直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科はらいふ歯科クリニック

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    歯並びやかみ合わせの治療を
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むし歯予防にフッ素はどのように活用される?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

むし歯は、歯のエナメル質が酸によって溶けることで発生します。その酸は、日々の食事や飲み物から供給される糖によって、むし歯の原因となる細菌が産生するものです。これを防ぐためには適切な口腔ケアが欠かせませんが、さらに効果的な予防策として「フッ素」の活用があります。今回は、むし歯予防におけるフッ素の活用について詳しくご紹介します。

フッ素とは?

フッ素は、自然界に広く存在する元素であり、歯の健康にとって非常に重要な役割を果たします。フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する働きを持っています。このため、フッ素はむし歯予防に非常に有効とされています。

フッ素の働き

むし歯の予防に効果があると言われているフッ素ですが、具体的にどのような働きがあるのでしょうか。

エナメル質の強化

フッ素は歯のエナメル質に取り込まれると、エナメル質の結晶構造を強化し、酸に対する耐性を高めます。これにより、むし歯菌が生成する酸によってエナメル質が溶けにくくなります。

再石灰化の促進

酸によって溶けたエナメル質の再石灰化を促進するのもフッ素の重要な働きです。再石灰化とは溶けたエナメル質が再び硬くなる現象で、これにより初期のむし歯が修復されやすくなります。

むし歯菌の抑制

フッ素にはむし歯菌の活動を抑制する効果もあります。具体的には、むし歯菌が酸を生成する過程を阻害し、むし歯の進行を遅らせる働きを持っています。

ご自宅でのフッ素活用

フッ素配合の歯磨き粉

フッ素を取り入れる最も手軽な方法は、フッ素配合の歯磨き粉を使用することです。歯磨き粉の使用により、毎日のブラッシングでフッ素を効果的に歯に届けることができます。特に、就寝前の歯磨きでフッ素をしっかりと歯に行き渡らせることが重要です。

フッ素ジェル

フッ素ジェルを通常の歯磨きに加えて使用することで、さらなる効果が期待できます。フッ素ジェルを歯に塗布して数分間放置した後に吐き出しましょう。フッ素がより長時間歯に留まるため、効果が高まります。

フッ素配合の歯磨き粉の選び方

使用者の年齢に合わせた製品を選ぶ

歯磨き粉には、子ども用、大人用、高齢者用など、年齢や使用者のニーズに合わせた製品があります。例えば、子ども用の歯磨き粉はフッ素濃度が低めで、味も飲み込みやすいように甘く調整されています。

フッ素濃度を確認する

フッ素配合の歯磨き粉は、そのフッ素濃度が効果を左右します。2023年1月より、歯磨き粉のフッ素濃度の推奨基準が変更されました。0~2歳の場合は900~1,000ppmのものを米粒程度(1~2mm)、3~5歳の場合は900~1,000ppmのものをグリーンピース大程度(約5mm)、6歳以上の場合は1,400~1,500ppmのものを歯ブラシ全体(約2cm)に使用するようにしましょう。

味や香りの好みを考慮する

歯磨き粉の味や香りも、選ぶ際の重要なポイントです。特に子どもの場合は好みの味や香りの歯磨き粉を選ぶことで、歯磨きの習慣が身につきやすくなります。ミント系やフルーツ系などさまざまなフレーバーがありますので、試してみてください。

歯科医院で取り扱いがある商品を参考にする

かかりつけの歯科医師や歯科衛生士に相談して、お子さまに適した歯磨き粉を選ぶのも良い方法です。歯科医院では患者様のお口の中の状態に合わせた製品を推奨してもらえるため、信頼できるアドバイスを得ることができます。

価格とコストパフォーマンス

市販されている歯磨き粉の価格はさまざまです。高価な製品が必ずしも効果的とは限りらないため、成分や使用感を確認してコストパフォーマンスの良い製品を選ぶことも重要です。

歯科医院でのフッ素活用

フッ素塗布

歯科医院では、高濃度のフッ素を歯の表面に塗布する処置が行われます。これにより、短期間で高いむし歯予防効果が得られます。フッ素塗布は定期的に行うことで、むし歯リスクを大幅に低減できます。

フッ素洗口

フッ素洗口とは、フッ素を含む液体で口をすすぐ方法です。特に、むし歯リスクが高い子供や大人に推奨されることが多く、歯科医院での指導のもとで行われます。

フッ素の安全性

フッ素は、適切な量を使用すれば非常に安全で効果的なむし歯予防策です。ただし、過剰摂取はフッ素症と呼ばれる症状を引き起こす可能性があるため、使用量には注意が必要です。特に、子どもの場合はフッ素入り歯磨き粉の推奨濃度や使用量を守りましょう。

まとめ

フッ素は、むし歯予防に非常に有効な成分です。エナメル質の強化、再石灰化の促進、むし歯の原因となる細菌の抑制といった働きにより、歯の健康を維持するために欠かせない役割を果たします。

また、フッ素配合の歯磨き粉を選ぶ際には、フッ素濃度、使用者の年齢、味や香り、追加の有効成分、歯科医師の推奨、価格とコストパフォーマンスを考慮しましょう。適切な歯磨き粉を使用することでむし歯予防効果を最大限に引き出し、健康な歯を維持することができます。ご自宅でのフッ素配合歯磨き粉の使用や歯科医院でのフッ素塗布を取り入れることで、むし歯リスクを減らし、健康な歯を保つよう心がけましょう。

また、万が一お子さまの歯がむし歯になっていると感じた場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。

歯周病の治療の流れを解説!進行している場合の治療方法や治療期間と費用

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です

歯周病は、虫歯とともに日本人が歯を失う最も大きな理由の病気です。

しかし、軽度のうちに発見し、適切な治療をすれば歯の喪失を防げます。「歯周病の治療ではどんなことをするの?」「歯周病の治療は長期間かかるの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

本記事では、歯周病の治療の流れや期間、費用など治療について徹底解説します。

歯周病ってどんな病気?

進行している歯周病患者の口内イメージ

歯周病は、歯茎や骨など歯の周りの組織が炎症を起こす病気です。初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、歯茎が腫れたり赤くなったりし、歯磨きで出血することもあります。

歯周病が進行すると、歯茎や骨の炎症がひどくなり、出血や排膿などの症状が顕著になります。口臭も発生するため、周囲の人に不快な思いをさせることも少なくありません。

炎症が進んで歯槽骨が溶けると、支えとなる土台をなくした歯がグラグラとし始め、最終的には抜け落ちます。

歯周病の原因と症状

歯周病の主な原因は、歯と歯茎の隙間に溜まったプラークです。プラークには、歯周病菌をはじめとする多くの細菌が潜んでいるため、歯周組織に炎症が起こります。

細菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットへと侵入するため、ポケットが深くなり歯石も溜まります。歯石があると細菌やプラークが溜まりやすくなり、どんどん歯周病が悪化します。

軽度の歯周病は、歯茎に炎症が起きている状態です。歯周ポケットの深さは3mm以上になります。中度の歯周病は、骨を含めた周囲の組織が破壊されている状態です。歯周ポケットの深さは4mm〜7mmに深くなります。

重度の歯周病では、顎の骨が大きく溶かされ、歯がぐらつきます。排膿などの症状が現れるので、口臭が悪化したと感じる方も多いです。歯周ポケットの深さは、8mm以上になります。

初期の頃はほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行することも少なくありません。

歯周病を放置するリスク

歯周病を放置すると、歯を支える骨が溶けていずれ歯を失います。歯を失うことで、以前のように食事や会話を楽しめなくなったと感じる方は少なくありません。さらに、歯周病は全身の健康とも大きく関係しています。

例えば、歯周病菌や炎症によって発生した毒素が、血液を介して全身を回ると心臓病や脳卒中を発症するリスクがあります。また、歯周病は糖尿病や低出生体重児・早産との関係が深いです。

歯周病の治療の流れ

口腔ケアのための歯間ブラシや歯ブラシ

歯周病を放置すると、歯を失うだけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。そのため、できるだけ早く治療をすることが欠かせません。

歯周病の治療は、主に自宅で行う口腔管理と病院で行う治療の2つに分かれます。どちらが欠けても歯周病の治療はスムーズに進みません。

本項目では、それぞれの治療内容の流れについて解説します。

歯科医院の治療の流れ

歯科医院での歯周病の治療では、細菌と細菌の繁殖源である歯石などを取り除く処置をします。具体的な流れは、次のとおりです。

  1. 検査
  2. 歯垢・歯石の除去
  3. 再検査

まずは検査をして、出血や排膿はあるか骨が溶けていないか、歯石が溜まっていないかなどを調べます。歯周病の進行具合を確認し、治療方針を立てます。

その後、機械を使って歯茎の上についている歯石やプラークを取り除くスケーリングという処置を行います。軽度の歯周病の場合、スケーリングだけでも歯茎の炎症を改善できることがあります。

次に、歯の根についている歯石や細菌などを取り除き、歯根をツルツルにするためにルートプレーニングという処置を行います。専用の器具を使って手作業で行うため、数回かかることもあるでしょう。

歯垢・歯石の除去が終わった後で再度検査をして、歯茎の状態が回復に向かっているかチェックします。回復に向かっていると判断された場合は、定期検診で経過観察・メンテナンスを続けます。

自宅でできる口腔管理

歯科医院の治療だけで歯周病を治すのは難しいです。食事をするたびにプラークが溜まるため、口腔ケアを徹底しなければ歯周病菌が増殖し続けるからです。プラークを取り除くためには、自宅でしっかりと口腔ケアをすることが不可欠です。

歯科医院で正しい歯磨きの仕方を習い、自宅で実践しましょう。歯ブラシの毛先が、歯と歯茎の間にしっかりと当たっているのを確認して小さく動かします。力は入れず、優しく磨くことを意識してください。

また、デンタルフロスや歯間ブラシなどのツールを併用し、歯ブラシだけでは落とせない歯と歯の間のプラークをしっかり落とすことも大切です。歯ブラシや歯間ブラシを使うと出血することもありますが、歯磨きをやめるのではなく優しくケアしてください。

汚れを取り除けて歯茎が引き締まってきたら、出血の頻度も低くなります。

歯周病が進行している場合の治療方法

進行した歯周病の手術をしている様子

歯周病が悪化すると、歯を残せなくなります。

しかし、歯を失うとさまざまな悪影響が出てくるので、できるだけ歯を残すために治療する必要があります。歯周病が進行している場合や、上記の治療法だけでは回復が見られなかったケースでは外科手術を実施します。

本項目では、歯周病が進行している場合の治療法について見ていきましょう。

フラップ手術

歯茎を切開して歯根を露出させ、歯根に付着した汚れを除去する手術です。また、歯石がついてザラザラした状態だった歯根を滑らかにして、歯周ポケットを浅くする効果も期待できます。

フラップ手術の流れは、下記のとおりです。

  1. 麻酔
  2. 歯茎の切開
  3. 歯垢・歯石の除去
  4. 歯茎の縫合

まずは局所麻酔をして、患部を麻痺させます。その後、メスで歯茎を開いて歯根が見える状態にします。歯根を露出させたら歯石などを取り除き、歯茎を元に戻して縫合します。

手術後数日が経過したら、抜糸をします。手術自体は大掛かりなものではありませんが、手術後は安静にしてください。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた骨や歯周組織を再生するための治療です。歯周基本治療やフラップ手術をすると、歯周病の進行は止まり歯茎の状態が回復します。

しかし、溶かされた骨は戻せません。そのため、歯周組織再生療法で、骨が再生されるようにアプローチすることがあります。

主な歯周組織再生療法は、下記の2つです。

  • エムドゲインやリグロス
  • GTR法

エムドゲインやリグロスは、骨の活性化を促す薬です。多くの場合、フラップ手術と同時に行い、歯石を取り除いた後に薬を塗布して縫合します。

GTR法は、特殊な膜を設置して骨が回復するまで待つ処置です。

歯周病の治療期間

歯周病の治療期間イメージ

健康な口の状態を取り戻すためにスケーリングや歯石除去の処置を行いますが、数回通院しなければなりません。また、その後も歯茎の状態が改善されるのを待つ必要があるため、治療期間がかかります。

治療にかかる期間の目安は、次のとおりです。

  • 軽度:1か月〜3か月
  • 中度:3か月以上
  • 重度:6か月〜1年以上

歯周病が悪化すればするほど、治療期間が長引きます。重度になると外科手術が必要なケースも多く、1年以上かかることも珍しくありません。

治療が長引くのを防ぐためにも、できるだけ早く治療を開始するほうがよいでしょう。歯周病の治療がひと段落し歯茎の状態が落ち着いた後も、定期的にメンテナンスに通う必要があります。

歯周病治療の費用

歯周病治療の費用イメージ

歯周病は、保険適用で治療ができます。3割負担の方の場合の目安は、次のとおりです。

  • 軽度:5,000円〜1万円
  • 中度:1万円〜1万5,000円
  • 重度:1万5,000円〜2万円

保険適用外の外科的処置をする場合などは、費用の負担が増加するでしょう。自由診療の場合、金額は歯科医院によって異なりますので治療開始前に確認しましょう。

まとめ

歯科で歯周病の診察を受ける女性

今回は、歯周病の治療内容や流れについて解説しました。歯周病だと分かったら、病気の原因である細菌・プラーク・歯石などを取り除く処置をしなければなりません。そのため、歯科医院での処置と自宅での口腔ケアを並行します。

正しい口腔ケアの方法は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に教わりましょう。歯周病の発見が遅れ、症状が悪化するほどに治療期間も費用もかかります。定期検診やメンテナンスを心がけ、口腔内の健康に対する意識を高めましょう。

歯周病治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

むし歯になった乳歯は抜けるまで待っても大丈夫?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまの乳歯がむし歯になった場合、「いずれ抜けるから」と放置してしまうことはありませんか?確かに乳歯は一時的なものであり最終的には永久歯に置き換わりますが、むし歯の乳歯を放置することには多くのリスクがあります。今回は、むし歯になった乳歯をそのままにしておくことのリスクと、むし歯を予防するための方法について詳しく解説します。

むし歯になった乳歯を放置することのリスク

乳歯はエナメル質が未熟で柔らかいなどの理由から、永久歯に比べるとむし歯になりやすく、さらにむし歯の進行も早いと言われています。むし歯に気がついたときには神経まで進行してしまっていた、ということも珍しくありません。とはいえ、乳歯がむし歯になってしまったとしても、いずれ永久歯に生え変わるために抜けるのだからそれを待っていてもよいのではないか、と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。しかし、以下のような理由から、むし歯になった乳歯を放置することは非常に危険であると言えます。

永久歯もむし歯になりやすくなる

乳歯がむし歯になっている状態を放置すると、そのむし歯菌が永久歯に移る可能性があります。乳歯のむし歯が進行すると、永久歯が生えてくるスペースにまでむし歯菌が広がり、永久歯がむし歯になりやすい環境を作ってしまうのです。結果として、永久歯が生えた後もむし歯になりやすくなり、お子さまの歯の健康に悪影響を及ぼします。

永久歯の成長を阻害する

乳歯のむし歯が進行すると、乳歯の根元に炎症が起きることがあります。この炎症が永久歯の芽にまで影響を及ぼすと、永久歯の成長が阻害されることがあります。永久歯が正常に発育しない場合、歯並びや噛み合わせに問題が生じる可能性があります。

歯並びが悪くなる

乳歯がむし歯で早期に抜けてしまうとそのスペースに隣の歯が移動してしまい、永久歯が生えるためのスペースが不足することがあります。これにより、永久歯が歯並びの不正を引き起こす可能性が高まります。乳歯は永久歯が正しい位置に生えるためのガイドとしての役割も果たしているため、乳歯が健康であることが重要です。

顎の骨が十分に発達しなくなる

乳歯が健康でないと食べ物をしっかりと噛むことができず、顎の骨の発達が不十分になることがあります。顎の骨が十分に発達しないと、永久歯が正しく生えそろわないだけでなく、顔の形や発音にも影響が出る可能性があります。しっかりと噛むことは、顎の骨の成長にとって非常に重要です。

むし歯を予防するには

歯磨き指導を受ける

お子さまに正しい歯磨きの方法を教えることが、むし歯予防の第一歩です。小さなお子さまの場合、保護者の方が仕上げ磨きを行うことが重要です。特に、夜寝る前の歯磨きは丁寧に行い、むし歯の原因となる細菌の繁殖を防ぐようにしましょう。歯科医院での歯磨き指導を受けることで、適切な方法を学ぶことができます。

定期検診を受ける

定期的な歯科検診は、むし歯の早期発見と予防に役立ちます。歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けることで、家庭では取り除きにくいプラークや歯石を除去し、むし歯のリスクを減らすことができます。また、歯科医師からお子さまの歯の状態に応じた適切なアドバイスを受けることができます。

フッ素の活用

フッ素は歯を強化し、むし歯を予防する効果があります。フッ素入りの歯磨き粉を使用することはもちろん、歯科医院でのフッ素塗布も有効です。フッ素塗布は、特にむし歯になりやすい子どもにとって効果的な予防策です。定期的にフッ素塗布を受けることで、歯の表面を強化し、むし歯の進行を防ぎます。フッ素については次回以降のブログで詳しくご紹介します。

シーラントの活用

シーラントとは、歯の溝や隙間に特殊な樹脂を埋め込み、むし歯菌が入り込むのを防ぐ処置です。特に奥歯の噛み合わせ部分はむし歯になりやすいため、シーラントを施すことで効果的に予防することができます。シーラントは痛みもなく短時間で施術が完了するため、お子さまにも負担が少ない処置です。

まとめ

むし歯になった乳歯をそのままにしておくことは、多くのリスクを伴います。永久歯がむし歯になりやすくなるだけでなく歯並びや顎の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるため、むし歯の早期発見と予防が非常に重要です。お子さまの歯の健康を守るためには、正しい歯磨き指導や定期的な歯科検診、フッ素の活用、シーラントなどの予防策を講じることが大切です。特に、乳歯の時期からのケアが将来の歯の健康に大きく影響するため、保護者の方の積極的なサポートが求められます。

もしお子さまの歯がむし歯になっていると感じた場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。そして、日常生活での予防策をしっかりと実践し、お子さまの歯の健康を守りましょう。健康な乳歯は、健康な永久歯への第一歩です。
もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。

マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?原因や対処法、取り外すときの注意点

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マウスピース矯正では透明で目立たない矯正装置を使用するため、周囲に気づかれずに歯並びを整えられます。

しかし、マウスピースは歯の全体を覆います。そのため「滑舌が悪くなる?」「話しにくくなりそう」と不安になる方も多いでしょう。

この記事では、マウスピース矯正が及ぼす滑舌への影響や、滑舌が悪くなる原因、対処法などについて詳しく解説します。マウスピース矯正を検討中の方や滑舌への影響が心配な方、滑舌が悪くなった時の対処法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?

マウスピース矯正は滑舌が悪くなるか考えている女性

マウスピース矯正で滑舌が悪くなることは少ないと言われています。

しかし、マウスピースのつけ始めは違和感を覚える場合があり、舌がスムーズに動かなかったり発音しにくかったりするケースがあります。矯正用のマウスピースが口の中の空間を占有するため、舌の動きが制限されて発音が難しくなるためです。

一般的には1ヶ月程度でマウスピースの装着に慣れて、話しにくさも感じにくくなるとされています。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因

マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因イメージ

マウスピース矯正により滑舌が悪くなる原因は、主に以下の4つが挙げられます。

  • マウスピースに慣れていないから
  • 舌の動きが制限されるから
  • マウスピースが変形・破損しているから
  • マウスピースが浮いているから

原因を把握すれば解決策もが分かるでしょう。それぞれの原因について、1つずつ解説します。

マウスピースに慣れていないから

マウスピースをつけ始めたばかりの時期は不慣れなため、滑舌に影響することがあります。マウスピースは厚さ0.5mmと薄くつくられているため、他の矯正装置に比べて違和感が少ないとされています。

しかし、初めてマウスピースを装着する場合は、歯の全体を覆う圧迫感や被せた時の違和感から、話しにくいと感じる方が多いです。

舌の動きが制限されるから

マウスピースにより舌の動きが制限されて、滑舌に影響する可能性があります。マウスピース矯正の装置は非常に薄いのが特徴ですが、歯全体を覆うため舌を置くスペースが制限されます。

会話をする際などにマウスピースと舌があたり、発音しにくくなる場合があるでしょう。

マウスピースが変形・破損しているから

マウスピースが変形したり破損したりしている場合も、発音に影響を及ぼします。マウスピース矯正の装置は薄いため、強い力がかかると変形・破損する可能性があります。

変形すると歯にフィットしなくなるため、発音のしにくさを感じる場合が多いです。発音への影響の他にも、破損や変形が原因で治療が計画通りに進まなくなる可能性もあります。

取り扱いに注意し、変形・破損に気づいた場合は早急に歯科医院に相談しましょう。

マウスピースが浮いているから

マウスピースが浮いていることも、発音に影響する原因です。マウスピースが歯にぴったりとフィットすることで正しく治療が進みますが、浮いている場合は正しく装着できていないと考えられます。滑舌への影響も大きくなるでしょう。

特に、新しいマウスピースに変更した直後は、浮いているように感じることが多いです。大きな隙間でなければ問題ありませんが、1〜2mm以上の隙間がある場合は装着方法が間違っている可能性があります。使用方法を一度見直す必要があるでしょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなってしまったときの対処法

たくさん話して慣れようとしている女性

マウスピース矯正中に滑舌の悪さが気になった際は、以下のような対処法があります。

  • 鏡を使って確認する
  • 滑舌トレーニングを行う
  • たくさん話して慣れる
  • 正しく装着できているか確認する
  • 歯科医師に相談する

正しい対処方法を知れば滑舌の改善が期待できます。ぜひ試してみてください。

鏡を使って確認する

鏡を使用し、発音するときの口腔内の動きを意識することが有効です。自分の発音時の口や舌の動きを確認し、正しい発音ができているかチェックしてみましょう。

動画を撮影したり自分が話しているところを録音したり、客観的に観察することも効果的です。

滑舌トレーニングを行う

発音が改善されない場合は、滑舌トレーニングも有効です。マウスピース矯正中は、特に、サ行・タ行・ラ行などの発音に問題が出るケースが多いため、集中的に練習してみましょう。

マウスピースをつけたまま声に出して発音練習を繰り返すことで、徐々に舌との位置関係に慣れます。

また、ゆっくりと話して正しい発音を心がけたり、反対に早口言葉で難しい発音に慣れたりする方法もあります。母音のあ・い・う・え・おの発音練習も効果的なので、繰り返し練習しましょう。

毎日の練習を積み重ねることで慣れていくため、安心して楽に過ごせるように滑舌トレーニングを行いましょう。

たくさん話して慣れる

たくさん話して違和感に慣れることも、滑舌の改善に効果的です。マウスピースに順応すれば滑舌が改善されることが多いので、たくさん話してまずは慣れることを意識しましょう。

正しく装着できているか確認する

マウスピースの装着方法を見直すことも、対処法のひとつです。マウスピースが浮いていたりずれていたりすると、口の中が狭くなり滑舌が悪くなる原因になります。

浮きが気になる場合は、マウスピースを歯にフィットさせるためのチューイーを使用しましょう。マウスピースを装着した後に、前歯から奥歯までずらしながらしっかり噛んで歯列とマウスピースを密着させる補助器具です。

歯科医師に相談する

1ヶ月以上経っても滑舌の改善が見られない場合は、矯正担当医に相談してみましょう。マウスピースのフィット感や厚みなどが原因であれば、調整が可能な場合もあります。

また、破損や変形などのトラブルが起きている可能性もあります。この場合は様子を見ていても改善されることはないので、一度歯科医師に相談してください。

マウスピースを外して会話するときの注意点

マウスピースを外して会話するときの注意点イメージ

マウスピースは取り外し可能なので、滑舌が悪いと困る場面では外して会話することもできます。

ただし、マウスピースを外して会話する際には気をつけなければならない点があります。注意すべき点は、以下の2つです。

  • 1日20〜22時間の装着時間を守る
  • 外した際は専用のケースに保管する

マウスピースを正しく扱い、最大限治療の効果を得られるように努めましょう。

1日20〜22時間の装着時間を守る

マウスピース矯正では、1日20時間〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、思うような効果が得られなかったり、治療期間が伸びたりする可能性が高まります。

人前で話す時や結婚式などのイベントの時はマウスピースを外せますが、1日の装着時間が20時間未満にならないよう注意してください。装着時間が足りずに歯が後戻りすると、マウスピースの追加や治療計画の修正が必要になる可能性があります。この場合、追加の費用がかかることもあります。

外した際は専用のケースに保管する

マウスピースを取り外した際は、専用のケースにしっかり保管するようにしましょう。床に置いたりポケットに入れたりすると、変形や破損、もしくは紛失のリスクが高まります。

マウスピースの再制作が必要になると、完成するまでに時間がかかるので治療期間が延長されます。また、費用の負担も増すでしょう。

マウスピースの破損・変形・紛失を防ぐために、外す時間が短時間の場合でもケースに入れて適切に保管してください。

まとめ

マウスピース

この記事では、マウスピース矯正による滑舌への影響や、原因・対処方法などについて解説しました。

マウスピースは薄い素材でつくられているため滑舌への影響は少ないと言われていますが、浮いたり、舌に当たったりすることによって滑舌が悪くなる場合もあります。マウスピースに慣れることで改善する場合がほとんどなので、滑舌への影響が気になる際も1ヶ月程度は様子を見ましょう。

それでも改善が見られない場合は担当医師に相談してください。改善できるように原因の追求や調整を行い、正しく装着できるように努めましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

就寝時の子どもの歯ぎしり 原因と対処法

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまが寝ているときにギリギリと歯ぎしりをしている音を聞いて、不安に感じたことはありませんか?大人の歯ぎしりはストレスや歯の噛み合わせの問題が原因となることが多いですが、子どもの歯ぎしりは一時的なものであることが多く、必ずしも深刻な問題ではないことがほとんどです。しかし、場合によっては歯や顎の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意深く観察する必要があります。今回は、子どもの歯ぎしりの原因や対策について詳しく解説します。

子どもの歯ぎしりの原因

子どもの歯ぎしりは、歯が生え始める頃から永久歯への生え変わりが完了する時期までによくみられる現象です。大人の場合は早めに対処する必要がありますが、子どもの歯ぎしりは成長過程の中でみられるものであるため、さほど大きな心配事にはならないでしょう。子どもの歯ぎしりの原因としては、以下のようなものが考えられています。

歯の生え変わり

子どもの歯ぎしりは、乳歯が抜けて永久歯が生え始める時期に特によく見られます。歯の生え変わりに伴って、歯ぐきや歯にむずがゆさや違和感を生じることがあり、それが歯ぎしりを引き起こすのです。これは自然な現象であり、多くの場合、永久歯がすべて揃う頃には自然に治まります。

顎の成長と発達

子どもの顎は成長とともに変化していきます。その過程で顎の位置や形が変わり、噛み合わせが一時的にずれることがあります。このような変化が歯ぎしりを引き起こすことがあります。顎の成長が安定するとともに、歯ぎしりも減少していきます。

噛み合わせのコントロール

乳歯が生えそろったあと、5~6歳頃からは永久歯への生え変わりが始まります。この時期は顎の成長を促して永久歯が生えるスペースを確保するとともに、噛み合わせのバランスを確立していくことも大切です。乳歯と永久歯が混在している生え変わり期には、歯ぎしりによって噛み合わせのバランスをコントロールしていることがあります。

ストレスや緊張

大人と同様に、子どももストレスや緊張を感じることがあります。学校や家庭での環境の変化、友人関係のトラブル、勉強のプレッシャーなどが原因でストレスを感じ、その結果として歯ぎしりが発生することがあります。ストレスを軽減するための環境作りやリラックス方法を見つけることが大切です。

睡眠の質の低下

子どもの睡眠の質が低下すると、歯ぎしりが発生しやすくなります。睡眠の質が下がる原因として挙げられるのは、夜更かしや不規則な睡眠習慣、睡眠時の騒音や光などです。睡眠環境を整え、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。

子どもの歯ぎしりの影響

歯の摩耗

過剰な歯ぎしりは歯のエナメル質を摩耗させ、むし歯や知覚過敏のリスクを高める可能性があります。特に、乳歯が抜けて永久歯が生え揃う前に歯ぎしりが続くと、永久歯にも影響を及ぼすことがあります。

顎の痛みや疲労

長期間の歯ぎしりは、顎の筋肉に負担をかけ、顎の痛みや疲労を引き起こすことがあります。これが続くと顎関節症のリスクも高まるため、注意が必要です。

睡眠の質の低下

歯ぎしりは睡眠の質を低下させ、昼間の疲労感や集中力の低下を招くことがあります。子どもにとって十分な睡眠は成長と発達に非常に重要であるため、歯ぎしりが原因で睡眠不足にならないよう対策が必要です。

子どもの歯ぎしりへの対策

正しい姿勢

猫背などのように姿勢が悪くなっている状態は、首の前方の筋肉に負担がかかって歯ぎしりの原因となることがあります。また、頬杖や噛み癖、どちらかの方向だけを向いて寝ることなども左右の顎が歪む原因となります。寝る姿勢が悪いことは睡眠の質の低下や歯ぎしりに繋がるため、注意が必要です。枕の高さが合っているかということにも気を配り、正しい姿勢で寝られるように環境を整えましょう。

定期的な歯科検診

子どもの歯ぎしりを予防・改善するためには、定期的な歯科検診が重要です。歯科医師に相談することで、歯の状態や顎の成長を確認し、適切なアドバイスを受けることができます。

ストレスの軽減

子どもが感じるストレスを軽減するために、家庭や学校での環境を見直すことも大切です。子どもと話をしてストレスの原因を特定し、一緒に解決策を見つけることが効果的です。また、1日の中でリラックスできる時間を作るようにしましょう。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣を心掛けることで、睡眠の質を向上させることができます。毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保することが大切です。

まとめ

子どもの歯ぎしりは一時的なものであることがほとんどで、必ずしも深刻な問題ではありません。しかし、永久歯が生えそろってからも歯ぎしりが続いている、歯が欠けてしまう、歯に痛みが生じる、顎に痛みや違和感が生じているなどのケースは、早急に歯科医院を受診する必要があります。

子どもの健康な成長と発達をサポートするために、歯ぎしりの原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。お子さんの歯ぎしりに気づいた場合はまず歯科医師に相談し、必要な対策を講じるようにしましょう。もし気になる症状やご不安なことがある場合は、迷わず歯科医院にご相談ください。

ビムラー矯正とは?改善が期待できる症例や費用と期間を紹介!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

歯科医院でビムラー矯正をすすめられたけれど、ビムラー矯正とはどのような矯正方法なのかわからないという方が多いのではないでしょうか。ビムラー矯正は、成長期の子どもを対象とした矯正治療法で、従来のワイヤー矯正とは異なる特徴があります。

「ビムラー矯正にはどのようなメリットがあるの?」「ビムラー矯正の費用はどれくらい?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。

この記事では、ビムラー矯正とはどのような矯正方法か解説します。ビムラー矯正のメリット・デメリットや、治療にかかる費用、治療期間についても解説しますので、小児矯正を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

ビムラー矯正とは

ビムラー矯正に使用する装置

ビムラー矯正とは、成長期の子どもの顎の発育を利用して、歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療法です。この治療では、取り外し可能なビムラーという装置を使用し、顎や歯の自然な成長をサポートします。特に、小児期の顎の成長を利用するため、早期治療が推奨されます。

ビムラー矯正の最大の特徴は、成長期の顎の発育を利用して歯並びを整える点です。一般的な矯正治療のように歯に力を加えて動かすのではなく、顎の成長をコントロールして、自然に歯が正しい位置に移動するのを促します。

ビムラー矯正のメリット

ビムラー矯正のメリットイメージ

ビムラー矯正には、成長期の子どもにとって多くのメリットがあります。以下に、代表的なメリットについて解説します。

痛みが少ない

ビムラー矯正は、子どもの顎の成長を活かして歯並びを整えます。一般的な矯正のように強い力を加えて歯を動かすのではなく、顎の成長に合わせて歯並びを改善していくため、痛みが少ないのです。そのため、小さなお子さんでも治療を続けやすいでしょう。

取り外しができる

ビムラー矯正の大きなメリットは装置の取り外しができる点です。食事や歯磨きの際には簡単に外せるため、食べ物の制限がありません。また、口腔内を清潔な状態に保ちやすくなります。

また、装置は就寝時と日中2〜3時間装着すればよいため、学校や日常生活にほとんど影響がなく、ストレスの少ない治療方法です。

後戻りしにくい

後戻りとは、矯正治療で動かした歯が元の位置に戻ろうと動くことです。矯正治療後、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着しないと後戻りを起こす可能性があります。

しかし、ビムラー矯正は顎の成長を促しながら歯並びを整えていくため、後戻りが起こりにくいといわれているのです。

顎の成長をサポートできる

ビムラー矯正は、顎の成長を促進しながら歯並びを整えていくため、口腔全体の健康に良い影響を与えます。歯並びだけでなく、顔のバランスや顎関節の発育にもポジティブな効果が期待でき、不正咬合や顎の異常を予防することが可能です。

ビムラー矯正のデメリット

ビムラー矯正のデメリットイメージ

ビムラー矯正には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。以下に、ビムラー矯正の主なデメリットについて解説します。

装着時間を自己管理しなければならない

ビムラー矯正では取り外し可能な装置を使用するため、装着時間をご自身で管理する必要があります。装置は基本的に就寝時と日中の2〜3時間装着します。

しかし、子どもの場合、装置の装着を嫌がることがあるでしょう。装着時間を守らないと、治療効果が十分に得られない可能性があります。子ども自身で装着時間を管理するのは難しいため、保護者の方の協力が必要になるでしょう。

治療期間が長くなることがある

ビムラー矯正は顎や歯の自然な成長を利用するため、治療期間が長くなる傾向があります。治療が数年にわたることがある点はデメリットといえるでしょう。長期的な通院が必要となるため、根気強く治療を続けることが重要です。

装置を装着したときに違和感を覚えることがある

装置を装着したときに口内に当たって違和感を覚えることがあります。装置が適切にフィットしていないと、痛みや口内炎などのトラブルが発生する可能性もあるでしょう。装着時に違和感を覚えると装置を外してしまうお子さんもいるかもしれません。

ビムラー矯正で改善が期待できる症例

歯並びが悪い子供

ビムラー矯正で改善が期待できる症例は、以下のとおりです。

叢生

叢生とは、歯と歯が重なり合って生えている状態です。叢生は、生まれつき顎が小さかったり、歯が大きかったりすることで起こることが多いです。デコボコした歯並びになるため、歯磨きがしにくく、虫歯になるリスクが高まります。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも前に突出している状態で、上顎前突とも呼ばれます。遺伝によって出っ歯になるケースもありますが、指しゃぶりなどの癖によって出っ歯になることもあります。出っ歯になると、審美的・機能的な問題を引き起こしやすいです。

受け口(下顎前突)

受け口とは、下顎が上顎よりも前に出ている状態で、下顎前突とも呼ばれます。受け口になると、噛み合わせに問題を引き起こすことがあります。

遺伝によって受け口になることもありますが、舌で歯を押す癖があったり、舌の位置が低かったりすることによって受け口になることもあります。

開咬(オープンバイト)

開咬とは、上下の前歯が噛み合わず、隙間がある状態のことで、オープンバイトとも呼ばれます。指しゃぶりや舌の癖が原因で発生することが多く、上下の前歯が噛み合っていない状態のため発音や食事に支障をきたすことがあります。

過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を覆っていて、ほとんど見えない状態のことで、ディープバイトとも呼ばれます。生まれつき上顎が大きかったり、下顎が小さかったりすると過蓋咬合になる可能性があります。また、指しゃぶりや舌で歯を押す癖なども原因のひとつです。

ビムラー矯正の費用と期間

ビムラー矯正の期間イメージ

ここでは、ビムラー矯正の費用や治療期間について解説します。

ビムラー矯正の費用

ビムラー矯正は保険が適用されない自費治療のため、全額自己負担となります。ビムラー矯正の費用は、治療を行う歯科医院によって異なりますが、一般的には30万〜60万円程度が相場です。

矯正治療全般において、初回の検査費用や診断料が別途でかかることが多く、治療期間中は調整費用が発生することもあります。また、装置が破損・紛失した場合には、作り直しのために追加で費用がかかる可能性もあります。

費用に関しては、あらかじめ歯科医院でしっかり確認しておくことが重要です。

ビムラー矯正の治療期間

ビムラー矯正の治療期間は個々の症例により異なりますが、一般的には3〜4年が目安とされています。

ビムラー矯正は、子どもの顎の成長を利用するため、治療の進行スピードは子どもの成長具合に左右されます。そのため、成長期のタイミングを逃さず、早めに治療を始めることが推奨されます。

まとめ

ビムラー矯正によって歯並びが綺麗になった子供

ビムラー矯正は、成長期の子どもを対象とした矯正治療法で、顎の自然な成長を活かしながら歯並びを整えます。

従来のワイヤー矯正とは異なり、取り外しができる装置を使用するため、日常生活に支障が出にくいのが特徴です。また、痛みが少なく、後戻りが起こりにくい点もメリットといえるでしょう。

一方で、治療期間は3〜4年程度と長いです。また、装置の装着時間を管理する必要もあります。装着時間を守れないと、計画どおりに治療が進まなくなる可能性があるため、保護者の方の協力が必要不可欠です。

このように、ビムラー矯正にはメリットだけでなくデメリットもあります。歯科医師とよく相談したうえで検討しましょう。

小児矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

虫歯の詰め物の種類を解説!それぞれの費用、被せ物との違いも

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

虫歯治療では、削った部分を補うために詰め物を利用することがあります。詰め物にはいくつかの種類があり、保険適用の銀色の詰め物や、自費治療の目立ちにくい白い詰め物を選択することも可能です。

詰め物の種類によって特徴や費用が異なるため、どれを選ぶべきか悩む方も多くいるでしょう。また、虫歯の大きさによっては、詰め物での治療が難しく被せ物が必要になる場合もあります。

今回は、詰め物の種類や費用、詰め物と被せ物の違いについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

虫歯に詰め物をする理由

虫歯に詰め物をする理由が疑問のイメージ

虫歯治療で詰め物をする主な理由には、以下の2つが挙げられます。

  • 歯の形を回復させる
  • 虫歯の再発を防ぐ

詳しく解説します。

歯の形を回復させる

治療の際に虫歯の部分を削るので、歯の形が変わります。そのため、詰め物をすることで歯の形を回復させる必要があるのです。

歯の形を回復させることで、噛み合わせの悪化や、虫歯を削った部分から歯が欠けるなどのトラブルを防げます。また、歯が正しい形に修復されれば、しっかり食べ物を噛み砕いて効率的に消化・吸収できるようになります。

虫歯の再発を防ぐ

虫歯治療における詰め物は、歯の形を回復するだけではなく、虫歯の再発を防ぐためにも非常に重要です。虫歯を削って除去した後は、歯に穴が開いた状態になります。穴に食べ物や汚れが詰まり、虫歯が再発する可能性があるため、詰め物で補う必要があります。

また、詰め物をしないと歯の神経に刺激が伝わりやすく、歯が痛んだりしみたりする症状も現れるでしょう。虫歯を削った後は、すぐに詰め物できちんと治療することが大切です。

虫歯の詰め物の種類

虫歯で銀歯を詰めている人

虫歯の詰め物にはいくつかの種類があり、保険適用と自費の2つに分かれます。

保険適用の詰め物

保険適用の詰め物の種類は、以下のとおりです。

  • コンポジットレジン
  • メタルインレー

それぞれの特徴を詳しく解説します。

コンポジットレジン

コンポジットレジンは、歯科用のプラスチックでできた詰め物です。ペースト状に加工された白いプラスチックの素材で、歯に詰めた後に特殊な光を照射することで硬化させます。

保険が適用されるので、治療費が安価であることや歯への負担が少ないことが、メリットです。

白いので治療直後は目立ちにくいですが、プラスチック素材は劣化しやすく、使い続けるうちに変色・変形が起きる可能性があります。また、虫歯の大きさや場所によっては、強度が足りないため使用できないことがある点に注意が必要です。

メタルインレー

メタルインレーは、一般的に銀歯と呼ばれるものです。保険適用であり強度も優れているため、前歯以外の詰め物に使用されることが多いです。

銀歯には、目立つというデメリットがあります。また、長い間使用していると変形し、詰め物と歯との間に隙間ができて二次虫歯になる可能性が高まります。

経年劣化により銀歯の金属がお口の中で溶けだすことがあるため、金属アレルギーの方は使用できません。金属が溶けだすことにより歯茎が黒ずむ場合もあるため、審美性を求める方には向かないでしょう。

自費の詰め物

自費の詰め物の主な種類は、以下の4つです。

  • セラミックインレー
  • ジルコニアインレー
  • ハイブリッドインレー
  • ゴールドインレー

それぞれの特徴を詳しく解説します。

セラミックインレー

セラミックは、天然歯に近い見た目を再現できる審美性に優れた詰め物です。普段の生活の中では詰め物をしていることに気付かれないほど、自分の歯と馴染みます。

また、セラミックはメタルやレジンに比べて汚れが付着しにくく、歯との密着性が高いため、二次虫歯の発生リスクを減らせるメリットがあります。着色もしにくいため、長い間使用していても変色の心配もないでしょう。

しかし、メタルインレーに比べると強度が低く、噛む力が極端に強い方などには使用できないことがあります。

ジルコニアインレー

ジルコニアは、人工ダイアモンドとも呼ばれるように、強度に優れた素材です。噛む力が強く、メタルインレーの詰め物でしか治療できなかった方でも、ジルコニアインレーなら対応できる可能性があるでしょう。

また、セラミックには劣りますが、天然歯に近い色調を再現できるため審美性も高いです。ジルコニアインレーは、強度と審美性の高さを合わせ持った素材と言えます。汚れも付着しにくく、二次虫歯のリスクを減らせる点もメリットです。

ハイブリッドインレー

ハイブリッドインレーは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。コンポジットレジンよりは強度がありますが、セラミックには劣ります。

レジンが混ざっているため、長い間使用していると多少の着色がみられます。セラミックに比べると汚れが付着しやすいため、二次虫歯の可能性もあるでしょう。

しかし、レジンが混ざることにより、費用を安く抑えられるというメリットがあります。審美性を重視した詰め物の中では選びやすい素材と言えるでしょう。

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金やプラチナ加金で作られた貴金属の詰め物です。メタルインレーと同じく強度が高いですが、しなやかで歯との密着性が高いと言われています。そのため、二次虫歯になりにくいメリットがあります。

メタルと異なり溶け出すこともないため、金属アレルギーを引き起こすリスクも低いでしょう。

ただし、金属アレルギーの可能性が全くないわけではありません。不安がある場合は避けたほうが良いでしょう。

また、金の相場は変動しやすく、治療する時期によっては費用が高額になることがあります。ゴールドインレーはメタルインレーと同じく目立ちやすいため、審美性を重視する方には向いていないでしょう。

虫歯の詰め物の種類ごとの費用

虫歯の詰め物の種類ごとの費用のイメージ

虫歯の詰め物の種類ごとの費用の目安は、以下の通りです。

ただし、自費治療は歯科医院が自由に価格を設定できるため、歯科医院によって価格の差が生まれます。あくまで目安として参考にしてください。

  • コンポジットレジン:1,000円~1,500円程度
  • メタルインレー:2,000円~3,000円程度
  • セラミックインレー:5万円~7万円程度
  • ジルコニアインレー:6万円~8万円程度
  • ハイブリッドインレー:3万円~4万円程度
  • ゴールドインレー:6万円~8万円程度

虫歯の詰め物と被せ物の違い

虫歯の詰め物と被せ物の違いを比較

虫歯の詰め物と被せ物の違いは、歯の一部に使用されるか、歯をすべて覆うのかです。歯の一部の補修に使用するものを詰め物、歯をすっぽりと覆うものを被せ物と呼びます。

詰め物で治療するのか被せ物で治療するのかは、虫歯を削った大きさによって変わります。

虫歯が進行して大きくなっていると、歯を削る量が増えて神経を除去することもあります。歯がもろくなることもあるため、土台で補強してから被せ物で補修します。

虫歯が小さく歯を削る量が少なかった場合は、削った部分だけを詰める詰め物での治療が可能です。

まとめ

虫歯治療のイメージ

虫歯治療で用いられる詰め物にもいくつかの種類があり、保険適用のものや自費治療で選択できる審美性や機能性に優れたものがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身のお口の中の状態や予算に合わせて選択することが大切です。

虫歯を削った後に詰め物をすると、歯の機能を回復させたり虫歯の再発を防いだりできます。

詰め物と被せ物の違いは修復する範囲で、虫歯の大きさによってどちらを選ぶかが変わります。虫歯が大きい場合は、詰め物ではなく被せ物での治療が必要なケースがあるでしょう。

詰め物の種類で悩まれている方は、一度歯科院で相談してみましょう。

虫歯治療を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

口臭は歯医者に相談するべき?歯科での治療内容や保険適用できるかを解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「家族に口臭を指摘された」「自分の口の臭いが気になる」など、口臭に関する悩みを抱えている方は多いでしょう。口臭の原因にはさまざまなものがあるため、市販の口臭アイテムでは一時的にしか改善できず、再び口臭が気になるようになります。

また、口臭の原因が分からないと、病院で治療できるのか、何科を受診すべきなのかも悩むことになるでしょう。

今回は、口臭は歯科医院で治療できるかについて解説します。口臭の主な原因や治療方法、治療の流れ、費用などもご紹介するので、口臭でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

口臭の主な原因

喫煙している人

口臭はデリケートな問題なので、周囲の人もなかなか本人に伝えられず様々な場面でトラブルの要因になることがあります。指摘されにくいだけでなく、口臭は自分では気づきにくいです。知らないうちに相手に不快な思いをさせてしまっている可能性もあるでしょう。

口臭が発生する主な原因としては、生活習慣や口腔内のトラブルなどが挙げられます。改善するためには、口臭の根本となっている原因から治療する必要があります。

以下では、口臭の原因について解説します。

歯周病

初期にはほとんど自覚症状のない歯周病ですが、進行すると歯茎から血や膿がでるようになります。歯周病の原因菌が活動する際に発するガスや、血・膿などの影響で口臭が発生します。

舌苔(ぜったい)

舌苔とは、舌の表面に付着している白い苔のようなものです。口腔粘膜の剥がれた上皮、細菌、食べ物のカスなどが溜まって形成され、口臭の原因となります。

むし歯

細菌が出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患です。むし歯が進行すると歯に穴が開き、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。溜まった食べかすが取り除かれずに口内に長時間とどまると、やがて腐敗して口臭の原因になります。

また、虫歯があるような口腔環境では、虫歯の菌以外の細菌も増殖しやすいです。これらが原因で口臭が発生することがあります。

ドライマウス

さまざまな要因が重なって、口の中が乾燥した状態のことをドライマウスといいます。唾液には口の中を洗い流す自浄作用があり、唾液の分泌が少なくなると食べかすや細菌が口内に残りやすくなります。

自浄作用が十分に働かないこと、口腔内が乾燥することから、口臭が強くなります。

胃腸の不調

胃腸の調子が悪いと、消化不良や胃酸の逆流が原因で口臭が発生することがあります。特に、逆流性食道炎などの病気を抱えている場合、胃酸の臭いが口から上がって口臭として感じられる可能性があります。

生活習慣

喫煙やアルコールの摂取も、口臭の原因になります。タバコに含まれるニコチンやタールが歯や口内に残り、臭いを発生させるのです。

また、アルコールは体内で分解される過程で臭いを発することがあります。口腔内の乾燥も招くため、口臭が悪化しやすくなります。

口臭は歯医者に相談するべき?

口臭について歯医者に相談している人

口臭が気になると他人とコミュニケーションが取りにくくなり、ストレスや不安を抱えることになります。口臭の原因は、むし歯や歯周病、唾液の減少など、歯科領域であることが多いため、口臭が気になったらまず歯科医院を受診しましょう。

早期に相談することで、口臭の改善までの期間を短縮できます。放置すると症状が悪化したり、口腔内や体の病気が進行するリスクが高まります。

口内だけでなく全身の健康を守るためにも、口臭が気になったら歯科医師に相談しましょう。

口臭の歯科での治療内容

口臭の歯科治療イメージ

口臭治療は、口臭の原因により治療内容が異なります。原因ごとの治療内容を確認しましょう。

むし歯の場合

むし歯は、口腔内の虫歯菌がプラークを作り出し、プラークの生み出す酸により歯が溶かされる病気です。ブラッシング不足などによって歯に付着したプラークは、むし歯はもちろん口臭の原因にもなります。

治療法はむし歯の進行状態により異なりますが、患部を最小限に削り取り、プラスチック素材や金属、セラミックなどの補綴物を装着して保護するのが一般的です。進行した虫歯の場合は、神経の治療を行うこともあります。

虫歯による口臭の場合、虫歯を治すことができれば口臭も改善されるでしょう。

ただし、補綴物を装着する際に内側に細菌が残ってしまうと、中で繁殖し再び口臭が発生する恐れがあります。そのため、慎重に処置を行わなければなりません。

歯周病の場合

歯周病とは、プラークの蓄積によって繁殖した歯周病菌によって歯周組織に炎症が起こる病気です。プラークは時間が経過すると歯石へと変化しますが、歯石の周囲にはプラークが付着しやすくなります。そのため、口臭も悪化しやすいでしょう。

歯周病の場合は、口腔衛生のプロである歯科衛生士がPMTC(クリーニング)を行います。専用のペーストやスケーラーなどを用い、歯に付着したプラークや歯石を徹底的に除去します。

プロがクリーニングすれば、歯ブラシの届きにくい部分に付着したプラークもキレイに取り除けるため口臭を軽減できます。

ドライマウスの場合

口腔内が乾燥していることが原因で口臭が発生する場合、ドライマウスの治療が行われます。唾液の分泌を促進するために唾液腺を刺激したり、人工唾液を使用したりして改善します。

加えて、水分をこまめに摂取し、口腔内の乾燥を防ぐことが重要です。

胃腸の不調の場合

口臭の原因が胃腸の不調による場合、歯科での治療ではなく、内科の受診が必要かもしれません。特に、胃酸の逆流や消化不良が口臭の原因であれば、消化器系の問題が考えられます。この場合、まずは内科を受診しましょう。

胃腸の不調を改善するため自宅でできるのは、食生活の見直しです。食後すぐに横になることを避ける、脂肪分の多い食事やアルコールの摂取を控えるなど、食生活を改善しましょう。

生活習慣が原因の場合

喫煙や飲酒などの習慣が、口臭の原因になることも多いです。この場合、生活習慣の見直しが必要です。

喫煙は、口腔内を乾燥させ唾液の分泌を抑制するため、口臭の原因になります。喫煙習慣がある方は、禁煙を検討すれば口臭の改善が見込めます。

また、アルコールの摂取も口臭の一因です。飲酒の習慣がある場合は、飲酒の頻度を低くするか、適度な水分補給を心がけることが重要です。

口臭の歯科での治療費用と保険適用について

口臭の歯科での治療費用イメージ

歯科医院での口臭治療の費用は、口臭の原因や治療法により異なります。

口臭の原因を突き止めるための検査には4,000円前後必要です。さらに、治療方法に応じて費用が加算されます。

しかし、検査項目や使用機器によっては保険が適用されません。自費診療となった場合は、3~5万円程度の費用がかかるケースもあります。

むし歯治療であれば3,000円〜5,000円ほどですが、被せ物や詰め物の素材によって1〜5万円ほどかかる場合もあるでしょう。歯周病は初期段階であれば5,000円程度で治療できますが、症状が進行していれば数万円かかることもあります。

口腔内の状態や歯科医院により費用が異なるため、治療前のカウンセリングの際に費用を確認しておきましょう。

口臭を予防・改善する方法

歯磨きをしている女性

以下、口臭を予防・改善する方法を解説します。

正しい方法で歯磨きをする

歯磨きが不十分であれば、口臭の原因となるプラークや歯石が蓄積します。口臭を予防・改善するためには、正しい方法で丁寧に歯磨きを行うことが重要です。

奥まで届きやすくヘッドが小さめの歯ブラシを使用し、磨き残しがないように順番を決めておきましょう。口臭を防ぐには、歯と歯の間、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切です。また、就寝中は細菌が繁殖しやすいため、寝る前は特に時間をかけてブラッシングしましょう。

デンタルフロスを使用する

歯ブラシでは落とせない汚れを除去するためには、デンタルフロスの使用が効果的です。少なくとも1日に1回、歯磨きの前にデンタルフロスで隙間に蓄積した汚れをかき出しましょう。

口臭の原因となる細菌は歯と歯の隙間に潜むため、フロスを使用してプラークや細菌などを丁寧に取り除いてください。

舌苔を落とす

舌クリーナーで口臭の原因になる舌苔を取り除くことも効果的です。鏡で舌苔が付着している場所を確認しながら、奥から手前に向けて舌苔をかき取るように3〜4回動かします。

舌の表面を傷つけないために、力をいれすぎずにやさしく行いましょう。

口腔対策用のアイテムを活用する

口臭対策として、マウススプレーや口臭予防のタブレット、サプリなどを活用することも可能です。日頃から携帯し、人と会うタイミングや食後などに使用しましょう。

歯科医院を受診する

自分でできる対策をしても口臭が改善しない場合は、歯科医院を受診しましょう。口臭の原因となる細菌の種類を特定し、根本から改善することが可能です。

むし歯や歯周病が原因であれば適切な治療を行います。ブラッシングの指導も受けられるので、今後の口臭などの口腔トラブル予防にも役立つでしょう。

まとめ

口臭が改善し笑顔の女性

口臭は、むし歯や歯周病、舌苔など、口腔内のトラブルが原因で発生しているケースが多いです。これらが原因で口臭が発生している場合には、歯科医院で適切な治療を受けることで改善が期待できます。

また、口臭を予防するためには、日常の口腔ケアや生活習慣の改善が重要です。しっかりと丁寧に歯磨きを行い、水分補給をして口臭を予防しましょう。

歯科医院では、口臭の原因を特定し患者様の状態に応じた治療やアドバイスを行います。口臭が気になる方や悩んでいる方は、まずは歯科医院で相談してみましょう。

口臭でお悩みの方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病の治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの治療も行って健康で笑顔あふれる人生[らいふ]を送っていただけるよう努めています。0歳からの虫歯予防や小児の矯正治療なども対応しています。

当院のホームページはこちらWeb予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

子供が虫歯になりやすいのはどうして

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

健康な永久歯で過ごすためには、子供のころから虫歯の予防に取り組むことがとても大事です。特に子供は大人よりも虫歯になりやすいので注意が必要です。子供のころに虫歯になってしまうと、永久歯に影響が及んでしまう可能性があるため、歯磨きをはじめとした入念な虫歯対策が欠かせません。今回は、子供が虫歯になりやすい原因や虫歯予防について解説します。

子供の虫歯の原因は?

子供の虫歯について考える前に虫歯の原因を把握しておきましょう。
歯の表面のプラーク(歯垢)の中には細菌が存在します。細菌は飲食物の中の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸により歯は溶かされますこのように虫歯とは、プラーク(歯垢)に存在するミュータンス菌をはじめとした細菌が、歯の食べ物の糖分を摂取・分解して酸を出して歯を溶かしてしまう病気です。

子供が虫歯になりやすいのはどうして?

子供はむし歯になりやすいといわれていますが、その理由のひとつが、生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、石灰化が完全に進むまでに生えてから2~4年かかるからです。また、砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも要因として挙げられます。

周囲の人から虫歯菌に感染してしまう

先述のとおり、虫歯はミュータンス菌をはじめとした細菌から発生する酸で歯が溶けていく病気です。ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいません。赤ちゃんの口にミュータンス菌が発生してしまうのは、親をはじめとした家族や周囲の人から感染するからであると考えられています。例えば、親が赤ちゃんとお箸やスプーンを共有している、咀嚼した物を赤ちゃんに食べさせるといった行為から感染してしまいます。

歯磨きがうまくできていない

厚生労働省が以下のように指摘しているとおり、子供が虫歯になりやすい原因として、歯磨きがうまくできていないという点も挙げられます。子供が自分で歯みがきを行う場合、奥歯や新しく生えた歯で磨き残しができることが挙げられます。子供に発生するむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯の溝(小窩裂溝)から発生しているという報告があります。
歯磨きはプラークを除去するため虫歯予防に効果的ですが、子供の場合、歯磨きがうまくできないことで虫歯になりやすくなってしまいます。

ダラダラ間食している

虫歯の原因として食事が挙げられ、特に間食は虫歯の原因として広く知られています。常にお口の中に食べ物や飲み物がある状態だと、お口の環境が酸性になり続けます。酸性の状態では歯が溶けやすく、虫歯菌も活発に活動するため、虫歯のリスクが上がります。
おやつやジュースなどの間食は時間を決め、常にお口の中に食べ物や飲み物などがある状態にしないように注意しましょう。虫歯予防には、中性の状態がベストです。ダラダラと間食をしなければ唾液の作用でお口の中は中性になっていきます。

乳歯の虫歯が多いとどうなる?

虫歯になってしまう原因は色々と挙げられますが、乳歯はいずれ永久歯に生え変わるからといって、虫歯の乳歯を放置してはいけません。虫歯になった乳歯を放置することで虫歯菌が口の中に定着してしまい、他の歯が虫歯になってしまったり、顎や永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

正しく噛めなくて顎の発達に影響

虫歯の乳歯をそのままにしていることで噛み合わせが悪化してしまいます。さらに、噛み合わせは顎の発達と関係しているため、歯並び等にも影響を及ぼします。

歯並びが悪くなる

虫歯になった乳歯を放置していると、永久歯に生え変わったときの歯並びが悪くなる可能性があります。

例えば虫歯によって乳歯の頭の部分(歯冠)の形がいびつになることで、上下で噛み合わせている歯が伸びてきてしまい歯並びに悪影響を与えてしまう可能性があります。
また、虫歯によって永久歯が生えてくるスペースが減ってしまい、歯並びが悪くなる可能性があります。乳歯と乳歯の間には永久歯が生えてくるためスペースがありますが、虫歯を放置したことで乳歯が崩壊したり抜けたりしてしまうと、両隣の乳歯が寄ってきてしまい、スペースが崩れてしまいます。これにより、正常に永久歯が生えるスペースが狭くなってしまい、歯並びが悪化する恐れがあります。

永久歯の形成が不全

虫歯は放置することで歯の奥に進行してしまいます。その後、歯の神経まで到達すると、神経を腐らせてしまい歯の根っこに膿が溜まります。膿は乳歯の根の先にある歯胚と呼ばれる永久歯の元となる組織に影響を及ぼしてしまうのです。

歯胚が膿の影響を受けると永久歯の成長が妨げられてしまい、エナメル質形成不全と呼ばれる状態になってしまいます。エナメル質形成不全となった永久歯は虫歯になりやすく、乳歯から永久歯に生え変わったとしても虫歯になってしまう可能性があります。

子供の虫歯を予防するためにできることは?

家庭でできること

子供の虫歯を予防するためには、間食に気を付けましょう。砂糖を含む食品や飲料の摂取回数、量を減らすのはもちろん、ダラダラと長時間食べないことも大切です。間食をする際は決まった物を決まった時間に食べさせるようにしましょう。

また、子供は歯磨きがまだ上手ではないため、仕上げ磨きのサポートをすることが虫歯予防には大切です。歯磨きのサポートは、子供の虫歯が多く発生する奥歯や新しく生えた歯を中心に行いましょう。

歯科医院でできること

家庭だけではなく、歯科医院での虫歯予防も有効的に活用しましょう。歯科医院では、フッ素塗布によって歯を強化できます。フッ化物は歯磨き粉にも使用されていて、フッ化物を配合していない歯磨き粉に比べて虫歯の抑制率は20~40%にものぼるとされています。

また、定期的に歯科検診を受けて正しい歯磨きの方法を指導してもらい、普段の歯磨きでは掃除しきれないところを清潔にするようにしましょう。

まとめ

子供が虫歯になりやすい理由として、乳歯にはエナメル質が少ない、歯磨きに慣れていない、間食をするということが挙げられます。また、親をはじめとした周囲の人から虫歯菌が感染してしまったことで虫歯になる可能性もあります。

乳歯はいずれ永久歯に生え変わるからといって虫歯になった乳歯を放置していると、顎や永久歯の成長に影響がおよび、歯並びが悪くなったり永久歯の形成が不全になったりしてしまいます。

このようなリスクを避けるためにも歯磨きのサポートや間食を調整するといった自宅での取り組みのほか、定期的な歯科検診を受けることも重要です。大切な歯の健康を維持できるよう、子供のころからしっかりとケアをしてあげましょう。

お子さんのお口の中のお困りごとがある方は、ぜひ小児歯科がある当院までご相談ください。子供が大好きなスタッフがお待ちしています。

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