りするのを避けるためです。矯正治療直後は後戻りしやすい状態にあります。矯正治療直後の歯を支えている骨の状態は非常に不安定なので、後戻りしやすいのです。

また、頬杖をつく癖や爪を噛む癖、舌で前歯を押す癖などがあると、歯並びに影響を及ぼすこともあります。そうした悪い癖が改善されていないと、矯正治療後にまた歯並びが乱れるでしょう。

リテーナーで保定しつつ、歯並びに悪影響を与える悪癖を改善することが大切です。

リテーナーの装着時間

リテーナーの装着時間イメージ

ワイヤータイプのリテーナーの場合は、固定式なので歯科医院で外さない限りは24時間装着し続けることになります。固定式でない場合は、治療後の数ヶ月は1日20時間以上装着する必要があります。

治療で装着するマウスピースと同じように、基本的には食事と歯磨きの時以外は装着することになります。歯の位置が安定してくると、1日の装着時間が短くなることが多いです。

リテーナーの装着期間

リテーナーの装着期間イメージ

リテーナーの装着期間には個人差がありますが、基本的には治療期間と同じくらい装着する必要があるといわれています。歯の移動に2~3年かかったなら、リテーナーも2~3年着用し続けることになります。

ワイヤータイプの場合は目立ちにくいため、歯並びをキープするために通常の保定期間が終わっても装着し続けるケースがあります。

リテーナー装着に関して注意すること

リテーナー装着に関して注意することイメージ

整った歯並びを維持し続けるために欠かせないリテーナーですが、保定中に注意しなければならないこともあります。インビザライン矯正に費やした治療期間や費用を無駄にしないためにも、しっかりと意識しましょう。

自分に合ったリテーナーを選ぶ

リテーナーの装着期間は、治療期間と同じ程度とされています。かなり長い期間正しく装着し続けなくてはなりません。保定中の見た目が気になる方は、マウスピースタイプのリテーナーを選択する傾向があります。

しかし、強い歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、見た目や使い勝手が良くてもマウスピースでは破損するリスクがあります。途中で使用できなくなることもあるでしょう。

どのようなリテーナーなら問題なく使い続けられるか、歯科医師と相談して選択する必要があります。

装着時間や装着期間を守る

インビザライン矯正では、マウスピースを毎日20時間以上装着することが必須です。保定期間になってもそれは変わりません。

後戻りしてしまったら元も子もありませんので、保定期間も油断せずにリテーナーの装着時間や期間を守りましょう。着脱が面倒だと感じる方や忘れることが多い方は、固定式のワイヤータイプを選択するとよいかもしれません。

保定期間中の通院を怠らない

インビザラインの治療が終わり、マウスピースを交換する必要がなくなると安心する患者さまも少なくないでしょう。

しかし、治療直後はまだ不安定な状態であるため、後戻りだけではなく他のトラブルについても注意する必要があります。問題が起きた際に早期治療を行えるように、3~6か月に1回のペースで定期検診を受けましょう。

保定期間中に固定式のリテーナーが外れるなどのトラブルが起きた場合は、予定していた受診のタイミングでなくても早めに歯科医院に相談してください。

リテーナーの紛失や破損に注意する

固定式ではないリテーナーの場合は、食事や歯磨きの際に置き忘れて紛失してしまうことがあり得ます。リテーナーを入れるケースを用意して、外している間はしっかり保管してください。

ケースの置き場所を決めていないと紛失するリスクが高いです。リテーナーをはずした時はケースに入れることと、決められた場所で保管することを習慣にしましょう。

強い歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、リテーナーの破損につながることがあります。睡眠中の歯ぎしりや食いしばりを改善するのは難しいので、万が一破損した場合は歯科医院に相談しましょう。

リテーナーを装着したまま飲食しない

固定式ではない、マウスピースタイプやプレートタイプのリテーナーを使用している場合は、飲食をする際は必ず外しましょう。歯とリテーナーの間に食べかすが入り込んでしまうと、虫歯や歯周病の原因になります。

何かを噛み砕いている時にリテーナーが破損する可能性もあるので、飲食時はリテーナーを外してください。

洗浄方法に注意する

着脱できるタイプのリテーナーを使用する際は、柔らかい毛先の歯ブラシで流水を使用して優しくこすり洗いしましょう。リテーナーの表面に傷がつく恐れがあるので、歯磨き粉は使用しないでください。

また、熱湯を使うと変形する可能性があるため、水を使います。必要に応じて洗浄剤も使用しましょう。使用方法や頻度は製品によって違うので、説明書の指示に従ってください。

装着時に痛みがある場合は受診する

リテーナーは、矯正治療が終わって歯並びが整った状態で使うため、通常は装着時の痛みはありません。痛みを感じた場合は、歯並びが乱れている可能性があります。早めに受診して確認してもらいましょう。

まとめ

インビザラインのリテーナーをつける人

インビザライン矯正だけでなく、矯正治療においては保定期間も非常に大切です。治療のためのマウスピース同様、リテーナーを正しく装着して管理する必要があります。

治療が終わったから、歯並びが整ったからもう大丈夫と思うかもしれませんが、治療自体をやり直さなければならなくなることもあります。歯科医師の指示に従ってリテーナーを装着してください。

保定期間は治療期間とほぼ同じ期間が必要とされています。定期検診は3~6カ月に1回程度、指示された頻度を守って受けましょう。

痛みがでたり、リテーナーが破損したりした際は、早めに歯科医院に相談してください。

インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

子供の歯科矯正でよくある質問 Q&A

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子様の矯正治療を始めるか迷っている親御様とお話しする機会がよくあります。費用面でお悩みの方、お子様が器具を継続して使用できるか心配な方、ご自身が痛みや違和感を伴う歯列矯正をした経験がある方など、迷っているご事情はさまざまです。

らいふ歯科医院では、親御様の小児矯正に関する不安を解消して、前向きに高いモチベーションで治療を受けていただきたいと考えています。そこで今回は、お子様の矯正を検討している親御様からよく聞かれる質問とその回答をご紹介します。

そもそも小児矯正が必要ですか?

歯並びは治さないと駄目ですか?

歯並びが悪い場合は、治すのが望ましいです。歯並びが良い場合のメリットと歯並びが悪いときのデメリットをお伝えします。

歯並びが良い場合のメリット

まずは歯並びが良いことでお口の衛生管理がしやすくなります。そのため、虫歯や将来歯周病にかかるリスクを軽減することが出来ます。また、歯並びが良いと、しっかりと噛むことができます。よく噛めることで血流が良くなり、血液中の酸素が体の隅々まで運ばれます。すると酸素不足になりにくいので、集中力が持続しやすくなります。また、筋力もアップするので、体力的にも優位になります。
よく噛める、バランスよくかめる歯並びであれば、顔つきも立体的になり、顔立ちが良くなります。扁平な顔つきよりも、目鼻立ちのはっきりした顔立ちの方が良いと考えております。

このように、子どもの歯並びは学力や運動能力などにも影響があり、その後の人生が大きく変わるとはっきり言えます。らいふ歯科クリニックでは子供のうちに歯並び矯正をすることを強くお勧めしています。

歯並びが悪い場合のデメリット

歯並びが悪いと、歯ブラシが届かない部分や磨きにくい部分が生じ、虫歯や歯肉炎などにかかりやすくなります。また、食べ物をしっかり噛むことができないため、胃や腸の負担が大きくなり、全身の健康のためによくありません。出っ歯や受け口などの場合、正しくはっきりと発音しづらいことがあります。顎の発育、特に、顎関節の成長発育に悪影響を及ぼす場合があります。

身体面だけでなく、見た目や発音にコンプレックスを持ってしまい、人前で上手く話せなくなったり、口を開けて笑えなくなったり、様々な心理的負担になる可能性があります。

小児期の指しゃぶりは、治療した方がいいですか?

長期の指しゃぶりは、歯列や噛み合わせ、発音、嚥下、出っ歯による口元の突出やあごの発育への影響が生じます。5歳を過ぎても指しゃぶりをしていると、歯列やあごの成長への影響が出る可能性が高くなります。小児矯正では、取り外し式の簡易矯正装置を使用したり、舌のトレーニングの治療を行ったりして、指しゃぶりを卒業できるようにします。

不正咬合が自然治癒することはないのですか?

永久歯の生えかわり時期に、成長により歯が並ぶスペースが確保できたり、歯の萌出方向が改善などした場合には、自然治癒することも稀にあります。しかし、受け口や顎のスペースが狭く歯がきちんと並ばない場合などは、自然治癒することはほぼありません。放置してしまうと、問題が重症・複雑化してしまうこともあります。親御様だけでは判断が難しいので、小児矯正の専門医に診せることをおすすめします。

聞いたことがあるけど、これ本当ですか?

矯正をすると、虫歯になりやすくなりませんか?

マウスピース型など取り外し式の装置は、食事や歯磨きの時には外すので、通常通り歯を磨いていれば虫歯のリスクが増えることはありません。ワイヤーなど固定式の装置を使う場合は、装置の周りに汚れがたまりやすくなるため、通常の歯ブラシに加えて専用の器具を使って歯を磨く必要があります。

親の歯並びが悪いと、子どもも歯並びが悪くなりますか?

不正咬合(歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態)の原因のひとつに遺伝的要因があります。とくに受け口など骨格的な問題は、遺伝することが明らかになっています。ですが、最近の研究では口の周りの筋肉の使い方も歯並びに大きく影響することが明らかになっています。つまり、親の歯並びが悪いと、子供の歯並びも悪くなるというわけではありません。

矯正を始めるにあたって、具体的なことが知りたいです

何歳から始められますか?

治療開始は乳歯のみの時期からでも開始は可能です。しかし、矯正装置の使用法を守ってもらうということを考えると、6歳以降での治療開始が望ましいです。実際の年齢とは関係なく、生え変わりにはかなり個人差がありますので、5歳になったら小児矯正の専門医に診てもらうことをおすすめします。

相談料はかかりますか?

当院は、初回矯正相談料は無料です。初診時ではなく、検査をしたのち、後日、矯正相談のみの時間を設定しております。2回目の相談料は¥5,500(税込)をいただいております。

どんな歯並びでも小児矯正は対応できますか?

当院では、マイオブレース矯正、床矯正、ブラケットワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザライン・ファースト)など様々な矯正法を行っておりますので、外科的な矯正治療が必要な場合以外には対応可能です。お子様の歯並びの状態や親御様のご希望に合わせて治療法を選択していただけます。

小さい子どもが、矯正装置をちゃんと使えるでしょうか?

小児矯正で用いる取り外し式の装置は、欧米では90年以上前から子どもに用いられている実績があります。お子様の年齢なども考慮して治療装置を選ぶので、使いはじめはしゃべりにくいなどの違和感はありますが、たいていのお子様は上手に使えています。どうして矯正が必要なのかをしっかりと説明すれば、お子様は理解して前向きに頑張ってくれます。

小学生の子どもが小児矯正をした場合、医療費控除は使えますか?

小児矯正は、医療費控除の対象です。一年間に10万円以上の医療費が必要になった場合に、所得税の一部が戻ってきます。

矯正装置をつけたままで虫歯の治療はできますか?

矯正中に虫歯ができないことが望ましいですが、もしできてしまった場合、マウスピースなど取り外し式装置の場合、矯正治療を継続したままで虫歯の治療が可能です。ワイヤーなど固定式の装置の場合、必要があれば一時的に装置を外し、虫歯の治療が終わってから再び装着します。

矯正装置が目立つことで、学校でからかいやイジメの対象にならないか心配です

歯並びの状態にもよりますが、薄くて透明な気づかれにくいマウスピースを使ったり(インビザライン・ファースト)、家にいる時にトレーニングで1時間と就寝時だけつけるマウスピース(マイオブレース)を使う矯正方法があります。また、ワイヤー矯正が必要な場合も、歯の裏側に装着する矯正治療があります。小児矯正であっても、大人同様に見えない矯正治療が可能なのでご安心ください。

矯正をした状態で、激しいスポーツをしたり、管楽器を吹いたりすることもできますか?

柔らかい素材で激しいスポーツ中もつけっぱなしにできる装置があります。同様に、管楽器などを演奏するときにつけっぱなしにできる装置もあります。演奏時に違和感があれば取り外すこともできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。らいふ歯科クリニックでは子供の歯並び矯正を勧めております。大人になってからの矯正治療ももちろん可能ですが、歯並びは治せても筋機能や骨格の改善までは難しくなります。
お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインで治療できない症例と治療が適さない方を解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザライン矯正を検討中の方のなかには、ご自身の歯並びがインビザラインで治療できるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。

「インビザラインで治療できない症例は?」「インビザラインで治療できない場合の選択肢は?」など、疑問をお持ちの方もいるでしょう。

インビザラインは幅広い症例に対応可能ですが、すべての症例に対応できるわけではありません。また、治療ができる歯並びでもインビザライン矯正に適さない方もいますので、治療開始前に知っておきましょう。

今回は、インビザラインで治療できない症例について解説します。インビザラインの治療が適さない方、治療ができない場合の選択肢についても解説しますので、インビザライン検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザライン治療をするひと

インビザラインとは、マウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える治療法です。透明で目立ちにくい、自分で着脱ができるなど従来の矯正にはない多くのメリットがあります。

インビザラインは世界で1,400万人以上が使用している実績があり、世界で広く信頼されています。技術の研究・改良を続けているため、あらゆる歯並びのお悩みに対応可能です。

インビザラインで治療できない症例

重度の叢生

インビザラインは幅広い症例に対応できますが、すべての症例に対応できるわけではありません。

インビザラインで治療できない症例は、以下のとおりです。

重度の歯周病

重度の歯周病では矯正治療ができません。

歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が破壊され、歯がぐらつきます。矯正治療によって歯に力を加えることで、グラグラしている歯が抜け落ちる可能性があるのです。軽度の歯周病であれば、歯周病治療を行ったあとに矯正治療を開始できます。

しかし、重度まで進行するとインビザライン矯正だけでなく、ワイヤー矯正などそのほかの矯正治療も難しいでしょう。

重度の出っ歯

歯の傾きに原因がある軽度の出っ歯はインビザラインで治療できますが、重度の出っ歯は治療できません。

重度の出っ歯の原因は、上顎が大きく成長することによって上下の顎のバランスが悪くなることです。骨格に問題がある出っ歯の場合、矯正治療だけでなく外科手術を行い、骨の位置を改善する必要があります。

重度の叢生(そうせい)

叢生(そうせい)とは、歯が重なったりずれたりしてデコボコになっている歯並びのことです。

重度の叢生の主な原因は、顎が小さく歯が大きいことです。歯がきれいに並ぶためのスペースが不足し、歯並びが乱れます。治療には抜歯が必要になることもあり、大きく歯を動かす必要があるためインビザラインでは治療が難しいでしょう。

重度の受け口

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態で「下顎前突(かがくぜんとつ)」「反対咬合(はんたいこうごう)」ともいわれています。軽度の受け口であればインビザラインで治療ができますが、重度の場合は治療できません。

重度の受け口は、上下の顎の骨がずれることで起こります。インビザラインは歯列矯正なので顎のズレを改善することはできません。顎の骨に問題がある受け口の場合、矯正治療だけでなく外科手術が必要となることもあります。

重度の過蓋咬合

過蓋咬合(かがいこうごう)とは、噛み合わせが深い状態のことです。奥歯で噛んだときに、下の前歯が上の前歯に隠れてほとんど見えません。

軽度の過蓋咬合であればインビザラインで治療できますが、重度の過蓋咬合の治療はできません。過蓋咬合のなかでも「上顎が大きい」「下顎が小さい」など骨格に問題がある症例では、矯正治療だけでなく外科手術が必要になる可能性があります。

抜歯の本数が多い

矯正治療では、歯をきれいに並べるスペースが足りない場合、抜歯をしてスペースを確保する必要があります。重度の歯列不正の場合、歯を並べるスペースを確保するために、複数の歯を抜歯しなければならないケースもあるでしょう。

抜歯の本数が多いと、歯の移動距離が長くなります。インビザライン矯正は歯を外側や内側に動かすのは得意ですが、平行移動は苦手としているため、抜歯の本数が多い場合は治療が難しいでしょう。

インプラントが複数入っている

インプラントが複数入っている方は矯正治療ができない可能性があります。これは、インビザラインだけでなく、ワイヤー矯正などそのほかの治療法も同様です。

インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込むため、インプラント治療を行った歯は歯根膜を失っています。矯正治療は歯根膜の収縮により歯を動かすため、インプラントの歯は矯正治療を行っても動きません。

埋状している歯がある

埋伏している歯があるとインビザラインで治療ができない可能性があります。埋伏とは、歯が完全に出てきていない状態のことです。

インビザラインはマウスピースを装着することで歯に力を加えて徐々に歯並びを整える治療法です。歯が埋伏しているとマウスピースがフィットせず、歯に適切な力を加えることができません。

インビザラインでの治療が適さない方

インビザラインでの治療が適さないイメージ

インビザラインで治療できない症例に該当しなくても、治療が適さない方もいます。

装着方法を守れない方

インビザラインのマウスピースは正しく装着しなければなりません。指だけで装着するとマウスピースと歯がぴったりとフィットせず浮くことがあるため「アライナーチューイー」という補助具を使用して正しく装着することが大切です。

マウスピースが浮いた状態で使用を続けると、歯が計画通りに動きません。歯を計画通りに動かすためには装着方法を守ることが重要なのです。

そのため、装着方法を守れない方はインビザライン治療に適さないでしょう。

マウスピースの管理ができない方

インビザラインは着脱ができるため、治療中はマウスピースの管理が必要です。マウスピースを破損・紛失すると作り直しが必要になり、治療期間が延長になる可能性があります。

そのため、マウスピースの管理ができない方はインビザライン治療に適さないでしょう。

口腔ケアをしっかりできない方

矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を行わなければなりません。

虫歯の大きさによっては治療後に歯の形が変わり、マウスピースの作り直しが必要になる可能性があるのです。マウスピースが作り直しになると、治療期間が延長して追加費用がかかることもあります。

そのため、口腔ケアをしっかりできない方はインビザライン治療に適さないでしょう。

装着時間を守れない方

インビザラインで歯を動かすためには、1日20~22時間マウスピースを装着しなければなりません。基本的に、食事と歯磨きのとき以外は装着が必要です。

取り外したまま装着するのを忘れたり、取り外す頻度が多かったりして装着時間を守れないと計画通りに歯を動かせません。

そのため、マウスピースの装着時間を守れない方はインビザライン治療に適さないでしょう。

定期的に通院できない方

矯正治療中は定期的に歯科医院への通院が必要です。矯正治療をスムーズに進めるためには、歯が計画通りに動いているか、虫歯や歯周病などのトラブルが起きていないかを定期的に確認してもらう必要があります。

定期的に通院ができない方は、何らかのトラブルがあっても早期に対応できず、十分な治療効果が得られない可能性があります。

インビザラインで治療できない場合はどうしたらいい?

ワイヤー矯正をする人

インビザラインで治療できない場合は、以下の治療法によって矯正できる可能性があります。

  • ワイヤー矯正
  • 裏側矯正
  • ワイヤー矯正と併用

それぞれ詳しく解説します。

ワイヤー矯正

インビザライン矯正では治療が難しい症例でも、ワイヤー矯正であれば治療できる可能性が高いです。

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を移動させる治療法です。装置の取り付けや調整は歯科医院で行うため、インビザラインのように自分で取り外せません。

しかし、ワイヤー矯正は軽度から重度まで、さまざまな症例に対応できます。ワイヤーの強い力で締め付けるため、そのぶん痛みや違和感も出やすいですが、数日で慣れることがほとんどです。

また、ワイヤー矯正では金属製の銀色のブラケットやワイヤーの見た目が気になり敬遠される方も少なくありませんが、最近はワイヤー矯正でも目立たない装置を選択できるようになりました。

ワイヤー矯正の見た目が気になる方は、白いブラケットやワイヤーなどを選択するとよいでしょう。

裏側矯正

裏側矯正もインビザラインが治療できない症例に適した治療法です。

裏側矯正では、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯を動かします。矯正装置が見えないため、ワイヤー矯正に抵抗がある方でも見た目を気にすることなく治療が可能です。

ただし、歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、滑舌に影響が出ることがあります。また、表側のワイヤー矯正よりも費用が高いという点もデメリットといえるでしょう。

ワイヤー矯正との併用

インビザラインのみで治療ができない場合は、ワイヤー矯正を併用することで治療できる可能性があります。歯の回転や平行移動など、インビザラインが苦手とする動かし方をワイヤー矯正で行い、細かい調整をインビザラインで行う方法です。

インビザラインとマウスピースを併用することで、それぞれの治療法のメリットを生かしながら治療できます。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインはあらゆる歯並びのお悩みに対応可能ですが、すべての症例を治療できるわけではありません。

骨格に問題がある重度の歯列不正や、歯を大きく移動させる症例はインビザラインでは治療ができません。重度の歯周病やインプラントが複数入っている、埋まっている歯があるなど、歯や歯茎の状態によっても治療ができないこともあります。

また、自己管理が難しい方や定期的に通院ができない方など、インビザライン矯正に適していない方もいます。

インビザラインで治療できない場合もほかの方法で治療できる可能性があるため、矯正を諦める必要はありません。歯並びでお悩みの方は、まずは歯科医師に相談しましょう。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

小児歯科と一般歯科はどう違うの?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

小児歯科は、お子様の歯を専門的に治療する歯科医院です。治療の内容は大人の治療とは違い、主に乳歯に対する治療を行っていくことになります。将来虫歯や歯周病で困らないために、しっかりとお口の環境を整えていく必要があります。また、成長期のお子様の顎や歯の成長を踏まえた上で、お子様にとって将来問題になることを未然に防ぎ、健全な成長をサポートするのが小児歯科治療の最大の特徴です。つまり、大人と異なり劇的に変化するお子様の口内環境を専門に診ることができるのが、小児歯科なのです。

小児歯科は、お子様が「歯医者=怖い場所」というイメージを持たないように様々な工夫をしています。例えば、温かみのある明るい内装にしたり、待合室に絵本やおもちちゃなどを置いたりしています。また、お子様は長時間口を開けていたり、じっとしたりしていることが難しいことが多いです。小児歯科であれば、医師もスタッフも子供好きで対応に慣れているので、お子様にストレスをかけることなく治療を受けることが出来ます。

子供と大人では虫歯の原因は違うの?

子供と大人では虫歯の原因は違います。また、永久歯の虫歯の場合はなるべく歯を残すように治療しますが、乳歯の場合は下に控えている永久歯が正常に発育するように治療をします。つまり、同じ虫歯の治療でも、優先順位が異なります。

子供の虫歯の原因① 歯みがきが上手にできない

きちんと歯の汚れ(プラーク)を落とすには、正しい歯の磨き方をすることが大切です。お子様の場合、歯みがきの技術が未熟なために磨き残しがあって、虫歯の原因となってしまいます。

子供の虫歯の原因② 乳歯は永久歯に比べてエナメル質も象牙質も薄い

乳歯は永久歯と比べて、エナメル質や象牙質が半分ほどの厚みしかありません。そのため、虫歯菌による浸食が大人よりも早く、虫歯が進行しやすいという特徴があります。

子供の虫歯の原因③ 乳歯は食べカスが溜まりやすい

乳歯は永久歯と比べて溝が多くて深いため、食べカスが溜まりやすくなっています。加えて、歯みがきの技術の未熟さで磨き残しが多いので、虫歯菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

小児歯科の対象年齢はいくつまで?

明確な年齢制限はしていない小児歯科がほとんどです。成長発育期にあるお子様の虫歯の予防や治療を行う診療科なので、目安としては乳歯が生え始める生後6か月ごろから永久歯が生え揃う15歳ごろまでが対象とされています。

小児歯科の治療にはどんなものがある?

虫歯チェック・虫歯治療

乳歯は、永久歯に比べて非常に柔らかいです。そのため、虫歯になると永久歯よりずっと速いスピードで進行してしまいます。お子様は虫歯になっても痛みが出るまで気づけないことが多く、重症化してしまうことがあります。そのため、小児歯科で定期的に虫歯チェックを行い、早期に発見して早期に治療することが大切です。

歯並びのチェック

将来的に歯並びが乱れて咬み合わせが悪くならないかをチェックして、矯正治療が必要かどうか判断します。お子様の矯正治療は、6~10歳を「1期治療」、それ以降すべて永久歯になってからを「2期治療」と呼んでいます。できれば歯が生え変わり始める6歳ぐらいに矯正治療を検討することをおすすめします。

歯磨き指導

お子様は、どうしても完璧に歯磨きができません。実を言えば、大人の方でも完璧に歯を磨けている方はあまりいらっしゃいません。小児歯科では、国家資格を持った歯科衛生士が、正しい歯ブラシの持ち方や歯の磨き方をお子様に合わせてお伝えします。歯磨きは一生するものなので、小さな頃から正しい磨き方が習慣づけば、虫歯リスクを格段に減らせます。もちろん、親御様へ仕上げ磨きの方法についてもお伝えします。

フッ素塗布

乳歯や生えたての歯は酸に弱いため、虫歯になりやすいです。高濃度のフッ素を直接歯に塗ることで、お子様の歯の質を強化できます。また、フッ素は、虫歯菌の酸によって溶かされてしまった歯の表面を再石灰化させて修復することが可能です。3~6ヵ月ごとの定期検診時にフッ素塗布をおこなって、段階的に虫歯の予防効果を高めます。

シーラント

上記にも書きましたが、お子様はどうしても完璧に歯磨きができません。シーラントは、磨き残しが多い奥歯の溝をあらかじめ専用のプラスチックで埋めてしまうことで、虫歯を予防する方法です。日が経つと剥がれてきてしまうため、定期的に小児歯科で診てもらって修復することをおすすめします。シーラントが一部だけ残ったまま放置してしまうと、かえって汚れが溜まりやすくなり、虫歯ができやすくなります。

抜歯

小児歯科の抜歯は、主に乳歯が対象です。永久歯が下から生えてきて乳歯がグラグラしている場合、生え変わりの適齢時期であれば自然に抜けるのを待っていて問題ありません。しかし、重度の虫歯になっていたり、引っかかってなかなか動かなかったり、生え変わり時期ではなかったりする場合は、小児歯科で診てもらったほうが安全です。生え変わりは、永久歯の成長や歯並びに影響を与えます。不安に感じたら、小児歯科に相談することをおすすめします。

麻酔

小児歯科で麻酔をするのは、中等度以上の虫歯の治療をする時や乳歯を抜く時がほとんどです。初期虫歯の場合は、削ったりせずに、経過観察を行っていきます。治療する箇所のみ痛みを感じさせないようにする局所麻酔が一般的な方法ですが、追加として笑気麻酔を行いながら治療することが可能です。

矯正治療

お子様の歯並びや咬み合わせが悪くなる原因は、指しゃぶりなどの癖や骨格の問題や永久歯が生えるためのスペース不足などが多いです。お子様のうちに矯正治療を開始することで、抜歯をせずに行えたり、矯正期間を短くしたり、費用を抑えたりすることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。らいふ歯科クリニックでは小児歯科はもちろん、小児矯正も専門で行なっております。専門の医師と子供好きなスタッフが、お子様の歯の健康をサポートします。お子様の矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインと抜歯!スムーズに治療を進めるために必要なステップ

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

透明なマウスピースを用いて歯並びを治療するインビザライン矯正。金属の矯正器具とは異なり、自由に取り外しができて目立ちにくいことから、多くの方に選ばれている矯正方法のひとつです。

インビザラインを検討している方の中には「抜歯をしないといけないの?」と疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。インビザライン矯正では、必ずしも抜歯が必要というわけではありません。

しかし、場合によっては抜歯をしたほうがスムーズに治療が進められるケースもあります。

今回は、インビザラインで抜歯をするメリット・デメリットや、必要な症例・不要な症例、費用などについて詳しく解説します。

インビザラインとは?

インビザラインのマウスピース

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装具を用いた矯正方法のことです。金属の矯正装具に比べて装着していても目立ちにくいため、見た目が気になる方でも受けやすい治療といえるでしょう。

食事や歯磨きの際には自由に取り外しができます。清潔に保ちやすいことも選ばれる理由のひとつです。また、インビザラインには金属が使われていないため、金属アレルギーの方でも矯正が可能です。

治療期間は2~3年程度が一般的です。1〜2か月に1回通院しながら、経過を観察します。

矯正終了後は、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用しながら歯並びを維持します。

インビザラインでは抜歯する?

インビザラインを検討している場合「抜歯が必要なの?」と思う方もいるかもしれません。インビザラインは、必ずしも抜歯をしなければならない治療ではありません。

ただし、歯並びの状態によっては抜歯を選択します。抜歯したほうが納得できる歯並びを得やすかったり、治療がスムーズに進んだりする可能性があるのです。

抜歯のメリット・デメリット、費用などを確認して、ベストな方法を検討しましょう。

インビザライン矯正で抜歯をするメリット

抜歯した歯

では、インビザライン矯正で抜歯をするとどのような効果が期待できるのでしょうか。まずは、抜歯をするメリットをみていきましょう。

十分なスペースを確保できる

一番のメリットは、十分なスペースを確保できることです。特に、顎が小さくて歯を動かすスペースが確保できないような場合には有効でしょう。

抜歯によって必要なスペースを確保できれば、歯をより正しい位置に移動できます。理想の歯並びに近づける可能性が高くなるでしょう。

重度のデコボコにも対応できる

重度のデコボコに対応できることも、抜歯するメリットのひとつです。

例えば、歯があちこちに飛び出しているような状態の場合には、インビザラインで矯正するのが難しいことがあります。そのような症例でも、抜歯をすることで対応できる可能性が高まります。

治療計画が立てやすくなる

抜歯をすることで、治療計画が立てやすくなるというメリットもあります。インビザライン矯正では、治療開始前に3Dシステムによってシミュレーションが行われます。

抜歯をしなかった場合、十分なスペースを確保するために全体的に少しずつ歯を動かすような計画を立てるのが一般的です。抜歯を行って十分なスペースを確保できれば、すき間を埋めるだけで矯正が完了する可能性があるでしょう。

場合によっては矯正期間を短縮できる

抜歯したほうが矯正期間を短縮できることもあります。抜歯する歯の位置や本数などによっても異なりますが、歯の移動がスムーズに進むことがあるのです。

インビザライン矯正で抜歯をするデメリット

インビザライン矯正で抜歯をするデメリットイメージ

抜歯をすることにはデメリットもあります。こちらも合わせて確認しましょう。

健康な歯を抜かなければならない

インビザラインで抜歯をする場合、健康な歯を抜くことになります。抜歯後は一時的に痛み・腫れ・出血などの症状が現れることもあります。

抜歯によって顔が腫れてしまうと、仕事や学校での生活に支障が出るかもしれません。長期休暇を利用するなど、余裕をもった治療スケジュールを立てる必要があるでしょう。

すき間が残ってしまうことがある

治療計画に誤りがあれば、すき間が残ってしまうリスクもあります。特に、抜歯の本数が多い場合は歯を大幅に動かす必要があります。そのため、しっかりと治療計画を立てないといけません。

抜歯について疑問や不安がある場合には、事前にじっくりと相談しましょう。複数の歯科医師の意見を聞くことも重要です。

咀嚼や発音に違和感がでることがある

抜歯をすることにより、咀嚼・発音する際に何らかの変化が生じることもあります。基本的には歯が移動すれば改善されるので、過度な心配は必要ありません。

しかし、食べ物を噛み砕くときに力が入りにくくなる、特定の音を発音しにくくなるなど、一時的に日常生活に支障をきたす可能性はあります。

矯正期間が長くなることがある

歯を抜くことによってできたスペースを埋めるためには、もちろん歯を動かさなければいけません。動かす距離が大きいほど、治療が完了するまでに時間がかかってしまいます。

「いつまでに治療を終わらせたい」などの希望がある場合には、矯正期間の目安についても事前に確認しておくとよいでしょう。

インビザライン矯正で抜歯が必要な症例

出っ歯の例

では、どのような場合に抜歯が必要になるのでしょうか。インビザライン矯正で抜歯が必要な症例をご紹介します。

  • 歯列がデコボコしている
  • 出っ歯
  • 親知らずを抜いていない
  • 重度の虫歯や歯周病がある

顎が小さく歯が収まりきらないことによって歯列がデコボコしている場合や、前歯が大きく突出している出っ歯の場合には、抜歯を選択することが多いです。より整った歯列を得るために、歯を移動させるスペースが必要だからです。

また、親知らずによって歯を後ろに移動できない場合には、抜かなければならないでしょう。重度の虫歯や歯周病がある場合にも、矯正開始前に抜歯することがあります。

しかし、抜歯の必要性は歯列や歯の状態によって異なるため、まずはしっかりと検査を受けることが大切です。

インビザライン矯正で抜歯せずに治療できる症例

すきっ歯の女性

症例によっては、抜歯をしなくてもインビザライン矯正を受けられることもあります。主な症例は以下の通りです。

  • すきっ歯
  • 歯を削るだけで対応できる
  • 親知らずをすでに抜歯している

歯と歯の間にすき間がある「すきっ歯」の場合、歯を動かすためのスペースが十分にあるため抜歯の必要はありません。また、歯列の乱れが軽度の場合には、抜歯をせずに歯を削ってすき間をつくるIPR(ストリッピング、ディスキング)で対応が可能です。

親知らずをすでに抜歯していて、奥歯を後ろへ動かせるスペースがあるような場合にも、抜歯が不要となります。

抜歯をするタイミング

抜歯をするタイミングイメージ

インビザラインの抜歯は、矯正開始前に行うのが一般的です。

抜歯については、矯正治療専門の歯科では対応できない可能性もあります。そのような場合には、口腔外科などを受診して抜歯してもらう必要があるでしょう。

抜歯することで治療がスムーズに進むこともありますが、健康な歯を抜くことによるリスクもあります。抜歯のタイミング・位置・本数などについては、事前にしっかりと説明を受けて検討しましょう。

抜歯をすると治療期間も延長になる?

抜歯される人

先にも述べましたが、治療期間が長くなるか短くなるかは歯並びや歯の健康状態によって異なります。場合によっては、抜歯してしまったほうがスムーズに治療が進むこともあります。

しかし、抜歯したスペースが大きければ歯を動かすのに時間がかかるため、その分治療期間も延びてしまいます。

「痛みを少なくして治療をできるだけ早く終わらせたい」という方もいれば「手間や時間がかかってもいいから、理想の歯列を手にいれたい」と考える方もいらっしゃいます。抜歯の必要性は、患者様のご希望によっても異なるのです。

歯をどの程度動かしたいのか、いつまでに治療を終えたいのかなど、ご自身にとってより良い方法を検討していくことが大切です。

抜歯をする場合にかかる費用

抜歯をする場合にかかる費用イメージ

インビザライン矯正のために抜歯をする場合、1本につき5,000円から1万円程度かかるでしょう。「抜歯するのにそんなにお金がかかるの?」と感じた方もいるかもしれませんが、インビザラインでの抜歯には保険が適用されません。

また、患者様の歯の状態によって、何本抜歯するかは異なります。1本の抜歯で済む場合もあれば、4本抜かなければならない場合もあるでしょう。

抜歯の本数が増えれば増えるほど費用がかかります。この費用は、インビザライン矯正の費用とは別に支払わなければなりません。

まずは、抜歯をする必要があるのかを確認し、矯正費用と抜歯費用を合わせた金額を算出してもらうとよいでしょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

「歯並びを良くしたいけれど歯を抜くのには抵抗がある」という方は少なくありません。手軽に始められることから選ばれるインビザライン矯正において、抜歯が必要と聞くと不安に感じる方は多いでしょう。

抜歯をすると、より整った歯並びを手に入れられるというメリットがあります。健康な歯を失うことがデメリットでしょう。

なお、全ての方に抜歯が必要となるわけではありません。親知らずをすでに抜歯していてスペースを確保できる場合や、歯を削るだけで対応できる場合などもあります。

まずはご自身の歯列や歯の状態を確認し、ご自身に合った治療方法を検討してみてはいかがでしょうか。

インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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