直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科はらいふ歯科クリニック

  • 福岡県 直方市 らいふ歯科クリニック

    「0歳からのむし歯予防」
    を掲げて
    低年齢からの生涯にわたる
    健康を目指しています

  • 福岡県 直方市 らいふ歯科クリニック

    お子様の矯正はもちろん、
    大人の矯正も得意です。
    誰にも気づかれない
    目立たない矯正

    に力を入れています

  • 福岡県 直方市 らいふ歯科クリニック

    むし歯治療・歯周病治療だけでなく、
    歯並びやかみ合わせの治療を
    行なっていくことで、
    健康で笑顔あふれる
    人生 []

    得られるように頑張っております

小児歯科は何歳から?子供が笑って通える歯医者さんで 0 歳からのむし歯予防

こんにちは。院長の白川です。

お子さんを小児歯科に通い始めさせる年齢は、0 歳でも早過ぎることはありません。 小さなお子さんであれば、3 歳までには一度みせていただくことをお勧めします。
らいふ歯科クリニックは「0 歳からのむし歯予防」をスローガンにしていますので、是非、お早めにお越しください。

今回の記事では、小児歯科に通い始める年齢が 0 歳でも早過ぎではない理由、お子さんを小児歯科に連れていく際に注意することなどについてお話いたします。
お子さんをいつ頃から歯医者さんに連れていくべきかお悩みの方は、是非ご参考になさってください。

◆小児歯科に通い始める年齢は 0 歳でも早過ぎではない

実は、お母さんが妊娠中のときから子供のお口のケアは始まっているため、小児歯科に通い始める年齢は 0 歳 でも早すぎではありません。

妊娠をしているときから、ご自身のお口のケアや食べ物に気を付けるようにしましょう。 子供はある程度大きくなるまで自分で適切な口腔ケアをすることはできません。
日ごろから、ご家族の方がお口のケアをしっかりしてあげることが大切です。
3歳までに最初のむし歯ができてしまいます。

遅くとも、お子さんのご年齢が 3 歳までには一度、歯医者さんに連れていきましょう。 小児歯科でのむし歯予防を通して、歯医者さんに通う習慣を身に着けられれば、末永く自分の歯を使っていける可能性が高まります。
そのため、なるべく早く、お子さんを歯医者さんに連れていくことをお勧めします。

◆小児歯科でのむし歯予防

むし歯を予防していくためには、毎日のご自宅でのケアに加えて小児歯科での予防処置が大切です。

子供の歯と大人の歯は全く別物であるため、大人と同じ治療ではむし歯 0 の達成が難しくなってしまいます。 つまり、歯医者さんはどこでもいいというわけではありません。
らいふ歯科クリニックでは、子供の歯を上手く診察・治療するために、むし歯予防やスムーズに治療に入れるようなプログラム等をご用意しております。

具体的に、お子さん向けの予防歯科のメニューには次のようなものがあります。 

フッ素塗布 

フッ素を歯の表面に塗布することで「再石灰化」作用が働き、酸で柔らかくなりかけているエナメル質を再び硬くしてくれるため、むし歯の予防にとても効果的です。

シーラント

シーラントとは、奥歯の溝へフッ素化合物を流し込み、くぼみを埋め持続的にフッ素を歯質に取り込むことで、歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちな奥歯のむし歯を防ぐ予防法です。

サホライド (むし歯進行止め)

サホライドとは、むし歯の進行を抑えるための薬であり、お子様の初期のむし歯に直接塗りつけることで、 進行を防いでくれます。

当院では、これらすべてのメニューをご用意しております。
また、むし歯予防はお子さんの年齢にあわせて進めることが大切であり、小児歯科でのむし歯予防という観点では、年齢別に次のような点を意識します。

乳児期 (生後 6 ヶ月くらい-)  

親御さんが優しく・しっかりと仕上げ磨きをし、必要に応じてお口を開ける習慣を身につけることで、その後、歯医者での診察が苦ではなくなる

幼児期 (1 歳 6 ヶ月-3 歳くらい)

保健所の健診で積極的にお口の中の状態を確認してもらい、加えて歯科医院で定期的に検診を受けることがお勧め

学童期 (小学生くらい)

生え始めの永久歯の歯質を強化する『フッ素塗布』が効果的であり、第一大臼歯の溝をシーラントで塞いでおく予防処置を受けることもお勧め

◆お子さんを小児歯科に連れていく際に注意すること

お子さんを小児歯科に連れていく際に注意することは、まず歯医者嫌いにさせないことです。

小児歯科を通して歯科医院で定期管理を行う習慣が身につけば、末永く自分の歯を使っていける可能性が高まります。
歯医者嫌いの理由の一つとして、「歯医者さんは怖い」といった先入観が考えられます。 お子さんに誤った先入観を植え付けないよう配慮していただき、子供のお口の健康を協力して守っていきまし ょう。

お子さんを小児歯科に連れていくまでの間は、次のような点に気をつけましょう。

・「何もしない」「見てもらうだけ」といったように、うそをついてまで連れて来ないでください

・歯科治療で痛かった経験をお子さんに話さないでください

お子さんを小児歯科に連れて行った後は、次のような点に気をつけましょう。

・治療で泣いたり嫌がったりしても、叱らないでください 

・治療後は、大げさなくらい家族中で褒めてあげてください

・次の治療につながるよう、自信をつけてあげられる声掛けをしてあげてください

また、普段から、お子さんをたしなめるときなど、歯医者を引き合いに出さないでください。

◆当院の小児歯科の特徴

らいふ歯科クリニックの小児歯科には次のような 6 つの特徴があります。

楽しく喜んで通える明るい歯医者さん

子供が楽しく通える仕組みがたくさん用意されており、待ち時間を気にしなくてよい

たくさんの子供がむし歯0を達成

子供のむし歯予防にワンチームで全力で取り組んでいる

泣くこどもがほとんどいない歯医者さん

泣いてしまうと、しっかりとした治療を受けられないため、泣かさない仕組みを取り入れている

予約時間を守り、待ち時間がほぼゼロの歯医者さん

スタッフが多く、きびきびと対応している

確実で、むし歯が再発しない歯医者さん

泣かない・痛くない・再発しない治療を目指し、すぐに詰め物が取れるなどのトラブルを減らしている

明るいスタッフが対応します

子供の歯科治療・むし歯治療に真剣に取り組んでいる明るいスタッフが対応し、子供を飽きさせない

当院に通っている子供たちは楽しく通っており、嫌がりません。
らいふ歯科クリニックのむし歯予防プログラムを院内及びご自宅で行ってもらうことで、新たなむし歯を作らないようにしていきます。

◆まとめ

お子さんを小児歯科に通い始めさせる年齢は、0 歳でも早過ぎることはなく、3 歳までには一度みせていただくことをお勧めします。

らいふ歯科クリニックは「0 歳からのむし歯予防でハッピーらいふ」をスローガンに、子どものむし歯0を目指 し、スタッフ一丸となって頑張っている歯医者さんです。

「歯医者=怖い」ところではなく、「歯医者=楽しい」ところになれるように日々努力しております。 そして、たくさんのお子さんがむし歯0を達成しております。

大切なお子さんの将来の健康のため、是非お早めにお越しください。

マイオブレースを清潔に保つための正しい洗浄方法を解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

お子さまがマイオブレースを使用している場合、清潔に保つために正しい洗浄方法を知りたいと思う方が多いでしょう。マイオブレースとは、口周りの筋肉を鍛え、正しく成長・発達させるための矯正装置です。口周りの筋肉を適切に発達させることで、歯並びを整える効果を期待できます。

しかし、マイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、思わぬトラブルにつながる場合があるのです。

今回は、マイオブレースの洗浄を怠るリスクや、正しい洗浄方法と注意点について解説します。

マイオブレースを洗浄せずに使用し続けるリスク

マイオブレースを洗浄せずに使用し続けるリスクイメージ

マイオブレースは毎日装着するものなので、毎日洗浄しなければなりません。洗浄せずに使い続けると、さまざまなリスクが伴います。

お子さまのお口や身体の健康を守るためにも、しっかりと洗浄しましょう。

においが発生する

マイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、口臭が発生するリスクがあります。マイオブレースが異臭を放つなど、装着することが困難になる場合もあるでしょう。

お口の中には、さまざまな細菌が生息しています。口内に入れたマイオブレースを洗浄せずに使用し続けると、細菌が繁殖するのです。

カビが生える

細菌が繁殖し続けると、カビが生えます。カビが生えたマイオブレースを装着すると、嘔吐・下痢・腹痛などの症状が現れるかもしれません。お子さまのお口だけでなく、身体の健康を守るためにも、マイオブレースを清潔に保つ必要があるのです。

虫歯や歯周病の原因になる

洗浄せずにマイオブレースを使用し続けると、虫歯や歯周病の原因になります。上述したとおり、洗浄していないマイオブレースには細菌が繁殖します。

そのため、口腔内環境が悪化し、虫歯菌や歯周病菌が活発に活動しやすくなるのです。特に、乳歯はエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため注意してください。

一度虫歯や歯周病になると、矯正治療を中止して虫歯の治療をしなければなりません。治療が延期すると、治療費が高くなる可能性があるでしょう。

マイオブレースの正しい洗浄方法

マイオブレースを洗う

マイオブレースの効果を十分に得るためには、正しく洗浄することが重要です。マイオブレースの正しい洗浄方法を解説します。

歯ブラシで水洗いする

マイオブレースを外したときは、必ず歯ブラシを使って水洗いしてください。ぬるま湯を使っても問題ありませんが、熱湯を使うとマイオブレースが変形する可能性があるので避けましょう。

マイオブレースを流水に当てながら、全体的に歯ブラシでこすります。汚れがついている部分は特に注意して磨いてください。

特に、就寝中は唾液の分泌量が低下するため、マイオブレースが汚れやすいです。起床後、歯磨きと一緒にマイオブレースを水洗いする習慣をつけましょう。

きれいに洗いたいからと力を入れることは控えてください。マイオブレースを傷つけないように、優しくこすりましょう。

専用の洗浄剤でつけ置きする

汚れが気になる場合は、専用の洗浄剤でつけ置きしましょう。水洗いするだけでは落とせない細菌を消毒・殺菌できます。

ただし、市販されている入れ歯用洗浄剤の使用は避けてください。歯列矯正で使用するマウスピース用の洗浄剤が市販されているので、必ず専用のものを使いましょう。

矯正歯科で発売されているものを選べば、安心して使用できます。使用する洗浄剤によって異なりますが、週に1〜2回の使用が推奨されているものが多いです。

マイオブレース洗浄時の注意点

マイオブレース洗浄時の注意点を教える人

マイオブレースを洗浄する際は、注意しなければならないことがあります。誤った方法で洗浄すると、マイオブレースが傷つく、変形するなどのリスクが高まるでしょう。

歯磨き粉を使わない

マイオブレースの洗浄時、歯磨き粉は使わないでください。歯磨き粉には研磨剤が入っていることが多く、マイオブレースを傷つけるからです。

肉眼では見えない傷かもしれませんが、マイオブレースに小さな傷がつくと、細菌が入り込んで繁殖します。においが発生する、カビが生えるなど、さまざまな悪影響を及ぼすでしょう。

しっかり汚れを落とせそうと感じるかもしれませんが、歯磨き粉の使用は控えてください。

熱湯消毒・煮沸消毒しない

マイオブレースを熱湯で消毒すると、変形する可能性が高いです。マイオブレースが異臭を放っている場合など、煮沸消毒・熱湯消毒したいと思うかもしれません。

しかし、マイオブレースに熱湯をかけると、変形することがあります。変形したマイオブレースを装着しても、十分な治療効果は得られません。口腔内にフィットせず、怪我をする可能性もあるでしょう。

作り直しが必要になって追加の費用がかかることもあるので、煮沸消毒・熱湯消毒はしないでください。においが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。

また、乾燥させるためにドライヤーの熱風を当てることも控えてください。

柔らかい歯ブラシを使う

マウスピースを洗浄する際は、柔らかい歯ブラシを使って優しく洗いましょう。硬いブラシを使うと、マイオブレースが傷つくからです。上述しましたが、マウスピースに細かい傷がつくと細菌が侵入し、繁殖します。

歯ブラシの毛先を装置にしっかり当てながら、流水を使って洗浄した場合、汚れは十分に除去できます。硬い歯ブラシを使う必要はありません。

アルコール消毒しない

清潔に保ちたいからと、アルコール消毒をするのは避けましょう。殺菌効果があり、最近では口に入れても問題がない消毒液が登場しているので、使いたいと思うかもしれません。

しかし、マイオブレースをアルコールで消毒すると、装置の変形・変色につながります。装置が変形すると、作り直しが必要になるでしょう。

マイオブレースを清潔に保ちたい場合は、定期的に洗浄剤を使用して洗浄してください。

マイオブレースの適切な洗浄頻度

マイオブレースの適切な洗浄時間のイメージ

「マイオブレースの洗浄頻度はどれくらい?」「毎日洗浄しなければならない?」など、洗浄頻度に関する疑問を持つ方もいるでしょう。

マイオブレースの適切な洗浄頻度を解説します。歯科医院でも、マイオブレース治療を開始する際に正しい洗浄方法や頻度については説明を行います。歯科医師の指示に従って洗浄するとよいでしょう。

外したときに洗浄する

マイオブレースは、装置を外したあとに洗浄してください。装置を外して洗浄せずに放置すると、細菌が繁殖してにおいの原因になります。

流水で洗って、汚れや細菌を落とすだけで十分に清潔に保てます。洗ったあとは、しっかりと水気を拭き取って自然乾燥させましょう。

2〜3日に一度、洗浄剤を使用する

2〜3日に一度の頻度で、洗浄剤を使用してください。洗浄剤を使用することで、水洗いだけでは落とせない汚れを落とせます。細菌の繁殖も防止できるでしょう。

つけ置きする時間は、使用する洗浄剤によって異なります。使用方法を確認し、指示に従ってください。

まとめ

マイオブレースを持つ子供

マイオブレースを洗浄せずに放置すると、細菌が繁殖します。毎日洗浄し、清潔な状態を保つ必要があるでしょう。しっかり洗浄することで、細菌の繁殖を防げます。においやカビの発生を予防できるので、清潔に使い続けられるでしょう。

しかし、歯磨き粉や硬い歯ブラシを使用すると、マイオブレースが傷つく原因になるので避けてください。熱湯消毒やアルコール消毒をすると、変形や変色の要因になります。

柔らかい歯ブラシを使って、流水で洗いましょう。専用の洗浄剤を使うことも効果的です。

歯科医院でも正しい洗浄方法の指導を行っています。疑問がある場合は遠慮せずに質問し、お子さまのお口の健康を守りましょう。

マイオブレースを使用した矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインのお手入れの重要性と方法、注意点を解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインは、お手入れをしながら使うことで、本来の機能を発揮して歯並びを整えてくれます。
しかし、お手入れの重要性を理解できていない方もいるでしょう。適切なメンテナンスを怠るとインビザラインが劣化し、治療効果に影響を及ぼす可能性があります。

今回は、インビザラインのお手入れについて解説します。インビザラインのお手入れ方法やお手入れの際の注意点なども解説するので、インビザラインの治療を検討している方や、治療を始めた方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのお手入れの重要性

マウスピースと歯ブラシ

インビザラインのお手入れが必要な理由は、長時間の装着によって食べかすや細菌がマウスピースに付着するからです。付着した汚れを放置すると、虫歯や歯周病、悪臭の原因になるだけでなく、マウスピースの変色・劣化を招く可能性もあります。

インビザラインの適切なお手入れは、治療の成功を確実にし、健康的な口腔環境を維持するために必須です。

インビザラインのお手入れの重要性は、以下のとおりです。

インビザラインの変色や劣化を防ぐ

インビザラインで使用するマウスピースは薄く透明なので、日常生活において目立たないことが大きなメリットです。適切なお手入れがなされない場合、変色して透明性が失われることがあります。

インビザラインが変色する最も一般的な原因は、コーヒーや紅茶、ワインなどの色素を含む飲料の摂取です。飲食の際はマウスピースを外す必要がありますが、装着したままの状態でも飲み物を飲むことはできるのです。
マウスピースを装着したままコーヒーや紅茶を飲むと、変色のリスクが高まります。また、喫煙するとタバコのヤニによってマウスピースが黄ばむことがあります。

お手入れをせず食後すぐにマウスピースを装着すると、食べかすがマウスピースに挟まって変形する可能性があるでしょう。最悪の場合、カビが生える原因となりえます。

本来の治療効果を発揮できない

お手入れをしないままインビザラインを使用し続けると、本来の治療効果を発揮できない可能性があるでしょう。インビザラインは、1枚1枚患者様の歯列に合わせて製作されています。

お手入れを行わずに食べかすが挟まったまま装着すると、マウスピースと歯が適切にフィットせず、歯を動かすための圧力が正確にかからない可能性があります。治療期間が延びる、理想の歯並びにならないなど、トラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。

虫歯や歯周病になるリスクが高い

お手入れをせず不衛生な状態でインビザラインを使用し続けると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。マウスピースは口腔内の湿度を高め、細菌の増殖に適した環境を作り出すため、清潔に保つことが非常に重要です。

虫歯や歯周病になった場合、虫歯や歯周病の治療を優先し、矯正治療を一時的に中断するのが一般的です。虫歯や歯周病の治療をしてから矯正治療を再開するので、矯正期間が延びるでしょう。
虫歯治療で歯の形状が変わった場合は新たにインビザラインを製作しなければならず、追加の費用がかかります。

口臭の原因になる

インビザラインのお手入れをせず、細菌が繁殖すると口臭の原因になります。口臭がストレスになり、インビザラインの装着が苦痛になる可能性があるでしょう。

細菌の繁殖によって嫌な味がすることもあり、さらにインビザラインの装着が苦痛になる場合があります。

インビザラインのお手入れ方法

マウスピースとお手入れ道具

インビザラインは正しくお手入れすれば、前述したリスクを回避できます。インビザラインの正しいお手入れの方法は、以下のとおりです。

食後にお手入れする

インビザラインを使用する際は、食事前に取り外すことが必須です。そのため、食後がマウスピースの清掃に最適なタイミングといえます。

毎食後にマウスピースの清掃を行うことが理想ですが、外出先など難しい場合もあるでしょう。少なくとも1日1回、特に夕食後には入念にお手入れしてください。

傷つけないように外す

インビザラインは、傷つけないように丁寧に着脱しましょう。特に、マウスピースを外すときは、前歯から引っ張るのではなく奥歯の内側からゆっくりと人差し指で引き上げるのが正しい方法です。

マウスピースやアタッチメントの破損リスクを減らし、歯に不要な力を加えることを避けられます。

ブラシでこすり洗いする

水を流しながら指で優しくこすり洗いをして、おおまかな汚れを落とします。続いて、柔らかい歯ブラシを使ってマウスピースの表面を軽くこすりましょう。

歯ブラシでのこすり洗いは、優しく行ってください。マウスピースを傷つけないよう注意が必要です。
毛束が1本のワンタフトブラシを使用すると、細かい部分の汚れをより効果的に取り除くことができます。インビザラインは7~10日で新しいものに交換するので、基本的に歯磨き粉などを使用する必要はありません。

専用の洗浄剤を使う

専用の洗浄剤を使用すると、よりマウスピースを清潔に保てます。使用頻度や選択する洗浄剤については、必ず歯科医院の指示に従ってください。

しっかりと乾燥する

インビザラインを洗浄したら、十分に乾燥させましょう。水分が残っていると、細菌が繁殖する可能性があります。

清潔なタオルやペーパータオルで水分をふき取り、しっかりと自然乾燥させてください。

インビザラインをお手入れするときの注意点

インビザラインのお手入れのポイント

インビザラインのお手入れをするときは、いくつか注意しておきたい点があります。注意点を守らないと、インビザラインの破損や変形につながるでしょう。

インビザラインをお手入れするときの注意点は、以下のとおりです。

熱を加えない

インビザラインは、60度を超える温度にさらされると変形のリスクが高まります。そのため、お手入れをするときには熱を加えないようにしましょう。

熱湯消毒は避け、水かぬるま湯を使って洗浄してください。乾燥時にドライヤーの熱風を使うと変形や破損の原因となるため、自然乾燥が最も安全です。

歯磨き粉を使わない

通常の歯磨き粉を使用すると、インビザラインを傷つける可能性があります。研磨成分がインビザラインに細かい傷をつけ、細菌の繁殖を助けることになりかねません。

専用の洗浄剤を使用する場合は、歯科医師の指示に従ってください。

強くこすらない

インビザラインを清潔に保つためには、優しくブラッシングする必要があります。強い力でこすると傷がつき、傷の中で細菌が繁殖することがあります。

柔らかいブラシを使用して、優しく洗浄しましょう。

放置しない

インビザラインは柔らかく、破損しやすい素材でできています。乾燥中にティッシュに包むなどして放置すると、間違って捨てられる可能性があるでしょう。マウスピースに気づかず上に物を置き、破損する可能性もあります。

お手入れ後は、専用のケースに入れて保管することが重要です。

インビザラインのお手入れの頻度

お手入れ頻度イメージ

インビザラインのケアは、毎食後に行うのが理想的です。

しかし、生活リズムや外出の状況によっては難しいこともあるでしょう。毎食後にお手入れするのが難しい場合は、夕食後のブラッシングを丁寧に行ってください。ほかの時間帯では水で洗うことが、実用的な代替手段です。

食後に何もせず装着することは避けてください。インビザラインをすすいでから装着することが望ましいです。

マウスピース内の食べかすや細菌の蓄積を最小限に抑え、口腔衛生を維持することができます。すすぎの際は、冷水またはぬるま湯を使用し、熱湯によるマウスピースの変形を避けることが重要です。

お口のケアも忘れずに!

歯磨きする女性

インビザライン治療中の口腔衛生は、マウスピースのケアと同様に重要です。インビザラインで歯科矯正をしているときは、必ず毎食後に歯磨きをして汚れを落としましょう。

特に、マウスピースが歯に密着している状態では、唾液の流れが制限されます。食べかすや細菌が歯の表面に留まりやすくなるので、口腔ケアも忘れずに行いましょう。

まとめ

マウスピースを手にのせる

インビザライン矯正の成功は、マウスピースの適切なお手入れに大きく依存しています。マウスピースを清潔に保つことで破損や変形を防ぎ、治療計画を予定どおりに進めることが可能です。

お手入れの基本は、水洗いと歯ブラシを使ったブラッシングです。毎食後適切にお手入れすることで、インビザラインは常に清潔に保たれます。

洗浄剤の使用を考えている場合は、問題ないかどうかを歯科医師に確認してください。

また、インビザラインを清潔に保つことと同様に、ご自身の歯を磨くことが口腔衛生を保つためには重要です。マウスピースの正しいお手入れ方法を学び、日常的な習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、最適な治療結果を得られるでしょう。

インビザラインのお手入れ方法を本記事で確認し、正しいお手入れを実践してください。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

マイオブレースを使った受け口(反対咬合)の治療法について解説! 

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マイオブレースを使ったこどもの受け口(反対咬合)の治療法について、気になっている保護者の方がいるのではないでしょうか。

近年、噛み合わせや歯並び、顎の成長発達などに問題のあるこどもは増加傾向にあります。この記事を読んでいる方のなかには、お子さんが受け口(反対咬合)ではないかと心配されている方もいるでしょう。

小児矯正の方法の一つにマイオブレースというこども用のマウスピース型矯正装置があります。これは従来の矯正と違い、口内環境の改善にも効果のある治療法です。

今回は、受け口(反対咬合)の定義や原因、マイオブレースを使った治療について解説します。こどもの受け口(反対咬合)を放置したときに考えられるリスク、受け口(反対咬合)にならないための予防法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースで受け口(反対咬合)を治療することは可能?

黄色のボックスに白いクエスチョンマークが書かれている

マイオブレースとは、こども用のマウスピース型矯正装置のことです。反対咬合、いわゆる受け口の症状や噛み合わせを改善する目的で使われます。

通常、マウスピース矯正では、歯を動かすことで歯並びをきれいに整えていきます。

一方でマイオブレースを用いた小児矯正は、歯を動かすだけではありません。歯の周囲の筋肉や顎などにも働きかけて、成長・発達を促します。

歯の周囲の筋肉や顎などにも働きかけることにより、口全体の機能を正しくするように導き、きれいな歯並びを目指すのです。つまり、マイオブレースはこどもの成長・発達を活かした矯正治療といえるでしょう。

そもそも受け口(反対咬合)とは?

歯の模型で説明をする歯科医師

まず、受け口(反対咬合)とは、そもそもどのような状態を指すのでしょうか。

受け口(反対咬合)は、下の歯が上の歯よりも前に出ている歯並びのことです。下顎前突とも呼ばれます。

受け口(反対咬合)は、噛み合わせや見た目の問題だけでなく、体の歪みや肩こり、頭痛などの原因ともなり得ます。口の中だけでなく、全身にも影響する可能性があるのです。

また、受け口(反対咬合)はしゃくれとは異なります。しゃくれは、顎の長さなどによって下顎が出て見える場合に表現することが多いです。

こどもが受け口(反対咬合)になる原因

両手で口を押さえる女の子

こどもが受け口(反対咬合)になる原因としては、先天的なものと後天的なものに分けられます。

具体的には、以下のとおりです。

  • 遺伝
  • 口呼吸
  • 前歯の生え変わり
  • 指しゃぶりなどの癖

それぞれ詳しく解説します。

遺伝

受け口(反対咬合)の原因として、まず親の遺伝が考えられます。上顎と下顎のバランスが悪い場合などには、遺伝的な要素が原因になっているケースも多いでしょう。また、両親だけでなく、親戚から遺伝する場合もあります。

ただし、必ずしも遺伝するとは限らないため、実際にお子さんの歯や顎の状態などを確認することが大切です。

口呼吸

口呼吸の場合は常に口を開けて呼吸しているため、舌の位置が下がりやすくなります。舌の位置が下がると、気道が狭くなって下顎が前に出る原因となるのです。

また、習慣的に口呼吸をしていると、顎の筋肉なども口呼吸に合わせて変化します。口呼吸で顎の筋肉が変化することで、さらに受け口(反対咬合)が進行するでしょう。

前歯の生え変わり

前歯が生え変わる際のトラブルも、受け口(反対咬合)の原因となり得ます。例えば、本来の位置よりも上の前歯が内側に生える、下の前歯が外側に生えるといったケースです。

指しゃぶりなどの癖

受け口(反対咬合)の原因として、口周りの癖も挙げられます。例えば、指しゃぶり・爪を噛む・歯を舌で押すなどの行為です。また、食事をする際にどちらか一方の歯ばかりを使っている場合も当てはまります。

こどもの受け口(反対咬合)を放置するリスク

木製の四角のブロックが積まれている

こどもの受け口(反対咬合)を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。

こどもの受け口(反対咬合)を放置するリスクは、主に以下のとおりです。

  • 見た目の問題
  • 咀嚼や嚥下への影響
  • 発音への影響
  • 歯や顎への負担
  • 虫歯や歯周病などのリスク

それぞれ詳しく解説します。

見た目の問題

まず、見た目の問題が考えられます。成長とともに顎も発達するため、徐々に見た目にも影響してくるでしょう。口元が気になることで、コンプレックスにつながる恐れがあります。

咀嚼や嚥下への影響

受け口(反対咬合)は噛み合わせのバランスが悪いため、咀嚼機能や嚥下機能が低下する可能性があります。咀嚼機能や嚥下機能が低下すると消化にも関係してくるため、健康面に影響を及ぼすこともあるでしょう。

発音への影響

受け口(反対咬合)になると滑舌が悪くなる傾向があるため、状況によっては日常生活での会話に影響します。特に「さ行」や「た行」の発音がはっきりしないことが多いでしょう。

歯や顎への負担

受け口(反対咬合)では、一部の歯に負担がかかりやすいです。そのため、負担がかかっている歯がすり減る場合や折れる場合があります。また、顎に負担がかかることで、顎関節症を引き起こすケースもあるでしょう。

虫歯や歯周病などのリスク

受け口(反対咬合)によって口が閉じにくくなると、口呼吸になることがあります。口呼吸になると、口内環境の悪化を招き、虫歯や歯周病のリスクが高くなるでしょう。

マイオブレースのメリット

顔が描かれた3つの丸いブロック

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

  • 抜歯の必要がない
  • 見た目が気にならない
  • 痛みが少ない
  • 後戻りしにくい

小児期にしか行えない治療法ですが、正しい呼吸法や舌の使い方を身につけるなど、健康的に歯並びを整えられる方法といえます。

マイオブレースを使った受け口(反対咬合)の治療法

歯科医院で治療を受ける男の子

マイオブレースを使った治療では、歯並びを整えるほか、癖や習慣の改善も重要なポイントです。基本的には、日中に1時間、トレーニング中や睡眠中にマウスピースを装着し、癖や習慣の改善をはかります。

トレーニングでは、まず正しい呼吸法の練習をします。その後、舌の位置を意識して、うまく飲み込みができるようになったら、唇のトレーニングに進むのが一般的です。

また、1か月に1回ほどのペースで歯科医院を受診し、自宅でのトレーニングが問題なく行えているか確認します。

適応年齢

マイオブレースの適応は、5~15歳です。なかでも、小学生の間に使用するのが最も効果的だといわれています。

トレーニング期間

トレーニング期間は、1~2年ほどが目安です。6歳頃からトレーニングを開始すれば、小学校高学年頃にはよい顎の状態になるでしょう。

こどもが受け口(反対咬合)にならないための予防法

両手を添えて前に出している

受け口(反対咬合)は、自然に治ることは少ないといわれています。そこで重要となるのが、予防法です。

赤ちゃんの時期からできる、以下の予防法を実践しましょう。

  • 適切な哺乳瓶を選択する
  • おしゃぶりを使う

それぞれ詳しく解説します。

適切な哺乳瓶を選択する

口周りの筋肉の発達のためには、哺乳瓶の選択も重要なポイントです。できるだけ吸う力を必要とするタイプの哺乳瓶を選びましょう。また、可能であれば母乳育児をすることで、吸う力が強まります。

おしゃぶりを使う

睡眠中などに口が開いたままだと、下顎が前に出てくる可能性があります。おしゃぶりを使うことで、下顎が前に出るのを予防できるでしょう。また、おしゃぶりには鼻呼吸を促す効果も期待できます。

まとめ

歯科の椅子に座る女の子

今回は、マイオブレースを使ったこどもの受け口(反対咬合)の治療法について解説しました。

永久歯が生えそろってから受け口(反対咬合)の治療をすると、手術など大がかりな治療が必要となるケースがあります。そのため、お子さんが「受け口かもしれない」と思ったら、早い段階で負担の少ないマイオブレースを使った矯正を始めるとよいでしょう。

それぞれのお子さんの状況に合わせたトレーニング方法の提案が可能であるため、受け口(反対咬合)が気になる場合には歯科医師に相談しましょう。

マイオブレースを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインとワイヤー矯正の費用・治療期間・仕上がりなど比較!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

「歯科矯正を考えているけど、インビザラインとワイヤー矯正の違いはなんだろう?」「自分にはどちらの歯科矯正が合っているのかな?」など、お悩みの方も多いでしょう。

今回は、インビザラインとワイヤー矯正の費用や治療期間、仕上がりを比較して解説します。ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

マウスピースを持つ人

インビザラインとは、アメリカにあるアライン・テクノロジー社が開発したマウスピースを使用して歯を移動させる歯科矯正です。1997年から独自の研究と改良を行い、日々技術を磨いています。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

  • 装置が目立ちにくい
  • マウスピースを患者さまご自身で着脱できる
  • 比較的痛みを感じにくい
  • プラスチックでできているため、金属アレルギーの心配がない
  • 3Dシミュレーションで治療開始前に治療後の歯並びを確認できる

インビザラインのデメリット

メリットの多いインビザラインですが、デメリットもあります。デメリットは、以下のとおりです。

  • 対応できない症例がある
  • マウスピースの交換時期や装着時間を守らなくてはならない
  • 治療期間がワイヤー矯正よりも長くなる可能性がある
  • 専門的な技術と知識が必要な治療である

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に直接金属製のブラケットを固定して、ワイヤーを通して歯を動かす歯科矯正です。昔から行われている治療で、歯科矯正といえば最初にワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いでしょう。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットは、以下のとおりです。

  • 適応可能な症例が多い
  • 装置を自己管理する必要がない
  • 歯を速く移動させられる
  • さまざまな方向へ歯を移動させられる

ワイヤー矯正のデメリット

適応可能な症例が多いことが最大のメリットのワイヤー矯正ですが、デメリットもあります。ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • 痛みが出やすい
  • 口内炎ができやすい
  • 装置が目立つ
  • 患者さまご自身では装置を取り外せない
  • ブラッシングがしにくい

インビザラインとワイヤー矯正の費用の違い

インビザラインとワイヤー矯正の費用イメージ

インビザラインとワイヤー矯正は、歯を移動させてきれいな歯並びを目指すという目的は同じですが、それぞれ違いがあります。

まずは、費用の違いから確認しましょう。インビザラインの全体矯正では800,000~1,000,000円ほどの費用がかかり、ワイヤー矯正では700,000~900,000円ほどの費用がかかります。

どちらも歯並びや噛み合わせの状態によって変動します。「インビザラインは高額だろう」と思われる方がいるかもしれませんが、比較すると大きな差はありません。

インビザラインとワイヤー矯正の治療期間の違い

矯正の治療期間のイメージ

インビザラインとワイヤー矯正の治療期間は、歯並びや噛み合わせによって変動します。インビザラインの治療期間の目安は、以下のとおりです。

  • 軽度の歯並びの乱れ:6か月程度
  • 中程度の歯並びの乱れ:1年程度
  • 重度の歯並びの乱れ:1年以上

ただし、インビザラインだけでは重度の歯列不正は治療が難しい可能性があります。また、インビザラインはマウスピースの交換を患者さまご自身で行うため、マウスピースの装着時間が不足している場合や、交換のタイミングがずれた場合、治療計画どおりに歯が移動しないでしょう。

ワイヤー矯正の治療期間の目安は、以下のとおりです。

  • 軽度~中程度の歯並びの乱れ:数か月~1年程度
  • 重度の歯並びの乱れは:1年以上

ワイヤー矯正は取り外せないので、装置の装着時間が不足することはありません。

インビザラインとワイヤー矯正の仕上がりの違い

歯科矯正した人

歯科矯正をしたあとの仕上がりは、インビザラインとワイヤー矯正で異なる特徴があります。どのような仕上がりを目指すか想像しつつ、患者さまご自身に最も適した方法を選択してください。

インビザラインの仕上がり

インビザラインの仕上がりには、以下の特徴があります。

  • 3Dシミュレーションどおりに歯が移動する
  • マウスピースが目立たないため、装置を外したときに外見の違いが気にならない

ワイヤー矯正の仕上がり

ワイヤー矯正の仕上がりには、以下の特徴があります。

  • 力を正確に伝えられるので、思った場所に歯が動く
  • 細かい調整が可能で、重度の歯列不正でも仕上げられる

インビザラインとワイヤー矯正のそのほかの違い

矯正の違いをチェック

インビザラインとワイヤー矯正の大きな違いは、患者さまご自身で装置を取り外せるかどうかでしょう。特に、インビザラインの場合は好きなタイミングで装置を取り外せますが、マウスピースの交換時期や装着時間を守らなければ、治療が計画どおりに進みません。

一方で、ワイヤー矯正は装置のつけ外しを患者さまご自身では行えません。そのため、1か月に一度は通院して調整する必要があります。

また、インビザラインはワイヤー矯正と比べて適応可能な症例が少なく、患者さまが希望しても選択できない可能性があるでしょう。歯科医師とよく相談して、治療方法を決定してください。

インビザラインとワイヤー矯正どちらを選ぶ?

インビザラインとワイヤー矯正の比較

インビザラインとワイヤー矯正どちらを選ぶか迷ったときは、確認するべき大切なチェックポイントがあります。以下のチェックポイントを確認して、ご自身に合う歯科矯正を選択してください。

歯並びや噛み合わせの状態

歯並びや噛み合わせの状態によっては、ワイヤー矯正を勧められる可能性があります。比較的軽度の不正歯列の場合は、インビザラインが向いています。

インビザラインで治療できる症例はワイヤー矯正でも治療可能なので、症状の程度で選んでもよいでしょう。

治療中の見た目

治療中の見た目が気になる方には、透明で目立ちにくいマウスピースを使用するインビザラインが適しています。歯の表面に金属を取り付けるワイヤー矯正は不向きでしょう。

しかし、ワイヤー矯正でも、金属の装置を白いセラミックへ変更すると目立ちにくくなります。銀色のワイヤーではなく、目立たないものも選択可能です。

症状次第でワイヤー矯正しか選べなくても、治療中の審美性を考慮して治療する方法もあります。治療中の見た目が気になる方は、歯科医師へ相談してください。

装置の取り外し

インビザラインは患者さまご自身でマウスピースを取り外せるため、治療前と同じように食事を楽しめます。歯磨きのときも外せるので、ブラッシングもしやすいでしょう。

ただし、インビザラインのマウスピースは決められた時間装着しなければなりません。装着時間が足りないと、治療計画どおりに歯を移動させられないでしょう。そのため、マウスピースの自己管理をしっかりできる方に向いています。

反対に、ワイヤー矯正は、装置を自己管理する必要がありません。ワイヤー矯正は装置をつけた状態で過ごすので、治療開始前とまったく同じ食生活は送れないでしょう。ブラッシングは装置が邪魔をするため難しくなります。

通院頻度

インビザラインとワイヤー矯正は、通院頻度が違います。インビザラインは2か月に一度程度、ワイヤー矯正は1か月に一度程度通院しなければなりません。

口内の状態を頻繁に確認してもらいたい方には、ワイヤー矯正が適しています。頻繁に通院することが負担になる方は、インビザラインを選ぶとよいでしょう。

予算

歯科矯正は自費診療なので、歯科医院によって費用が違います。そのため、治療したい歯科医院でインビザラインとワイヤー矯正の費用を聞き、予算に合った治療方法を選びましょう。

h3 担当の歯科医師の意見

患者さまの希望で選んでもよいですが、担当の歯科医師とよく相談したほうがよいでしょう。患者さま一人ひとりの口内の状態を考慮して、最も効果的な治療方法を選択してくれます。

まとめ

矯正した人

インビザラインとワイヤー矯正、どちらもそれぞれにメリット・デメリットがあります。慎重に比較検討し、治療計画を立てましょう。

歯科矯正は決して安価な治療ではないので、予算はどの程度なのかしっかり決めてください。無理のない範囲で治療しましょう。

また、インビザラインだけでの治療が難しい場合には、インビザラインとワイヤー矯正を併用することもあります。どちらの治療法がよいのか悩む場合は、歯科医師とよく相談して決めましょう。

患者さまに最も合った治療方法を選択して、理想の歯並び・噛み合わせを目指してください。

インビザライン矯正やワイヤー矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

マイオブレースで失敗するケースはある?対策と治療が向かないケース

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マイオブレースとは、お子さまに向けたマウスピース矯正です。マイオブレースの大きな特徴は、歯並びを改善することを目指すのではなく、歯並びを乱れさせる原因そのものを治療することです。

歯並びを乱れさせる原因を解消するので、歯並びが整う、将来矯正治療を受ける際の治療期間を短縮できるなどのメリットがあります。

しかし、失敗することはないのか疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、マイオブレースで失敗するケースや、失敗しないための対策をご紹介します。マイオブレースが向かないケースや、治療のデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースで失敗するケースはある?

マイオブレース失敗のイメージ

マイオブレースで失敗するケースは、以下のとおりです。

スタートする時期が遅い

お子さまの顎の骨は、4〜8歳頃に最も成長します。そのため、マイオブレース矯正を始めるのは4〜8歳が最適でしょう。

上顎の成長は10歳頃に80〜90%完成します。下顎は、女子の場合15歳、男子の場合18歳に完成するとされています。

9歳以降のスタートも可能ですが、歯が生え揃う前に始めたほうがよいでしょう。マイオブレース治療をスタートする時期が遅いと、顎の成長を適切にコントロールできず、歯並びが整わない可能性があります。

お子さまの協力を得られない

マイオブレースの成功には、お子さまと保護者の方、医療機関の協力が必須です。お子さまが嫌がって適切にトレーニングできなかった場合や、器具の装着時間が不十分だった場合、思ったように治療が進まないかもしれません。

お子さまの協力を得られるように、マイオブレースを開始する前に治療の必要性を理解してもらう必要があります。

器具の管理ができない

ご家庭での使用を前提にしているマイオブレース矯正は、マウスピースの管理が非常に重要です。衛生管理のほか、紛失や破損にも注意しなくてはなりません。

1回目の紛失・破損の場合は無料で新しい器具を提供してくれる歯科医院もありますが、再度器具を購入すると10,000円以上の費用がかかります。何度も紛失・破損を繰り返すと、予想以上に治療費がかかるでしょう。

お子さまの矯正治療には、保護者の方の協力が必要不可欠です。

治療を受ける歯科医院を選定しない

価格だけで治療を受ける歯科医院を決めると、失敗するかもしれません。低価格を謳っている歯科医院では、器具を渡すだけで治療終了とすることがあるからです。

マイオブレースは、月1回の通院とプロによる筋機能訓練、ご家庭での管理が欠かせません。そのため、少々金額が高いと感じても、しっかりと関わってくれる歯科医院を選ぶ必要があります。

価格を抑えるために筋機能訓練などを控える歯科医院を選ぶと、マイオブレース治療が失敗に終わるでしょう。お子さまの将来のために、治療を受ける歯科医院はしっかりと選んでください。

マイオブレースで失敗しないための対策

子供と話す歯科医師

マイオブレースで失敗しないための対策は、以下のとおりです。

お子さまと話し合う

マイオブレースは、お子さま自身が積極的に治療に取り組むことが重要です。治療を始める前に将来のビジョンをしっかりと伝え、治療の必要性を理解してもらいましょう。

歯科医師とスタート時期を相談する

マイオブレースで失敗しないためには、治療を開始する時期を見極めることが重要です。

4〜8歳頃にスタートするのがよいとされていますが、適切なスタート時期はお子さまによって異なります。口内や歯並びの状態、生え変わりの状況などを確認して、適切なスタート時期に開始しましょう。

そのため、早期に歯科医院を受診して相談することが重要です。

歯科医師や歯科衛生士とコミュニケーションを取る

マイオブレースで失敗しないためには、ご家庭と医療機関が連携することも重要です。歯並びが乱れた根本原因の改善に向き合ってくれるか、器具を渡すだけでお子さまを放置しないかなど、治療を始める前によく確認しましょう。

お子さまが不安を抱くことのないようサポートすることも、医療者と保護者の方の大切な役割です。治療開始後も、歯科医師や歯科衛生士と積極的にコミュニケーションを取り、お子さまが前向きに治療に取り組める環境を作りましょう。

費用や通院の負担が大きくないか確認する

費用や通院の負担があまりにも大きい場合、治療を受けたことを失敗したと感じるかもしれません。毎月問題なく通院できる距離に歯科医院があるか、費用の負担は大きくないかなど、しっかり確認しましょう。

矯正治療は、治療期間が延びる場合や、追加で費用がかかる場合も多いです。治療費は余裕を持って準備する必要があるでしょう。

一括で支払うことが難しい場合は、デンタルローンの活用も検討してください。

また、マイオブレースは、医療費控除の対象になることがあります。お子さまの美しい歯並びを実現するために、制度を上手に活用しましょう。

マイオブレースが向かないケース

悩む子供

マイオブレースが向かないケースは、以下のとおりです。

お子さまが協力を拒む

マイオブレース矯正は、直接歯並びを整える治療ではありません。

日中1時間程度マウスピースを装着しながらトレーニングを行うことと、就寝中にマウスピースを装着することで、顎の成長をコントロールしながら口周りの悪い癖を改善する治療です。そのため、自宅でのトレーニングが必須となります。

お子さまの理解が得られず、トレーニングや器具の装着時間が不十分な場合、十分な効果を得られません。お子さまが協力を拒む場合は、マイオブレース矯正は向かないでしょう。

口腔内管理ができない

マイオブレース矯正では、就寝時にマウスピースを装着します。歯磨きをしっかりできていない場合、虫歯が発生しやすいでしょう。

口腔ケアをしっかりと行えないお子さまや、嫌がって仕上げ磨きをしっかりできないお子さまは、マイオブレースが向かないかもしれません。

月1回の通院が難しい

保護者の方の仕事の都合などで月1回の通院が難しい場合は、マイオブレースは向かないでしょう。マイオブレース矯正に限らず、歯列矯正では定期的に通院する必要があります。

定期的に通院しなければ、予定どおりに治療が進まないだけでなく、矯正そのものが失敗する可能性があります。月1回通院できるかどうかを考慮して治療を始めることが重要です。

ご自宅の近くにマイオブレースを行っている歯科医院がないなど通院できない場合、マイオブレース治療は向きません。

マイオブレースのデメリットを理解しよう!

デメリットと書かれた黒板

マイオブレースのデメリットは、以下のとおりです。

自己管理する必要がある

マイオブレース矯正は、自己管理できなければ失敗します。

装置を装着するだけでは、マイオブレースの2割程度の矯正力しか発揮できません。筋機能トレーニングをしっかりと実行することで、8割の矯正力を発揮できるといわれています。

また、マイオブレース矯正で使用する装置は、自由に取り外しが可能です。そのため、装着時間を管理しなくてはなりません。装着時間が不十分な場合、治療期間が延びる、治療費が余分にかかるなど、失敗したと感じる可能性があります。

開始時期が限定される

マイオブレース矯正の開始時期は、4〜8歳がベストとされています。スタート時期を逃すと、マイオブレース治療を受けられない可能性もあるでしょう。

月1回特別な訓練を受ける必要がある

マイオブレース矯正は、プロによる月1回の筋機能矯正訓練が欠かせません。筋機能矯正訓練を受けなければ、十分な治療効果を得られないでしょう。

マイオブレースのメリット

メリットと書かれたパズル

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

悪習癖を改善できる

マイオブレースは、顎の骨の正常な発達を促進します。全身の健康にも大きな影響を与えるでしょう。

マイオブレースでは、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖を改善できます。口呼吸を日常的に行うと、歯並びに悪影響を与えます。口内が乾燥するため、風邪をひきやすくなるなどの悪影響もあるでしょう。

マイオブレースで口周りの筋肉が正しく発達すると、歯並びが整うだけでなく、姿勢がよくなることもあります。

抜歯を回避できる

お子さまの歯(乳歯)は通常20本です。大人の歯(永久歯)は全部で28本ありますが、永久歯は乳歯に比べて大きいため、顎の骨が適切に成長しなければ歯並びが乱れます。

マイオブレースは顎の骨の成長を促すため、永久歯が並ぶためのスペースを確保できます。将来的に矯正治療を受ける場合も、抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性が高いです。

見た目が気にならない

マイオブレースでは、就寝中と日中1時間しか装置を装着しません。学校に行っている間などは矯正装置をつけないので、見た目を気にせず治療を受けられます。

痛みが少ない

マイオブレースは、歯を移動させて歯並びを整える治療ではありません。そのため、歯の移動に伴う痛みはないでしょう。

顎の成長を利用して歯列を広げるため、痛みが少ないとされています。

後戻りが少ない

マイオブレースは、歯並びを乱れさせる原因を根本から改善します。歯並びだけを改善する治療ではないため、矯正終了後の後戻りが少ないです。

まとめ

笑顔の親子

マイオブレースは、顎の正常な発育や発達を促し、歯並びに悪影響を与える癖を改善する治療です。全身の健康を手に入れながら、美しい歯並びを実現できるでしょう。

マイオブレースはお子さまや保護者の方の協力が必要不可欠な治療なので、お子さまの理解が得られない場合は失敗するかもしれません。メリットやデメリットをしっかりと理解したうえで、マイオブレースを検討しましょう。

マイオブレースを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインの治療期間はどれくらい?長引くケースも解説! 

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

綺麗な歯並びをなるべく早く手に入れたいと考える方は多いでしょう。インビザラインでの矯正を考えているけれど、治療期間はどれくらいかかるのか気になってはいませんか。

そこで今回は、インビザラインの治療期間や治療期間が長引くケース、治療計画通りに終えるポイントを解説していきます。インビザラインで歯並びが整う期間が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインの治療期間

青い背景の前に置かれたカレンダーと鉛筆

インビザラインの治療期間は部分矯正で3か月〜1年ほど、全体矯正で2〜3年ほどの期間がかかります。

インビザラインのマウスピースは1枚で最大0.25㎜歯を動かすことが可能です。1か月で1㎜ほどしか動かすことができないため、移動距離が長い症例は治療期間も長くなるでしょう。

インビザラインも含め、矯正治療には歯を動かす治療期間と後戻りを防ぐ保定期間があります。そのため、歯を動かす治療期間が完了したら保定期間に移行するのが一般的な流れです。保定は治療期間と同じくらいの期間行う必要があります。

インビザライン治療の流れ

階段状に積まれた木製のブロック

インビザラインの治療の流れは、大きく5つの工程に分けられます。

  • カウンセリング
  • 精密検査・治療計画
  • マウスピースの製作・装着
  • 治療期間
  • 保定期間・定期メンテナンス

ここでは、インビザラインの治療の流れを確認していきましょう。

カウンセリング 

矯正治療を開始する前にカウンセリングを行います。カウンセリングでは、ご自身の歯並び・噛み合わせで気になることや矯正治療で目指す理想の歯並び・治療に関する疑問などを相談することが可能です。

歯科医院では、話の内容から適切な矯正治療の方法やメリット・デメリット、費用などの話をしていきます。カウンセリングを無料で行なっている歯科医院も多いので、矯正治療を検討中の方でも気軽に相談することができるでしょう。

歯科医師や歯科医院の雰囲気を確認するためにも、気になる歯科医院には積極的に足を運ぶことをおすすめします。

精密検査・治療計画

インビザラインをはじめ矯正治療では、治療計画を立てて治療することが一般的です。そのため、現在の歯並び・噛み合わせの状態を確認する資料を集めます。レントゲン写真や口内の写真、顔貌写真などを撮影するケースが多いです。

また、インビザラインでの治療の場合、口の中の状態を専用のスキャナーで読み取っていきます。歯科医師は、集めた資料をもとに治療完了までの歯の動きを確認しながら治療計画を立てます。

インビザラインは、専用のソフトで現在の歯並びから治療完了までの経過をコンピュータ上で確認することが可能です。

治療計画が完成したら治療計画の説明をしていきます。その際、治療完了までの一連の歯の動きを確認するケースが多いです。歯並びで気になることがある方は、積極的に伝えておくと後悔なく治療を進められるでしょう。

マウスピースの作製・装着

治療計画を確認してインビザラインで矯正することが決まったらマウスピースを作製します。

インビザラインのマウスピースは、精密検査の際にスキャン・調整したデーターをインビザライン社に送ると、治療完了までのマウスピースが作製・発送される仕組みです。出来上がったマウスピースを来院した際に装着して不具合がないか確認・調整します。

治療期間

インビザラインは、自分でマウスピースを2週間に1回ほどのペースで新しいものに交換していきます。

マウスピースがしっかりと装着できているか、治療計画通りに歯が動いているかなど、トラブルがないか定期的な確認が必要です。そのため、トラブルが起きやすい治療開始直後は1か月に1回、扱いに慣れてきたら2か月に1回ほどの頻度で通院して確認してもらいます。

その際、追加で新しいマウスピースを渡されるケースが多いでしょう。

保定期間・定期メンテナンス

矯正治療には歯並びを整える治療期間と、整った歯並びを固定する保定期間があります。

矯正治療後の歯は移動しやすく不安定な状態です。歯を保定しないと整えた歯並びがもとに戻ってしまう後戻りのリスクがあります。歯並びが安定するまでの期間は、保定装置を使用して歯が動かないように固定することがポイントになるでしょう。

保定期間中は、後戻りの有無や装置が適切に使えているか、虫歯や歯周病のチェックも兼ねて定期メンテナンスに通うように指示される場合が多いです。

インビザラインの治療期間が延びるケース

唇を噛んでいる女性

インビザラインの治療期間が延びてしまう原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。

以下にインビザラインの治療期間が延びるケースをご紹介します。

抜歯矯正

抜歯を伴う矯正治療の場合、治療期間が長期間になる傾向があります。抜歯矯正は、抜歯して空いたスペースに歯を並べるため、歯を大きく移動させる必要があります。

そのため、非抜歯矯正と比較して移動距離が大きいため歯並びや噛み合わせが整うまで時間がかかるでしょう。

装着時間が短い

インビザライン治療は、マウスピースを1日20〜22時間以上装着することで効果が得られます。また、歯科医師に指示された期間で新しいマウスピースに自分で交換しなくてはいけません。

1日の装着時間が短かったり、適切なタイミングでマウスピースの交換ができていないと治療期間が延びる原因になるでしょう。

マウスピースを装着しない期間が長くなると、マウスピースが入らなくなるリスクがあります。マウスピースが入らないと治療計画通りに治療を進めることが難しくなるため、治療期間もその分長引く可能性が高いです。

虫歯・歯周病などのトラブル

インビザライン治療中に虫歯・歯周病になってしまった場合や、詰め物・被せ物が取れるなどのトラブルが起きた場合も治療期間が延びることがあります。トラブルを優先して対処する場合、治療中はインビザラインを中断しなくてはなりません。

また、虫歯治療で歯の形が変わってしまうとマウスピースが合わなくなるため再作製が必要です。治療を中断した場合、その分治療期間も延びてしまいます。

治療計画の修正

インビザラインは、歯の動きをシミュレーションする際、治療期間の目安も算出されます。

しかし、シミュレーションと実際の歯の動きの差が大きい場合、治療計画を修正が必要です。治療途中での修正は「リファインメント」と呼ばれており、実際に多くの症例で行われています。

リファインメントは数㎜の誤差を修正するため、治療計画の再策定と必要に応じて追加のマウスピースを作製します。リファインメントでマウスピースが追加されると、治療期間もその分長くなるでしょう。

インビザライン治療を計画通りに終わらせるためのポイント

両手の人差し指をで天井を指差す男性

インビザラインを治療計画通りに終わらせるためには、どのような点に注意すればいいのか気になってはいませんか。

ここでは、インビザラインを治療計画通りに終わらせるためのポイントを5つ紹介します。

①装着時間や交換時期を守る

装着時間の不足や交換時期を守らないと、インビザラインの矯正効果を十分に得ることができません。

インビザラインの装着時間は1日20〜22時間以上といわれています。治療計画通りに治療を進めるためには、十分な装着時間を確保することが大切です。マウスピースは基本的に食事とブラッシング時以外は装着するように心がけましょう。

また、歯科医師の指示通り適切な時期にマウスピースを交換する必要があります。カレンダーに記入したり、スマートフォンのリマインダー機能などを利用して忘れないようにしっかりと管理することが大切です。

②セルフケアをしっかり行う

インビザラインをはじめ、矯正治療を開始する前は虫歯・歯周病がない良好な状態にする必要があります。

しかし、矯正治療の治療期間は年単位でかかり長期間になるケースがほとんどです。治療計画通りに治療を終えるためには、インビザライン治療中に虫歯・歯周病にならないように意識する必要があるでしょう。

丁寧なブラッシングはもちろん、マウスピースを装着したまま飲食をしたり、食後ブラッシングせずにマウスピースを装着したりすると、虫歯・歯周病のリスクが高まるので要注意です。

③マウスピースの紛失・破損に気をつける

万が一、マウスピースの紛失や破損があった場合、マウスピースの再作製が必要になります。再作製には、1〜2週間ほどの期間がかかるため治療を中断することになるでしょう。

マウスピースを外す際には、ケースに入れて保管するなど、あらかじめ所定の位置を決めておくと紛失するリスクを軽減できます。

また、マウスピース着脱時にマウスピースを噛んで装着したり、一気にマウスピースを外すと破損する場合があります。インビザラインのマウスピースは薄く、無理な力がかかると割れやすいため、着脱をはじめ取り扱いには注意が必要です。

④指示された通院期間を守る

インビザライン治療中は1〜2か月に1回のペースで通院が必要です。通院した際には、歯の動きの確認やマウスピースが適切に使えているか・虫歯や歯周病のチェックなど行います。

また、通院時に新しいマウスピースを渡されることが多いです。指示された期間で通院ができないと新しいマウスピースに移行できなかったり、トラブルがあった際に対応が遅れる場合があります。

歯科医師が指示した通院間隔はなるべく守るようにしましょう。

⑤チューイーを使う

チューイーはシリコンでできたロール状の棒です。マウスピースを装着する際、マウスピースがしっかりと歯にフィットするようにチューイーを噛んで装着します。

特に新しいマウスピースに交換した際は、歯並びとマウスピースの形状との差が大きいため、奥まで装着できていないケースも少なくありません。マウスピースを適切に使用するためにもチューイーを使ってしっかりと装着することが大切です。

まとめ

マウスピースを持っている女性

インビザラインの治療期間は部分矯正で3か月〜1年ほど、全体矯正で2〜3年ほどが目安です。インビザラインを治療計画通り終わらせるためには、自己管理が必要になります。

歯科医師に指示された装着時間や交換時期を守ったり、虫歯など治療中にトラブルが生じないように日頃から丁寧なセルフケアを心がけることがポイントになるでしょう。インビザラインは、手軽に取り外しができる点が大きなメリットです。

しかし、自己管理が難しい方にとっては治療期間が伸びるリスクが高い治療法といえます。ご自身の生活習慣や性格に合っている治療法なのか、よく考えたうえで選択するようにしましょう。

インビザラインを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

マイオブレースとプレオルソの違いとは?特徴や治療のメリットを解説

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

こどもの矯正治療は、マウスピースを使用して顎の成長を促すことからスタートします。併せてお口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行うことで、歯並びが悪くなる原因を根本的になくすことも小児矯正の目的の一つです。

今回は、こどものマウスピース型矯正装置、マイオブレースとプレオルソの違いや、それぞれの特徴について解説します。それぞれのメリット・デメリットなどもご紹介するので、お子さまの歯並びにお悩みの保護者の方や、マイオブレースやプレオルソについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースとは?

マイオブレースを持ってわらう男の子

マイオブレースとは、3~15歳頃の成長期のこどもが使用するマウスピース型の矯正装置です。歯並びが悪くなる原因には、歯の大きさや顎の骨格などの遺伝もありますが、多くは口呼吸や指しゃぶりをしている、舌の位置が悪い、姿勢が悪いなど、生活習慣などが挙げられます。

マイオブレースは、大人のマウスピース矯正のように歯を動かして歯並びを整えるものではありません。マイオブレースを就寝中と日中に1~2時間(トータル8~10時間程度)装着し、マウスピースの装着と併せて毎日お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行う治療法です。

マイオブレースを装着することで、舌や唇などのお口周りの筋肉を鍛えられるため、口が開きっぱなしになるポカン口や口呼吸の癖を改善できます。マイオブレースの装着と併せてお口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを毎日行うことで、舌の位置を正しい位置に戻す、正しい嚥下方法を習得するなどの効果も期待できるでしょう。

マイオブレースによって歯を移動させるわけではありませんが、永久歯が並ぶ土台となる顎の骨の成長を促せるため、将来的に永久歯の歯並びを正しい位置にコントロールできるのです。

歯並びはお口周りの筋肉だけでなく、座り方や立ち方など、姿勢の影響も受けるといわれています。定期的な通院では、経過観察とともに姿勢改善のトレーニングも行います。

メリット

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

  • 自由に取り外せる
  • 人前でマイオブレースを装着する必要がない
  • 違和感や痛みが少ない
  • 歯並びが悪くなる原因を取り除ける
  • 将来的に後戻りしにくい
  • 抜歯するリスクを下げられる

ワイヤー矯正の場合、金属製の装置を固定するため目立ちますが、マイオブレースはマウスピース型の矯正装置のため、自由に取り外せます。

就寝時以外は日中1~2時間程度しか装着しなくてよいので、学校や外出先など人前で装着する必要はありません。「口元が目立つのが嫌」「友達に見られたくない」というお子さまの気持ちも優先できることは大きなメリットでしょう。

マイオブレースを使うことで歯を移動させられるわけではありませんが、使用することで口呼吸や舌癖などの歯並びが悪くなる根本的な原因をなくせます。大人になってからでも矯正治療で歯並びを整えられますが、歯並びが悪くなる原因が取り除かれていないと再び歯並びが悪くなるかもしれません。

マイオブレース治療を受ければ歯並びが悪くない原因を取り除けるので、矯正治療が終わったあともきれいな歯並びのまま維持しやすいでしょう。

こどものうちにマイオブレースを使用して顎の成長を促すことで、永久歯を並べるスペースを確保できます。将来的に歯を抜くことなく、歯並びが整う可能性が高くなることもメリットです。

デメリット

マイオブレースのデメリットは、以下のとおりです。

  • 装着時間を守る必要がある
  • 毎日トレーニングしなければならない
  • お子さまの努力とご家族のサポートが必須である
  • 適応できないケースがある

マイオブレースは自由に取り外せるため、装着時間を守らなければ治療がうまく進みません。マイオブレースの装着時間を守る以外にも、毎日トレーニングを行わなければなりません。

そのため、お子さま自身が矯正治療の必要性を理解することが重要です。矯正治療へのモチベーションがなければ、途中で治療をやめたいと思うかもしれません。歯並びを整えることのメリットや重要性を説明し、治療中は歯科医院とご家族が一丸となってサポートする必要があるでしょう。

マイオブレースは、こどもの成長期に使用することで顎の骨のバランスを整え、歯並びを悪くする悪癖をなくすことを目的とした治療です。そのため、歯を大きく動かして治療する必要がある場合は対応できないことがあります。

マイオブレースを適応できるかどうかは歯科医師が判断します。お子さまの歯並びが気になる場合は一度歯科医院を受診しましょう。

プレオルソとは?

マウスピースを持って寝転ぶ男の子

プレオルソとは、4~10歳頃のこどもを対象にしたマウスピース型の矯正装置です。マイオブレースと同様に、歯を動かして歯並びを整える治療ではありません。

永久歯に生え変わる前の乳歯の時期にプレオルソを装着することで、顎の成長を最大限に利用し、永久歯の生えるスペースを確保します。正しい位置に永久歯が生えるようにコントロールする治療です。

就寝時と日中1時間程度プレオルソを装着し、お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングも行います。永久歯が生えるスペースを確保しながら、歯並びが悪くなる原因である口呼吸や舌の位置を改善するのです。

また、プレオルソは上下一体型になっているため、上下の歯を全体で覆います。ごく軽度の出っ歯や受け口であれば、効率的に改善できることが特徴でしょう。

メリット

プレオルソのメリットは、以下のとおりです。

  • 柔らかい素材なので違和感や痛みが少ない
  • 自由に取り外せる
  • 装着時間が短い
  • 将来的に抜歯の回避や治療期間の短縮が期待できる
  • 虫歯や歯周病のリスクを下げられる

プレオルソは、柔らかいポリウレタン製のマウスピースのため、違和感や痛みが少なく自由に取り外せます。

プレオルソの装着時間は、就寝時と日中1時間程度なので、学校や外出先で使用する必要がないこともメリットでしょう。プレオルソを人前でつける必要がないので、矯正治療中の口元が気になるお子さまでもストレスなく治療を進められます。

プレオルソの目的は、顎の骨が柔らかい成長段階に使用して顎の骨の成長を促すことと、歯並びが悪くなる原因を根本的になくすことです。こどもの成長にあわせてプレオルソを使用すれば顎の骨の成長を促せるため、永久歯が生えるスペースを確保できます。

永久歯が生え揃ってから矯正治療が必要になっても、抜歯しなくても治療を進められる可能性や、治療期間を短縮できる可能性があるでしょう。

プレオルソによって歯並びが悪くなる原因を根本的になくすと、お子さまの成長にもよい影響があるといわれています。特に、口呼吸やポカン口を改善できることで、虫歯や歯周病のリスクを下げられます。長期的に歯を守ることにつながるでしょう。

口呼吸から鼻呼吸に改善することで、風邪をひきにくくなる、アレルギーを引き起こすリスクを下げられるなど、全身の健康にも影響を与えます。

成長期である4~10歳のこどもにプレオルソを使用することで、顎の成長を促して永久歯が生えるスペースを確保できるうえ、歯並びが悪くなる原因を根本的に解決できます。

デメリット

プレオルソのデメリットは、以下のとおりです。

  • 装着時間を守る必要がある
  • お子さまの努力とご家族のサポートが必須である
  • 適応できないケースがある

プレオルソは、就寝時と日中の1時間程度、トータルで約8~10時間装着しなければ効果が得られません。プレオルソを装着する以外に、お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングと、舌癖を改善するトレーニングを毎日行う必要があります。

治療をうまく進めるには、お子さま自身の努力とご家族のサポートが重要になるでしょう。装着時間の管理や毎日のトレーニングの実施など、お子さまだけで治療を進めるのは難しいです。

漠然と「治療をがんばろう」と伝えるよりも、口呼吸から鼻呼吸に改善することの重要性や、舌癖を改善すると大人になってからも後戻りしにくいことなど、矯正治療で得られるメリットを具体的に説明しましょう。

プレオルソは、直接歯を移動させるのではなく、顎の成長を促すことで結果として歯並びを整える治療法です。歯を大きく動かして整える必要のある歯並びの場合、プレオルソでは対応できないでしょう。

プレオルソを適応できるかどうかは歯科医師が判断します。気になる場合はまずは歯科医院を受診して相談しましょう。

マイオブレースとプレオルソの違いとは?

顎に指を当てて首を傾げる女の子

マイオブレースもプレオルソも、装着して直接歯を移動させる矯正装置ではありません。

どちらも、こどもの成長期に使用して永久歯が並ぶための顎の骨の成長を促すこと、歯並びが悪くなる原因を根本的になくすことが目的の治療です。永久歯が生え揃うまでの顎の骨が柔らかい時期に使用することで、こどもの成長を最大限に利用しながら大きな効果が得られるでしょう。

マイオブレースとプレオルソの主な違いは、以下のとおりです。

<マイオブレースとプレオルソの違い>

治療方法 マイオブレース プレオルソ
形状 片顎型 上下一体型
素材 シリコン ポリウレタン
対象年齢 3~15歳 4~10歳

マイオブレースもプレオルソもマウスピース型の矯正装置ですが、マイオブレースは片顎型、プレオルソは上下一体型と形状が違います。プレオルソは上下の歯を覆うため、ごく軽度の出っ歯や受け口などの場合、効率的に改善できることが特徴です。

マイオブレースはシリコン製、プレオルソはポリウレタン製と、マウスピースの素材も違います。どちらも柔らかい素材なので、お子さまが治療中に感じる痛みやストレスは少ないでしょう。

マイオブレースは3~15歳、プレオルソは4~10歳と、対象年齢にも違いがあります。

マイオブレースは、乳歯が生え揃う前から永久歯が生え揃うまでの長い期間行える治療です。プレオルソは、乳歯が生え揃う頃から永久歯が生え揃うまでの間に行う治療です。

お子さまの口内の状態によって、治療を始める適切な時期は異なります。受け口の場合、叢生や出っ歯などよりも早い時期に治療を開始したほうがよいでしょう。

お子さまの矯正治療の開始時期や、どちらの装置を使用するのがよいかは、歯科医師が判断します。マイオブレースとプレオルソの違いや、どちらがお子さまに適しているのか知りたい場合は、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

歯科衛生士と話してわらう少女

マイオブレースもプレオルソも、こども向けのマウスピース型矯正装置です。どちらも、直接歯を移動させて歯並びを整えるものではありません。

こどもの成長期に使用して永久歯が並ぶための顎の骨の成長を促すことと、歯並びが悪くなる原因を根本的になくすことが目的です。歯並びが悪くなる原因を根本的に解消できるだけでなく、将来的な抜歯のリスクを回避し、虫歯や歯周病のリスクを下げられるでしょう。

マイオブレースとプレオルソの目的は同じですが、マウスピースの形状や対象年齢などに違いがあります。お子さまの矯正治療の適切な開始時期やどちらの装置を使用するべきかは、歯科医師が判断します。

マイオブレースやプレオルソなど、小児矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインが浮く原因とは?対処法も詳しく解説!

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

インビザラインは歯に密着するように装着し、一定期間ごとにマウスピース型の矯正器具を交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。

しかし、インビザラインが浮いてしまい、歯にフィットしないことがあります。インビザラインが浮いた状態で矯正を進めると、歯が予定どおりに動かず、歯列矯正が遅れるなどの支障がでることもあるのです。

今回は、インビザラインが浮く原因と浮きを防ぐ対処法を解説します。インビザライン矯正を順調に進めたい方やインビザラインを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインが浮く原因

インビザラインとケース

インビザラインを装着した際に歯から浮いてしまう原因は、いくつかあります。インビザライン矯正で歯を確実に動かすためには、歯とインビザラインとの間ですき間が生まれないように装着する必要があるのです。

以下、インビザラインが浮く原因について解説します。

新しいインビザラインを装着したとき

はじめてインビザラインを装着したときや次のインビザラインに交換したあとの最初の装着時に、インビザラインの浮きを感じることがあります。装着1日目から数日間はインビザラインが少し歯から浮いているように感じますが、徐々に歯が動いていくことにより、インビザラインが歯にフィットするでしょう。

ただし、新しいインビザラインを装着し始めてから数日たってもインビザラインがフィットせずに、大きく浮くような場合は、歯科医院にご相談ください。

インビザラインが正しく装着できていないとき

インビザラインが浮く原因のひとつに、正しく装着できていないことがあげられます。インビザライン装着時のポイントは、以下のとおりです。

  1. 前歯から奥歯にかけて指で押しながら装着する
  2. チューイーを使用する場合、前歯から奥歯にかけてゆっくり噛んで装着する
  3. アタッチメントをつけている場合、しっかりフィットするようにアタッチメント部分も押し込んで装着する

チューイーを使用せずに装着したとき

インビザラインを指だけで装着すると、歯とインビザラインとの間にすき間ができやすくなります。通常は「チューイー」とよばれるシリコン製の棒状の補助アイテムを使用して、すき間をなくしていきます。

しかし、面倒だからといってチューイーを使用せずに奥歯を噛み合わせて装着すると、インビザラインが割れる原因となるのです。

インビザラインの装着時は、チューイーを使用して正しく装着しましょう。

何度も取り外しをしたとき

インビザラインを何度も取り外しすることで、少しずつゆるむことがあります。

インビザラインは、食事や歯磨きの際は取り外すため、インビザラインの取り外しを一日に3回は行います。インビザラインのふちに指をかけて外す際、徐々に指をかける部分からゆるみ、インビザラインが浮いてしまうことがあるため注意が必要です。

インビザラインを取り外す際は、奥歯のほうからインビザラインを両手でつかみ、左右均等に力をかけながら外します。片側だけに力を入れて外そうとするとインビザラインの破損の原因につながるため、ご注意ください。

インビザラインが浮いた状態でも大丈夫?

何かを考えこんでいる女性

インビザラインを歯にかぶせていれば、多少浮いた状態でも問題ないと考える方もいらっしゃるでしょう。以下、インビザラインが浮いた状態を放置するとどうなるのかについて解説します。

歯列矯正が遅れる

インビザラインが歯から大きく浮いていると予定どおりに歯が動かず、歯列矯正が遅れることがあります。

インビザライン矯正は正しく装着することを前提とし、1日20~22時間の装着が求められています。そのため、装着が不十分である場合や装着時間が不足している場合は、予定どおりに歯が動かないでしょう。

交換後すぐのインビザラインは、歯が動く前のため多少浮きがみられますが、大幅に歯から浮いている場合や装着時に違和感がある場合は早めに歯科医院にご相談ください。場合によっては、歯科医師の指示により新しいインビザラインを作製したり1つ前のマウスピースを使用したりすることがあります。

歯並びが悪化することがある

インビザラインが歯から浮いた状態のまま矯正を続けると、歯並びが悪化することがあります。

インビザラインは、マウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。歯を動かす流れはマウスピースの作製時に決まっているため、正しく装着する必要があります。

口腔内の粘膜を損傷することがある

インビザラインが浮いた状態のまま装着していると、本来は歯に密着しているはずのインビザラインの端の部分が口腔内にあたり、粘膜を損傷することがあります。

インビザラインは一日のほとんどの時間装着して過ごすため、一度粘膜に傷がつくと痛みが引かず、悪化するおそれがあります。あまりにインビザラインが浮いてしまう場合は、粘膜に傷がつく前に歯科医院でご相談ください。

インビザラインが浮くときの対処法

ドミノが倒れるのを指で防いでいる

インビザラインは、歯に密着した状態ではじめて正しく装着されたといえるでしょう。インビザラインが歯から浮いてしまう場合は、早急に改善しなくてはいけません。

以下、インビザラインが浮くときの対処法を解説します。

歯科医師に相談する

インビザラインが浮いている場合、どう対処すべきかについては歯科医師が判断すべきあり、患者さまご自身で判断してはいけません。勝手にインビザラインの装着をやめてしまったり、1つ前のインビザラインを装着したり、何度も無理やり歯に押し付けたりすることはやめましょう。

チューイーを使用して正しい手順でインビザラインの装着を行い、それでもインビザラインがフィットしない場合は、歯科医院でご相談ください。

インビザラインの装着時間を守る

インビザラインは1日20~22時間と装着時間が決まっています。この装着時間に満たない日が続くと、少しずつ歯の動きが予定よりも遅れ、結果的にインビザラインが合わずに浮くことがあるでしょう。

その場合は歯科医師で相談し、1つ前のインビザラインに戻す、新しいマウスピースを作製して矯正を続けるなど、さまざまな対処法があります。歯列矯正が予定よりも長引くおそれがあるため、インビザラインの装着時間はしっかり守りましょう。

チューイーを使用して装着する

インビザラインは、手だけでなく、チューイーを使用してしっかり装着することが大切です。チューイーは、インビザラインを装着した状態でゆっくり噛むことで歯とインビザラインをしっかり密着させることができます。

インビザラインは衝撃に弱いため、奥歯を噛み締めると簡単に割れてしまいます。そのため、必ずチューイーを噛んだうえで、しっかりインビザラインを装着することが大切です。

部分的にゴムかけやワイヤー矯正をする

歯列矯正前の歯並びは人によってさまざまです。どのように歯を動かすかによって、インビザラインの浮きやすい部分も変わります。

矯正を始める際のアタッチメントをするほか、浮きやすい部分に専用のゴムをかけたりワイヤーを使用したりすることで、動かしにくい部分も動かせるようになるでしょう。

まとめ

インビザライン矯正で綺麗になった歯並びを見せる男性

インビザライン矯正は、大量のマウスピースを定期的に交換していきながら少しずつ歯を動かします。マウスピース1枚の作りや精度はとても高いものです。

しかし、インビザラインの装着手順や装着時間、歯並びや歯の動きなど、個人差によって少しずつ矯正治療の計画とずれが生じる場合があります。

インビザライン矯正は定期的な診察で歯科医師が確認や調整を行いますが、診察以外でインビザラインの浮きを感じることもあるでしょう。その場合、自己判断で対処せず、早めに歯科医院でご相談ください。

ただし、基本的な装着手順や装着時間をきちんと守り、チューイーなどの補助アイテムを使用したうえで相談しましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

夜寝ているときにマイオブレースが外れてしまうけど大丈夫?

こんにちは。福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」です。

マイオブレースは、こどもの間違った口腔内の癖や習慣を改善するために使用するマウスピース型の治療器具です。

マイオブレースのマウスピースは、日中1時間と夜寝ているときに装着する必要がありますが、インビザラインほど歯への密着度は高くありません。そのため、こどもによっては夜寝ているときに外れる場合があります。

今回は、マイオブレースの概要や、夜寝ているときに外れる際の対処法などを解説します。

マイオブレースとは?

顎に指を当てて首を傾げる女の子

マイオブレースは、歯並びや噛み合わせに影響を与えるとされる、口呼吸や舌の位置など、口腔内の悪い癖を改善するための矯正器具です。歯列の矯正が直接的な目的ではないことが特徴でしょう。歯並びに悪影響を与える癖を改善することが、マイオブレースの目的です。

マイオブレースの特徴

マイオブレースは、オーストラリアのMyofunctional Research Co.(マイオファンクショナル・リサーチ・カンパニー)によって開発されました。

オーダーメイドのインビザラインとは異なり、マイオブレースは既製品のマウスピースです。年齢に合わせて適切なサイズを選んで装着します。マイオブレースは日中数時間と夜寝ているときに装着するので、家でのリラックスタイムに装着することが推奨されています。

マイオブレースの特徴は、口の筋肉や舌の位置、呼吸方法など、全体的な口腔環境を改善する点でしょう。歯並びを整えながら、同時にさまざまな口腔内の問題を解決します。

マイオブレースは装着が簡単で患者さま自身で取り外しができます。日常生活におけるストレスを最小限に抑えることが可能です。マウスピースは柔軟性があるため違和感が少なく、長時間装着しても不快感をおぼえることはないでしょう。

歯列や顎の成長を正常に導く治療なので、早期に始めることで効果を最大限に引き出せます。

マイオブレースの適応年齢

マイオブレースは、3〜15歳までのこどもを対象としています。特に、顎の成長が活発な6~11歳の間に始めるのが最も効果的です。顎の成長を適切に誘導し、成長に伴う歯列の異常を予防・改善できます。

ただし、すべてのこどもがマイオブレースの治療を受けられるわけではありません。歯や顎の状態、発育の進行度、生活習慣などによって異なります。

マウスピースの装着を嫌がるこどもも多いため、マウスピースを適切に装着できるようにトレーニングを行う場合もあるでしょう。マウスピースの装着を問題なくできたとしても、口腔トレーニングを行わなければいけません。

トレーニングを行うことが難しい場合、マイオブレース治療を受けるのは難しいかもしれません。マイオブレースの効果には個人差があるので、個々の状況に応じた最適な方法を選択することが重要です。

マイオブレースの装着方法

マイオブレースを口内に入れ、上下の歯にしっかりとフィットさせます。そのあと、唇と舌を使ってマイオブレースを移動させ、適切な位置にセットしましょう。

唇や舌の使い方が重要ですが、歯科医師や歯科衛生士から指導を受けて学んでください。装着に慣れる必要があります。

マイオブレースは、1日に日中数時間と夜寝ているときの装着が推奨されています。日中の装着時間が短いため、基本的にはふだんどおりの生活を送れるでしょう。こどもにとっては負担を感じにくい矯正方法といえるでしょう。

マイオブレースは夜寝るときにも装着する?

ベッドで眠るアジア系の女の子

マイオブレースは、夜寝るときにも装着しなければなりません。寝ているときは顎や顔の筋肉がリラックスしているため、装置が最大限の効果を発揮できるためです。日中の装着に関しても、家でリラックスしているときや、静かな活動を行っているときに装着することが推奨されています。

マイオブレースの装着時間は治療の進行度によって異なります。最初の3~4か月間は日中1時間と、寝ているときの装着を目指すよう指導されることが多いです。そのあとは夜寝ているときのみの装着でも十分な場合があるでしょう。

ただし、マイオブレースの装着は、こどもが慣れるまでに時間がかかることもあります。問題なく装着できるようにならなければ、治療の効果は発揮されません。

夜寝ているときにマイオブレースが外れてしまうけど大丈夫?

顎に手を当てて考える母親

夜寝ているときにマイオブレースが外れることがあります。特に、治療を始めたばかりの頃はマイオブレースを装着していることに違和感をおぼえ、無意識に外しているかもしれません。

マイオブレースでは、マウスピースの装着だけでなくトレーニングを行うことで、癖を改善し歯並びを整えます。夜寝ているときもしっかりと装着できるのが理想ですが、外れても過度な心配は必要ないでしょう。慣れると、寝ているときも装着できるようになります。

毎晩外れる場合は、何らかの対策を行う必要があるでしょう。マウスピースが外れる原因と対処法をご紹介します。

マイオブレースが外れる原因

夜寝ているときにマイオブレースが外れる原因として、マイオブレースのサイズが合っていないことが挙げられます。

正しいサイズのマイオブレースを使用しないと口内に適切にフィットせず、寝ているときに緩んで外れるでしょう。マイオブレースの取り扱いに慣れていない場合や、口腔内の状態(歯並び、舌の位置、唾液の量など)によっても、外れやすくなることがあります。

マイオブレースが夜寝ているときに外れる場合は、適切にフィットしているか確認しましょう。

また、夜寝るときの状況が影響してマイオブレースが外れることもあります。枕などに顔や口を押し付けるように寝ている場合、外れる原因になるでしょう。うつ伏せや、うつ伏せに近い体勢で寝ている場合も、口周りに圧力がかかってマイオブレースが外れるかもしれません。

口腔内の状態や夜寝るときの状況を観察し、外れる原因を見つけてください。

マイオブレースが外れるときの対処法

マイオブレースが外れるときは、マイオブレースを正しい位置にセットし、上下の歯がきちんとフィットするか確認しましょう。夜寝る前にマイオブレースを装着する際、マイオブレースの装着方法が正しいかどうか、適切に装着できているかどうかを確認してあげてください。

装着したときは問題なくても、唾液の影響で時間とともにずれることがあります。睡眠時に大量の唾液が分泌されることで、マイオブレースがずれていると考えられるでしょう。

唾液の分泌量が多いことが原因の場合、残念ながら直接的な解決策はありません。外れたことに気づいたら、装着し直しましょう。

夜寝るときの環境を整えることも効果的です。枕の使用をやめる、適度な硬さのものに変更するなど、顔や口に圧力がかからないようにしましょう。

最大限に効果を得るためには、長時間装着することが推奨されています。保護者の方がサポートしながら、なるべく長時間正しい状態で装着できるようにしましょう。

まとめ

歯科医院で治療を受けて笑う女の子

マイオブレースは6歳頃から受けられる、こどもの歯列と口腔内の癖を改善する治療です。柔らかいマウスピースを1日数時間と夜寝るときに装着することで、歯並びに影響を与える口腔内の癖を改善します。

夜寝ているときに外れることもありますが、まずは適切に装着できているかどうか確認しましょう。装着方法に問題がなく口腔内の環境が原因の場合、歯科医師に相談してください。

もし外れても、気づいたタイミングで装着し直せば問題ありません。保護者の方もサポートしながら、こどものマイオブレース矯正を確実に進めましょう。

マイオブレースを検討されている方は、福岡県直方市の歯医者・小児歯科・矯正歯科「らいふ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

電話
矯正専用フリーダイヤル
予約